クラサバとは?概要や特徴、Webシステムとの違いなどをわかりやすく解説【2024年最新版】
クラサバ(クライアントサーバーモデル)は、インターネットが普及する以前から存在し、現在までの長きにわたって活用が続く歴史ある形態です。しかしながら、その意味を正しく理解できていない方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、クラサバの概要や特徴、Webシステムとの違いなどについて、詳しく解説します。
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クラサバとは
クラサバとは、クライアントサーバーモデルの略語であり、システムの構成要素を、サービスを提供するサーバーと、サービスをリクエストするクライアントに分けて運用する形態を指します。サーバーは、データの処理や周辺機器の管理など、システムにおけるさまざまな処理をサービスとして提供するコンピューターやソフトウェアの総称です。
一方、クライアントは、サーバーにリクエストを送信し、サーバーが提供するサービスを受けるコンピューターやソフトウェアです。一般的に、ユーザーが操作するのはクライアントであり、サーバーへのアクセスやサービスの利用を実現するためのプログラムをインストールする必要があります。
クラサバの3つの特徴
クラサバには、どんな特徴があるのでしょうか。以下より、クラサバの主な特徴を3つご紹介します。
3階層システム
クラサバでは、UI(ユーザーインターフェース)を担当するプレゼンテーション層、ビジネスロジックを担当するアプリケーション層、データの保存・管理を担当するデータ層といった、3つの階層に分割された環境を実現しています。それにより、特定の階層を変更する必要が生じた場合でも、ほかの階層への影響を最小限に抑えながら、柔軟に対応することが可能です。
負荷の集中を避ける構造
クラサバは、サーバーとクライアントの役割が分けられているため、一方に負荷が集中しづらい構造であると言えます。クラサバという概念が登場する以前は、大型コンピューターによってすべての処理を集中的に行っていましたが、クラサバによって、サービスを提供するサーバーと、利用者が操作するクライアントに処理を分担することで、負荷の分散が実現しました。
原因究明が比較的容易
サーバーとクライアントに処理を分担しているクラサバでは、システムエラーなどの問題が発生した際も原因究明が比較的容易です。当該箇所のみを集中的に調査すれば良いため、多くの場合、手間と時間をかけてシステム全体を調査する必要はありません。
クラサバのメリット
クラサバの採用を検討する際には、そのメリットを確実に理解しておくことが重要です。以下より、クラサバのメリットをご紹介します。
コストを抑えて導入できる
サーバーとクライアントで処理を分担するクラサバでは、以前の大型コンピューターのようなハイスペックの機器を用意する必要がないため、導入コストを抑えられます。特にクライアントにおいては、シンプルな端末でも利用できるケースが多く、大きなコストをかけずに最小限の構成からスタートし、運用を進めていくなかで端末の増加やスペックの強化を実施しながら徐々に拡張していく、といった方法も可能です。
システムダウンが起きにくい
クラサバの特徴である負荷の集中を避ける構造は、機器の故障が発生しづらい上、もし発生した場合でもシステム全体がダウンする恐れは低いと言えます。故障した機器の交換や修理も、ほかへの影響を最小限に抑えながら迅速に進められ、復旧の際にも一旦システムを停止させるといった必要はありません。
システム変更にも柔軟に対応できる
サーバーとクライアントに役割が分担されているクラサバでは、システムを変更する際にも全体に影響を与えることなく、当該箇所のみピンポイントで変更できます。例えば、前述したクライアント端末の増加やスペックの強化についても、サーバーやほかのクライアント端末には一切影響を与えることなく、手軽に実現することが可能です。
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クラサバのデメリット
次に、クラサバのデメリットをご紹介します。メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットもしっかりと把握することが大切です。
管理・運用が複雑になりやすい
クラサバは処理や負荷を分散しているため、システムを構成するコンピューターの数が増えることになり、管理・運用が複雑になりやすいというデメリットがあります。特にクライアントの数が多い場合は、インストールされているプログラムの入れ替えやアップデートの必要が生じた際、非常に大きな手間がかかります。
セキュリティ対策のコストが発生する
前項の内容にも関連しますが、クラサバにおいてシステムを構成するコンピューターの数が多いということは、それだけセキュリティ対策にも手間と費用がかかってしまうというデメリットを意味します。クライアントの数が膨大になる場合でも、セキュリティ対策はすべての端末において不可欠です。
ネットワークやサーバーの状況に影響を受ける
クラサバの構造上、ネットワークやサーバーが不調になると、それを利用するすべてのクライアントが影響を受けるというデメリットがあります。特に基幹のネットワークが不通になった場合は、システムが全く利用できなくなる恐れがあります。
Webシステムとクラサバの違い
Webシステムでは、ChromeやSafariといったWebブラウザを利用するため、システム特有のプログラムをクライアントにインストールする必要はありません。しかし、クラサバではプログラムのインストールを必要とし、クライアントでも一定の処理を担うという点に大きな違いがあります。
そのため、あらゆる処理をWebサーバーにゆだねるWebシステムに比べ、クラサバではサーバーとの通信量が少なく、ネットワークを圧迫しづらいと言えます。とはいえ、両者の本質的な概念は同様であり、Webシステムもクラサバにおける形態のひとつであるとする考え方もあります。
クラサバの開発は外注もおすすめ
クラサバの開発では、その特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解したエンジニアを揃える必要があります。自社で人材を集められれば内製も可能ですが、そうでない場合は外部の開発会社へ依頼するのもおすすめです。クラサバの開発を得意とする開発会社も多く存在するため、自社の案件に合致する優秀な依頼先を選定することも不可能ではありません。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】クラサバの開発でお困りの方はアイミツへ
以上、クラサバの概要や特徴、Webシステムとの違いなどについて、解説しました。Webシステムが全盛の昨今であっても、クラサバで稼働しているシステムや、クラサバを新たに採用する企業は存在します。単純に優劣が付けられるものではないため、自社のシステムや事業の戦略に適切な形態を選択することが重要です。
なお、クラサバの開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を複数ご紹介します。いつでもお気軽にご相談ください。
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