NFCとは?FeliCaとの違いや機能・特徴について徹底解説!【2024年最新版】
スマートフォンの普及とも相まって、おサイフケータイなどを始めとするキャッシュレス決済が一般的なものとなる中、さまざまな規格やサービスが誕生しました。NFCもその1つですが、耳にしたことはあるものの、その内容や種類については、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、NFCの主な機能や特徴、Felicaとの違いといった基礎知識に触れながら、スマホで利用できるNFCサービスや、NFCの将来性などについて詳しく解説します。
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NFCとは
NFC(Near Field Communication)とは、近距離無線通信を意味し、スマホやICカードなどの機器同士を近付けることによって通信を可能とする技術のことです。SuicaやApple Pay、おサイフケータイといったサービスにおける、非接触のキャッシュレス決済などで利用されています。例えば、Suicaなどの交通系ICサービスでは、スマホやカードを駅の改札ゲートにかざすと事前にチャージ(入金)されていた金額から自動で運賃が引き落とされますが、これはNFC技術によるものです。
また、昨今はクレジットカードにもNFC技術を実装したものが登場しており、店舗などで専用機器にかざすだけで、即時に支払いが完了します。NFCによって、我々の生活におけるさまざまなシーンで利便性が大きく向上しているのです。
NFCの種類
NFCにはいくつかの種類があり、主に次の3つに大別されます。
・Type-A
価格が安価なのが特徴で、NTTのテレホンカードや、たばこ購入の際のtaspo(タスポ)などで利用されています。
・Type-B
CPUの内蔵によって、より高速な処理を実現したタイプで、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどで利用されています。
・Type-F
FeliCaと呼ばれるタイプです。なお、Type-F(FeliCa)については、次章で詳しく解説します。
FeliCaとは
FeliCaは、上述のとおりNFCの1種類(Type-F)で、ソニーが開発した非接触型IC技術です。2001年にSuicaとEdyに搭載されたことをきっかけとし、その後、PASMO・QuickPay・Apple Pay・おサイフケータイなど、さまざまなサービスに利用されるようになりました。
セキュリティに優れ、処理スピードも非常に速いため、交通系ICカードや各種電子マネーのみならず、航空搭乗券や社員証・学生証など決済以外の目的でも幅広く活用されており、現在の日本国内では主流の技術となっています。
NFCとFeliCaの違い
FeliCaは、これまで見てきたとおり厳密にはNFCの1種類という位置付けですが、さまざまなサービスに利用され、主流の技術として重宝されていく中で、独立した技術のような存在となりました。
NFCとFeliCaの最も大きな違いは、処理のスピードです。FeliCaは処理スピードが非常に速く、データの読み書きが約0.1秒で完結しますが、Type-AやType-BのNFCでは、数秒かかると言われています。そのため、利用者を次々と処理する駅の自動改札における交通系ICカードのように、高速な処理が必要となるシーンには、Type-AやType-BのNFCは向いていないのです。
ただ、海外で発売されているスマホなどには、Type-AやType-BのNFCが搭載されています。つまり、日本国外でも利用することが可能です。一方、FeliCaは利用できるエリアが限られており、例えばSuicaやPASMOを海外で使うことは、現在のところできません。
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NFCのもつ主な機能
NFCの主な機能には、カード・エミュレーション、リーダー/ライター、端末間通信(P2P)の3つがあります。以下より、それぞれについて順に解説します。
カード・エミュレーション
カード・エミュレーションは、NFCを搭載したスマホなどの機器に、交通系ICカードやクレジットカードの情報を書き込み、それらと同様に利用できるようにする機能です。カード・エミュレーションにより、スマホなどの機器を利用して決済などができるようになります。
リーダー/ライター
ICカードやICタグなどから情報を読み込んだり、それらに対して情報を書き込んだりできる機能です。この機能により、例えば、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用するためにマイナンバーカードの情報を読み取ったり、交通系ICカードの利用履歴を読み取ってPC上で確認したりすることが可能となります。
端末間通信(P2P)
端末間通信(P2P)は、文字どおり端末間の直接通信を可能とする機能です。端末同士を近付けることにより、メッセージやデータなどの送受信ができます。例えば、NFCを搭載しているスマホ同士で、メールアドレスなどの情報を交換するために利用されます。
iPhoneで利用できるNFCサービス
