SQLとは?できることや言語の種類を徹底解説【2024年最新版】
ビッグデータという言葉が象徴するように、情報化社会と呼ばれる現在は、膨大な量のデータが日々誕生し、さまざまな形で保存されています。SQLは、それらのデータやその保存先であるデータベースを操作する言語として、今後も変わらず活用されていくでしょう。
そこでこの記事では、SQLについて知りたい企業の担当者様に向け、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、SQLとは何か、何ができるのかといった基本事項から、その特徴や使い方、関連する基本用語まで詳しく解説します。
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SQLとは
SQL(Structured Query Language、構造化問い合わせ言語)は、RDB(Relational Database、リレーショナルデータベース)と呼ばれるデータベースを操作するための言語(データベース言語)です。
システム開発やアプリケーション制作で利用するプログラミング言語とは別物であり、データベースに対してデータの検索や追加・更新などを実行する際に利用します。多くの場合、データベースには膨大な量のデータが保存されていますが、SQLによって効率的に操作することが可能です。
また、SQLは国際標準となっているため、Oracle・MySQL・PostgreSQLといった代表的なものを始め、多くのデータベースにおいて、ほぼ同じ構文のSQLで操作が実現できます。
より理解を深めるため、データベースについての概要、およびデータベース言語とプログラミング言語の違いについて以下で解説します。
データベースとは
そもそもデータベースとは、さまざまな情報をデータの形として蓄積し、検索や閲覧などが容易にできるよう整理されたものです。目的に沿ってさまざまな形式で保存されているデータの集合体とも言えます。
リレーショナルデータベースは、Excelのように行と列の概念を用いて表のように構造化されており、SQLによって検索・追加・更新・削除などが容易に可能です。
例えば、ECサイトであれば、商品データ・顧客データ・注文データ・在庫データなどが、それぞれ表のように整理された形でデータベースとして保存されています。サイト上でユーザーがアクションを起こした際には、SQLがデータベースに対して必要な操作を実行し、適切な情報が画面に表示されるというわけです。
データベース言語とプログラミング言語の違い
プログラミング言語は、コンピュータに対して何をどのように処理するかを指示するもので、システムやアプリケーションを構成するプログラムを開発する際に利用します。プログラミング言語には、C言語・Java・PHP・Python・Rubyなど、さまざまな種類があり、開発するシステムの内容や環境などによって、適切に使い分けられています。
一方、SQLはデータベースを操作するためのデータベース言語であり、プログラミング言語ではないため、システムやアプリケーションの開発には利用できません。
SQLでは何ができる?
データベースを操作するためのデータベース言語であるSQLですが、具体的にはどのような操作ができるのでしょうか。以下より、SQLができることについて順に解説します。
データベースやテーブルの作成
SQLを利用して、データベース自体を新規に作成できます。また、データベース内において、テーブルを作成・変更・削除することも可能です。なお、テーブルとは、データを格納する表に該当するもの。前述したECサイトの例で言えば、商品テーブルや顧客テーブル・注文テーブルなど、データの種類ごとにそれぞれテーブルが存在します。
異なるテーブルの統合
SQLでは、複数のテーブルを統合し、1つのテーブルとして新たに作成できます。例えば、顧客テーブル・注文テーブル・商品テーブルを統合して、どの顧客が何の商品を注文したかが一目で分かるようにするといった具合です。テーブルの統合によって、さらに効率的なデータの操作が可能になります。
データの条件検索
データベースに数百万件あるいはそれ以上の膨大な量のデータが格納されていても、SQLを利用することで迅速に条件検索できます。複数の条件指定や、あいまい検索など、さまざまな要件に応えることも可能です。
データの取得・登録・更新・削除
上述したSQLの条件検索によって、任意のデータが容易に取得できます。また、新たなデータの登録や、既存データの更新・削除も手軽に実行可能です。更新や削除については、テーブル内の全データに対して一括実行できるほか、条件を指定して、特定データに対してのみ実行することも可能です。
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SQLの特徴とは
データベースを容易に操作できるSQLですが、その特徴はどのようなところにあるのでしょうか。以下より、SQLの主な特徴について順に解説します。
データベースに一方的に命令を出す
SQLでデータベースを操作する際は、データベースに対してシンプルな命令文を一方的に送信するのみです。複数のやり取りが自動で実行されることはなく、1回の送信においては、シンプルな命令に対する処理結果が、データベースから返ってくるのみです。そのため、複数のやり取りが必要な場合は、データベースからの処理結果に応じて、再度命令文を送信するといったことを繰り返す必要があります。
命令を送る方法は対話型・埋め込み型の2種類
SQLを利用してデータベースに命令を送る方法は、対話型・埋め込み型の2種類があります。対話型は、ユーザーがコマンドラインなどからSQLによる命令を入力し、直接データベースを操作する方法です。複数の命令を送る必要がある場合は、最初の命令の送信後にデータベースからの処理結果が返ってきたのを確認した上で、次の命令を入力します。
一方埋め込み型は、アプリケーションやシステムの開発において、JavaやPHPなどのプログラミング言語で記述されたプログラムにSQLの命令を埋め込み、データベースを操作する方法です。プログラムが動作した際に、埋め込まれた命令が実行され、データベースが操作されます。プログラムは必要に応じて、データベースから返された処理結果をもとに、再度データベースに命令を送るなどの処理を実行します。
