Javaとはどんなプログラミング言語？できることやメリット・デメリットを解説【2024年最新版】

Javaとは、幅広く利用されているプログラミング言語の1つです。アプリやWebサイトをはじめ、Javaで作られているものはたくさん存在します。しかし、「Javaでどのようなものが開発できるのか」「他の言語との違いは何か」など気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではさまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、Javaとはどのような言語なのか解説。特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。

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Javaとは1996年に米国で開発されたプログラミング言語です。Googleでは3大開発言語（Java、C++、Python）に設定され、数あるプログラミング言語の中でもトップクラスの人気を誇ります。
Javaは「write once, run anywhere（一度書けばどこでも実行できる）」という理念のもと開発されたプログラミング言語であるため、コンピューターやOSに関わらず、あらゆる環境で使用できるのが特徴の1つ。大規模システムからアプリ開発まで幅広いシーンで活用でき、世界でも高い需要があります。また、JavaとJavaScriptは混同されることもありますが、別の言語です。Javaはシステム開発やWebアプリ開発に使用される言語ですが、JavaScriptはWebサイト上でのポップアップの表示や画像の拡大表示など、Webブラウザ上での動作に特化した言語であり、用途が異なるので注意しましょう。

Javaは開発環境、使用環境を問わずあらゆる分野のプログラミングが可能です。普段目にするWebサイトやアプリ、テレビなどの家電製品をはじめ、私たちの身の回りのさまざまな製品がJavaで開発されています。プログラミング言語として人気の高いJavaですが、具体的に何ができるのかご紹介しましょう。

業務システムとは、業務の効率化を図るために開発されるITツールのことです。信頼性・安定性が高くバグが少ないJavaは、企業にとって重要な業務システムも開発できます。
具体的には、運送会社の輸配送管理システムや製造業の生産管理システム、銀行などの金融システム、自治体の住民情報システムが挙げられるでしょう。大量の顧客データの管理や商品の在庫・販売管理、帳簿入力などの会計管理、製品やサービスに関する品質管理など、Javaで開発できる業務システムは多岐にわたります。

JavaはWebアプリケーションの開発にも適しています。Webアプリケーションとは、スマホやパソコンに専用のアプリをダウンロードしなくても、ブラウザ経由で使えるアプリのこと。過去にJavaで開発された有名なWebアプリケーションとして、TwitterやGoogle検索、YouTubeがあげられるほか、楽天やebay、AmazonなどのEC分野でも利用されています。楽天などで商品を購入する、購入履歴を閲覧する、YouTubeで動画を視聴する、Twitterでコメントを投稿するなどはすべてWebアプリケーション上で行われています。このようにWebアプリケーションには多彩な機能が求められるため、複雑な処理を得意とするJavaで開発されるケースも多いです。

Webサイトの構築にもJavaは使われます。具体的には、企業の公式HPやWikiPediaなどのサイトが当てはまります。Webサイトはさまざまなプログラミング言語を組み合わせて開発されており、ユーザーが目にする画面デザインの開発にはHTMLやCSS、JavaScriptなどの言語が使われますが、サーバー側のプログラミング処理の開発にはJavaが使用されることもあります。Javaは前述したように開発・使用環境を問わないため、裏方であるサーバー処理の開発にも利用できるのです。

Javaを用いればゲーム開発を行うこともできます。世界一売れたゲーム「Minecraft」はJavaで開発されたゲームとして有名です。MinecraftはWindowsやLinux、macOSといったOSの違いや、PCやNintendo Switch、スマホなど、使用機器が違っていても問題なく動作します。移植する際の手間が省けるため、さまざまなプラットフォームで動作が可能なJavaは、PS5などでプレイするコンシューマーゲームやソーシャルゲーム、スマホゲームなども開発できます。視覚的な操作が多いゲーム開発に適しており、高クオリティなゲームを開発できるプログラミング言語として使われているようです。

Googleが開発・提供しているAndroidは、Javaで開発されたOSです。そのため、AndroidアプリのほとんどがJavaで開発されています。ビジネス系や生活管理系、ゲームなど、あらゆる種類のAndroidアプリがGoogle Playで配信されています。Androidアプリはリリース時の審査がiOSアプリに比べてやさしいため、リリースしやすいという特徴もあります。またAndroidはライセンスフリーのOSであり、開発環境も無償で公開されているため、新規参入しやすい点も大きな特徴といえるでしょう。

組み込み系システムとは、組み込み機器と呼ばれるハードウェアにソフトウェアを組み込んだシステムのことで、日常生活のあらゆるところで活用されています。代表的な製品に、カーナビやテレビ、電子レンジなどがあります。炊飯器が加熱時間や温度を調節してお米を炊けるのも、空気清浄機が乾燥を感知し、加湿できるのも全て組み込み系システムのおかげです。
そして実はJava自体も、開発当初は家電の組み込みシステム用の言語として作られていました。以前は組み込み系システムの開発にCやC++がよく採用されていましたが、ハードウェアの性能の向上や、インターネットを介して操作するスマート家電の需要が高まっていることから、汎用性が高いJavaで開発されることが多くなってきています。

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システム開発やアプリ開発など、Javaでできることはたくさんあり、私たちは日常生活でもJavaで開発された製品を無意識に使っています。200種類以上も存在するプログラミング言語の中でもなぜJavaが採用されるのでしょうか。ここではJavaを採用するメリットを詳しく解説していきます。

