IoTデバイスとは？種類や役割、選定ポイントなどを解説！【2024年最新版】

IoT（Internet of Things）はあらゆるモノをインターネットに接続する技術のことで、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。近年は業種・業界を問わずIoTの活用が進んでいますが、このIoTを支えるのがIoTデバイスの存在です。
この記事ではIoTデバイスの種類や役割、選定時のポイントなどについて詳しく解説していきます。IoTへの理解を深めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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IoTデバイスとは、インターネットに接続して情報を送受信するためのデバイスを指すものです。「モノのインターネット」の「モノ」に該当するもので、スマートフォンやタブレットをはじめ、それらを使って操作する家電製品や照明などが含まれます。
現在は幅広い業種・業界でIoTの活用が進んでおり、事業に用いられるIoTデバイスにはカメラやセンサー、無線通信が搭載されているのが一般的です。中でもセンサーは設置された場所の温度や音、振動などを感知してデータとして取得するため、IoTには欠かせない存在だと言えます。また、近年は幅広いIoTデバイスが登場しており、今後はさらにIoTの活用が拡大していくと見込まれています。

近年は技術革新によってデバイスの小型化や低コスト化が進んだことで、IoTデバイスを導入・活用しやすくなりました。IoTの大規模な普及を後押ししているのが5G（第5世代移動通信システム）の登場で、高速かつ低遅延という特性が大量のIoTデバイスのリアルタイム接続を可能としています。その結果として、スマートシティのような環境でも多数のデバイスが同時にデータを送受信できるようになりました。さらにデータ解析技術も進化を続けており、IoTデバイスを通じて収集したデータのより高度が分析が可能なのも注目を集める背景にあるでしょう。

IoTデバイスには、さまざまな役割があります。ここからは、IoTデバイスの役割を「環境情報の検知」「データ送受信」「データ処理・分析」の3つに分けて解説します。

IoTデバイスの基本的な役割の1つが「環境情報の検知」です。IoTデバイスはカメラやセンサーが搭載されており、周囲の環境情報をリアルタイムでモニタリングできます。温度・湿度や光、音といった物理的な要素はもちろん、車やヒトの動きの検知も可能です。IoTデバイスの検知した情報は機器の状態把握のほか、異常や故障の早期検知にも役立てられています。

データの送受信も、IoTデバイスの主要な役割の1つです。IoTシステムはデバイスとクラウド、ほかのデバイス間でのデータ送受信を基本としており、データ交換が可能なデバイスは「送受信デバイス」と呼ばれます。送受信デバイスは送受信に特化したもののほか、センサーと一体化しているものもあるようです。

IoTデバイスは単に情報を収集・転送するだけでなく、データ処理・分析の役割も担っています。膨大なデータ量を扱う昨今では、デバイスがデータを前処理することで送受信時の負荷軽減が可能です。IoTデバイスの取得したデータをスピーディーに処理することで遅延のない対応を叶えるもので、この処理は「エッジ処理」と呼ばれます。

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IoTデバイスは用途や形状、機能によって異なる特徴を持ちます。ここからは、主要なIoTデバイスの種類について表を交えて解説していきます。

IoTデバイスの中でも広く利用されているのがモバイルデバイスで、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどが該当します。モバイルデバイスは今や消費者の生活に欠かせない存在であり、情報収集やデータ処理・分析、ほかのIoTデバイスとの連携など重要な役割を担っています。高度な通信機能と処理能力を兼ね備えているため、リアルタイムでのデータ収集や情報提供などが可能なのが特徴です。

スマートホームデバイスはスマートテレビや冷蔵庫、エアコンなど遠隔地からでも操作が可能なデバイスを指すもので、「スマート家電」とも呼ばれます。スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスとの連携によって自宅を出たあとであっても電源のON／OFFや設定変更、情報取得が可能なことから、生活の利便性向上に大きく貢献しています。

