WordPressのバージョンの確認と更新の仕方を解説【2024年最新版】
WordPressは、世界で最も利用されているCMSの一種で、コーポレートサイトやECサイト、Webメディアなどさまざまな媒体で活躍しています。WordPressが広く採用されている理由としては、その汎用性の高さと信頼性に加え、定期的なバージョンアップが行われている点も挙げられます。丁寧に管理されているCMSということは、同サービスのブランディングにも役立っているのです。この記事では、そんなWordPressにおけるバージョンアップについて、その確認方法と更新の仕方を中心に解説します。
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WordPressのバージョンアップとは?
WordPressは定期的、あるいは不定期に、サービスのバージョンアップを実施しています。バージョンアップによって機能に仕様変更が加えられたり、セキュリティ対策の強化が行われたりするため、基本的には実行が推奨されています。WordPressのバージョンアップには、
・メジャーバージョンアップ
・マイナーバージョンアップ
の2つが存在しています。それぞれの仕様の違いについて、解説します。
WordPressメジャーバージョンアップ
メジャーバージョンアップは、WordPressが1シーズンに1回程度の頻度で実行しているバージョンアップです。メジャーバージョンアップの特徴は、WordPressユーザーのアイデアや意見を取り入れて、実行に移している点。改善の要望や不具合の報告など、ユーザーから寄せられた投稿は、次回のバージョンアップで改善される可能性があります。メジャーバージョンアップの主な変更点としては、
・デザインの刷新
・新機能の追加
・プログラムの仕様変更
などが挙げられます。メジャーバージョンアップでより使いやすく、洗練されたデザインに生まれ変わるとともに、新機能の追加でユーザビリティの改善も行っています。プログラムの仕様変更によって、CMS上の処理が高速化したり、安定性が改善したりすることもあります。バージョンアップの内容はその都度変わるため、あらかじめ変更箇所を確認しておくことをおすすめします。
WordPressマイナーバージョンアップ
マイナーバージョンアップは、メジャーバージョンアップとは異なり不定期に実施されるバージョンアップを指すものです。マイナーバージョンアップの主な目的は、以下の通りです。
・セキュリティホールの発見や修正
・各種機能の不具合修正
セキュリティ対策の強化やサービスの安定性向上に向けたアップデートがメインです。サイバー犯罪の増加に伴い、Webサービスも速やかなセキュリティ対策が求められるようになりました。サイバー攻撃の手法は日々多様化していることから、セキュリティ対策を最新の状態にアップデートすることで、未知の脅威を事前に回避することができます。メジャーアップデートは任意での実行となりますが、マイナーアップデートは自動で実施される設定になっています。メジャーアップデートのような大幅な仕様変更が行われることはないので、安心してアップデートを受け入れることができます。
なぜバージョンアップが行われるか?
基本的に、WordPressにおけるバージョンアップは、セキュリティ対策の強化が目的です。メジャーバージョンアップの場合はデザインの刷新なども含まれますが、日々実施されるマイナーバージョンアップは、セキュリティ対策の強化につながる変更が大半を占めます。セキュリティ対策の拡充については、サイト運営者の対応ももちろんですが、大元であるWordPressというサービスそのもののアップデートも欠かせなません。バージョンアップによって、ユーザーが安心してサービスを利用できる環境の整備に努めています。
バージョンアップをしないとどうなる?
