IoTとDXの関係とは?違いや成功させるためのコツも解説【2024年最新版】
IoTとDXは、近年どちらもビジネスに欠かせないものとなりつつあります。しかし、それぞれの内容やお互いの関係性が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、IoTやDXの概要に触れながら、その違いや関係性、成功させるためのコツなどについて分かりやすく解説します。
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IoTとは
IoT(Internet of Things)とは、モノのインターネットのこと。家電製品や電子機器、自動車などから、設備、住宅、建物まで、あらゆるモノがインターネットにつながり、ネットワークを介してさまざまなサービスやシステムと通信することで、データの送受信や情報交換を可能とするしくみです。すべてがインターネットによってネットワーク化され、新しい世界が構築されることで、かつてない高付加価値のサービスが生まれ我々の生活がより便利で豊かなものに進化するため、近年は大きな注目を集めています。
IoTでできること
IoTによって、主にどのようなことが実現できるのでしょうか。以下より順に解説します。
遠隔で操作する
IoTによって、遠隔にあるモノを操作することが可能です。例えば、外出先から帰宅に備えてエアコンのスイッチをONにした上、風量や温度が調整できます。また、危険な現場に足を運ばなくても離れた場所から機械や設備を操作・制御できることで、利便性の向上、事故発生のリスク低下などのさまざまな効果が期待できるのです。
また、医療現場にIoTを導入することにより、遠隔地からの診察や手術を実現できます。全国に普及すれば、地域による医療格差も解消されるでしょう。
遠隔で検知する
IoTによって、遠隔にあるモノの動きや状態を検知することも可能です。背景には、モノを検知するセンシングテクノロジーの向上があり、これを最大限応用したのが、事故などを防ぎながら無人による操作を実現し、その状況をセンターなどから集中的に把握できる自動運転技術と言えます。
また、電車やバスなどの公共交通機関にIoTを導入することで、人の量や動きをリアルタイムに検知して混雑状況を把握。農業に導入することで温度や湿度など生育環境の異常を検知し、最適な状態に調整することが可能です。
遠隔で把握する
IoTの導入によって、遠隔にあるモノの状態を把握することも可能です。例えば、自宅の照明の状態を外出先から把握して、消し忘れがないかを確認したり、患者に装着されたIoT機器によって、血圧や心拍・脈拍などの数値状況を医師が別の場所にいながら把握したりできます。また、昨今では、IoTシステムが組み込まれたペットの首輪によって、飼い主が外出先から体調や健康状態を把握し、異常があれば獣医へ迅速に相談できるといったことも実現されています。
モノ間で通信する
IoTによって、上述したような遠隔からの集中管理だけではなく、モノ同士の通信による情報の交換やデータの送受信を実現することも可能です。例えば、昨今急速に一般化したAIスピーカーは、他のさまざまなIoT機器と通信・連携することによって、人間から受けた指示を伝達できます。照明やエアコンのON・OFFを始め、カーテンの開閉などがAIスピーカーへの命令によって実現されるのも、AIスピーカーと各機器の通信によるものです。また、自動運転車が信号機からデータを受信することでスピードを落としたり、他の自動運転車との連携によって事故を防いだりできるのも、モノ同士の通信によるものと言えます。
IoTに期待される効果
IoTでできることは上述のとおりさまざまですが、これらによってどのような効果が期待されるのでしょうか。以下より、その主なものについて解説します。
業務の効率化が進む
IoTの導入により、企業においては業務の効率化が促進されます。前述したような遠隔地からの機械や設備の操作・制御、それによる無駄なプロセスの排除や適切なリソース配置の実現など、IoTを基にしたさまざまな施策によって生産性の向上を図ることが可能です。
また、IoTによる稼働状態の随時把握や迅速な異常検知なども、処理や作業をスムーズに進捗させ、効果を最大化させるためには欠かせません。これらによって、業務の総合的な効率化が実現できるでしょう。
コストダウンにつながる
上述したようなIoTの導入による業務の効率化は、企業におけるコストダウンにも直結します。効率化によって不要となったプロセスを排除し、リソース配置を見直しながら体制を再構築することで、新たに人材を雇用することなく人手不足を解消可能です。そればかりか、リソースの余裕分を他業務へ配置し、組織全体で効率化とコストダウンを図ることも不可能ではないでしょう。
さらに、IoTシステムに蓄積されたさまざまな機器のデータを適切に分析し、今後の事業戦略に活用すれば、将来にわたって最適化された組織体制と業務プロセスを維持することもできます。
新たなビジネスチャンスが生まれる
IoTの導入により、これまでとは違った観点で業務プロセスが整理され最適化が進んでいく中で、新たな気付きによる新規のビジネスチャンスが生まれる可能性があります。自社が抱えていた課題を他の企業も同様に抱えているケースは多く、IoTによるそれらの解決が何らかのヒントになるかもしれません。また、各IoT機器から取得されたさまざまなデータは、今後に活かせる有効なビッグデータとして、大いに利用価値があるものです。アイデア次第で、それを基にしたビジネスも十分創出可能と言えます。
