AWS IoT Coreとは?仕組みや機能をわかりやすく解説【2024年最新版】
IoT活用の手段は多様化していますが、運用に際しては便利なクラウドサービスを活用することで、生産性の向上や業務負担の削減に役立ちます。この記事では、代表的なIoT向けサービスであるAWS IoT Coreの仕組みや料金体系、Azure製品との違いなどについて詳しく解説します。
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AWS IoT Coreとは
AWS IoT Coreは、Amazonが提供するクラウドプラットフォームであるAWS上で利用可能な、IoT運用に特化したサービスです。IoT Coreを通じてインターネットとIoTデバイスを接続することで、デバイス間のメッセージの送受信などをサポートすることができます。IoT運用の負荷は接続デバイス数が増えれば増えるほど大きくなり、パフォーマンスが低下する恐れもあるものです。しかしIoT Coreでは小規模な運用はもちろん、数百万のデバイスを同時に接続するような大規模運用に際しても、パフォーマンスを維持することができます。
AWS IoT Coreの特徴・仕組み
AWS IoT Coreの主な機能として注目したいのは、以下の5つです。
安全なメッセージの送受信
AWS IoT Coreは、メッセージの安全な送受信を可能にするセキュア接続機能が標準搭載されています。脆弱性を脅威から守るため、複数の認証方法を通じてセキュリティホールが攻撃されるリスクを最小限に抑えることが可能です。機密性の高い情報共有も、AWS IoT Coreなら安心です。
ミラーデバイス
AWS IoT CoreではDevice Shadowという機能が実装されており、接続されたデバイスの最新の状態がAWS上に保存され、アプリには常にデバイスがオンラインであるように表示されるミラーデバイス機能が使用可能です。この機能によりデバイスの読み取りや設定がいつでも行えるようになります。
Alexa Voice Service (AVS) の統合
Amazonが開発するAIのAlexaを実装したIoT活用も、AWS IoT Coreがあれば実現可能です。Alexa Voice Service (AVS) を備えたこのクラウドサービスは、クラウド上に仮想のAlexaデバイスを導入し、デバイス間で自由にオーディオメッセージを転送できます。
LoRaWAN ネットワークを管理
AWS IoT Coreを通じて、LoRaWAN ネットワークをセットアップすることができます。プライベートなLoRaWANデバイスとゲートウェイをAWS クラウドに接続するだけで管理できるようになるため、従来のようにLoRaWAN Network Server (LNS) を開発したり、運用したりする手間はかからないのが特徴です。
Amazon Sidewalk デバイス
AWS IoT CoreはAmazon Sidewalkと統合運用が可能です。Amazonのスマートデバイス管理を行うAmazon Sidewalkと連携することで、ほかのIoTデバイスに合わせ、Amazon Echoなどのデバイスもまとめてモニタリングすることができます。すでにAmazonの各デバイスを使用しているという方におすすめの機能です。
AWS IoT Coreは無料でも使える?
IoT活用を検討している際、環境整備に当たって気になるのがやはり料金です。AWS IoT Coreは大規模な運用にも対応できるプラットフォームですが、その使用感を試してみたいという方に向けて、無料で利用可能なプランを設けています。無料で利用ができる枠としては
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- 接続時間:225万分
- メッセージ:50万件
- レジストリまたはデバイスシャドウのオペレーション:22万5,000回
- トリガールール/適用アクション25万件
となっており、この無料利用枠をオーバーした時点から料金が発生する、という課金制度です。
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AWS IoT Coreの利用料金
AWS IoT Coreは従量課金制となっており、無料枠を超過以降、以下のような料金が発生します。
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- MQTT/HTTPのメッセージング:1.20USD(メッセージ100万件あたり)
- デバイスシャドウとレジストリ:1.50USD(オペレーション100万件あたり)
- ロケーションソルバーによるロケーションの解決:1.00USD(1,000ロケーションあたり)
これはあくまで料金の目安であり、使用する地域や使用量に応じて金額は変動し、上記以外にも多様な料金設定が行われています。
AWS IoT Coreのメリット
AWS IoT Coreを導入するメリットは、スピーディで安定した接続が可能である点です。どれだけ規模の大きなIoT環境になったとしても、常に高いパフォーマンスを発揮します。
また、無料で使える検証機能のDevice Advisorを使用すれば、開発中でもIoTデバイスの運用状況を検証し、開発者の負担軽減に役立つでしょう。AWSの高度な暗号化機能を使って、セキュリティ面でも安心して運用可能です。AWS環境で使用するので、すでにAWSを利用しているというユーザーにとっても高い互換性が期待できます。
AWS IoT CoreとAzure IoT Hubは何が違う?
AWS IoT Coreとよく比較されるのが、似たようなIoTプラットフォームであるAzure IoT Hubです。こちらはMicrosoftが提供するクラウドサービスの一種ですが、機能面こそ似ているものの、料金体系はAWSが従量課金であるのに対し、こちらは定額の料金プランとなっている点が大きな違いと言えます。そのため、運用環境のスケーラビリティについてはAWSの方が柔軟性があると言えますが、Azureの方はすでに運用スケールが決まっている場合、予算の目処を立てやすく、コストパフォーマンスは高くなることもあるでしょう。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】AWS IoT Coreの運用の相談はPRONIアイミツへ
この記事では、AWS IoT Coreについて知っておきたい基本的な機能や料金体系などについて解説しました。IoT運用の要となるIoTプラットフォームを提供するこのサービスは、柔軟性に優れIoT活用を強力に推進してくれます。すでにAWSを導入している企業にとっても、親しみやすいサービスと言えるでしょう。
PRONIアイミツでは、そんなAWS IoT Coreの運用を支援できる企業を、あなたのニーズに合わせて紹介しています。運用を検討の際には、お気軽にご相談ください。
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