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クラウドシステムとは?意味や仕組みをわかりやすく紹介【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

クラウドシステムとは、ネット経由でソフトウェアの機能やサービスを利用できるシステムです。クラウドシステムでは、従来のようなオンプレミス型システムのように、アプリをユーザー端末にインストールする必要がありません。場所や時間を選ばず利用できるので、リモートワークにも利用できます。この記事では、クラウドシステムとはどのようなシステムなのか、仕組みや種類などを解説。クラウドシステムを導入する際に意識すべきポイントやメリット・デメリットも解説していきます。

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クラウドシステムとは?

クラウドシステムとは、ネット経由で機能を利用できるシステムです。クラウドシステムには次のような特徴があります。

・インターネット経由で利用できる
・ユーザー端末にアプリをインストールする必要がない


クラウドシステムはGmailやNetflixなど、さまざまなサービスに利用されています。語源については諸説ありますが、インターネットを雲に見たてて、雲の向こう側にあるサービスを利用することから、クラウドシステムと呼ばれています。

クラウドシステムの仕組み

クラウドシステムではネットを経由して、サービス提供者のサーバー上のシステムの機能を利用します。従来型のシステムでは、データはシステムをインストールしている端末に保存されます。データを持ち出すには、USBメモリーなどにデータを移さなければなりません。クラウドシステムではPCやスマホなど、Webブラウザを利用できる端末とインターネット環境があれば、同じシステム・データをどこからでも利用できます。

クラウドシステムの種類

クラウドシステムは、以下の3つに分類できます。

・SaaS(サース)
・PaaS(パース)
・IaaS(イアースorアイアース)


PaaSやIaaSは、システム開発者向けのシステムです。しかし、一般の方もIaaSを用いたサービスを利用している可能性があります。各システムの概要を解説しましょう。

クラウドシステムの種類
種類 こんな企業におすすめ
SaaS(サース) ●ネット経由でサービスを提供したい企業
●本社や営業所で共通のシステム・データを利用したい企業
PaaS(パース) ●ソフトウェアを開発したい企業
●システム開発における環境構築のコストを削減したい企業
●環境構築の時間を節約したい企業
IaaS(イアースorアイアース) ●インフラ構築を効率化したい企業
●サービスの利用状況に応じてハードウェアリソースを柔軟に拡張・縮小したい企業
●ハードウェアを管理する手間を省きたい企業

SaaS(サース)

SaaS(サース)とは、インターネット経由でソフトウェアの機能を利用できるサービスです。代表的なSaaSは以下のとおりです。

・freee会計
・Salesforce
・Zoom
・Slack

SaaSであれば、システムのインストールは不要です。一方で、すべての機能はネット経由で提供されるので、ネット環境が必須です。

PaaS(パース)

PaaS(パース)とは、ネット経由で仮想化されたアプリケーション開発環境を提供するサービスです。代表的なPaaSをいくつかご紹介します。

・Amazon Web Service(AWS)
・Microsoft Azure
・Google Cloud Platform

PaaSを活用すれば、一から開発環境を構築する必要はありません。ただし、環境構築の自由度は低めです。

IaaS(イアースorアイアース)

IaaS(イアースorアイアース)とは、ネット経由でネットワーク機器やサーバーなどのインフラを提供するサービスです。IaaSの例として以下のサービスが挙げられます。

・Amazon Web Service(AWS)
・Microsoft Azure
・Google Cloud Platform


IaaSであれば自社でのハードウェアの管理は不要ですが、カスタマイズに制約があります。

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クラウドシステムの導入費用

クラウドシステムの料金は、月額5~10万円前後です。いくつか例をご紹介しましょう。

・Salesforce Sales Cloud(CRM):月額3,000円(税抜)/人~
・freee会計(会計システム):月額1,980円~
・マネーフォワードクラウド勤怠(勤怠管理システム):月額2,980円
(税抜)

一方、パッケージシステムを導入する場合、初期費用が数百万円かかります。また、サーバーも用意する必要があります。

クラウドシステムを導入するメリット

クラウドシステムを導入するメリットとして、次の2つが挙げられます。

・リモートワークを実施できる
・導入・運用コストを抑えやすい


場所を問わず利用できる利便性や導入コストの低さから、クラウドシステムを導入する企業は増えています。それぞれのメリットについて詳しく解説しましょう。

リモートワークを実施できる

クラウドシステムはネット環境とPC・スマホがあれば、時間や場所を問わず利用できます。クラウドシステムを活用すれば、リモートワークの導入も可能です。離れた場所にいるメンバーと、共同で作業を進めることもできます。クラウドシステムは、導入に時間もかからないため、試験的なリモートワーク導入にも活用できるでしょう。

導入・運用コストを抑えやすい

クラウドシステムは、基本的に月額料金だけで利用できます。一方、パッケージシステムを導入するには、ライセンスを購入する必要があります。そのため、高額な初期費用がかかるケースが多いです。パッケージ型を利用する場合、サーバー代もかかります。クラウド型であれば、サーバーの管理やバージョンアップは、システムを提供している会社が実施するのでユーザー企業の対応は不要です。クラウドシステムを利用すれば、導入費・運用コストを抑えられるでしょう。

