採用サイトランキングからわかる!応募が増えるホームページとは【2024年最新版】
採用サイトを持つ企業ならば、誰もがホームページを通して自社への応募が増えてほしいと考えますよね。
しかしながら、応募が増える採用サイト作りのポイントは押さえにくいものです。トレンドは毎年変化するので、その変化に対応した採用サイト作りが求められます。
ただ、変化の激しいなかでも採用サイトを作るうえで押さえるべき一定のポイントは存在します。そのポイントを体系化し、各社の採用サイトを徹底調査のうえランク付けしているランキングがあります。株式会社イーディアスが運営する「採用サイトランキング」です。
今回は、採用サイトランキングを元に、応募が増えるホームページについてお伝えします。
採用サイトランキングを作成するにあたって、株式会社イーディアスが調査する会社は約3万社。「会社の良さ/強さ/差異性」「人材的魅力」「表現」など、独自に設定された43の評価軸と算定方式で3万社のなかから上位10社を選出し、評価のポイントを展開しています。
採用サイトランキングの評価軸が絶対ということでは決してありませんが、その評価実績から形成された評価軸と算定方式には、一定の信頼性があるとみてよいでしょう。一体、どのような評価軸が使用されているのでしょうか。
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採用サイトへのアクセスを増やすために
それでは、採用サイトへのアクセスを増やすために必要とされているポイントを順番に見ていきましょう。ポイントの1つ1つの内容を理解して採用サイトを制作できれば、採用サイトへのアクセスを増やすことは決して難しくありません。
基本情報がわかりやすく記載されている
まず、会社の基本情報は最低限わかりやすく記載しましょう。基本情報の内容は以下6点です。
評価軸 | 内容 | 配点 | 優先度 |
---|---|---|---|
業界情報 | 自社が属する業界の見通しややりがい、社会との関わり方が掲載されているか。業界のなかでの自社の立ち位置や独自性・優位性が掲載されているか | 5点 | 2倍 |
職種情報 | 各職種がどのような使命やミッションをもっていて、会社のなかでどのような役割を果たしているのかがわかりやすく掲載されているか | 5点 | 2倍 |
企業規模 | 従業員数、売上、シェア、社会への貢献度などが具体的に読み取れるか | 5点 | 3倍 |
沿革・歴史 | 創業の想いやこれまでの挑戦、歩み、そのなかの具体的エピソードが掲載されているか | 5点 | 2倍 |
商品やサービスの特徴 | 商品やサービスの独自性、優位性、革新性がコンテンツから読み取れるか。また、商品とサービスへの想いが伝わるか | 5点 | 3倍 |
組織図・組織のありよう | 社外との関わり方、社内での関わり方が、それぞれ読み取れるか | 5点 | 2倍 |
採用サイトランキングでのランク付けは、配点に優先度を乗じた点数を合計し、500点満点で採点されます。よって、優先度が3倍の「職種情報」「企業規模」「商品やサービスの特徴」は特に注意して記載するべきです。
上記の3点は採用応募者も確実に重点をおいて見る点なので、具体的にわかりやすく記載をすることを心がけましょう。
企業理念が明確
企業理念に関連する項目は以下4点です。
評価軸 | 内容 | 配点 | 優先度 |
---|---|---|---|
価値観・理念 | 企業の存在価値や大切にしていること、どのような社会を実現したいか、社会のなかでどのような役割を担いたいかが読み取れるか。 | 5点 | 3倍 |
安定性 | 10年後、20年後も自社が存在し続けられる根拠や、価値を創出し続けるビジネスモデルが明確に説明されているか。 | 5点 | 3倍 |
成長性・将来性 | 対象とするマーケットの流動を踏まえ、企業のビジョンが明確にされているか。 | 5点 | 3倍 |
事業の多様化・多角性 | 事業内容の詳細な説明がされているか。その事業の独自性・優位性・革新性が読み取れるか。 | 5点 | 3倍 |
企業理念は、応募者と会社を結びつけるための重要な要素です。また、その企業理念に基づいてアクションを起こした結果、安定性や成長性、将来性が生まれているのかというところまで応募者は見ています。
自社に明確なビジネスモデルがあれば具体的に列挙し、また未来のマーケットと自社のビジネスをどう適応させていくかについて根拠をもって記載すると良いでしょう。実際に10年後、20年後にそのビジョンで経営を続けられるかについては不確定要素が多いですが、会社として明確な方針をもっていることは、応募者にとって会社を選ぶ判断基準の1つです。
求める人材がわかりやすい
求める人材像についての記載を評価する項目は以下4点です。
評価軸 | 内容 | 配点 | 優先度 |
---|---|---|---|
求める人物像 | どのような学生を、なぜほしいのかがビジョンや文化に照らし合わせて説明されているか。 | 5点 | 3倍 |
募集要項 | 給与や勤務時間、転勤の有無・配属地・頻度などの基本情報が説明されているか | 5点 | 3倍 |
