JavaでAndroidアプリを開発するには?Javaを使うメリットや開発の流れを解説【2024年最新版】
Javaは、長きにわたってエンジニアに支持されている人気の高いプログラミング言語です。日々誕生しているAndroidアプリの開発にも積極的に利用されています。数多くのサンプルプログラムやフレームワークのほか、Android Studioといった統合開発環境も揃っており、これらの活用により、開発をスムーズに進めることが可能です。
そこでこの記事では、JavaでAndroidアプリを開発したいと考えている企業の担当者様に向け、JavaでAndroidアプリを開発するメリットやその際の注意点に加え、開発の流れや、開発を学ぶ際におすすめの入門書などについて詳しく解説します。
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JavaでAndroidアプリを開発するメリット
Androidアプリの開発にJavaを利用することで得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。以下より、JavaでAndroidアプリを開発する主なメリットについて順に解説します。
汎用性に優れている
Javaは、Java Virtual Machine(JVM)と呼ばれる仮想マシン上で動作します。JVMは、さまざまなプラットフォームに対してそれぞれ専用のものが存在するため、各プラットフォームに対して異なるソースコードを用意する必要がありません。言い換えれば、Javaで記述されたソースコードが1つあれば、JVMによって多くのプラットフォームに対応できるため、非常に汎用性が高いのです。
情報量が多い
Javaは歴史あるプログラミング言語であり、長きにわたってエンジニアからの高い支持を得ているため、Webサイトや書籍といった情報量が非常に豊富です。そのため、毛色の違うさまざまなアプリやシステムを開発したい場合や、多くのシステム事情や依存関係が絡む恐れのある大規模な案件を開発する場合などに、多方面から情報の揃っているJavaは適していると言えます。
処理速度が速い
処理速度が速いことも、Androidアプリの開発にJavaを利用するメリットの1つです。Javaはコンパイル型言語の1つで、記述されたソースコードは実行前に、コンピュータが理解可能なプログラムに変換(コンパイル)されます。これによって、PHPやPythonなど、ソースコードを順次翻訳しながら実行するインタプリタ型言語よりも速い処理速度が実現します。
開発環境を構築しやすい
アプリケーションの開発には、スムーズかつスピーディに進めるための統合開発環境(IDE)を整える必要があります。Androidアプリの開発では、統合開発環境としてAndroid Studioを利用するのが一般的ですが、Android Studioのセットアップは特に難しいことはなく、開発環境を構築しやすいと言えます。なお、Android Studioではプログラミング言語として、Javaのほか、Kotlinも利用可能です。
JavaでAndroidアプリを開発する際の注意点
JavaによるAndroidアプリの開発には、メリットだけではなく、注意点も存在します。以下より、JavaでAndroidアプリを開発する際の注意点について解説します。
コーディングルールが複雑で初心者には不向き
Javaは、コーディングルールや構文構造が複雑で、初心者には難易度が高いプログラミング言語であると言われています。Webサイトや書籍などの情報量が多く、フレームワークやライブラリなども充実しているため、一定の経験を積んだエンジニアであればスムーズな開発が見込める一方、ルールや構文に加えてオブジェクト指向などの概念を理解する必要もあるため、初心者が習得するには相応の時間を要する恐れがあります。
小規模のシステム開発には適さない
Javaは、大規模なシステム開発にも適している一方で、小規模のシステム開発には適さないケースがあります。オブジェクト指向言語であるため、各機能についてオブジェクトを作成すると、システム規模に比してソースコードのサイズが無駄に大きくなってしまったり、それによるエラーや煩雑なメンテナンスが発生したりする恐れがあるからです。
そのため、小規模なAndroidアプリの開発には、Javaよりもシンプルなコード記述が可能で、開発速度をより高められるKotlinの利用が適している場合もあります。ただし、Kotlinは比較的新しいプログラミング言語であり、Javaに比べると日本語による情報などが限られているため、注意が必要です。
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JavaでAndroidアプリを開発する流れ
前述のとおり、さまざまなメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在するJavaによるAndroidアプリ開発ですが、実際の開発の流れはどのようなものになるのでしょうか。以下より、JavaでAndroidアプリを開発する流れについて解説します。
1.Android studioをインストール(環境構築)
JavaでAndroidアプリを開発するためには、Android Studioをインストールし、統合開発環境を構築する必要があります。まず、以下の公式サイトにアクセスし、自らのOS環境に見合ったファイルをダウンロードします。なお、Android StudioがインストールできるOSは、Windows・macOS・Linux・ChromeOSです。
・Android 公式サイト「デベロッパー向けAndroid」https://developer.android.com/
完了したら、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするなどして実行し、必要なファイルのインストールを開始します。画面の指示に従って進めますが、特段の事情がない限りは、デフォルト設定のままで問題ありません。「Completing Android Studio Setup」の画面が出たら、インストールは完了です。
