人気WebサーバーNginxとは？特徴やメリット、Apacheとの違いを解説【2024年最新版】

Nginxは、Webサーバーの一種です。高負荷に強いため、広く利用されています。この記事では、サーバー構築やネットワーク構築など、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、Nginxの特徴やメリットを解説。また、Apacheとの違いも解説していきます。

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Nginxは、近年シェアを伸ばしている人気のWebサーバーです。Webサーバーとは、PCやスマホなどのWebブラウザからの要求に応じて、テキストや画像などのデータをやり取りするためのシステムのこと。一般的なWebサイトでは、HTTPSと呼ばれる通信方式を用いてデータをやり取りしますが、NginxにはHTTPSサーバー機能はもちろん、メールプロキシ機能や通信を複数のサーバーに分散させるためのロードバランサー機能などが備わっています。Nginxは、複数のリクエストを並列処理できるように設計されており、アクセスが増加しても安定して動作する点が評価され、広く利用されるようになりました。

Nginxには以下のような特徴があります。
・シェアトップのWebサーバー
・オープンソース
・多機能
どのような特徴を持つWebサーバーなのか、以下で詳しく解説しましょう。

Nginxは、シェア率の高さが特徴の1つです。以前はWebサーバーのシェア率トップはApacheでしたが、近年ではNginxの処理速度の速さが評価され、シェア率30％以上を維持。今ではシェアトップになっています。※
また、Nginxのシェアが拡大した一因として、クラウドサービスへの需要の増加があります。AWSなどの大手クラウドコンピューティングサービスでもNginxが採用されており、シェアを伸ばしているようです。

※出典：Historical trends in the usage statistics of web servers Web3Techs https://w3techs.com/technologies/history_overview/web_server

Nginxは、オープンソースソフトウェアです。オープンソースとは、ソフトウェアの設計図であるソースコードが公開されているソフトのこと。Nginxは、改変後のソースコードを非公開で配布・販売できるBSDライセンスで配布されています。オープンソースのソフトは自由に利用できるので、基本的にライセンス料などがかかりません。有料のWebサーバーよりも、低コストで利用できる点もNginxの特徴といえるでしょう。

Nginxは、非常に多機能なWebサーバーでもあります。主な機能は以下のとおりです。
・HTTPサーバー
・リバースプロキシサーバー
・メールプロキシサーバー
・ロードバランサー
HTTPサーバーとは、HTMLなどのデータをやり取りできる機能です。プロキシサーバーとは、代理でインターネットにアクセスして通信を行うサーバーで、セキュリティを向上させる目的で利用されます。Nginxを利用すれば、さまざまな用途のサーバーを構築できるでしょう。

Nginxには、以下のようなメリットがあります。
・メモリ消費が少ない
・高負荷にも耐えられる
・カスタマイズできる
Nginxでは、複数のアクセスを1つにまとめて並列処理するシングルスレッドと呼ばれる仕組みを採用しています。そのため、メモリ消費を抑えられる上に、高速でリクエストを処理可能です。また、Nginxは処理性能を重視したWebサーバーであるため、大量のアクセスによって高い負荷がかかっても安定して動作します。カスタマイズもできるので、不要な機能を無効化して利用することもできるでしょう。

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ApacheもNginxと同じぐらい利用されている人気のWebサーバーです。ApacheとNginxには、処理方法や機能面での違いがあるため、用途に合わせてどちらを利用するのか検討する必要があります。

Apacheは、Nginxと並んで広く利用されているWebサーバーです。オープンソースのソフトなので、誰でも自由に利用することができます。最初のバージョンがリリースされたのは1995年で、改良されながら現在まで利用されてきました。歴史が長いため、実績や情報も豊富です。
機能を拡張するためのモジュールも豊富で、簡単にカスタマイズできる点も特徴の1つ。PHPやデータベースとの相性が良く、ユーザーの操作によって表示されるページが変化する動的サイトの構築に向いています。
Apacheもオープンソースで提供されているWebサーバーのため、基本的にサポートは提供されていません。トラブルが発生した際には、運営者自身で解決する必要があるでしょう。

Apacheが動的サイトの処理を得意としているのに対し、Nginxはあらかじめ作成しておいたコンテンツを表示する静的サイトの処理を得意としているのは大きな違いの1つです。
また、サーバーへのアクセスが増加すると、処理速度が低下するC10K問題が発生する可能性がありますが、Apacheは1アクセスに対して1プロセスを実行するため、Nginxと比較してC10K問題が発生しやすい傾向にあります。NginxはもともとC10K問題を考慮して開発されているため、大量のアクセスにも耐えられる点が特徴です。
一方で、Nginxは大量のCPUリソースを必要とする処理には向いていません。そのため、動画サイトなどの重いデータを扱う用途には、Apacheのほうが適しています。また、開発するシステムによっては、Nginxのみでサーバーを構築するのは難しい場合もあるでしょう。

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今回は、Nginxの特徴やメリットについて解説しました。Webサーバーは用途に合わせて選ぶことが重要です。しかし、専門的な知識がないまま適切なWebサーバーを選ぶのは難しいでしょう。
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