同じ境遇、同じ考えの社員 | 地域や大学時代の研究への取り組み、就活時代の悩みや想い、入社への経緯など、実在する社員と自分を重ね合わせられるか。 | 5点 | 3倍 |
人事担当者からのメッセージ | 求める人物像に対しメッセージ性をもって発信できているか。また、それは企業の採用ミッションにもとづいているものであることがわかるか | 5点 | 2倍 |
自社の企業理念や、今後のビジネス展開などを説明したうえで伝えたいのが、「自社が求める人材」です。ビジョンに合わせて、求める人材像をはっきりと打ち出しましょう。もちろん社員への待遇の説明なども忘れてはいけません。
求める人材像に近い社員を選定して、就活時代の悩みや思い、入社への経緯などを記事にして掲載すると効果は抜群です。
社風が伝わってくる
社風についての関連項目は以下5点です。
評価軸 | 内容 | 配点 | 優先度 |
---|---|---|---|
経営者 | 何を目指しているのか、なぜそれを実現しようとしているのかが伝わるか。経験・経歴、社員との関わりや想いから、親近感や尊敬へつながる人物かどうかがわかるか。 | 5点 | 3倍 |
仲間の雰囲気・優秀さ | この人と働きたいと思ってもらえる実在社員についてリアリティをもって掲載しているか。仕事への想いや仲間への想い、他者からの評価から、個人を想像し憧れを抱けるか。 | 5点 | 3倍 |
活気・明るさ | 多様な 背景 の社員が、それぞれのやりがいにもとづいて仕事をできているか。仲間を信頼し良好なつながりを築けていることが読み取れるか。 | 5点 | 3倍 |
社外活動・社内交流 | 部活動や イベ ントなど、業務時間外の社員同士の活動が掲載されているか。それは社風を伝えることに役立っているか。 | 5点 | 3倍 |
職場環境 | 社員の何に配慮して職 場環 境を 整えているかが説明されているか。また、 オフ ィスの 綺麗 さや 設備 ・道具、通勤の利便性などは説明されているか。 | 5点 | 3倍 |
事業展開の様子や仲間の雰囲気など、優先度3倍を多数割り当てているのが「社風」の項目です。事業内容よりも社風を重視している応募者も多く存在します。自社の様子を写真や動画などで明確に伝えられれば、印象に残るでしょう。また、社風を紹介する際に、企業の多くは「やりがい」「明るい」「やる気」などのキーワードを多く使用しますが、他の切り口でも自社を紹介するとより強い印象を残すことができます。例えば昼休みを長めにとる企業では、「オンとオフをしっかり分ける」と称して昼休みの様子を紹介してみると、良い差別化になります。
良いところばかりでなく、改善点をアピールすることも重要です。昨今では、自社の良いところだけを記載する採用ページが多くありますが、トラブル発生時の真剣な様子なども掲載すると「問題に真摯に向き合う会社」という印象を残すことができます。
また、最近では働き方の多様性に注目が集まっています。オフィス環境の改善に力を入れていて、カフェ風のオフィスやフリーアドレス制度などを設けている場合は積極的にアピールしましょう。
デザイン性に富んでいる
デザイン性で重視される点は以下8点です。
評価軸 | 内容 | 配点 | 優先度 |
---|---|---|---|
デザイン | 企業の価値観や世界観を伝えられているか。それは理解促進や動機の育成に役立つか。 | 5点 | 2倍 |
写真 | 写真 でしか伝えられないことを意図し、 構図、ロケーション、時間軸の切り取り方などを考慮して効果的に使用しているか。 | 5点 | 2倍 |
メッセージ | 採用コンセプトとサ イトイメージが合致しているか。採用ターゲットに 響くメッセージとなっているか、心を動かせるか。明快でわかりやすいか。 | 5点 | 2倍 |
FAQ | 学生への配慮をもとに情報の抜け漏れを 防いでいるか。回答 を通じて新しい発見や関心喚起 がなされているか。 | 5点 | 2倍 |
スマートフォン・タブレットへの対応 | どのデ バイ スで 閲覧 しても理解促進 に差がないか。スマートフォ ンを 中心 とした就職活動に配慮をしているか。 | 5点 | 3倍 |
ユーザビリティ | サイト内で自分が今いる場所は明確にわかるか。コンテンツのつながりは自然で理解しやすいか。検索やサイトマッ プなどの選択肢は用 意されているか。 | 5点 | 3倍 |
完結性 | 1サイトのみで十分な情報がとれるか。不必 要にコー ポレ ートサ イトや ナビサ イトに 飛ば されないか。 ※インターンシップサイトは可 | 5点 | 2倍 |
学生目線 | 自社が発信したい情報ではなく、学生がほしい情報を基準とした情報発信になっているか。自社採用以外の就職活動に関するコンテンツの掲載があるか。 | 5点 | 2倍 |
優先度が3倍の項目は少なく設定されていますが、わかりやすいデザインは採用サイトには必要不可欠です。
なかでも、「スマートフォン・タブレットへの対応」「ユーザビリティ」は最重要項目です。現在、パソコンだけで採用サイトが閲覧されることはほぼありません。スマートフォンやタブレットでの表示に対応する「レスポンシブデザイン」で採用サイトを作ることは、もはや必須といって良いでしょう。また、サイト内コンテンツのつながりや検索性なども意識して採用サイトを作成する必要があります。
