軽い・簡単・使いやすい!3拍子揃ったおすすめのCSSフレームワークをご紹介【2024年最新版】
HTMLは、webページを制作するのに欠かせないものです。しかし、HTMLだけでは見栄えのいいWebページを制作できません。
マークアップ言語であるHTMLは、タイトルや段落を含む文書構造は指定できるものの、最新版のHTML5ではフォントの指定や大きさ・カラーなどの装飾はできないため、webページの見栄えを良くするにはスタイルシートを組み合わせなければなりません。この装飾を指定するのに使われるスタイルシートがCSS(Cascading Style Sheets)というわけです。
当初はフォント、背景、テキスト、ボックスといったシンプルなレイアウトや装飾に使われていたCSSですが、CSS3からは手軽にアニメーションが表現できるようになり、CSS3を活用したこだわりのボタンデザインなども良く見かけるようになりました。一方で、デザインにこだわればこだわるほど、CSSの記述が複雑になり時間がかかってしまうのも事実。これを解決するのが「CSSフレームワーク」です。
しかし、webデザイナーの中にはCSSフレームワークの利用を疑問とする声があることから、CSSフレームワークを導入していいものか?導入するならどんなCSSフレームワークがいいのか、迷ってしまう方も多いのかもしれません。
そんな方へ向けて、本記事ではCSSフレームワークとはなにか?CSSフレームワークを使うことにどんなメリットやデメリットがあるのか?選び方のポイントはなにか?などを解説するとともに「軽い」「簡単」「使いやすい」の3拍子が揃ったおすすめのCSSフレームワークを厳選して紹介していきます。
CSSフレームワークとは何か
CSSフレームワークとは、webページをデザイン・レイアウトするベースとなるCSSをパーツのように集め、ライブラリにまとめたもの。CSS以外に、JavaScriptが含まれているフレームワークもあります。具体的には、ボタン、グリッド、ナビゲーション、プラグインなどのパーツが収められているフレームワークが多いといえるでしょう。
CSSフレームワークを活用すれば、webページのベースとなるレイアウトやデザインには手を入れずに済むため、統一感のある美しいwebページが制作可能です。当然、パーツのCSSを手書きする必要がなければ作業時間も短縮できます。
そのほかにも「レスポンシブデザイン対応」であったり、規則性に則った記述がされているため「メンテナンスがしやすい」「共通のコーディングルールで作業できる」など、多くのメリットが挙げられます。
しかし、CSSフレームワークにデメリットがないわけではありません。同じフレームワークを利用しているほかのサイトとデザインが似通ってしまったり、つくりたいサイトのデザインに対応し切れないこともあります。また、使わないコードが余ることによってサイトが重くなることや、古いブラウザには対応していないのも難点です。
そのような理由から、CSSフレームを導入する際はメリットをうまく活用して適材適所で利用し、カスタマイズして使い分けるスキルとセンスが重要だといえます。
CSSフレームワークの選び方
それでは、デザイナーが使いやすく、かつメリットを活かしやすいCSSフレームワークを導入するには、どのようなポイントに注目すべきでしょうか?
