GitHubの使い方とは？初心者向けに基本を解説【2024年最新版】

登場以来、世界中で順調にユーザーを増やし続けているGitHub。新たに今後の活用をお考えの方も多いでしょう。そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、GitHubとは何かといった概要や基本知識に触れながら、その使い方を初心者にもわかりやすく解説します。

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世界中で多くのエンジニアに支持されているGitHubとは、いったいどのようなものなのでしょうか。以下より解説します。

GitHubを知るには、まずGitについて理解しておく必要があります。Gitは、長きにわたって活用されてきたバージョン管理システムで、ターミナルなどによって利用するコマンドラインツールの1つです。サーバーで管理されるマスターファイルのほか、そのコピーをローカル環境（ユーザーのパソコン）にも保存して管理できるという、分散型の管理手法を採用しているところに特徴があります。プログラムのソースコードだけではなく、ドキュメントなどのあらゆるファイルを保存し、変更履歴などを管理することが可能です。

一方、GitHubとは、Gitのしくみを利用したソフトウェア開発のためのオンラインサービスです。バージョン管理のほか、複数人でファイルを共有しながら効果的なコラボレーションを図るためのツールなど、さまざまな独自機能を実装しています。特にチームで開発を進めるプロジェクトにおいて大幅な効率化が実現できる上、ファイルの誤った上書きや編集の衝突といったトラブル発生のリスクも低減させることが可能。世界中で数多くのエンジニアから人気を集め、スムーズなプロジェクト運用に貢献しています。

「GitHubとは」についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

GitHubの利用は、次の手順にてアカウントを作成することからはじまります。

GitHubにはさまざまな機能があり、初心者は戸惑ってしまうかもしれません。以下におさえておくべき基本知識をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

リポジトリとは、プログラムのソースコードをはじめとするファイルや、ディレクトリ（フォルダ）などを保存するための場所のことで、GitHubを利用する上でのベースとなる要素です。ユーザーのパソコン（ローカル環境）に作成されるローカルリポジトリ、およびネットワークを介したサーバー上にあるリモートリポジトリの2種類があります。ローカルリポジトリで作業した内容をリモートリポジトリに反映させることで、メンバー間で共有するといった使い方が基本です。

コミットは、ファイルの変更・追加といった作業をリポジトリに保存する操作です。コミットのタイミングで変更履歴が記録されます。一方、プッシュは、ローカルリポジトリの内容を、リモートリポジトリに反映させる操作です。ローカルリポジトリに対してコミットした作業内容を、プッシュによってリモートリポジトリに反映させるといった一連の操作が、GitHubの基本となります。

フォークは、リポジトリをコピーする操作です。コピーによってリポジトリが分岐していくさまを、食器であるフォークの先端に例えてこの名が付けられています。他エンジニアのリポジトリなど、アクセス権限・編集権限を持たないリポジトリであっても、フォークによってローカルリポジトリにコピーすることで、編集することが可能です。これにより、オリジナルのリポジトリに影響を与えることはないため、安心して作業できます。

ブランチは、変更履歴を分岐させることにより、複数のバージョンを並行して管理する機能です。分岐によって新しく生まれたブランチは、他のブランチに影響を与えたり、あるいは逆に影響を受けたりすることはありません。メインのブランチはしっかりと管理しながら、それとは別の環境で新たな処理を追加したり、新技術を試したりするような用途に利用できます。作業後は、分岐したブランチから、メインのブランチへ変更を反映させることも可能です。

プルリクエストは、ローカルリポジトリで作業した内容を、変更情報として他のメンバーに通知する機能です。前述したフォークやブランチによって作成されたリポジトリを改変し、その内容をオリジナルに反映させる際に使用します。ほかのメンバーは、変更箇所をわかりやすい形で把握できるため、それをオリジナルに反映させても良いかを判断することが可能です。ソースコードの追加や変更に対するレビュー目的で利用されます。

