.NET Frameworkとは?基礎知識から「できること」まで徹底解説【2024年最新版】
.NET Frameworkは、さまざまなアプリケーション・システム開発に利用される一方で、複数のバージョンが混在することから「違いがわかりにくい」とお困りの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、システム開発やアプリ開発など幅広い分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、.NET Frameworkの基礎知識やできること、バージョンを確認する方法、メリット・デメリットについて解説します。
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.NET Frameworkとは
「.NET Framework」はMicrosoft社が提供するWindows向けアプリケーションやWebサービスの開発環境のことで、「Microsoft.NET Framework」が正式名称です。プログラムの実行環境とライブラリ、フレームワークで構成されており、複数のプログラミング言語に対応しています。
ライブラリやフレームワークによって効率的な開発が可能で、多くのデスクトップアプリケーションやWebサービスなどの開発に用いられています。歴史が長くさまざまなバージョンによって運用されている点も特徴といえるでしょう。
.NET Frameworkの歴史
.NET Frameworkは、Microsoft社が「さまざまな電子機器をインターネットに接続・活用する」ことを目指して2000年に打ち出した「Microsoft.NET」という構想がもとになっています。構想の実現に向けてMicrosoft社は開発ツールとして「Visual Studio .NET」を公開しましたが、主軸であったXMLWebサービスが普及しなかったため、Microsoft.NETの構想が叶うことはありませんでした。結果としてVisual Studio .NETのみが残り、当初とはMicrosoft.NETの意味合いも大きく異なっています。
Microsoft .NETについて
.NET Frameworkは、さまざまな機器をインターネットに接続・活用することを目指した構想である「Microsoft .NET」を意味する言葉でした。しかし、当時Microsoft社が重視していた通信技術(XMLWebサービス)が普及しなかったため、Microsoft .NETの構想は実現せずに終わり、現在では.NET Frameworkの技術使用や開発環境そのものを指す言葉としてMicrosoft .NETが用いられています。
.NET Frameworkと.NET Coreの違い
.NET FrameworkがWindows向けのアプリケーション開発に特化しているのに対し、.NET CoreはmacOSやLinuxなどさまざまなOSで動作するアプリケーションの開発が可能です。.NET Coreはオープンソースであるため無料で利用できるほか、必要な機能を選んでインストールが可能なため軽量なアプリケーション開発が叶うという特徴があります。なお、.NET Coreの進化版である「.NET5」の登場以降は、「.NET」と呼ばれるようになりました。
.NET Frameworkを構成する3つの要素
.NET Frameworkは、主に3つの要素で構成されています。
・CLR(共通言語ランタイム)
・BCL(基本クラスライブラリ)
・FW(フレームワーク)
ここからは、それぞれの要素の役割について解説していきます。
CLR(共通言語ランタイム)
CLR(Common Language Runtime)は、アプリケーションを実行するエンジン機能のようなもので、日本語では「共通言語ランタイム」とも呼ばれます。.NET Frameworkでは人間の書いたプログラムを特定のOS・機種に依存しない「マネージドコード」へ変換されたものが利用者に配布され、それをCLR(共通言語ランタイム)が実行可能なプログラムへと変換・実行します。CLRによって異なるプログラミング言語で書かれたコードの相互運用が可能となるため、開発者は対応言語の中から自身の得意とする言語を選んで開発を進められます。
BCL(基本クラスライブラリ)
BCL(Base Class Library)とは、アプリケーション開発で頻繁に使用される機能をまとめたライブラリのことで、日本語では「基本クラスライブラリ」と呼ばれています。BCLに保存されている基本クラスを用いれば、基礎的な部分を意識しなくても開発を進めていくことが可能です。記述方式で手軽に呼び出せる仕様になっているため、より効率的な開発にも大きく貢献するでしょう。
FW(フレームワーク)
FW(フレームワーク)とは、データの受け渡しや処理の流れなどを提供する仕組みを指すものです。.NET FrameworkにはWebアプリケーションのフレームワークである「ASP.NET」が備わっており、複雑なWebアプリケーションから簡単なWebサイトまで幅広く対応しています。簡単な操作でWebページを作成できるWeb Formsや、ユーザーとサーバーでデータをやりとりするアプリケーション構築が可能なWeb APIなどを利用できます。
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.NET Frameworkでできること
.NET Frameworkは、さまざまなアプリケーションやシステム開発に利用されています。.NET Frameworkで開発可能な主なアプリケーション・システムとして以下の4種があげられます。
デスクトップアプリケーション | Windows向けのデスクトップアプリケーションを開発できます。 |
Webアプリケーション | ASP.NETを使用して、動的なWebアプリケーションやWebサイトを開発できます。 |
