顔認証APIとは？活用例や導入メリットを解説【2024年最新版】

昨今、人物を判別する手段としてさまざまな場面で利用されているのが顔認証です。施設や店舗などの出入り口を始め、今やあらゆる人が持ち歩いているスマートフォンにも実装されているものがありますが、その多くは顔認証APIを活用しています。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、顔認証APIの概要やその活用例、導入するメリットについて詳しく解説します。

【関連ページ】
システム開発にかかる費用・相場感や、あなたの目的別にシステム開発会社をお探しいただけます。 
システム開発の費用・相場
システム開発会社一覧

APIとは、Application Programming Interfaceの略で、特定の機能を提供するために呼び出されるプログラムのことです。アプリなど、APIを利用する側は、目的に応じたAPIを呼び出すことによって、提供されている機能を活用できます。

顔認証APIは、顔認証機能に特化したAPIです。アプリ内のプログラムから顔認証APIを呼び出すことによって、アプリに顔認証の機能を組み込めます。具体的には、写真や動画などから人間の顔を検出する、検出した顔から感情を分析する、といった機能です。

さまざまな場面で活用されている顔認証APIですが、具体的にどのような場面があるのでしょうか。以下より、顔認証APIの活用例を紹介します。

アクセス制御とは、教育機関への不審者侵入を防止するなど、特定の建物や場所に対する人の出入りを制御することです。顔認証によるアクセス制御では、ライブ映像から検出した人物の顔をデータベースと照合し、登録のない人物や、ブラックリストとして登録された人物が侵入を試みた際に、アラートを発報するなどの対策を打つことが可能です。近年における社会的なセキュリティ意識の高揚に伴い、顔認証APIの活用によるアクセス制御が、さまざまな場所で積極的に導入されるようになりました。

顔認証APIにより、職場などのタイムカードシステムと顔認証機能を連携することで、効率的な出退勤管理が可能です。出入り口に設置されたカメラから顔を検出し、あらかじめ登録されているデータベースと照合することにより、本人確認を実施の上、自動で時間を記録します。タイムカードの記録作業やそれらの管理業務から解放される上、指紋認証やICカード認証と違って非接触なため、ウイルス感染などの心配もなく衛生面の考慮が必要な場所でも安心です。

近年のウイルス感染に対する懸念の高まりに伴い、健康管理の必要性が声高に叫ばれ、街中でもマスクの着用や体温の計測を促される場面があります。顔認証APIは、カメラを使用したマスク着用有無のチェック、および検温の実施にも活用することが可能です。これにより、店舗や施設の入り口などで、入場者の健康状態を確認し、問題が発生した場合には適切な対応を図れます。

飲食店・宿泊施設・公共交通機関など、多くの場所で顔認証APIが活用され、安全確保の一翼を担っているのです。

スマートリテールとは、顔認証やキャッシュレスなどの技術を活用した新しいショッピング体験が可能な小売店のことです。顔認証APIによって入店者の顔を検出し、決済手段と紐付けることにより、現金やクレジットカードなどを使用することなく、自動的に決済が完了します。会計の待ち時間が削減できるほか、従業員の手間も省けるため、徐々に導入する企業が増えています。

また、より進化したショッピング体験を提供するために、AI（Artificial Intelligence、人工知能）テクノロジーとの連携により、入店者の行動パターンを収集・分析する目的でも顔認証APIが活用されており、今後も大いに発展が期待できる分野です。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるシステム開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

さまざまな活用例があり、今後も発展が期待できる顔認証APIですが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。以下より、顔認証APIを導入・活用するメリットについて解説します。

ICカードによる認証では、他人のものを使用したなりすましなどの不正がしばしば発生しますが、昨今の顔認証APIは精度が優れており、なりすましなどの不正が非常に困難な高いセキュリティレベルを実現できます。また、他人の顔写真を使用したなりすましも、まばたきや視線などの分析から生体であることを判別する生体判定技術により、防止することが可能です。

パスワードによる認証では、漏洩などを防ぐためにパスワードそのものに対する管理が必要となり、さらには失念などの懸念もありますが、顔認証APIの活用により、利用者の顔がパスワードの代わりとなるため一切の管理が不要です。ついては、パスワード認証を顔認証に置き換えることで、認証を管理する側・利用する側の双方に、大きなメリットがあります。

顔認証APIの活用により、誰がいつ入退場したのかという情報が自動で記録できるため、事件や事故などのトラブルが発生した際にも、当該情報を分析することで当事者が特定できます。これにより、外部から侵入した不審者のみならず、関係者による不正の抑制を図ることも可能です。

つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

以上、顔認証APIの概要やその活用例、導入するメリットなどについて解説しました。これまで見てきたとおり、セキュリティ意識の高揚やウイルス感染への懸念などに伴い、近年ますます顔認証技術を導入するケースが増えています。本記事を参考に顔認証APIの概要やメリットを理解し、ぜひ顔認証APIを有効に活用したシステムの開発を実現してください。

また、顔認証APIを活用したシステムの開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひアイミツをご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
システム開発会社一覧
【費用感を知りたいという方はこちら】
システム開発の費用・相場