参考にしたいデザインのプロモーションサイト5選!制作時の注意点も紹介【2024年最新版】
メーカーやベンダーを中心に、特定の商品・サービス・イベントなどを取り上げた、プロモーションサイトを立ち上げるという動きが加速しています。対象となる商品・サービスなどにフォーカスを定めた内容を持ち、美しい写真や動画を利用するなど、印象的なデザインが採用されているのがプロモーションサイトの特徴といえるでしょう。
多くの場合で、コーポレートサイトとは別のURLが取得され、自社名を知らなくても、カスタマーのニーズから不特定多数の流入が見込めるのもプロモーションサイトの特徴です。BtoC、BtoBを問わずに効果的な運営が期待できるため、新製品・サービスのリリースやイベント開催時などに、プロモーションサイトを制作しようと考える企業も多いのではないでしょうか?
それでは、プロモーションサイトの効果を最大化するには、どのようなデザインを採用し、どのようなコンセプトで制作を進めるべきなのでしょうか?
そこで本記事では、プロモーションサイトが持つ役割や意味、制作時に注意しておくべきポイントなどを解説するとともに、制作の際に参考にしたいデザインが採用されたプロモーションサイトを厳選して紹介していきます。
プロモーションサイトの役割
プロモーションとは販売促進策のことを意味し、商品・サービスを購入・利用してもらうことを目的に、カスタマーの購買意欲を喚起するために行われる一連の活動です。つまりプロモーションサイトとは、商品・サービスの販売を促進するために開設されるWebサイトを意味し、商品・サービスをだれにどのように販売するかという、マーケティング活動の重要な役割を担っています。
マスメディアが影響力を持っていた従来は、テレビCMや雑誌広告、新聞の折り込みチラシなどがプロモーションの役割を果たしていたといえるでしょう。しかし、スマートフォンが爆発的に普及し、カスタマーの嗜好が多様化した現代では、インターネットで得られる情報が大きな影響力を持つようになっており、マーケティング戦略にも変化が見られるようになりました。
それがオウンドメディアなどを活用したwebマーケティングであり、多彩なカスタマーとの接点をマーケティングに活かすマルチチャネル戦略です。これによって、カスタマーの購買活動にも変化が見られるようになりました。店舗に足を運ぶ必要があったカスタマーの購買活動は、コンピューターやスマートフォンを使ってwebサイトにアクセスするだけで完結できるようになったのです。
web広告からの流入や、カスタマーニーズに応じた検索流入が期待できる、ランディングページとしてのプロモーションサイトが増えているのは、web経由による商品・サービスの購入や顧客獲得=CV(コンバージョン)という成果を確保するためだといえるでしょう。プロモーションサイトのデザインが、いわゆるコーポレートサイトなどとは異なる哲学を持っているのは、最終的なCV獲得が目的になっているからなのです。
だからといってデザインにばかりに気を配っていては、プロモーションサイトの効果を最大化できません。カスタマーの流入数や流入経路、CV率などを把握できるという、従来とは異なるプロモーションサイトの特性を活かし、運営・展開にも気を配っていく必要もあるのです。
プロモーションサイト制作時に気をつけたいこと
コーポレートサイトとは目的が異なるプロモーションサイトを制作する際には、CV獲得という最終目標に向け、サイトが適切にデザインされていなければなりません。ここでいうデザインとは、グラフィックスやムービーのことだけを指すのではなく、CVボタンへの導線を含めたサイト全体のデザインです。もちろん、商品・サービスのイメージを決定づける、洗練された美しいグラフィックスデザインも必要でしょう。
それでは、CV獲得という最終目標を達成できるプロモーションサイトを制作するには、どんなポイントに気を配るべきなのでしょうか。具体的に解説していきます。
商品・サービスの特徴をわかりやすく伝える
特定の商品・サービスの特設サイトともいえるプロモーションサイトでは、その商品・サービスがどのようなものなのか?どのような特徴を持っているのか?などが、カスタマーにわかりやすく明快に伝わる内容を持っていなければなりません。
このため、多くのプロモーションサイトで、商品・サービスを代表するイメージを切り替えて表示させる、使い方やストーリーのわかるムービーを用意するなど、ビジュアル面を刺激する動きのあるデザインが採用されています。これは、商品・サービスの特徴やメリットを、カスタマーに視覚的に認識してもらおうという狙いがあるからだといえるでしょう。
注意しておくべきポイントは、プロモーションサイトだからといって商品・サービスの特徴やメリットを詰め込みすぎないことです。表示領域に制限のないwebサイトでは、商品・サービスを詳細に解説しようとしがちであり、テキストの量が増えてしまいがちでもあります。これでは、文章を読むのに飽きたカスタマーが離脱してしまいかねません。