バージョンアップは基本的に最新のものが登場した際は速やかに実行することが望ましいですが、メジャーアップデートなどはあえて実行しない、あるいはバージョンをダウングレードして古いものを使い続けるということも可能です。ただ、こういった取り組みにはデメリットの要素が大きく、公式には推奨されていない点に注意しておきましょう。
新機能が使えない
まず、バージョンアップを行わないことで、WordPressの新機能が使えない問題が発生することとなります。多くのWordPressの機能やプラグインは、最新のバージョンに最適化されているサービスであるため、旧バージョンには対応していない、あるいは正常に動作しない恐れがあります。正しいパフォーマンスを維持するためには、なるべくバージョンアップを実行することが大切です。
セキュリティー上のリスクがある
セキュリティリスクが大きくなってしまうことも、バージョンアップを実行しない場合のデメリットです。WordPressは世界中に普及しているサービスということもあり、攻撃者から狙われやすいプラットフォームです。バージョンアップを行わないと、不正アクセスによるコンテンツの改ざんや、情報流出などさまざまなリスクを被ることになるため、少しでもそのリスクを回避することが大切です。
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WordPressのバージョンを確認する方法
現在適用されているWordPressのバージョンを確認したい場合、主な方法としては
・WordPressの管理画面から確認する
・フロントエンドで確認する
・WP-CLIで確認する
・version.phpファイルで確認する
が挙げられます。これらの方法について、順に解説します。
WordPressの管理画面から確認する
一つ目の方法は、WordPressの管理画面から確認するというものです。管理画面からの確認は最も手順が簡単なので、まずはこの方法だけでも覚えておくと良いでしょう。
最初にWordPressへログインすると、バックエンドにはWordPressの現在のバージョンが表示されています。ここに表示されていない場合はダッシュボードから確認できるため、こちらを参考にしましょう。上記で表示されていない場合は、「概要」タブを開いてもバージョンが表示されますし、「更新」タブを開いた場合もバージョンを確認できます。「WordPressについて」からでも確認は可能なので、最も見やすいものを参考にすると良いでしょう。
フロントエンドで確認する
二つ目の方法は、フロントエンドでの確認方法です。フロントエンドでの確認は、パスワードを忘れた場合やIDがわからない場合に便利な手法で、ログインの手続きを踏まずともバージョンを確認できるというものです。まずは確認したいサイトのソースを右クリックで表示し、ページのHTMLやCSSを示したタブを開きます。そこからctrl+Fで検索機能を活用し「generator」タグ、あるいは「?ver=」「link rel=’stylesheet’」と検索すれば、現在のバージョンが表示されます。
WP-CLIで確認する
WP-CLIは、 WordPressを管理するためのコマンドラインインターフェースです。ウェブホスティングサービスによってはWP-CLIがデフォルトで実装されており、その場合に使用するのが便利な使い方です。まずはSSH(セキュアシェル)を介してウェブホストに接続し、「cd html」コマンドを入力のうえ、「wp core version」というコマンドを実行します。すると画面上にバージョンが表示されるので、コピーするなどして確認をとりましょう。
version.phpファイルで確認する
version.phpファイルは、phpのバージョン情報が記載されているファイルです。まずはFirezillaなどのFTPをダウンロードし、サイトに保存されたファイルの取得やアップロード環境を整備します。その後FTPを使ってサイトへ接続し、ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポートなどの認証情報を入力の上、wp-includesのフォルダへアクセスします。フォルダにアクセスするとversion.phpというファイルが見つかると思うので、その中に記述されている$wp-versionという変数に、バージョンが明記されています。
WordPressのバージョンアップする方法
それではここで、実際にWordPressのバージョンアップを実行するための方法について解説します。WordPressをバージョンアップするためには、主に
・手動でアップグレード
・自動でアップグレード
という2つの方法があります。それぞれでやり方は異なるので、順に解説します。
手動でアップグレード
手動でのアップグレードを実行する場合、まずはWordPressにログインし、「ダッシュボード」を開きます。するとヘッダー部分に「WordPress ○.○(最新バージョン)が利用可能です!今すぐ更新してください。」という表示が出ているので、これをクリックして手続きを進めます。
クリックすると、 WordPressの更新ページに遷移し、「更新」というボタンが目立つ場所に配置されているので、これをクリックしましょう。更新の際には「データベースとファイルをバックアップ」というリンクが表示されるので、あらかじめこのページも確認し、バックアップを取得しておくと安心です。更新ボタンを押すと更新作業が開始され、数分で完了します。
