プログラミング言語の種類一覧や用途の違いを紹介【2024年最新版】
プログラミング言語は、Webシステム・ITサービスを開発するためのコンピューター言語。IT・Webを活用したプロダクトを開発して提供していくのであれば、必ず必要となってくるものです。
当記事では、プログラミング言語の概要から、用途・種類、選び方や習得順序、外部委託の方法までを解説しています。これから自社でITシステム・ITサービスの開発・提供を行っていくための言語を探している方・検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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プログラミング言語とは何か
プログラミング言語とは、コンピュータプログラムを記述するために考案・作成された言語のことです。コンピュータは人間の言葉で命令することができないため、システムやアプリケーションを作成際には、コンピュータ専用言語であるプログラミング言語を用いる必要があります。
プログラミング言語を使用することで、さまざまなシステム・サービス・アプリケーション・ゲーム等を作成することができます。
用途の違いを分類表で紹介
プログラミング言語は、種類によって開発可能なプロダクトや得意とする分野が異なるため、目的・用途に合わせて使用する言語を選択することが重要です。ここでは、プログラミング言語の主な用途と各用途に適している言語について、表を用いてご紹介します。
用途 | 主要な言語 |
---|---|
システム開発 | Java・C言語・C#・C++・Python |
Webサイトの作成 | HTML・CSS・Javascript・PHP・Ruby |
スマホ/Webアプリ開発 | Java・Objective-C・Swift・PHP・Ruby・JavaScript・Python |
AI(人工知能)・機械学習 | Python・R・C++・Haskell・Matlab・JavaScript |
ゲーム開発 | C++・C#・JavaScript・Swift・Ruby |
ロボット開発 | C言語/C++/Java/Python |
IoT | C言語・R言語・Java・Python |
これからプロダクト開発を行うのであれば、どのような言語を選べばよいのかを、用途から逆算してみましょう。
プログラミング言語の種類一覧
プログラミング言語は非常に多くの種類が存在しており、メジャーなものからマイナーなものまで含めると、その数は200種類以上にのぼります。以下の表は、現代のビジネスシーンで活用されている主要なプログラミング言語とその習得難易度を一覧でまとめた表です。
言語 | 難易度 |
---|---|
Java | ★★★ |
JavaScript | ★ |
HTML | ★ |
CSS | ★ |
Bash | ★★ |
PHP | ★★ |
Ruby | ★★ |
TypeScript | ★★ |
Go言語 | ★★ |
Scala | ★★ |
Perl | ★★ |
C言語 | ★★★ |
C++ | ★★★ |
Haskell | ★★★ |
R言語 | ★★★ |
C# | ★★ |
Objective-C | ★★ |
Swift | ★★ |
Visual Basic | ★ |
Delphi | ★★★ |
Kotlin(コトリン) | ★★ |
Python | ★★ |
SQL | ★★ |
MATLAB | ★ |
VBScript | ★ |
Google Apps Script | ★ |
FORTRAN | ★★★ |
Scratch | ★ |
各言語の概要・特徴ついて、以下にそれぞれ解説していきます。
Java(ジャバ)
・C言語をベースに開発されたオブジェクト指向の汎用プログラミング言語。プラットフォームに依存せず汎用性・言語としての性能も高いため、さまざまな分野で活用されている。人気・シェアもトップクラス。
・Webサービス・Webアプリ・デスクトップアプリ・スマホアプリ・期間システム・組込みシステム・ソフトウェア・IoTなどさまざまな開発が可能
JavaScript(ジャバスクリプト)
・Webブラウザ上で実行されるインタープリター型プログラミング言語。Webページで複雑な動きを実現できるのが特徴。Javaとの直接的な互換性や関連性は無くほぼ別の言語となる。
・Webサイトへ動きの追加(ポップアップ・フォーム制御・非同期通信・計算等)、Webサイト制作・Webアプリ開発・スマホアプリ開発等が可能
HTML(エイチティーエムエル)
・Webページに掲載する情報を構造化するためのマークアップ言語。一部例外を除き、Webサイト・Webページの制作時に必ず必要となる言語。最新バージョンはHTML5。
・ほとんどのWebサイト制作やHTMLメール作成等に活用
CSS(シーエスエス)
・HTMLで作成されたWebページを装飾するための言語。用途が限られているため、Webサイト・Webページ制作時にHTMLとセットで利用される。
・ Webページの装飾・アニメーション作成・HTMLのシンプル化等
Bash(バッシュ)
・Unix系OSで標準的に活用されているシェルスクリプトの一種。ユーザーからの入力・操作をOSへ伝える役割を持つプログラムで、複雑な処理をスムーズに行うことが可能。
・定型作業の自動化・データ抽出・多言語やソフトウェアと連携しての業務効率化等に活用