Javaを採用するメリットの1つに、実行環境の自由度の高さが挙げられます。JavaはJVM（Java Virtual Machine）という仮想マシン上で動作しますが、このJVMが動作すればどんなコンピューター上でもJavaを実行できます。つまり、一度プログラミングすればOSがWindowsでもMacでも実行できるということです。これはJVMがOSの差分を吸収し、プログラムを実行してくれるから。ほかのプログラミング言語では特定のOSやプラットフォームでしか実行できないことがありますが、JavaはJVMを介して実行されるため、環境に依存しません。

ライブラリとは、よく使用される機能のプログラムを再利用しやすいようにまとめたもので、カレンダーでの日数計算やデータベースへの接続、画像処理など、さまざまな機能が揃っています。API（Application Programming Interface）は、外部のソフトウェアが持つ機能を共有できる仕組みのことで、ライブラリとAPIはいわばプログラミングにおける部品のようなものです。JavaはライブラリやAPIが充実しており、同じプログラムを一から書かずにプログラムを作成できるので、効率的に開発を進められます。

ほかのプログラミング言語と比べて処理速度が速い点もJavaメリットです。これはJavaがコンパイラ型言語であるためです。コンパイルとは、マシンが理解できるようなファイルにコードを変換する処理のこと。プログラムはコンパイルしなければ動作しませんが、コンパイラ型言語とは、プログラムを実行する前にあらかじめコンパイルしておく言語を指します。そのため、実行しながらコンパイルするほかの言語に比べて、Javaは処理速度に優れています。システムの処理速度はユーザー満足度にも関わる重要な要素のため、大量のデータを扱う場合はJavaが採用されるケースも多いでしょう。

Javaはセキュリティ性においても優れています。これはJavaが仮想マシン内でプログラムを実行し、システム上のアクセスしてはいけない領域にはアクセスできないように設計されているためです。そのため、重要なデータを抜き取られる、システムダウンを狙われるなど、ハッキング被害のリスクをほかの言語よりも低減できます。Javaはその信頼性の高さから、銀行などの最高クラスのセキュリティが要求される大規模システムの開発などに多く用いられています。Javaの仕組みを正しく理解して開発すれば、より安全性を高められます。

自由度の高さや処理速度、セキュリティ面での信頼性の高さなど、多くのメリットを持つJavaですが、もちろんデメリットもあります。Javaを採用するにあたって生じる2つのデメリットをわかりやすく解説します。デメリットを十分に理解した上で、Javaを採用すべきか慎重に検討しましょう。

Javaはオブジェクト指向言語です。オブジェクト指向とは、プログラムの機能を1つのオブジェクト（モノ）として捉え、各オブジェクトを組み合わせることで、システムを効率的に開発するという近年のプログラミングにおいて不可欠な考え方です。オブジェクト指向を理解することでプログラムの独立性や再利用性、拡張性を得られるため、非常に重要な概念といえるでしょう。しかし、オブジェクト指向を理解するのは難しく、学習には多大な時間を要します。オブジェクト指向を理解した上でプログラミングに落とし込むには、ある程度の開発経験を積む必要があるでしょう。

Javaは大規模開発に向いている半面、小規模開発には向いていません。求められる機能の少ない小規模開発では、Javaのメリットである拡張性や再現性などを生かしきれず、かえってソースコードが長くなったり、開発工数が無駄に増えたり、結果的にエラーが発生してしまう可能性もあります。小規模の開発を行う場合にはRubyやPHPなど初心者にも習得しやすいプログラミング言語が望ましいでしょう。

汎用性が高く、複雑なプログラミング処理もできるのがJavaの特徴です。しかし、高性能な言語であるがゆえに、Javaを使ったシステム開発の難易度が高いのも事実でしょう。ほかの言語と比べても習得が難しいとされていますが、どのような点が難しいといわれているのか、また自社での開発が難しい場合はどうすればよいのかみていきましょう。

Javaは、ほかのプログラミング言語よりも覚えるべきルールや記述がとても多く、複雑です。同じ動作を実行するプログラムを作るにしても、ルールが多いため、ほか言語よりも記述が多くなる傾向にあります。記述が多くなると、それだけタイプミスによるエラーが発生する可能性も高まるもの。また、前述したように、オブジェクト指向をしっかり理解できていない状態で、Javaでソースコードを作成するのは難しいでしょう。オブジェクト指向への理解には、開発経験もある程度必要であるため、自社にJavaでの開発経験がある社員がいないのであれば、外注を検討すべきです。

Javaはほかの言語よりも難しいため、習得には多くの時間を要します。教材やスクールを利用するにもコストがかかるでしょう。また実際の開発時には、Javaの知識だけではなくハードウェアやネットワークなどの周辺知識も要求されます。記述方法やオブジェクト指向への理解など、Javaの学習だけでも時間がかかる上に、プログラミング以外の知識も習得しなければなりません。Javaは総合的な学習コストが高いため、自社で一から開発するよりも、実績のあるシステム開発会社に依頼したほうがコストを削減できるでしょう。

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Javaの特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。Javaは、実行環境の自由度や安全性の高さなどのメリットを生かして、さまざまなシステム開発やアプリ開発を行えます。複雑で迅速な処理を得意とする一方で、習得するのが難しいなどのデメリットもあり、自社での開発難易度は非常に高いといえるでしょう。「アイミツ」では、ご要望に合わせてJavaでの開発に強い会社を無料でご紹介しています。システム開発でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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