プロモーションサイトを制作するには、まず商品・サービスがどのような層をターゲットにするのか?ということを念頭に、具体的なカスタマー像=ペルソナを設定し、どのようなポイントをアピールしていくのか?ということを念頭に、その特徴やメリットをリストアップします。出揃った要素を吟味して必要なものだけに絞り、プロモーションサイトのコンセプト設定とともに実際のデザインに落とし込んでいくのです。
共感を得やすい内容にする
webマーケティングで重要になるのは、カスタマーといかに信頼関係を結ぶか、いかに商品・サービスに愛着を感じてもらうかというエンゲージメントであり、プロモーションサイトでもそれは変わりません。つまり、プロモーションサイトを制作するうえで重要になるポイントのひとつに、エンゲージメントを高めるためのコピーやテキストを盛り込んだ内容が必要、ということが挙げられるでしょう。
それでは、カスタマーとのエンゲージメントを築くためのコピー、テキストとはどのようなものでしょうか?カスタマーが求めるのは、自身が直面する課題や問題を解決するためのモノや手段であり、それを得るための情報です。プロモーションサイトでカスタマーとのエンゲージメントを築くには、カスタマーに寄り添った情報を届けて共感を得なければならないのです。
たとえば、カスタマーが抱えがちな悩みを挙げ、自社の商品・サービスがそれを効果的に解決する方法を説明する。あるいは、商品・サービスを利用することで、いかにカスタマーの生活を有意義にできるか説明するなど、共感を得やすい具体的な内容を盛り込む必要があるでしょう。
顧客獲得につながる工夫をする
素晴らしい内容を持ち、美しくデザインされていても、流入数が低い、CV率が低いままでは、プロモーションサイト本来の目的である顧客獲得・コンバージョン獲得につながりません。プロモーションから顧客獲得にいたるカスタマーの動向、いわゆるカスタマージャーニーをきちんと設計し、サイトのデザインや導線はもちろん、流入経路にも工夫を凝らさなければなりません。
たとえば、ページを最後までスクロールしないとコンバージョンボタンが表示されない、コンバージョンボタンの設置位置がわかりにくいなどがあれば、CV率の向上は望めません。導線を想定した、適切に配置されたコンバージョンボタンが必要であり、ページの遷移を最小限にするなどの工夫も必要です。
また、流入数を最大化するための工夫も欠かせません。プロモーションサイトがコーポレートサイトから独立しているならば、スムーズな誘導が促せる位置にリンクボタンを設置する、ターゲットが情報を入手するのによく使うメディアに広告を出稿するなども必要でしょう。
もちろん、カスタマージャーニーや導線がしっかり設計されたプロモーションサイトでも、想定した結果が得られないこともあるでしょう。そんなときに流入数はもちろん、流入経路や離脱ポイントまで追跡できるのはプロモーションサイトの強みでもあります。詳細な分析を行い、状況に応じてブラッシュアップしていく運用が、プロモーションサイトの効果を最大化するポイントだといえます。
参考にしたいデザインのプロモーションサイト5選
ここまでで、マーケティング戦略のなかでプロモーションサイトがどのような位置を担っているのか、制作時にどのようなポイントに気を配るべきなのか、効果を最大化する運用ポイントはなにかなどを解説してきました。これらを満たしたうえで必要になるのが、カスタマーの目を惹く、ビジュアルとしてのデザインです。
それでは、どのようなデザインを採用すれば、効果的なプロモーションサイトが制作できるのでしょうか?デザイン面を含め、制作時に参考にしたいプロモーションサイトを、厳選して紹介していきましょう。
有限会社 浜田茶業
ホワイトトーンをバックにした、茶葉の緑が色鮮やかなコントラストのデザインと、必要最小限の情報に抑えられたシンプルなトップページを持つのが「お茶のはまだ」のプロモーションサイトです。薩摩の小京都といわれる鹿児島県知覧で1975年に創業し、知覧茶の製造・販売を行う「有限会社 浜田茶業」が運営しています。
お茶の種類や淹れ方、保管方法などのトリビアをまとめた「お茶を嗜む」お茶の製造を追った「はまだのブレンド」茶葉の種類による味の違いを解説した「茶っぱ図鑑」知覧茶を紹介する「知覧茶のホント」というコンテンツを持ち、知りたい情報にだけアクセスできます。各コンテンツへのリンクは、購入ページである「商品のご案内」へのリンクと同列に置かれ、あくまでも知覧茶の良さを知ってもらいたいというコンセプトを持っているのが感じられます。
会社案内やお知らせ、問い合わせなどのコンセプトに必要ない情報は、メニューにポインタをあわせないと現れない設計。HTML5を活用した滑らかな動作も、茶葉という落ち着いたイメージを重視したデザインの一貫なのではないでしょうか?