まずは、ページデザインのコンセプトを洗い出し、作業を効率的に進めるためにフレームワークを活用する利用目的を設定します。CSSフレームワークの種類は、上述したようにレイアウトのみのシンプルなものから、ボタンやスライダーなどの細かいデザインパーツまで収録されているものなど様々。最適なフレームワークに絞り込むためには、目的を設定することが必須でしょう。
そして、利用目的とデザインコンセプトで候補を絞り込めたら、CSSフレームワークのファイルサイズを比較し、できる限り容量の少ないものを選択するとよいでしょう。デメリット面でも触れましたが、コードが複雑で容量が大きいフレームワークを利用すると、webページの読み込みが遅くなってしまいます。
2018年の時点でも既に50以上のCSSフレームワークがあるといわれる現状では、豊富な選択肢から最適なものを選ぶのは難しいかもしれません。利用目的、デザインコンセプト、ファイルサイズを念頭に、バランスを考えた最適なCSSフレームワークとはどれなのかを見極めることが重要でしょう。
おすすめのCSSフレームワーク9選
以上で、CSSフレームワークのメリット・デメリット、選び方をお伝えしましたが、そのすべてを吟味して候補を絞り込むのは簡単とはいえません。さらにヒントとなるよう、以下からは「軽い」「簡単」「使いやすい」ことで高い評価を得ている、おすすめのフレームワークを厳選して紹介していきます。
Bootstrap
「Bootstrap」は、NASAやMSNBCで採用されるなど、世界中で利用されているCSSフレームワークの代表です。2018年にリリースされたBootstrap4が、その最新版になります。タイポグラフィ、フォーム、ボタン、ナビゲーションなどのほか、ダイアログボックス、ツールヒントなどのJavaScriptも含まれており、4種類のレスポンシブデザインに対応するグリッドレイアウトが特徴的です。
ワールドワイドに数多くのWebサイトで利用されてきたため、Bootstrapでつくったサイトは「いかにもBootstrap」な感じが強いといわれていましたが、最新版では新たなデザインが採用されて、その問題は解消しつつあるようです。日本でも非常に多くの利用者が存在するため、日本語の解説サイトも多く、ファーストチョイスとして検討するには最適なCSSフレームワークだといえます。
Foundation
「Foundation」は、世界中で利用されるBootstrapと並ぶ人気を誇るCSSフレームワークで、その最新版はFoundation6です。タイポグラフィ、フォーム、ボタン、ナビゲーションなどはもちろんのこと、JavaScriptやHTMLのテンプレートも用意されており、レスポンシブデザインに関してはBootstrapよりも使いやすいという評判もあります。WordPressなどのCMSテーマを作成するためにもよく利用されているフレームワークです。
特徴としてあげられるのは、カスタマイズ性を重視しているということ。フレームワークをもとに、独自性の高いデザインを打ち出したいというニーズには、最適なCSSフレームワークだといえるでしょう。
UIkit
「UIkit」の最新版UIkit3は、Bootstrap、Foundationと同等の人気を誇りながらも、やや異なる特徴を持つCSSフレームワークです。CSSコンポーネントのほかにも、アコーディオン、ボタン、スライドショー、アニメーションなどのコンポーネントが用意されており、レスポンシブデザインに簡単に対応可能なレイアウトグリッドコンポーネントも搭載しています。
UIkitが高い評価を得ているのは、使いやすいうえに、Webサイトの動作にも影響を与えない軽量設計にあります。さらにカスタマイズ性にも優れているため、美しいwebサイトを短期間で構築したいなど、さまざまなニーズに対応が可能なCSSフレームワークです。
Skeleton
「Skeleton」は、必要最小限のスタイルに絞った構成を持つCSSフレームワークです。グリッド、タイトル、ボタン、フォーム、リスト、コード、テーブル、メディアクエリというCSSコンポーネントのみの構成になっており、JavaScriptなどは収録されていません。シンプルな分、少ない時間で習得できるため、CSSフレームワークの基本を学ぶのに最適です。WordPressのようなCMSテーマを作成するのにも向いています。Bootstrapの1/10以下という容量のため、Webサイトの表示速度に影響をおよぼすこともありません。
Base
「Base」は、その名の通りwebサイトのデザイン・レイアウトのベースとなる最小限のパーツのみを提供する、シンプルなCSSフレームワークです。一方で、機能自体は豊富に用意されているため、流動的グリッドでレスポンシブデザインに対応するほか、固定グリッドをさまざまな方法で自由に指定することも可能。ボタン、フォーム、メニュー、テーブルなどのコンポーネントはもちろんのこと、アニメーションやグラデーションなどの機能も充実しています。
