CADソフトとは?種類・おすすめソフト・選び方を紹介!【2024年最新版】
CADソフトは、製造業や建築業に欠かせない設計・製図用ソフトです。さまざまな用途に使える汎用ソフトと特定の領域に特化した専門ソフト、より細かく分けると2D対応と3D対応など、多様なCADソフトが存在します。さらに、Auto CADやJw_CAD、IJCADなど、製品も数多くリリースされており、どれを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、CADソフトの基本機能をはじめ、種類ごとの特徴やおすすめソフトも紹介します。ソフトの選び方も解説しますので、CADソフトの導入にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
CADソフトとは
CADソフトのCADとは「Computer Aided Design」の略語で、日本語では「コンピューター支援設計」と訳されます。訳の通り、CADソフトは、コンピューターにより図面の設計を支援してくれるソフトです。CADソフトの登場以前は、手作業で設計図を作成しており大変な手間と時間がかかっていました。しかし、CADソフトにより、製図作業の大幅な効率化が実現したのです。
「CADソフトと言えば建築業界や土木業界」とイメージする方も多いのではないでしょうか。建築や土木業界はだけではなく、自動車やスマートフォン、冷蔵庫や電子レンジなど、身の回りにあるありとあらゆる製品がCADソフトによって設計されています。
CADについての基礎知識を学びたい方は、まずは以下の記事を参考にしてみてください。
CADソフトの種類
CADソフトは、汎用ソフトと専用ソフト、さらにBIMの3種類に大別されます。ここでは、種類ごとの特徴を解説します。
汎用ソフト
汎用ソフトは、「汎用」と名の付く通り、ありとあらゆる製品の設計を行えるソフトです。
具体的には、スマートフォンや家電などの身近なものから、高層ビル、自動車なども汎用ソフトで製図できます。さまざまな領域のソリューションに対応するため、設計の基本機能を備えており、価格は専用ソフトより比較的低価格です。初心者の方は、まずは汎用ソフトでCADソフトの操作に慣れることをおすすめします。
専用ソフト
特定の領域の製図に特化したCADソフトを専用ソフトといいます。代表的な専用ソフトとして、建築CAD、電気CAD、機械設計CADがあげられます。
ある分野に特化した機能を持っていることが専用ソフトの特長です。例えば、機械設計CAD、航空機や自動車の図面を作成する際に、必要な部品の表を自動生成できる機能が備わっています。そのほか、電気CADには、電気設備の設計のために回路のエラーチェック機能が標準装備されているなど、各業務の作業効率化に役立つのが専用ソフトです。
BIM
BIMとは、「Building Information Modeling」のイニシャルを取った略語で、建築モデルを3Dで作成できるソフトです。
後述する3DCADとの大きな違いは、建築に使用する材質や建築部材の品番、メーカー、価格などもすべて図面に反映する点にあります。そのため、建築モデルの作成から、設計、施工、維持管理に至るまでをBIMだけでカバーできます。
2DCADと3DCADの違い
次に、2DCADと3DCADの違いや、それぞれの特徴について解説します。
2DCAD
かつて手描きで作成していた平面図や立面図を、コンピューター上で作成できるのが2DCADです。プラモデルの設計図など、立体物を平面上に表した図は、2DCADを用いて作成されています。
ミスがあってもすぐ修正でき、図面の再利用も可能なので、手描きの比べて格段に作業効率が上がります。3DCADに比べると操作が簡単で、初期の構想設計などシンプルな設計図は2DCADの方が早く作成できるでしょう。低価格なソフトも多くリリースされており、、無料で高機能なソフトも少なくありません。
3DCAD
家やビルといったなどの立体物を、奥行きや高さをそのままに製図できるソフトが3DCADです。
3次元データで作成するため、特別な知識がなくてもできあがりをイメージしやすい点がメリット。そのほか、体積や表面積、質量なども計算でき、設計の精度向上にも期待できます。
2DCADと比べて大きいデータを扱うため、対応できるスペックのパソコンを用意する必要があります。価格も高い傾向にあるため、導入時には使用環境と予算に合うかどうかを確認しましょう。
おすすめのCADソフト5選
ここでは、アイミツがおすすめするCADソフトを5つ紹介します。ぜひ、導入の際の参考にしてください。
AutoCAD
AutoCADは、1982年のリリース依頼、世界中のエンジニアから利用されてきたCADソフトです。デザイン・設計の世界でのリーディングカンパニーとして知られるアメリカのオートデスクが提供しています。
2Dおよび3Dの図面作成が可能で、図面の比較や、ブロックの追加、集計表作成などの作業を自動化できます。また、「Architectureツールセット」や「Mechanicalツールセット」など、業種別に7つのツールセットを提供。ツールセットの導入により、業務効率を大幅に向上できます。
また、モバイルアプリやwebアプリもリリースしており、外出先でも図面を作成や表示、編集できます。
Jw_CAD
Jw_CADは、Windowsで作動する2DCADソフトです。紙に製図するような感覚で製図できる操作性の高さが魅力で、無料で利用できます。