バニラ・エア株式会社
アクティビティ、景色、食など、島の生活や特徴を8つの短いムービーにまとめ、ループ再生させることで来島への興味を誘う、というデザインが採用されたプロモーションサイトが、Vanilla Airの「お!がたくさんの石垣島」特設サイトです。成田からリゾート路線を中心に国内線・アジア線を飛ばす、ANA傘下のLCCであるバニラ・エア株式会社が運営しています。
最初に表示されるファーストビューがシンプルにデザインされているのは「お茶のはまだ」と同様ですが、すべてのコンテンツをスクロールダウンによって見ていく作りが大きく異なります。成田空港に行くまでが大変なのでは・・・石垣島って遠いの?という、素朴な疑問に答える「Let’s Make A Journey」をはじめ、どんなアクティビティや食、景色が楽しめるかなどが多くの写真とともに紹介され、眺めているだけでも旅情気分を盛り上げてくれます。
コーポレートカラーであるイエローとブルーを基本に、ポップな色使いのデザインを採用しているのも、同社のリゾート路線重視のコンセプトを反映しており、奄美大島・北海道路線という選択肢を「Another Trip」として準備しているのも見逃せません。
株式会社パイ インターナショナル
色や質感、柄など、デザインがすべて異なる紙を100枚収録した「100枚レターブック」のプロモーションサイトです。1971年に創業し、東京豊島区に本拠を構えて広告デザイン書、アート、写真、趣味、児童書、絵本などの書籍を、国内外で展開する株式会社パイ インターナショナルが運営しています。
かわいい紙を100枚収録、1枚ずつ切り離して使える、使い方はアイデア次第という、100枚レターブックの特徴が簡単にまとめられたグラフィックスを3点用意。ファーストビューで確認できるというシンプルなデザインが採用されており、100枚レターブックとはなにか?なにがかわいくて楽しいのか?を伝えることのみに焦点が絞られています。
スクロールダウンしていくと、それぞれの特徴を補足する文章が美しいグラフィックスとともに登場。「書く」「贈る」「切る」「貼る」「飾る」「包む」といった楽しみ方もシンプルに解説されています。柄コレクションや作家別コレクションなどから購入ページへ遷移する工夫もスマート。押し付けがましい感覚が一切ないのも、好感を持てるひとつの要因でしょう。
株式会社RINN
モノトーンに商品とタイトルのみが表示される、シンプルなデザインのファーストビューを持つのが、ペット用の自動給餌器「PETLY」のプロモーションサイトです。東京都中央区にオフィスを構え、猫用プロダクトの企画・販売や雑誌の出版・販売を行う、2013年創業の株式会社RINNが運営しています。同社が販売するキャット・ツリー「NEKO」猫用水飲み器「IZUMI」などのプロモーションサイトもあります。
スクロールダウンしていくと商品のコンセプト、FEATURES、デザインなどが、アイコンや写真を多用して簡潔に解説されており、リンクされたページで詳細を確認できるようになっているのも特徴です。あえて詳細ページまでジャンプしなくとも、必要な特徴はすべて把握できるようにデザインされており、カスタマーが気にしがちなサイズなどの仕様、製造国などが押さえられているのも好印象です。
フォームによる問い合わせがページ遷移せずにできるのも、カスタマーの手間を省く工夫であり、必要最小限での記入で済むのも特徴です。あわせて、フリーダイヤルの問い合わせ先が明記されているのも、コンバージョンを高めるための工夫でしょう。
チームラボ株式会社
ファーストビューを見ただけで使い方がわかりそうなグラフィックスを用意し、シンプルながらもカスタマーの興味を惹くデザインが採用されているのが、受付システム「FaceTouch(フェイスタッチ)」のプロモーションサイトです。東京都千代田区に本拠を持ち、システム設計・ブランディングなどのソリューション提供、Webアプリからオフィスの在り方を変革する製品などのプロダクト開発、デザイン・プロジェクションマッピングのアート作品提供まで、幅広く事業を手がけるチームラボ株式会社が運営しています。
ファーストビューの直下には、使い方が一目瞭然で理解できるビデオを配置。機能、効果、使い方、導入実績、FAQ、価格などへのジャンプリンクが用意され、どのコンテンツを見ていても、必要な情報を瞬時に移動できる工夫がなされています。
導入することによって期待できる具体的な効果、使い方など、外せない要素は維持しながらも解説は必要最低限に抑え、問い合わせ以外を1ページのスクロールで完結できるよう工夫されているのが特徴です。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
<作成費用> | <ホームページの特徴> | <どんな企業向きか> |
~30万 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業 ・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
おしゃれなデザインでわかりやすいプロモーションサイトを作ろう!
デザインする際の参考として、いくつかのプロモーションサイトを紹介してみました。いずれのサイトも、主題となる商品やサービスはなにかといった本質がわかるよう、美しいグラフィックスで人の目を惹きながらも、シンプルにまとめられたデザインが採用されていることに気付かれたのではないでしょうか?
奇をてらってなんのサイトなのかわからなくなっては困りますが、人の目を惹く印象的なデザインはプロモーションサイトに必須なのです。
もうひとつ、プロモーションサイトに必須の要素としては、せっかく惹き付けたカスタマーの興味を逃さないように商品・サービスの解説は簡潔にし、エンゲージメントを築けるような内容にすることです。カスタマーが困っていることはなにか?解決したいと思っていることはなにか?を念頭に、カスタマーに寄り添った簡潔な言葉で表現していくのが重要です。
顧客獲得を目的にするプロモーションサイトを制作するには、上述した2点の基本を守り、効果を最大化するためのデザインの工夫、流入数拡大に向けた工夫も必要です。信頼のおけるweb制作会社、webデザイナーを見極め、密な連携を心がけるのが成功への近道でしょう。
プロモーションサイト制作を依頼する会社をお探しの場合は、ぜひアイミツにお問合せください。
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