PHP(ピーエイチピー)
・サーバーサイドで動作するスプリプと言語。文法や仕様がシンプルで汎用性が高く、動的なWebページを生成できるのが大きな特徴。
・ECサイト・SNSサイト・ブログ・Webシステム・データベース連携など、主にWeb系システム・アプリ・サービスの開発・制作に活用
Ruby(ルビー)
・まつもろゆきひろ氏により開発された国産のオブジェクト指向言語。シンプルで汎用性・自由度が高く、豊富なフレームワークやライブラリを活用して効率的な開発ができるのが特徴。
・Webアプリケーション・SNS・クラウドサービス・ECサイト・ゲーム・API・スクレイピング・チャットボットなどさまざまなプロダクト開発が可能
TypeScript(タイプスクリプト)
・JavaScriptの後継として注目されている上位互換言語。型定義により可読性や開発生産性が高まっており、エディタによるさまざまな支援機能を活用できるのが特徴。
・JavaScriptで実現可能なことはTypeScriptでも可能だが、より規模の大きい開発に適している
Go言語(ゴーゲンゴ)
・Googleが開発したオープンソースのプログラミング言語。汎用性が高くシンプルな記述で高速な処理が可能であるのが特徴。複雑なシステムの開発に適している。
・Webアプリケーション開発・Webサービス開発・Webサーバー開発・API開発・CLI開発・スマホアプリ開発・IoTシステム開発など多数
Scala(スカラ)
・オブジェクト指向プログラミング・関数型プログラミングの両方を実行できるハイブリッド言語。Javaとの互換性が高く、少ないコード量で柔軟かつスピーディーな開発ができるのが特徴。
・主にWebサービス開発・スマホアプリ開発・業務システム開発の3分野で活用
Perl(パール)
・30年以上活用されてきた歴史を持つ、実用性・汎用性に優れたオープンソースのスクリプト言語。コンパイル不要でマルチプラットフォームでの動作が可能。
・Webアプリケーション開発・Webサービス開発・IoTシステム開発・基盤システム開発等に活用
C言語(シーゲンゴ)
・1972年にアメリカのAT&T社ベル研究所により開発された、長い歴史を持つ汎用プログラミング言語。高水準言語と低水準言語の両方の特性を持ち、高い汎用性と実行速度の速さをそなえているのが大きな特徴で、現代においてもさまざまな分野で活用されている。
・OS・ソフトウェアの開発、ロボット・組み込み系の開発など高い汎用性を持つ
C++(シープラスプラス)
・複数のプログラミングパラダイムを組み合わせた、C言語を発展・拡張させた汎用言語。C言語よりも前進しているという意味を込めてC++と名付けられた経緯がある。C言語と同等の処理速度を持ち、効率的に開発を行えるのが特徴。
・業務システム開発・AI開発・ロボット制御・IoT開発・組み込みシステム開発・ゲーム開発などさまざまな分野で活用
Haskell(ハスケル)
・純粋関数型のプログラミング言語。難易度は高いが使いこなせるとスピーディーに高度な開発を行えるのが特徴。堅牢性・信頼性が求められる開発に適している。
・銀行・証券会社・金融取引所等の金融系分野、認証局サーバー・セキュリティ基盤等のセキュリティ分野、化学・医療分野の開発に活用されている
R言語(アールゲンゴ)
・統計やデータ分析、グラフィック分野に特化したプログラミング言語。インタプリタ言語でマルチプラットフォームでの動作が可能だが、汎用性は無くシステム・アプリの開発は不可。
・マーケティング、ビジネスアナリティクス、ビジネスインテリジェンス、機械学習の分野で主に活用
C#(シーシャープ)
・C++とJavaをベースにMicrosoft社が開発を行った、オブジェクト指向のプログラミング言語。C言語・C++とは異なる特性を持ち、文法はJavaに似ているのが特徴。
・Windowsアプリケーション・Webアプリケーション・スマホアプリの開発やVR・MR・ゲーム開発まで幅広く適用可能
Objective-C(オブジェクティブシー)
・C言語をベースに開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語。Apple社のMacOS・iOS向けソフトウェアの標準開発言語として採用されている。
・MacOSアプリ・iPhoneアプリ・iPadアプリといったApple製品のアプリ開発に主に活用
Swift(スイフト)
・AppleがObjective-Cを参考に開発した近代的な言語。記述性・可読性に優れており、主にApple製品のアプリ開発に活用されている。
・Macアプリ・iPhoneアプリ・iPodtouch・iPadアプリ・Apple Watchアプリ・Apple TVアプリの開発、Webアプリケーション・Webサーバーの開発
Visual Basic(ビジュアルベーシック)
・Microsoft社がBASIC言語をベースに自社製品向けに開発したコンパイラ言語。開発環境にさまざまなパーツが用意されており、これらを組み合わせてスムーズに開発を行えるのが特徴。
・Windowsアプリケーション・Webアプリ・スマホアプリ・ゲームなどさまざまなアプリ開発に活用
Delphi(デルファイ)
・ソフトウェア開発企業であるEmbarcadero Technologiesが提供している、開発に必要なツールが揃ったIDE(総合開発環境)。機能性・柔軟性・カスタマイズ性に優れているのが特徴。
