フロントエンドとバックエンドとは?それぞれの違いや開発の流れを解説【2024年最新版】
Webシステムの開発現場では、フロントエンドとバックエンドに分けて開発が進められることが一般的です。しかし、システム開発を外注したことのない方の中には、フロントエンドとバックエンドの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、フロントエンドとバックエンドの違いやそれぞれの開発工程の流れ、エンジニアに求められるスキルなどを詳しく解説します。
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フロントエンドとバックエンドの意味
フロントエンドとバックエンドという言葉に馴染みのない方も多いのではないでしょうか。はじめに、フロントエンドとバックエンドという言葉の意味を確認しましょう。
フロントエンドとは
フロントエンドを英語で書くと「front end」となり、意味は「前部」、「前端」、「前工程」などです。システム開発の現場では、システムやアプリのうちユーザーが直接見たり、操作したりといった部分の開発を指します。
たとえば、ユーザーがシステムのボタンをクリックしたときにどのようなページに遷移するか、どのようなレスポンスが行われるかを設計するのはフロントエンドを担当するエンジニアの仕事です。フロントエンドエンジニアには、Webデザインをプログラムに落としこむ力が求められます。
バックエンドとは
バックエンドは英語では「back end」と表記し、意味は、「後部」、「後端」、「後工程」など。Webシステムやアプリのうち、Webサーバー側の開発を指します。ユーザーが直接見たり、操作したりといった部分の開発がフロントエンドであるのに対して、バックエンドはユーザーの目に触れることのない部分の開発にあたります。
システムのサーバー側の開発やデータベースの構築だけではなく、開発したシステムの保守・運用といった部分もフロントエンドが受け持つ領域です。つまり、バックエンドの開発がなければシステムそのものが成り立たちません。
フロントエンドとバックエンドの違い
Webシステムやアプリの目に見える部分を開発するのがフロントエンド開発、目に見えない部分の開発がバックエンド開発ですが、もう少し詳しく両者の違いを見ていきましょう。フロントエンドとバックエンドとでは開発する領域、使用する言語、業務内容が異なります。
開発する領域
Webシステムやアプリは、ユーザーが直接見たり操作したりといった部分と、ユーザーの目からは見えないサーバー側に分かれます。そのうち、ユーザーが直接見たり操作したりといった部分を開発するのがフロントエンドです。バックエンドはサーバー側のユーザーからは見えない部分の開発を行います。
たとえば、ECサイトで商品を購入するための商品詳細ページを開発するのがフロントエンドです。バックエンドが開発するのは、ユーザーがクレジットカード情報を入力したときに、サーバーにどのように情報を読み込むのかといった部分となるでしょう。
使用する言語
フロントエンドとバックエンドとでは開発する領域が異なるため、必然的に開発に使用するプログラミング言語も異なります。フロントエンドで最も多く使われる言語はHTMLとCSSの2つ。HTMLはWebページを作るための言語で、CSSはWebページの見栄えを良くするために使われる言語です。一方、バックエンドではJava、PHP、Ruby、Pythonなどの言語を使って開発が行われます。また、バックエンド開発ではフレームワークを使うことが一般的。プログラミング言語のほか、フレームワークの知識もないとバックエンド開発に携わるのは難しいでしょう。
業務内容
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアとでは、日常的な業務内容も大きく異なります。フロントエンドエンジニアの業務は、Webデザインをユーザーが見る画面にプログラムとして落とし込んでいくこと。使いやすく見やすいWebシステムを作るのが、フロントエンドエンジニアの役割です。バックエンドエンジニアの業務内容はWebシステムのサーバー側のシステム構築やデータベースの構築です。保守・運用も業務内容のうちの1つで、サーバーの監視やデータベースの管理などもバックエンドエンジニアの業務領域となります。
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フロントエンドとバックエンドの開発の流れ
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアとでは業務領域が異なるため、業務の流れも異なります。それぞれ、どのような手順で開発が進められていくのでしょうか。フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの一般的な開発の流れを以下から確認していきましょう。
フロントエンド開発の流れ