センサーデバイスは、IoTの世界で大きな役割を果たすものです。環境や動き、位置などの情報をリアルタイムで検出・収集でき、取得したデータはインターネット経由でほかのデバイスやクラウドと連携します。代表的なセンサーの種類は「ジャイロセンサー」と「GPSセンサー」「加速度センサー」の3種類です。

・ジャイロセンサー
デバイスの向きや回転を検知できるもので、主にスマートフォンやドローンに用いられています。
・GPSセンサー
位置情報の取得に用いられるセンサーで、位置情報にもとづいたアプリケーションやサービスを実現できます。
・加速度センサー
モノの動きや加速度を検知するためのセンサーで、フィットネストラッカーやスポーツ用具、車載システムなどに搭載されています。

セキュリティデバイスは、オフィスや自宅のセキュリティ対策を目的としたIoTデバイスのことです。防犯カメラ・監視カメラを通じて取得したリアルタイムの映像や過去の映像をクラウドに保存でき、万一の状況下での確認や検証を可能としています。手軽に自宅に設置できる監視カメラも登場しており、中にはスマートフォンアプリからリアルタイムの映像を確認できるものも。動きや音が検知された際はアラートが届くので、防犯に役立ちます。

ウェアラブルデバイスは、健康の促進は生活品質の向上を目的とするIoTデバイスです。デバイスを装着するため心拍数や活動量などのリアルタイムデータ取得が可能で、健康管理のサポートに活用されています。特に医療分野ではウェアラブルデバイスの活用が進んでおり、病院・クリニックにおける治療の参考情報や、健康状態のモニタリングにも用いられているようです。

IoTデバイスの種類は多岐にわたり特性や機能も異なるため、自社でIoTを導入する際は目的や状況に適したものを選ぶことが大切です。ここからは、IoTデバイスを選ぶ際の3つのポイントを解説します。

デバイスの持つ機能性は、システム全体の品質や実用性を大きく左右する要素です。デバイスが「タスクを正確かつ効率的に実行できるか」「拡張性を備えているか」「将来のビジネスニーズにも対応できるか」なども含めて判断することをおすすめします。
機能性の高いデバイスは、IoTを長期的に運用する中で期待できるメリットが多いのも特徴です。機能の面を重視してIoTデバイスの選定を進めるのは、システムの質と長期的な価値を確保する意味でも重要な要素だと言えます。

IoTデバイスは常にインターネットに接続しているという特性から、セキュリティ性は重要なポイントです。IoTデバイスがウイルスに感染すると情報漏えいやシステム障害など大きな被害につながる可能性があります。1つのデバイスがウイルスに感染するとネットワーク上のほかのデバイスにも影響を及ぼすおそれがあるため、リスクを回避するためにもセキュリティに配慮されたデバイスを選ぶ必要があるでしょう。

IoTデバイスの接続性は通信の方法や質を指すもので、デバイスの持つ価値を最大限に引き出すためにのポイントです。適切な通信プロトコルへの対応はIoTデバイスの使い勝手や汎用性を左右する要素で、たとえば既存システムやほかのデバイスとの互換性のないIoTデバイスは効率的なデータ収集・解析が困難になる可能性があります。IoTデバイスを選ぶ際は目的に合った通信をサポートしているかを確認し、拡張性や柔軟性も把握しておくことが大切です。

IoTの導入にあたっては、デバイスの知識だけではなくシステム開発やセキュリティ対策などに関する経験や技術が求められる場面が多くあるのも事実です。社内にIoTに精通した人材がいれば問題ありませんが、そうでない場合は専門の会社へ相談してみることをおすすめします。さまざまな経験を持つプロに相談しながらIoTの開発・導入を進めることで、目的の達成や課題の解決が大きく近づくでしょう。

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この記事では、IoTデバイスの役割や種類、選ぶ際のポイントなどについて解説してきました。IoT技術はまだまだ進化を続けており、導入の目的や用途は多岐にわたります。目的や用途によって必要なデバイスやシステムも異なるので、導入する際は専門家へ相談すべきだと言えます。
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