2D図面作成機能のほか、簡易的な立体図を制作できる2.5D機能、日影図と等時間日影図の作成が可能な日影図作成機能など、さまざまな機能が搭載されています。
多くのツールが備わっているJw_CADですが、特に建築に役立つ機能が充実しています。壁の交差部分が自動描画される包絡処理コマンドや、建具の平面図・断面図を簡単に作成できるコマンドなど、建築業の設計作業を大幅に効率化できる機能が多数。費用をかけずにCADソフトを導入したい建築系エンジニアの方におすすめのCADソフトです。
IJCAD
IJCADは、上場会社のような大企業から中小企業までさまざまな企業で導入されてきた2D汎用CADソフトです。これまでの累計導入件数は8万8,000件に上ります。
IJCADを導入する最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。シンプルで優れたユーザーインターフェースで、大容量図面にも対応するなど高機能なCADソフトであるにもかかわらず、7万5,625円(税込)からと低価格で導入可能です。IJCADに切り替えたことで、ソフト運用コストを80%削減できた例も報告されています。
また、機械設計用や電気設計用、建築用、建設・土木用など、全7種類の専用CADソフトもリリースしています。
SOLIDWORKS
出典: https://www.solidworks.com/ja https://www.solidworks.com/ja
SOLIDWORKSは、25年以上の長きに渡り世界中のエンジニアから利用されている3DCADソフトです。設計に特化したCADソフトで、複雑な3Dモデルや2次元図面など、精度の高い設計図を簡単かつ効率的に作成できます。
費用の見積もり機能と製造可能性のチェック機能を搭載しており、設計前の綿密なシュミレーションが可能です。さらに、モーション解析と応力解析の統合ツールは、エラーによる手戻りを防止してくれます。
インターネット環境さえあればいつでもどこでもソフトが使えるクラウド型も提供しています。離れていてもチーム間でのデータ共有が簡単で、リモートワーク推奨の企業で役立つでしょう。
FreeCAD
出典: https://www.freecadweb.org/?lang=ja https://www.freecadweb.org/?lang=ja
FreeCADは、Windows、Mac、Linuxで利用可能な汎用3DCADソフトです。リリースされた2002年以来、長きに渡ってさまざまな領域で利用されています。
無料で利用できるソフトでありながら、3Dモデリングやメッシュモデルの作成、製図、有限要素法解析などさまざまな機能が標準搭載されています。2次元図面から3Dモデルへ、あるいは3Dモデルから2D図面の作成も可能です。さらに、STEP、IGES、STL、SVG、DXFなど、多くのファイル形式に対応しており、製品設計、機械工学、建築など幅広い用途に合うようにデザインされています。
会員登録はもちろん、個人情報の入力も不要で利用できるため、個人情報の取り扱いを心配することなく利用可能です。
CADソフトの選び方
ここまで紹介したようにCADソフトには、2DCADソフトや3DCADソフト、さらに汎用ソフト、専用ソフトなど複数の種類があります。業種や業務内容に応じて、最適なソフトを選ばなくてはなりません。
例えば、パーツが複雑に入り組んでいる部品を作成する場合は3DCADソフトが便利ですが、プレス部品のように平面でも判断しやすい部品の作成であれば2DCADソフトで十分といえます。
自社製品の特徴を改めて振り返り、設計に必要な機能を洗い出し上で、CADソフトを選びましょう。
CADソフトはカスタマイズでもっと使いやすくなる
おすすめのCADソフトと選び方を紹介しましたが、既存ソフトを自社用にカスタマイズすることもできます。
例えば、自社の定型業務を自動化したり、ルールに応じて適切な処理を実行するなどのカスタマイズが可能です。そのほか、図面の自動作成機能を追加した例もあります。基本機能が充実したソフトも多いですが、カスタマイズによって、業務効率化をさらに促進できます。費用削減にも繋がるので、ソフトをそのまま導入するだけではなく、自社に合わせてカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
カスタマイズは、システム開発会社で請け負っています。CADソフトに強い会社を以下の記事で紹介していますので、合わせてチェックしてみてください!
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
まとめ
CADソフトの概要や種類、おすすめソフトを紹介しました。
数多くのCADソフトがリリースされていますので、自社の業種や業務内容に最適な機能は何かといった視点でソフトを選びましょう。また、基本機能でも充分役立つソフトが多いですが、カスタマイズによって、さらに使いやすくなり、業務効率化や費用削減に繋がります。
アイミツでは、おすすめのシステム開発会社の紹介を行っています。CADソフトのカスタマイズをご検討の際は、ぜひ一度お問い合わせください!専門のコンシェルジュがあなたのご要望をうかがい、ぴったりの会社を紹介いたします。
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