・マルチデバイス開発をまとめて開発、効率的な開発、迅速なデバッグ、コーディング量の削減等が可能
Kotlin(コトリン)
・コンパイラ言語、オブジェクト指向言語、モダン言語の特徴を併せ持つプログラミング言語。可読性・記述性に優れており、効率的な開発が可能でかつ処理も高速という特徴を持つ。
・Androidアプリ開発・iOSアプリ開発・Webアプリケーション開発に活用されている
Python(パイソン)
・ITエンジニアのグイド・ヴァン・ロッサム氏により開発された、インタープリタ型の高水準・汎用プログラミング言語。
・人工知能開発、データ分析や処理の自動化・効率化、Webアプリケーション開発、Webサービス開発、Webサイト制作、デスクトップアプリ開発、スマホアプリ開発、ゲーム開発等多数
SQL(エスキューエル、シーケル、シークェル)
・データベースの定義や操作等を行うためのデータベース言語の一種。ISOにより企画が標準化されているため、さまざまなデータベースを扱える汎用性の高さと効率的にデータを制御できることが特徴。
・テーブル(表形式)の定義・追加・削除・検索、データベースの操作・制御
MATLAB(マトラボ)
・MathWorks社の数値解析ソフトウェアで使用される専用言語。簡単な文法・短いコードで記述可能であり、専門的な計算をスムーズに行えるのが特徴。
・データ分析・統計解析・機械学習・画像解析・ロボット制御等、工学、理学、経済学などの分野で主に活用
VBScript(ブイ・ビー・スクリプト)
・Windowsに標準で搭載されている、MicrosoftのVisual Basicの利便性をより高めるために開発されたスクリプト言語。簡易的な記述で動作させることができるのが特徴。
・データ入力ツールやデータ読み込みツール等の小規模開発が主な活用用途
Google Apps Script(グーグルアップススクリプト)
・各種Googleサービスの自動化・連携をローコードで行えるのが特徴。
・スプレッドシートの内容をGmailから送信・Googleフォームの内容を指定アドレスに自動送信・Googleカレンダーの予定を自動編集といった処理が可能
FORTRAN(フォートラン)
・IBM社のジョン・バッカス氏が開発した世界初の高級言語・高水準言語。数学的計算に優れており、処理速度が速いのが大きな特徴。
・科学技術計算(計算流体力学・計算物理学・計算機科学・生物学的計算・天気予報)等の分野で活用
Scratch(スクラッチ)
・従来のプログラミング言語よりも文法・命令等が簡単。小学校のプログラミング教育でも採用。速度・汎用性が低く商品化不可といった特性からビジネスには不向き。
・インタラクティブストーリー・ゲーム・アニメ等の制作が可能
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【用途別】プログラミング言語の習得順や選び方
以下は、初心者がまず覚えるべきプログラミング言語を優先度の高い順に記載したリストです。
1.HTML
2.CSS
3.JavaScript
4.PHP
5.Python
6.Swift
7.Java
8.Ruby
9.C++
10.C#
プログラミングを習得するには、以下のポイントを押さえておくことが重要。
・目的・用途に合わせて言語を選択
・難易度の低い順に学んでいく
以下の表で用途に対する言語の優先度をご紹介していますので、こちらもご参考下さい。
用途 | 優先度:高 | 優先度:低 |
---|---|---|
システム開発 | Java・JavaScript・Ruby・Python・SQL | C言語・C++・PHP・COBOL |
Webサイトの作成 | HTML・CSS | JavaScript・PHP |
スマホ/Webアプリ開発 | Java・Swift・Ruby | Python・Go・PHP |
AI(人工知能)・機械学習 | Python・JavaScript | C++・R言語 |
ゲーム開発 | JavaScript・Swift・Ruby | C#・C++ |
ロボット開発 | Java・ Python | C言語・C++ |
IoT | Java・ Python | C言語・C++・R言語 |
企業担当者の場合は外部委託という選択肢も
プログラミング言語を実践レベルで習得するには、効率性を重視したとしてもある程度まとまった時間が必要。そのため、忙しいプロジェクト担当者がスケジュールに合わせてスキルを習得したり、開発規模に必要な人員に学習を行わせるのが困難であるケースも多くあります。
このような場合には、自身のスキル習得は継続しつつ、実務に必要なプログラミングは外部に委託するのがおすすめです。専門業者であれば、スキル・リソースもプロジェクトに合わせて確保することが可能。依頼内容に応じて開発を進めてもらうことができます。
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システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発で迷ったらアイミツへ
プログラミング言語には数多くの種類があり、それぞれ特性や活用できる分野・用途が異なります。そのため、これから自社プロジェクトに言語を活用するのであれば、各言語の特性を把握して必要な言語を優先的に習得することが重要なポイント。
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