SQLだけでアプリの作成・操作は不可
SQLはあくまでデータベースを操作するためのデータベース言語であり、アプリケーションの作成や操作は不可能です。それらを実現するには、JavaやPHPなどのプログラミング言語を利用します。アプリケーションからデータベースを操作したい場合は、上述のとおり、JavaやPHPで記述されたプログラムに、SQLの命令を埋め込む必要があります。
SQLを構成する3種類の言語の使い方
さまざまな命令によってデータベースを操作できるSQLですが、その操作内容によってデータ定義言語(DDL)・データ操作言語(DML)・データ制御言語(DCL)の3種類に大別されます。以下より、それぞれについて順に解説します。
データ定義言語(DDL)
データ定義言語(Data Definition Language、DDL)は、データを保存するためのテーブルを作成・削除したり、設定を変更したりするためのSQLです。データ定義言語の主な命令は、以下のとおりです。なお、テーブルはデータベース構造に関わる重要な要素であり、その操作には慎重を要するため、多くの場合、データ定義言語はデータベース管理者が使用します。
・CREATE(テーブル作成)
・DROP(テーブル削除)
・ALTER(テーブルの設定変更)
・TRUNCATE(テーブルからの全データ削除)
例えば、CREATE(テーブル作成)では、以下のような文法でSQLを記述します。
CREATE TABLE テーブル名(テーブルを構成する列名や属性を羅列);
データ操作言語(DML)
データ操作言語(Data Manipulation Language、DML)は、データベースに対してデータの検索・追加・削除・更新を実行するためのSQLです。SQLの中では、データ操作言語が最も利用頻度が高く、エンジニアであれば習得は必須と言えます。データ操作言語の主な命令は、以下のとおりです。
・SELECT(検索)
・INSERT(追加)
・DELETE(削除)
・UPDATE(更新)
例えば、SELECT(検索)では、以下のような文法でSQLを記述します。
SELECT 列名 FROM テーブル名 WHERE 検索条件;
データ制御言語(DCL)
データ制御言語(Data Control Language、DCL)は、ユーザー単位・テーブル単位でDMLやDDLの使用を制御するためのSQLです。データ制御言語の主な命令は、以下のとおりです。データベースへのアクセス権限に関するものであるという重要性から、データ定義言語と同様、基本的にはデータベース管理者が使用します。
・GRANT(権限の付与)
・REVOKE(権限の剥奪)
例えば、GRANT(権限の付与)では、以下のような文法でSQLを記述します。
GRANT 権限名 ON テーブル名 TO ユーザー名;
SQLに関連する基本用語の解説
ここまで、SQLの特徴や使い方などについて見てきましたが、SQLに対する理解を深めるためには、関連する基本用語も押さえておく必要があります。以下より、SQLに関連する主な基本用語について解説します。
リレーション
リレーションとは関係(relation)を意味する単語ですが、データベース関連の用語としては、行の集まりを指すものです。1行はデータ1件に該当し、行(=データ)の集まりがテーブル(後述)であるため、基本的にはリレーションとテーブルはほぼ同義であると言えます。また、リレーションシップという用語もありますが、リレーションが行の集まりであるテーブルを指すのに対し、こちらはテーブル同士の関係性を指すものです。
テーブル
テーブルとは、データを格納する表に該当するものです。テーブルは、Excelのように行と列の概念を用いて構造化されており、データ1件が行、行を構成する各項目が列に当たります。データベース内には、その内容や目的に応じて複数のテーブルが存在します。
レコード
レコードとは、テーブルを構成するデータのことです。つまり、前項で触れたデータ1件(=行)が、レコードに当たります。例えば、ある条件によってテーブルを検索し、3件のデータが抽出された場合、それを指す際に「3レコード」と表現することがあります。
フィールド
テーブルの項で触れた、各データ(行)を構成する列に当たるのが、フィールドです。カラムと呼ぶこともあります。データベースにおけるデータの最小単位とも言えます。フィールド(列)の集まりがレコード(行)、レコードの集まりがテーブル(表)です。
プライマリーキー
プライマリーキーとは、主キーとも呼ばれ、各レコードを一意に識別するために最も適したフィールドを指します。会社組織で言えば、従業員個人を確実に特定できる従業員番号のようなものです。SQLによって特定のレコードを検索したい際は、条件にプライマリーキーを利用することで、処理スピードを飛躍的に向上できます。
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つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
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【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
SQLとは何か、何ができるのかといった基本事項から、その特徴や使い方、関連する基本用語まで解説しました。
日々、膨大なデータが生み出され、データベースの重要性がより高まっている現代社会において、それを操作するSQLの活用も今後さらに活発化することが予想されます。本記事を参考に、SQLによるデータ操作を効果的に行い、ぜひさまざまなデータをビジネスに活用してください。
また、ビジネスで活用するデータベースの構築や管理を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、マッチした会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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