DXとは
DX(Digital Transformation、デジタルトランスフォーメーション)とは、ITやデジタルデータの活用により、ビジネスモデルやサービス、業務プロセス、組織構造、企業文化などに変革をもたらし、ビジネス競争における優位性を向上させることです。つまり、単なるIT化やIoT化を意味するものではなく、それらを活用しながら、企業や業務の在り方にまで踏み込んで、根底から改革するものと言えます。
日本の企業が軒並みDXに取り組むことで、グローバル社会における国としての競争力が高まるため、政府が躍起になって推進を叫んでいるというわけです。
DX推進に欠かせない技術
DXの推進には、その中核を成すいくつかの欠かせない技術があります。その主なものについて、順に解説します。
クラウド
クラウドは、クラウドコンピューティング(Cloud Computing)が略された名称で、さまざまなITサービスやシステム、アプリケーションなどを、インターネットを通じて利用する形態です。パソコンやスマートフォンなどのデバイスに特定のプログラムをインストールする形態とは異なり、インターネットへの接続環境さえあればいつでもどこでも利用できるのが最大の特徴で、基本的にデバイスを選ばず、導入にも手間や時間がかからないことから、近年広く普及し、さまざまなビジネスにおける業務の効率化と利便性の向上を実現しています。
AI
AI(Artificial Intelligence、人工知能)は、言語の運用・状況の認識・推論など、人間ならではの知的行為を、コンピュータによって実現する技術の総称です。コンピュータによるデータの処理スピードや正確性はとても人間がかなうものではなく、従来はその特徴を活用して膨大なパターンを読み込ませることでさまざまな処理や機能が実現されていました。昨今はディープラーニング(深層学習)などの手法が目覚ましい進化を遂げ、経験を積むことでAI自らが学習し、自動で成長を続けるまでに進化しています。
5G
5G(第5世代移動通信システム)は、進化を続ける通信規格の最新バージョンで、高速・大容量通信、多数接続、低遅延など、1世代前の4Gに比べて飛躍的なスペックアップを実現しています。インターネット環境がより重要性を増す新世代の通信インフラとして大きな注目を集めており、長時間の高精度映像など膨大なサイズのデータであっても、ストレスのない送受信が可能です。リアルタイム中継などでも映像が乱れたり途切れたりすることがないため、あらゆるサービスの可能性が大きく広がるものと期待されています。
IoT
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)は、前述したとおり、家電や機器、自動車、設備、住宅など、あらゆるものをインターネットを介してネットワーク化することで、データの送受信や情報交換を可能とするしくみです。IoTの導入によって実現できる遠隔からの操作や検知、モノ同士の通信などは、それによる利便性向上や業務効率化、コストダウン、新規サービスの創生といった効果と併せ、DXの推進に欠かせない要素として大きな注目を集めています。
DXに期待される効果
さまざまな技術によって成り立っているDXですが、その推進によってどのような効果が期待されるのでしょうか。以下より、その主なものについて解説します。
生産性が上がる
DXの推進によって、企業などのビジネス現場においては、生産性の向上が期待できます。さまざまなITシステムの導入や、それによる業務の最適化、プロセスの見直し、リソースの再配置などによって、大幅な効率化が進み結果的に生産性が向上するでしょう。
その一環として、近年はRPA(Robotic Process Automation)ツールの導入が進んでおり、コンピュータによって業務プロセスの一部を完全自動化することで、効率性や生産性の向上と同時に、ヒューマンエラーを始めとするミスや不具合の防止も実現しています。
データを活用しやすい
DXの推進によって、社内のデータを活用しやすくなるのも期待される効果の1つです。全社において統合されたシステムを導入し、これまで各部署で独自に管理されていたさまざまなデータが一元管理されるようになれば、従業員の誰もがビジネスへ有効活用できるようになります。
とある業務においてまさに欲しいデータが、実は他部署に保管されて眠っていたというケースは珍しいものではありません。それを知らず、新たに手を尽くしてデータを入手していた従来に比べ、ビジネスのスピードが格段に向上することは間違いないでしょう。
事業停止リスクを低減する
DXの推進によって、さまざまな業務がシステム化され、リモートワークなどを含めて従業員の働き方が改革されれば、事業停止リスクを低減することも可能です。例えば、災害時などにおいてオフィスの機能がストップしても、各従業員はリモートにて業務が継続できるため、事業への影響を最小限に食い止められます。日本は地震が多いこともあって、昨今は特にBCP(Business Continuity Planning、事業継続計画)の必要性が叫ばれており、DXによって事業停止リスクが低減できることは重要な効果の1つです。
旧システムから脱却できる