自動でアップグレード
上記では手動でバージョンアップグレードを行う方法を紹介しましたが、もともとWordPressは自動でバージョンアップが行われる仕様に設定されています。これはユーザーによる更新漏れを防いだり、互換性の問題が発生してしまわないようにするための措置で、ユーザビリティを考慮した設定です。アップグレードはバックグラウンドで実行されていることもあるので、気がついたらいつの間にかバージョンがアップグレードしていた、ということも珍しくありません。実際にバージョンアップが実行されたかどうかは、上記の方法で現在のバージョンを確認したのち、WordPress管理画面の「about」画面を表示することで、変更点をチェックすると良いでしょう。
バージョンアップ時の注意点
バージョンアップは基本的にメリットの多い作業ですが、場合によっては従来の仕様から変更が入ることで、従来の機能が使えなくなるなどの問題が発生することもあります。どのような問題点が起こり得るのか、あらかじめ確認しておきましょう。
PHPやMySQLのバージョンの確認をする
バージョンアップを実行した際には、PHPやMySQLのバージョンの確認をしておきましょう。PHPなどはWordPressとは別途に管理する必要があり、サーバー側でのアップデートが必要です。PHPやMySQLのバージョンがWordPressのバージョンと互換性がない場合、アップデートを実行できない、正常にサイトが機能しないなどの不具合に発展する場合があります。
バグの情報に注意する
バージョンアップは安定性の改善のために行われますが、たまにWordPressの運営側が意図しないバグが発生することもあります。致命的なバグが起きるケースこそ稀であるものの、サイト機能が正しく動作しないなどの被害を被ることもあるため、アップデート前にはバグ情報を確認し、バグの修正を待つか、バグが起きないよう運用方法に注意する必要があります。
テーマとプラグインの互換性を確認する
バージョンアップの実行は、プラグインの開発者たちにも事前に通知が行われているものですが、たまにプラグイン側のアップデートが間に合わず、正常にテーマやプラグインがアップグレード後の環境で動作しないことがあります。バージョンアップ前にサイトのテーマやプラグインに影響がないか、チェックしておくことをおすすめします。
バックアップを取っておく
上でも少し紹介していますが、バージョンアップ前には必ずバックアップを取っておきましょう。データベースなどに悪影響を及ぼすアップグレードであった場合、データの破損などの問題に発展する場合があり、取り返しがつかなくなるケースが想定されます。余計な被害を被らないためにも、アップデート前の準備が大切です。
WordPressのバージョンをもとに戻す方法
WordPressをアップグレードしたが、バグが多くて使い物にならなかった、重大なセキュリティホールが見つかり、更なるアップデートが行われるまで使いたくないなどのケースも出てくるものです。そんな時は、WordPressをダウングレードし、従来のバージョンで運用することで、問題を回避することもできます。
ダウングレードの方法は、まず上で紹介したFireZillaなどのFTPを用意します。そしてWordPressのウェブサイトにある前のバージョンがダウンロードできるページに遷移し、ダウングレードしたいバージョンをダウンロードします。ファイルを解凍の上、「wp-content」ファイルを削除の上、サーバーにインストールして既存のデータを上書きすると、ダウングレードは完了です。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
作成費用 | ホームページの特徴 | どんな企業向きか |
~30万円 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万円 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万円 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万円~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業 ・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】ホームページのデザインでお困りの方はアイミツへ
この記事では、WordPressのバージョンアップやそのメリットについて解説しました。バージョンアップはサーバーの安全を守ったり、よりユーザビリティに優れるサービスを受ける上で欠かせない手続きです。バージョンの確認やアップグレードの方法を確認し、柔軟に対応できる準備を整えておきましょう。また、WordPressの運用には今後もバージョンアップのような技術的な維持管理負担も発生します。アイミツでは、そんなWordPressの運用管理を代行できるホームページ制作会社を、あなたのニーズに合わせて紹介するサービスを提供しています。WordPress運用にお困りの際には、お気軽にご相談ください。
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