フロントエンド開発でまず行うことは、ユーザーが見る画面全体の設計です。各ページに何を表示し、どのような機能を実装するのかを洗い出していきます。また、どこをクリックしたらどのページに遷移するのかといったことを示す遷移図も作成します。
次に行うのが、複数のページで使用する共通パーツの作成です。共通パーツには、複数ページで表示するナビゲーションページやボタンなどがあります。そして、ユーザーがクリックなどのアクションを起こしたときのレスポンスも定義します。どのようなページが表示されるか、どのページに遷移するかといったことはもちろん、反応速度や表示時間なども決めていかなければなりません。
最後に、HTMLやCSSといった言語を使って、Webデザインをプログラムに落とし込んでいきます。
バックエンド開発の流れ
バックエンド開発ではじめに行うことは、クライアントへのヒアリングです。クライアントへのヒアリングをもとに、開発するシステムの要件を細かく決めていきます。どのようなシステムを開発するのかが決まったら次に、要件に沿って詳細設計を行います。詳細設計とは、システムの内部構造などの専門的な内容の設計のこと。この詳細設計をもとに、実際にシステムを開発していきます。
すべての要件の開発が完了したら次に、問題なくシステムが稼働するかをテストします。仕様書通りにシステムが動くかのテストのほかに、ユーザーが実際に利用する環境で問題なくシステムが稼働するかといったこともテストしなければなりません。
開発専門エンジニアの必要性
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアは、開発する領域が違います。そのため、開発に使用する言語や日常的に行う業務の内容も全く異なりますが、システム開発ではどちらが重要というものではありません。フロントエンドもバックエンドも同じくらい重要で、それぞれ専門のエンジニアが求められるでしょう。
それぞれ求められるスキルが異なる
フロントエンドとバックエンドでは、エンジニアに求められるスキルや知識が異なります。そのため、どちらの分野の開発においても専門のエンジニアが求められるのです。それでは、各分野のエンジニアにはどのようなスキルや知識が求められるのでしょうか。
フロントエンドエンジニアには開発に使用するプログラミング言語の知識はもちろん、複数人で作業を分担するフロントエンド開発で業務を円滑に遂行するためにコミュニケーション能力も欠かせません。一方バックエンドエンジニアにはJavaやPHP、Rubyなどのプログラミング言語の知識が必要です。くわえて、ロジカルな思考力や注意力の高さも必要でしょう。
人手不足によって需要が高まっている
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアはいずれも需要が高くなっています。「エンジニアは募集すればすぐに集まるはず」と思っている方もいるかもしれません。しかし、募集したからと言ってすぐに必要な人材を集めることは難しいでしょう。それは、IT業界の人手不足によって、各企業でエンジニアの奪い合いが起こっているからです。
とくに、フロントエンドとバックエンドのどちらも担当できるような能力の高いエンジニアをすぐに採用することは至難の業。即戦力として期待できるような能力の高いエンジニアを採用したい場合は、各企業との人材の取り合いになることを覚悟のうえ、長期戦になることをあらかじめ想定しておきましょう。
フロントエンド・バックエンド開発は外注もおすすめ
自社でシステム開発を行いたいと思っていても、システム開発に必要なスキルや知識を持つ優秀な人材が確保できなければ難しいでしょう。お伝えしているように、IT業界の人材不足により、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアともに需要の高止まりが続いており、各企業間で人材の奪い合いが起こっています。そうした中、有能な人材を雇いたいと思ってもなかなか難しいのが事実。人材確保が難しい場合は、システム開発の外注も1つの選択肢として検討してみましょう。システム開発を外注すれば、給与や社会保険料など人材を雇うために必要な費用はかからないだけでなく、質の高いシステムを希望した期日に合わせて納品してもらえます。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
フロントエンド開発とは、Webシステムやアプリのユーザーから見える部分の開発のことであり、サーバー側のユーザーが見えない部分の開発がバックエンド開発であるとお分かりいただけたでしょうか。いずれのエンジニアにも専門性が必要とされますが、現在、IT業界は深刻な人手不足に陥っており、自社で雇いたいと言っても簡単ではありません。人材獲得にめどが立たない方は、Webシステムの開発を外注してみてはいかがでしょうか。どのような会社に依頼すればいいか分からないという方は、ぜひアイミツにご相談ください。
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