用意されたベースを上書きし、カスタマイズすることが前提になっており、Skeletonとほぼ同等の軽さを持っているのが特徴です。たたき台としてのWebサイトを素早く制作するのに最適なCSSフレームワークだといえます。
Materialize
「Materialize」は、Googleが提唱したことで知名度が高まった、マテリアルデザインを採用したCSSフレームワークです。webサイトなどに手軽にマテリアルデザインを実装できます。使い方・構成などがBootstrapに似ているといわれているため、使いやすさでも高い評価を得ているのが特徴です。CSSコンポーネントはもちろん、アニメーションやボタン、トランジションも用意されており、サイトテンプレートも用意されているため、webサイトやランディングページなどを素早く制作するのに向いているといえるでしょう。
一方、サイト全体にMaterializeを適用してしまうと、Googleと非常に近いデザインになってしまうことも指摘されています。活用する箇所を限定するなどで、オリジナリティを打ち出すセンスが求められるのかもしれません。
Milligram
「Milligram」は、必要最低限のパーツで構成されたCSSフレームワークです。「A Minimalist CSS Framework」のキャッチコピー通り、容量を非常に軽量に収めた設計が特徴。3種類のボタン、インタラクションデザインのフォーム、フレキシブルボックスが実装されたレイアウトグリッドを持ち、直感的なコーディングでシンプルなユーザーインターフェースを制作可能です。
CSSを追加しなくても、シンプルで見栄えのいいユーザーインターフェースが制作できるため、プロトタイプの制作などに向いています。制作会社がクライアントのために仕様・設計を詰めていくのに最適なCSSフレームワークといえるでしょう。
Bulma
「Bulma」は、CSS3で主流となりつつあるFlexboxを採用したCSSフレームワークであり、モダンなデザインと軽量なことで、その人気を徐々に高めつつあります。Flexboxは、サイズが不明の要素であっても、ダイナミックに変化するグリッドを持つレイアウトモジュールで、レスポンシブデザインに威力を発揮します。JavaScriptを必要としないため、軽量なCSSファイルを読み込むだけで使える手軽さも評価されているようです。
コンポーネント単位でスタイルのインポートが可能なため、一部のパーツにのみ適用することのできる使い勝手の良さもおすすめのポイントです。メニュー、タブ、パネル、ドロップダウン、タイルなど、汎用性の高いユーザーインターフェースが豊富に用意されており、インターフェースのベースを素早く制作できます。
chota
「chota」は、Flexboxを採用しながらも、3KBという軽さを誇るCSSフレームワークです。JavaScriptのない、CSSコンポーネントのみを持つというシンプルな構造。Flexboxによってダイナミックなレイアウトを簡単に作成できるフレキシブルなレイアウトグリッドを持つため、webサイトのユーザーインターフェースを手軽に制作するのに最適なCSSフレームワークです。
コンポーネント自体は最小限に抑えられているものの、ユーティリティが充実しているため、シンプルながらも柔軟にwebサイトをデザインすることができます。スマートフォンアプリをはじめ、Flexboxを利用したユーザーインターフェースを構築する際に、Bulmaととも候補に上がるCSSフレームワークのひとつです。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
<作成費用> | <ホームページの特徴> | <どんな企業向きか> |
~30万 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業 ・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
CSSフレームワークを使いこなしてweb制作のスピードを上げよう
多数のCSSフレームワークが登場している今、フレームワークを構成する要素や特徴もさまざまです。世界中で広く活用され、定番だといわれるフレームワークも多くありますが、そのすべてがどんな場面でも使えるわけではないのです。
とはいえ、CSSへの知見が乏しい人も、CSSフレームワークを活用すれば、素早くユーザーインターフェースを用意できるのも事実です。作業時間の大幅短縮というメリットが得られるのはもちろん、きちんと記述されたCSSを参考にすることによる、CSSの学習効果にも期待できます。
CSSフレームワークはアップデートが頻繁に行われるため、動きの早いwebテクノロジーの動向をつかむのにも最適です。用途に応じた適切なCSSフレームワークを選択し、メリットを最大限に活かす活用法を見つけるのが重要だといえるのではないでしょうか。
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