また、優先度は2倍の設定ですが、「完結性」「学生目線」も重要な項目です。一般的な社会人の視点と新卒就活生の視点では、企業の採用サイトに対して見え方が違うのは当然です。学生が何を知りたいか、その情報は1サイトで十分提供できているか、今一度自社の採用サイトを見直してみると新しい改善点が発見されるかもしれません。
他にも評価軸の項目は存在しますので、一度採用サイトランキングのサイトへアクセスし、自社の採用サイトと照らし合わせながらレビューしていくと、さらなる改善点が見つかるでしょう。
アイミツが選ぶ!採用サイト人気ランキング
ここまでは株式会社イーディアスの採用サイトランキングをもとに解説しましたが、アイミツでも独自のランキングを作成しました。重要ポイントをもとに厳選した採用サイトを5つ紹介します。
1位:株式会社フロムスクラッチ
採用サイトにアクセスするとまず目に飛び込んでくるのは、国際色豊かな勤務風景です。これだけでグローバルな採用を意識した企業だという印象を受けます。
トップページ下部の大きなリンクをクリックすると、採用ページの本体へ遷移します。社員の紹介に重点を置いたコンテンツが展開されています。社員の紹介は対談形式で発信されており、異なる部署から人材を選定することによって、対談に複数の切り口を展開しています。いずれの社員も明るく仕事に前向きな雰囲気を打ち出しており、同様の人材にぜひ入社してほしいという強いメッセージを感じる採用サイトです。
2位:株式会社システムデザイン
システムデザインの採用サイトでひときわ目を引くのは、画面中段に配置された格子状のデザインです。レスポンシブデザインで制作されており、スマートフォンで閲覧すると上から下まで一直線の形でコンテンツが配置されています。流れがわかりやすく今自分がどこを見ているのかも把握しやすい配置です。
売り上げの増収や、社員の平均年齢などのアピールポイントが具体的にわかりやすく伝えています。また、女性社員の増加や高い育児休業取得率をアピールするなど、女性採用への強い意欲を感じるサイトです。
3位:株式会社青山メインランド
採用サイトの中央には、わかりやすく「新卒採用スペシャルサイト」のアイキャッチが表示されています。アクセスしてみると、珍しい「横にスクロールするサイト」が現れました。これならばインパクトを大きく、しかも見せたい順番に情報を見せていけます。途中のコンテンツも事業内容の説明から始まり、社員紹介へ続き、最後は〇〇で締め。わかりやすい展開です。
また新卒採用女性向けスペシャルサイト「AML Style」も用意されており、キャリア志向をもった女性に応えるべく採用活動を実施している様子が見てとれました。
4位:アイホン株式会社
アイホンはインターホンの会社として有名ですが、まず画面の中央で、「コミュニケーションの未来」「セキュリティの未来」どちらを見たいか訪問者に問いかけます。見たい方の未来をクリックすると、流れるようにコンテンツが目に入っていきます。
片方のコンテンツを参照中にもう片方が見たくなった場合、ページ脇のリンクから飛べるのもうれしいポイント。最後はリクナビの採用ページへうまく誘導しています。
5位:株式会社クレハ
クレハの採用サイトには「理系学生の皆さんへ」「文系学生の皆さんへ」と、それぞれを対象にしたコーナーが用意されています。
理系学生のコーナーへのリンクをクリックしてみると、「専攻が活かせる分野」一覧表が現れました。自分の分野がどんな仕事に結びついているのかわからない就活生にはうれしい内容です。
文系コーナーへのリンクをクリックすると、クレハの商品の特徴や製品の紹介があり、また活躍している文系社員の特集も組まれています。理系企業のイメージを持たれがちなクレハですが、「クレハで活躍しているのは理系ばかりではない」と強くアピールしています。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
<作成費用> | <ホームページの特徴> | <どんな企業向きか> |
~30万 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業 ・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】採用サイトランキングを参考に、応募が集まるリクルートサイトを作ろう
どのような内容で採用サイトを制作したらいいかわからない人には、採用サイトランキングの評価軸は良い基準となるでしょう。しかしながら、採用サイトランキングの内容が絶対ではありません。
採用サイトランキングの評価軸をうまく活用できたとしても、肝心のコンテンツ内容が他社と似通っていると、訪問者に与える印象も薄くなってしまいがちです。当然ではありますが、なるべく他社と差別化を図れるような内容を打ち出していくと印象的な採用サイトになります。
また、採用サイトに掲載できる情報量は限られていますので、訪問者に伝えたい内容を厳選し、自社の個性を打ち出した採用サイト作りを実施していきましょう。
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