システム開発における成果物一覧【2024年最新版】
システム開発では多種多様な成果物が存在しますが、詳しくはよく知らいないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、システム開発会社などさまざまな発注先を手軽に比較検討できる「アイミツ」が、システム開発における成果物について分かりやすく解説します。具体的な成果物一覧や内容を詳しく紹介しますので参考にしてください。
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システム開発における成果物とは
システム開発における成果物とは、プロジェクトの一部もしくは全体の工程が完了した際に成果として完成した納品物を指します。また、一般的には納品物だけに限らず、プロジェクトに関わる仕様書や設計書についても成果物に含めます。成果物の納品義務は契約形態によって異なり、請負契約の場合は契約で定めた成果物を納品する義務がありますが、準委任契約の場合には成果物の納品は必須となっていません。
システム開発の成果物一覧/ドキュメント
ここでは、ウォーターフォール型開発における成果物(ドキュメント)の具体例を一覧表にまとめて紹介します。
ウォーターフォール型開発の工程 | 成果物 |
企画 | RFP(提案依頼書) |
要件定義 | 要件定義書 |
基本設計(外部設計) | 基本設計書 |
詳細設計(内部設計) | 詳細設計書 |
実装 | プログラムコード |
単体テスト | 単体テスト実施報告書 |
結合テスト | 結合テスト実施報告書 |
総合テスト | 総合テスト実施報告書 |
受入テスト | 検収書 |
工程別に見るシステム開発の成果物
ここでは、システム開発の各工程で発生する主要な成果物について分かりやすく解説しますので参考にしてください。
要求定義におけるRFP
RFP(Request for Proposal)とは、システム開発のプロジェクトが発足する前の段階で発注者が用意する提案依頼書のことです。発注者が用意する点に違和感を覚えるかもしれませんが、RFPは「システムを開発する目的や要件などをまとめた資料」です。そのため基本的には発注者が発行する形となり、開発時の成果物には該当しません。ただし、発注者はRFPを提供した上で複数のシステム開発会社から提案を受けて依頼先を選定していくため、システム開発では欠かせないドキュメントです。
要件定義における要件定義書
要件定義書とは、文字どおり要件定義の工程において作成されるドキュメントです。発注者から提出されたRFPに記載されている情報に加え、詳細なヒアリングを通じて以下のような要件についてまとめることで要件定義書は完成します。
・システム概要:システムの全体像、特徴
・全体図:全体の構成図
・システム要件:システム化する対象を明文化したドキュメント
・納品対象:実際に納品する納品物の一覧
・機能要件・画面やデータ、外部インターフェイス(情報のやりとりに用いる規格や機能)
・非機能要件:機能面以外のすべての要件
基本設計における基本設計書
基本設計書には、要件定義の結果を踏まえて絞り込んだ以下のような具体的な機能をまとめます。
・システム設計:システムの構成要素をハードウェア
・ソフトウェア・ネットワーク構成図などにまとめる
・画面設計:システムの画面一覧、遷移の仕方、アクションなど
・帳票設計:帳票関連の形式、書式、出力の仕方
・バッチ設計:システム裏側の処理であるバッチについて、種類や処理フローなどをまとめる
・データベース設計:システムで扱うデータの保存方法、テーブル・ファイルの一覧など
・インターフェイス設計:外部システムとの連携先、連携方法、連携時の参照データ
詳細設計における詳細設計書
詳細設計書は前のステップで作成した基本設計書をもとに、プログラマーへの指示を設計図としてまとめたもので、以下のような内容を含みます。
・クラス図:システムを構成するクラスを図式化してまとめる
・アクティビティ図:ユーザーの操作とシステム処理の流れを図式でまとめる
・シーケンス図:クラス/オブジェクト間の処理構造ややりとりを時間軸に則り図式でまとめる
・モジュール構造図:システムの全体的なモジュール構造、関係性などを図式でまとめる
・IPO(処理機能記述):システムにおける各種機能、操作画面での入出力データを視覚的に分かりやすくまとめる
テストにおける実施報告書と検収書
システム開発では、単体テスト・結合テスト・総合テスト・受け入れテストと、内容の異なるテストを段階的に実施して納品と進みます。この際に成果物として作成するのが、各テストの結果をまとめた以下のドキュメントです。
・単体テスト実施報告書
・結合テスト実施報告書
・総合テスト実施報告書
・検収書
最後の検収書は受け入れテストの結果をまとめたものであり、発注者が受け入れに合意したことを認める意味合いを持っています。ただし、それ以前のテストも含めた各テストの結果次第では、工程をさかのぼって修正されるケースもあります。
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システム開発の成果物管理で注意すべき点
ここでは、システム開発の成果物管理において注意すべき2つのポイントを紹介しますので順にチェックしてみましょう。
成果物の定義を整理する
システム開発において適切な成果物を完成・納品するためには、成果物自体の定義を明確にしておくことが大切です。システム開発の目的はあくまで「顧客が求めるシステムを想完成させること」なので、成果物は目的達成に役立つものでなければいけません。したがって常に「プロジェクトで達成すべき具体的な目的」「目的達成に必要な要素」などを考えながら、一つひとつの成果物の意味を明確に定義しましょう。
成果物の管理についてルールを設ける
成果物は発注者に提供するものであるため、適切な管理が求められます。しかし、成果物管理のルールが定められていないと、成果物の紛失や不適切な加筆・修正などが加えられるリスクが高まってしまいます。そこで、適切に成果物を管理できるよう、「データのフォーマット」「管理者の権限」「データの保存場所」「保存名のルール化」など、具体的なルールやマニュアルを用意しておきましょう。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】成果物一覧を踏まえてシステム開発会社を選ぼう
システム開発では多種多様な成果物が存在しており、一つひとつの成果物がプロジェクトの完遂に関わっています。したがって、想定どおりにプロジェクトを完了させるためには、適切な成果物の管理体制が欠かせません。システム開発を外部に依頼する際も成果物の管理体制にまで目を向けることで成功の可能性を高められるでしょう。
アイミツでは多種多様なシステム開発会社の情報を取り揃えていますので、発注先を比較検討したい方はお気軽にご相談ください。
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