Dartとは?概要やメリットなど徹底解説【2024年最新版】
コンピュータの登場以来、技術の進展と歩を合わせるようにプログラミング言語も進化を続けています。21世紀に入ってからもその流れは止まることなく、新たなニーズの充足や課題の解決を目的とした先進のプログラミング言語が次々と誕生しています。昨今、徐々に注目を集め、今後の動向が期待されているDartもその1つです。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、Dartが誕生した背景や、その特徴に触れながら、基本文法やメリット・デメリットなどについて、詳しく解説します。
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Dartとは
Dartは、Googleによって2011年に開発された、オープンソースのプログラミング言語です。クラスベースのオブジェクト指向型言語として、主にWebアプリケーションやモバイルアプリケーションのクライアントサイドにおける開発に向けて設計されていますが、デスクトップアプリケーションやサーバーサイドにおける開発にも利用できます。
Dartが誕生した背景
Dartが誕生した背景には、JavaScriptが持つ問題点を改善し、パフォーマンスやセキュリティにおいて、より優れたプログラミング言語を開発するという意図がありました。そのため、DartはJavaScriptと似た文法を持ち、JavaScriptに精通したエンジニアであれば難なく使いこなせます。また、JavaやC言語などに似ていると言われることもあり、それらを扱えるエンジニアであれば、比較的容易に習得可能なプログラミング言語です。
Flutterの登場でDartが幅広く認知される
誕生当初は利便性の高さなどから比較的注目を集めていたDartですが、その後しばらくはGoogle社内での使用がほとんどとなり、マイナーな言語として鳴りを潜めました。再び注目を集め、幅広く認知されるようになったきっかけは、モバイルアプリ開発用のフレームワークであるFlutterを、2018年にGoogleが発表したことです。Flutterは開発言語としてDartを採用しており、Flutterの普及とともに、Dartの人気も上昇しました。
Dartの特徴
先進の技術力を誇るGoogleが開発したDartですが、どのような特徴を備えているのでしょうか。以下より、Dartの主な特徴について、順に解説します。
オブジェクト指向型言語である
Dartは、クラスベースのオブジェクト指向型プログラミング言語です。データ構造や処理手続きをまとめて、すべてオブジェクトとして扱えるため、大規模なアプリケーションやサービスの開発にも対応できます。
セキュリティ性能に優れている
Dartは、実行するにあたって、Javaなどのように中間コードを経る必要がなく、記述されたソースコードが直接仮想マシンによりコンパイルされることで、高いセキュリティ性能を確保しています。
パフォーマンス性能に優れている
元々、JavaScriptの問題を解決するために開発されたDartは、あらゆる点においてJavaScriptを凌ぐことを目指して設計されており、パフォーマンスについても優れた性能を発揮します。
JavaScriptに変換可能
Dartは、JavaScriptトランスパイラ(特定のプログラミング言語によるコードから、別のプログラミング言語のコードを生成するもの)によってJavaScriptに変換することが可能なため、JavaScript同様、主要なWebブラウザに対応できます。
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Dartの基本文法
文法のすべてをここに記述することは不可能なので、ここでは、Dartによるプログラミングにおいて使用頻度が高く、基本として押さえておきたい6つの型を紹介します。
・int:整数値が代入できます。正負双方が可能です。
・double:小数を含めた実数が代入できます。intと同様、正負双方が可能です。
・String:文字列が代入できます。代入する際は、文字列をダブルクォーテーションもしくはシングルクォーテーションで囲みます。
・bool:trueもしくはfalseといった真偽値が代入できます。
・List:データの配列が代入できます。重複(同じ値の格納)が可能です。
・Set:Listと同様、データの配列が代入できます。重複は格納不可です。
Dartのメリット
これまで、Dartが誕生した背景やその特徴、基本文法などについて見てきましたが、実際にDartを利用するメリットはどのようなところにあるのでしょうか。以下より、Dartの主なメリットについて解説します。
エンジニアにとって扱いやすい言語である
Dartは、JavaScriptの問題点を改善するために開発され、似た文法を採用していることから、JavaScriptに馴染みのある多くのエンジニアにとって、非常に扱いやすい言語であると言えます。また、JavaやC言語などに似ていると言われることもあり、他言語からの移行も比較的容易です。そのため、学習コストが低く抑えられるほか、IDE(統合開発環境)やコードエディターなどのツールも豊富に存在するため、スムーズに開発が進められます。
大規模な開発に向いている
特徴として前述したとおり、Dartはパフォーマンス性能に優れています。また、複数人での開発が進めやすいオブジェクト指向型のプログラミング言語です。そのため、大規模なアプリケーションやサービスの開発でもスムーズに進められる上、完成したアプリケーションやサービスは、高いパフォーマンスを発揮できるというメリットがあります。
動的型付け・静的型付けの両方に対応
Dartが実装する強力な型推論機構は、変数宣言時にdynamicを付与することで動的型付けとなるなど、動的型付け・静的型付け双方への臨機応変な対応を実現しており、これらを容易に切り替えられる点は、プログラミングする際の大きなメリットと言えます。また、静的型付けについては、コンパイルの際に検証が実施されるため、安心して実装することが可能です。
Dartのデメリット
さまざまな特徴やメリットを有するDartですが、デメリットもあります。特徴やメリットとともに、デメリットも把握した上で利用することが重要です。以下より、Dartのデメリットについて解説します。
発展途上の言語である
Dartは、比較的新しいプログラミング言語である上、Flutterの登場によってようやく注目を集め始めたこともあり、諸機能の追加・調整や開発環境の整備などにおいて発展途上の言語です。Flutterを始めとするフレームワークやIDE、コードエディターなどのツールも多く存在するとはいえ、Javaなど他のメジャーなプログラミング言語と比べればまだまだと言えます。さまざまな特徴やメリットを持つ利便性の高いプログラミング言語ですが、発展途上が故の不安要素もあることを認識しておくことが重要です。
日本語の情報が少ない
歴史が浅い上、マイナーなプログラミング言語としての不遇時代も長かったDartは、Javaなどメジャーなプログラミング言語と比べて日本語の情報が圧倒的に少ないのが現実です。そのため、詳細な情報収集は英語のコンテンツに頼る必要があり、英語の苦手なエンジニアにとっては深刻なデメリットとなる恐れがあります。
Dartを使用したシステム開発は外注も検討しよう
Dartは学習コストが低く、エンジニアにとって扱いやすい言語であるとはいえ、ビジネスで通用するような高い品質のシステムやアプリケーションを開発するには、相応の経験や技術力を要します。労働力不足が叫ばれている昨今、特にエンジニアにおいては採用難の状況が続いており、自社でそのような人材を十分に揃えるのは、困難なケースも多いはずです。
そのため、Dartによるシステム開発においては、外部の専門業者への依頼も検討することをおすすめします。外部に依頼することで、自社で人材を揃える必要性から解放されるばかりか、開発環境を整えるための初期投資も不要です。委託費用はかかるものの、優秀な開発会社に依頼できれば、短期間で高品質なシステムが完成し、結果として高い費用対効果が得られる可能性もあるでしょう。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
今回は、Dartが誕生した背景やその特徴に触れながら、基本文法やメリット・デメリットなどについて解説しました。
前述したとおり、Dartは発展途上で、これからの動向が期待される言語です。だからこそ、特徴やメリットなどに対する理解を深め、Dartによる開発を積極的に推進すれば、他社の機先を制して優位に立てる可能性があります。本記事がその一助となれば幸いです。
なお、Dartによる開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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