2.アプリの企画
統合開発環境が構築できたら、Javaを利用して何のためにどのようなAndroidアプリを開発するのかなど、具体的な企画を立案します。関係者全員が、統一されたアプリの完成イメージを共有できるよう、意見をすり合わせながら言語化し、明確な内容を決定することが重要です。アプリの企画立案は、開発を推進するすべてのメンバーがベクトルを合わせ、同じゴールに向かってシナジーを生み出すためにも、非常に大切なプロセスとなります。
3.画面設計図の制作
完成したアプリがイメージできる具体的な企画が立案されたら、その内容に基づいて画面設計図(ワイヤーフレーム)を制作します。画面設計図は、アプリの画面に配置する要素の場所やデザインを決定し、それを視覚的に分かりやすく伝えるためのもの。画面設計図を関係者全員で共有することで、機能の不備や過不足のチェックなどが滞りなく進められ、より品質を高められるほか、開発のスムーズな進捗が可能となります。
4.開発
画面設計図を制作したら、実際にJavaを利用してAndroidアプリの開発を開始します。以前は、Javaを利用するため、Android Studioのインストールとは別に、JDK(Java Development Kit、Javaでアプリケーションやソフトウェアを構築するための開発キット)のインストールが必要でしたが、現バージョンのAndroid Studioでは、最新のOpenJDKが一緒にインストールされるようになっており、その必要がなくなりました。念のため開発前には、OpenJDKが利用できる設定になっているかをオプション画面から確認しておくと安心です。
5.動作テスト
Javaで開発したAndroidアプリに限らずですが、完成したら綿密な動作テストを実施することが重要です。的確なテストにより、正常に動作するか、エラーやバグなどの不具合はないかを確認することで、品質の高いアプリが実現できます。
Android端末(実機)によってテストするのが最も確実ですが、PC上で稼働する仮想のAndroid端末(エミュレータ)を活用することも可能です。Android Studioには、Android Emulatorというエミュレータが付属しているほか、Android開発において数多く活用されている有名なエミュレータには、Geny Motionなどがあります。
6.アプリのリリース
動作テストが完了し、問題ないと判断されたら、いよいよAndroidアプリのリリースを進めます。アプリ公開のプラットフォームであるGoogle Playに登録するためには、Googleデベロッパーアカウントの作成が必要です。Googleデベロッパーアカウントを作成したら、開発したAndroidアプリをデジタル署名したパッケージファイル(apkファイル)として準備し、Google Playに登録(申請)します。登録されたアプリはGoogleによって審査され、問題なければ自動で公開されます。
Androidアプリ開発を学べるおすすめの入門書
Android Studioの活用により、JavaによるAndroidアプリの開発を効率的に進めることが可能ですが、よりスムーズかつスピーディに品質の高いアプリを開発するためには、入門書などによる適切な学習が必要です。以下より、Androidアプリ開発を学べるおすすめの入門書を紹介します。
基礎&応用力をしっかり育成!Androidアプリ開発の教科書 なんちゃって開発者にならないための実践ハンズオン
Androidアプリの開発に必要な基礎知識や、Javaによるプログラミングテクニックなどを、ハンズオン形式でサンプルプログラムを作りながら学べる入門書です。Androidアプリの開発を基礎からしっかり習得したいという方に、おすすめの1冊です。
※ 参考:Amazon「基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書 なんちゃって開発者にならないための実践ハンズオン」https://www.amazon.co.jp/dp/4798152021/
Android Studio本格活用バイブル 効率的にコーディングするための使い方
Android Studioの導入方法やエディタの使い方といった基本知識から、内部構造やリファクタリング機能まで、Android Studioのエキスパートが徹底解説している入門書です。
これからAndroid Studioを習得したいという方に、おすすめの1冊です。
※ 参考:Amazon「Android Studio本格活用バイブル ~効率的にコーディングするための使い方」https://www.amazon.co.jp/dp/4774178705/
TACHNICAL MASTER はじめてのAndroidアプリ開発 Java編 (TECHNICAL MASTER 99)
初めてAndroidアプリ開発を学ぶ人のための入門書です。Javaプログラミングについての初歩学習を終え、次のステップとしてAndroidアプリ開発に進みたいという方におすすめの1冊です。
※ 参考:Amazon「TECHNICAL MASTER はじめてのAndroidアプリ開発 Java編 (TECHNICAL MASTER 99)」https://www.amazon.co.jp/dp/4798065110/
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。Javaによるシステム開発の際には参考にしてください。
システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
JavaでAndroidアプリを開発するメリットやその際の注意点に加え、開発の流れや、開発を学ぶ際におすすめの入門書などについて解説しました。
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