マージは、上述したプルリクエストを受け取ったメンバーが、通知された変更内容に問題がないと判断した上で、それをオリジナルのリポジトリに反映させる機能です。特に複数人が関わるプロジェクトにおいては非常に重要な機能となるため、専任担当者を設けて特定のメンバーのみがマージできるような運用を実践している現場も多くあります。プルリクエストやマージによって、ファイルの誤った上書きといった不用意なミスを防ぎ、安全にバージョン管理できることが、GitHubが支持されている大きな理由の1つです。

クローンは、リモートリポジトリをローカル環境にコピーする機能です。前述したフォークと混同しがちですが、フォークがオリジナルリポジトリのオーナーに通知され、双方のリポジトリが親子関係となってプルリクエストやマージが可能であるのに対し、クローンは単なるコピーであると考えられ、オーナーへの通知はされず、プルリクエストなどの機能も実行できません。

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GitHubの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。以下より、4つの活用方法をご紹介します。

ソースコードの管理は、開発プロジェクトをスムーズに進行させるための基本とも言えるものです。作業の成果物としてしっかりと保存しておくことが非常に重要ですが、それだけでは不十分と言えます。過去のバージョンに一旦戻したい、変更された日付や作業したメンバーを確認したい、特定のバージョンと現在のバージョンを比較したい、といった要望が、多くの開発プロジェクトにおいてしばしば発生するからです。これらはすべて、変更履歴を含めてバージョンごとのソースコードを厳重に管理できるGitHubの活用によって、容易に実現できます。

GitHubで管理できるのは、プログラムのソースコードだけではありません。企画書、スケジュール表、要件定義書、設計書、テスト仕様書、議事録など、プロジェクトで必要となるあらゆるドキュメントを管理することが可能です。ソースコードのように、以前のバージョンに戻したり、過去のバージョンとの差分を見たりするようなケースはあまりないかもしれませんが、スケジュール表や設計書、議事録などは、幾度となく見返すことも考えられるでしょう。GitHubの活用により、メンバー間での共有が容易になる上、誰もが目的のドキュメントをスピーディーに参照できます。

上述したようなソースコードやドキュメントの適切な管理は、プロジェクトのスムーズな管理・運営にも結び付くと言えるでしょう。また、GitHubには、タスクごとに「作業中」「作業完了」といったステータスを管理する機能や、プログラムで発生したバグや不具合を登録し、メンバー間で共有の上、協力して解決に取り組める機能など、プロジェクトを効果的に管理するためのさまざまな機能が揃っています。これらにより、チームとしてのシナジーを発揮しながら、開発のスピードや成果物の品質を向上させることが可能です。

GitHubには、世界中にいる膨大な数のエンジニアが形成するコミュニティがあり、さまざまなトピックスについて情報交換したり、課題や悩みについて質問できるSNSのような機能が存在します。これによって、あらゆる情報を収集することが可能です。また、一般に公開されているリポジトリには、世界中のエンジニアがファイルを保存しているため、それらを検索することで、プログラム開発を進める際の参考にできます。いずれも、困難な局面に陥った際の強力な手助けとなる上、スキルアップのための心強い味方にもなるでしょう。

GitHubを有効に活用しながら、システム開発を外注することも可能です。特に、高い技術力や深い専門知識が要求されるような開発においては、プロフェッショナルである外部の開発会社に依頼することをおすすめします。外注先の開発会社でGitHubによってローカルリポジトリでファイルを管理しながら、適切なタイミングでリモートリポジトリに統合すれば、自社との共有が簡単にできます。
一方、自社においては、リモートリポジトリをマスターファイルとして参照しながら、ローカルリポジトリにブランチを作成し、自由にファイルを管理できるため、単に納品されただけではわからないような気付きを得ることにも期待できるでしょう。

つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

以上、GitHubとは何かといった概要や基本知識に触れながら、その使い方を初心者にもわかりやすく解説しました。しかしなかには、記事を読んでも使い方がよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
自社にノウハウがなくとも、GitHubに強い会社であれば、安心して依頼できるでしょう。PRONIアイミツではご要望を伺った上で、条件に合うシステム開発会社などを無料で複数社ご紹介可能です。GitHubの使い方にお困りの方、また導入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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