日本には、過去に構築した古いシステム(レガシーシステム)を長年にわたって使い続けている例が多くあります。それによって効率性や生産性が低下しているにもかかわらず、コストなどさまざまな問題で再構築する決断がなされないことが少なくありません。しかしながら、逆にこれらを維持管理するために、多くのコストがかかっているというのが現実と言えます。
DXの推進によってシステムを刷新し、旧システムから脱却できれば、運用コストを下げられるばかりか、効率性や生産性の大幅な向上を図ることが可能です。
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IoTとDXの違いと関係性
ここまで、IoTとDXについてそれぞれ見てきましたが、改めて双方の違いとお互いの関係性について整理します。次の表にそれぞれの特徴や違いを簡単にまとめたので、ご参照ください。
特徴 | 違い | |
---|---|---|
IoT | ・あらゆるモノをインターネットにつなげて一元管理したり、データの送受信や情報の交換を実現したりするもの ・さまざまな可能性の追求により、新しい世界を構築できる |
ネットワークを利用したしくみや技術を指す。DX推進のために活用される要素の1つ。 |
DX | ・ITやデジタルデータの活用により、企業や業務の在り方を変革するもの ・企業文化や業務プロセスの見直しにより、ビジネスの競争力を高められる |
組織が実践するプロセスや取り組みを指す。IoTによって実現できる効果の1つ。 |
IoTとDXの違い
IoTは、あらゆるモノをインターネットにつなげることで、遠隔操作などによって一元管理したり、データの送受信や情報の交換を実現したりするものです。あくまでそれらを実現するしくみや技術を指します。一方、DXは、企業がITやデジタルデータを活用することによって、企業文化や業務の在り方にまで踏み込んで改革を実践し、ビジネス上の競争力を高めるものです。DXはあくまで組織が実践するプロセスや取り組みを指し、しくみや技術を意味するIoTとは全くジャンルの異なる概念です。
IoTはDXに欠かせない技術
IoTはDXの推進に欠かせない技術の1つです。とはいえ、IoTのみでDXが進められるわけではなく、前述したようなクラウド・AI・5Gといった他の技術と組み合わせて活用されます。DXの最終的な目的は企業におけるビジネス上の競争力を高めることですが、そこに至る過程として、業務の効率化や生産性の向上があります。これらを実現するための技術として、IoTが注目されているのです。つまり、IoTがDXに欠かせない技術である一方で、DXはIoTを活用した結果、実現できる大きな効果の1つと言えます。
IoTを活用しDX化を成功させるためのコツ
では、実際にIoTを活用し、DX化を成功させるには、どのようなコツやポイントがあるのでしょうか。以下より、その主なものについて順に解説します。
スモールスタートから成功を積み上げていく
IoTを活用しDX化を成功させるにあたっては、まずはスモールスタートし、小さな成功を積み重ねながら徐々に適用範囲を広げていくことが重要です。最初から広範囲にわたる業務をIoTによってシステム化しようとすると、影響が大きすぎて業務遂行に支障をきたす恐れがある上、完了までに多くの手間や時間がかかります。小さな範囲で検証や改善を重ね、試行錯誤を繰り返しながら成功に至るという体験を積んでいくことが、結果として全体をDX化するための早道になるはずです。
会社全体で取り組む
DXは、一部の従業員や部署のみではなく、会社全体の取り組みとして推進すべきものです。IoTを活用したDX化に成功している多くの企業は、経営陣を含めて全従業員がそれを主体的に捉え、シナジーを生み出しながら取り組んでいます。
特に、前述したDXの効果の1つである社内データの活用は、各部署や従業員が連携し、協力することなしでは効果が発揮できません。DX化に異を唱える従業員が現れることもめずらしくはありませんが、他の従業員が徹底的にコミュニケーションを図ることにより、納得の上で参加してもらうことが重要です。
人材育成も欠かさない
IoTを活用したDXを推進するにあたっては、技術分野を中心に、マネジメントやファシリテーションなど、さまざまな知識やノウハウを結集させることが大切です。ついては、そのための人材育成を日頃より進めておく必要があります。また、DX化が完了し、運用フェーズに入った際にも、同様の人材が不可欠です。もちろん、1人に集中させるのではなく、適切な役割分担の下、それぞれに関わる人材を可能な限り多く育成しておくことが重要と言えます。
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】IoT化はPRONIアイミツに相談
本記事では、IoTやDXの概要に触れながら、その違いや関係性、成功させるためのコツなどについて解説しました。これまで見てきたとおり、IoTとDXは異なる概念ではあるものの、両者は密接に関係しています。本記事が、IoTやDXへの理解を深める一助となれば幸いです。
なお、IoT活用やDX推進のサポートを依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「PRONIアイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を無料で複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
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