Webサービス | Web APIを利用することでクライアントとサーバー間で通信するサービスを構築できます。 |
ゲームアプリケーション | ゲームエンジンであるUnityと連携してゲームアプリケーションを開発できます。 |
このほかにも、.NET Frameworkは業務システムの開発に用いられるケースも多いようです。ライブラリやフレームワークによって効率的に各種アプリケーション・システムを開発できる点も支持を集める理由かもしれません。
.NET Frameworkを使うメリット・デメリット
.NET Frameworkにはさまざまなメリット・デメリットが存在しています。ここでは、.NET Frameworkを使うメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
.NET Frameworkを使う最大のメリットは、開発コストを抑えられる点です。ライブラリやフレームワークの活用によって開発期間を短縮できれば、開発コストの削減につながります。また、C#やC++、F#、Visual Basic .NETなどさまざまなプログラミング言語に対応しており、開発者の好みやスキルレベルに合わせた言語が使用できるため、初心者であっても開発に取り組みやすいというのも大きな魅力でしょう。
デメリット
.NET Frameworkのデメリットとしてあげられるのは、情報収集の難しさです。Microsoft社は開発者向けのコミュニティ「Microsoft Developer Network」を運営していますが、ほかのオープンソースツールや言語では複数のコミュニティが存在しているケースも多数。アクセスできる情報源が限られてしまうのは、.NET Frameworkのデメリットといえるでしょう。
.NET Frameworkのバージョン
.NET Frameworkにはさまざまなバージョンがあり、互換性や機能に違いがあるため正確に把握しておく必要があります。ここからは、。.NET Frameworkのバージョンについて解説します。
バージョンが複数ある理由(サポート期限も解説)
Microsoft社では定期的に.NET Frameworkの新バージョンを公開しています。4.8が最後のバージョンで、それ以降は.NET Core1.0〜3.0、.NET5〜6となっています。現在でも古いバージョンで開発されたアプリケーションやシステムが多く運用されていることから、複数のバージョンが存在しているのです。
各バージョンのサポート期限は付随するWindowsのサポート期限に依存しますが、一部は有料で延長されています。Framework3.5のサポート期限は2029年まで、Framework4.8のサポート期限はは2031年以降になる予定です。
バージョンの確認方法
.NET Frameworkのバージョンの確認方法は、Windowsのバージョンによって異なります。ここでは、Windows10での確認方法を紹介します。
1.スタートボタン(Windowsマーク)をクリックもしくはキーボードの「Windowsキー」を押下
2.「appwiz.cpl」と入力してコントロールパネル項目の「appwiz.cpl」の表示を確認
3.表示項目をクリックすると「プログラムのアンインストールまたは変更」というウィンドウが表示
4.「名前」列のMicrosoft .NET Frameworkという項目に表示されている番号がバージョン
.NET Frameworkの将来性
.NET Frameworkの最終バージョンは4.8ですが、後継フレームワークである.NET Coreや.NETも登場しています。もっとも新しいバージョンは.NET7ですが、今後も1年ごとのバージョンアップが予定されているようです。
また、.NET Core以降はバージョンアップの度にクロスプラットフォーム関連の機能を強化するなど、時代に合わせた変化も続けています。.NETはすでに多くのシステム開発に用いられている上に、Microsoft社は現在も開発に注力していることから、今後も.NETはアプリケーション開発に利用され続けると予測できます。
システム開発は外注がおすすめ
.NET Frameworkを使えば効率的にアプリケーションやWebサービスを開発できますが、システム開発には専門的な知識や技術が求められるのも事実です。自社でアプリケーションやWebサービスを開発するのなら、技術者の確保が必須だといえるでしょう。しかし、採用の段階から開発チームの立ち上げに取り組むには多くの時間・労力がかかります。効率的に自社に合ったシステムを導入したいのなら、システム開発会社への外注も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
システム開発会社へ外注すれば自社で技術者を採用する必要もなく、アプリケーション開発のノウハウも豊富だと考えられるため、効率的に開発を進められます。結果的に自社で開発するよりもコストを抑えらる可能性もあります。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発会社選びに迷ったらアイミツへ
.NET Frameworkの概要やできることを解説しました。.NET Frameworkによるアプリケーション開発のスキルを身につけるには時間が必要です。急ぎでシステムを開発・導入したいという場合は、システム開発会社への依頼を検討してみることをおすすめします。自社にノウハウがなくとも、経験豊富なシステム開発会社であれば、安心して依頼できるでしょう。
「アイミツ」ではご要望を伺った上で、条件に合うシステム開発会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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