iPhoneで利用できるNFCサービスの代表的なものは、Apple Payです。Apple Payにより、iPhoneを専用機器にかざすだけで、手軽に決済ができます。Apple Payのサービス開始当初は、Type-A・Type-Bのみの対応でしたが、iPhoneのバージョンアップによってFeliCaへの対応が実現し、日本国内におけるApple Payの利用が可能となりました。
また、iPhoneのほか、MacのPCやiPad、Apple WatchなどでもApple Payが利用できます。
Androidで利用できるNFCサービス
Androidで利用できるNFCサービスの代表的なものは、おサイフケータイおよびAndroid Beamです。おサイフケータイは、専用機器にかざすことによって手軽に決済ができるだけでなく、会員証・クーポン・ポイントカード・定期券など、お財布に入れて持ち歩くようなあらゆるものとの連携が可能なサービスです。
また、Android Beamは、FeliCaが搭載されたAndroid端末同士で、データや情報が手軽に送受信できるものです。インターネット環境がなくても、端末同士を近付けるだけで手軽に利用できるため、連絡先の交換などにおいて重宝されていましたが、Android10以降のバージョンでは廃止されています。
NFCの将来性
すでにNFCによるキャッシュレス決済は広く普及していますが、今後はさらに利用が拡大していくことが予想されます。割賦販売法の改正を受け、クレジットカード加盟店のIC対応が完了したことや、海外からの消費者(インバウンド)による需要などを考慮すると、FeliCa(Type-F)のみならず、Type-AやType-BのNFCによる決済も広がっていくと考えられるからです。
また、決済以外での活用も増えていくものと思われます。前述したとおり、航空搭乗券や社員証・学生証など、入退管理としてすでに活用されているほか、健康器具とスマホアプリの連動によるデータ管理、スマホとプリンターの連携による手軽な印刷など、さまざまなシーンでNFCの利用が広がっているのです。その他、ホテルの施錠やチェックイン・アウト、あらゆる家電や機器を繋いだデータ共有など、その可能性は枚挙に暇がありません。
さらに、各国で異なる規格が統合されたNFCによって標準化されれば、世界を股に掛けて活躍するビジネスマンや、海外を頻繁に訪れる旅行者などの利便性が飛躍的に向上し、現在進行しているグローバル化がより加速することも推測できます。
NFCの開発は開発会社への外注がおすすめ
NFCを活用したシステム開発は、専門的な知見や相応の技術力を要するため、外部の開発会社に依頼するのがおすすめです。優秀な会社に外注できれば、自社で専任のエンジニアを抱える必要がなくなる上、専門のプロフェッショナルによる高度な開発と品質の高い成果物が実現し、大きな費用対効果が得られる可能性もあります。
開発会社の選定ポイント
それでは、NFCを活用したシステム開発を依頼する会社はどのように選定したら良いのでしょうか。以下より、開発会社を選定する際のポイントについて順に解説します。
得意分野や実績は充分か
開発会社には、「金融系システムのノウハウが豊富」「医療系システムに詳しい」「組み込み系システムに強い」など、それぞれ得意分野があるため、自社の案件に合致した得意分野を持つ会社を選定することが重要です。特に、NFCを活用した開発は、専門的な知見やノウハウが必要となるため、抜かりなく対応できるかどうかを慎重に見極める必要があります。また、当該分野の実績が十分にあれば、多くの経験によって知見やノウハウが蓄積されていると考えられるため、より安心して開発を委託できると言えます。
開発後の運用保守体制はあるか
システムの構築においては、完成がすべてのゴールではなく、その後の運用フェーズにおける適切な保守や改善が非常に重要です。特にNFCを活用したシステムにおいては、運用によるトラブルや想定外の事態が発生する恐れも十分に考えられます。そのため、サービス開始後の運用・保守に対するサポート体制がしっかりと整った会社を選定することをおすすめします。
業績は安定しているか
ほとんどの場合、完成したシステムは、適切な運用やメンテナンスを繰り返しながら長期間使い続けることが想定されます。そのため、業績が安定しており、長きにわたって伴走してくれる開発会社を選定することが重要です。技術力の高いベンチャーや、豊富な実績がある小規模な会社も存在するため、規模や存続年数で判断するのは必ずしも得策ではありませんが、業績の安定性は慎重に確認するべきであると言えます。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
本記事では、NFCの主な機能や特徴、Felicaとの違いといった基礎知識に触れながら、スマホで利用できるNFCサービスや、NFCの将来性などについて解説しました。
前述したとおり、NFCは今後さらに活躍の場を広げていくことが予想され、世界各国における規格の動向なども含めて引き続き目が離せない技術です。本記事を活用し、NFCを活用したシステム開発を進めるための一助としてください。
なお、NFCを活用したシステムやアプリケーションの開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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