クラウドシステムを導入するデメリット

クラウドシステムの導入で失敗しないためには、デメリットも知っておくことが大切です。クラウドシステムには、以下のようなデメリットもあります。

・カスタマイズ性に限界がある
・安全性はオンプレミスより劣る
・システムとの連携ができない場合がある


デメリットも理解した上で、クラウドシステムを利用しましょう。

カスタマイズ性に限界がある

クラウドシステムは、システムに備わっている機能の中から、必要な機能やグレードを選択して利用するケースが通常です。システムに備わっていない機能は、基本的に利用できません。そのため、オンプレミス型と比較すると、拡張性に限界があります。一方、オンプレミス型のシステムでは、自社のニーズに合わせて機能を追加するなど、クラウド型よりも柔軟なカスタマイズが可能です。特殊な機能を必要としている場合、クラウドシステムでは対応できない可能性もあります。

安全性はオンプレミスより劣る

クラウドシステムのデータは、運営会社が利用しているサーバーに保存されます。そのため、クラウドシステムのセキュリティは、運営会社に依存します。データを社外のサーバーに保存することになるため、オンプレミス型と比較すると、セキュリティ面での不安も残ります。クラウドシステムを利用する際は、政府のセキュリティ評価基準「ISMAP」に準拠しているか、運営会社がプライバシーマークを取得しているかどうか確認しましょう。

システムとの連携ができない場合がある

クラウドシステムの中には、外部システムとの連携をサポートしている製品もあります。例えば、勤怠管理システムと給与計算システムを連携させれば、勤怠管理と給与計算の大半を自動化できます。しかし、メジャーなシステムとの連携しかサポートしていないケースも珍しくありません。システムを連携させるには、APIや共通のデータ形式を使用する必要があります。システムによっては、連携できない可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。

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クラウドシステムを構築・導入する前に考えること

クラウドシステムの構築・導入で失敗しないためには、以下の点を意識する必要があります。

・どんなリソースが必要か確認する
・クラウドの構築タイプを決める
・開発を自社or委託で行うか決める


クラウドシステムの形態によって、カスタマイズの自由度やセキュリティの程度は異なります。また、開発のリソースを確保できるのかも考慮しなければなりません。

どんなリソースが必要か確認する

クラウドシステムを自社開発で構築する場合に必要となるリソースは以下のとおりです。

・エンジニア
・開発環境
・サーバー・ネットワーク
・運用・保守スタッフなど

一方、外部に開発を委託する場合、エンジニアや開発環境を自社で用意する必要はありません。自社にエンジニアが在籍していない場合は、必然的に委託開発を選択することになるでしょう。

クラウドの構築タイプを決める

クラウドシステムの形態は、パブリッククラウドとプライベートクラウドの2種類に分類できます。

・パブリッククラウド
システム運営者が管理するサーバーを利用する形態。不特定多数のユーザーが同じサーバーを利用する。

・プライベートクラウド
ユーザー企業専用のクラウドサーバーを構築する形態。ニーズに合わせたカスタマイズが可能。

最近では、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウド型のシステムを利用するケースも増えています。ハイブリッド型であれば、パブリック型とプライベート型の利点を活かした運用が可能です。

パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
項目 パブリッククラウド プライベートクラウド
メリット ●既存のシステムをそのまま利用するのですぐに導入できる
●共用サーバーを利用するので低コスト
●ニーズに合わせたカスタマイズが可能
●専有サーバーを利用するのでパブリック型よりセキュリティが強固
デメリット ●カスタマイズに限界がある
●セキュリティはシステム運営者に依存する
●システムの構築に手間がかかる
●導入コストがパブリック型より高くなる傾向にある
こんな企業におすすめ ●クラウドシステムの導入コストを抑えたい企業
●トライアルでクラウドシステムを利用したい企業
●既存の基幹システムと同じ機能をクラウドで利用したい企業
●大規模なシステムを構築したい企業
コスト ●サービス提供者のサーバーを利用するため、初期費用を節約できる
●従量制を採用しているケースが多く、使用した分の費用だけで利用できる
●占有サーバーを利用するため、初期費用・維持費がかかる
●定額制を採用しているケースが多く、使用量が多くなると費用対効果が高まる

開発を自社or委託で行うか決める

クラウドシステムを自社開発する場合、開発ノウハウを自社内に蓄積することができます。しかし、十分な人員を確保できなければ自社開発は難しいでしょう。委託開発であれば、人員の確保が難しい会社でも、クラウドシステムを開発できます。一方で、開発ノウハウが社内に残らない可能性もあるので、どちらの方法で開発するのか慎重に検討しましょう。クラウドシステムの開発経験がないのであれば、ノウハウを持つ会社へ開発を委託することをおすすめします。

アイミツCLOUDで自社に適した会社とマッチング

アイミツCLOUDは、法人向けのビジネスマッチングサービスです。ご紹介可能な業務・サービスの種類は50以上。登録企業は1,500社以上で、審査を通過した優良企業だけをご紹介します。業務を発注したい企業に依頼内容を送ったり、発注先選びをアイミツに任せることもできます。発注先の候補が決まったら、直接メッセージをやり取りしたり、見積もりなどの提案を受け取れます。無料で利用できるので、発注先を探す時間がないという方は、活用をご検討ください。

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システム開発の費用相場

最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

システム開発の平均相場
平均相場 233万円~
システム開発の種類別平均相場
システム開発の種類 費用相場
簡易顧客システム 20万円~
Webシステム 130万円~
業務システム 400万円~

システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

【まとめ】システム開発会社選びで迷ったらアイミツへ

クラウドシステムとはどのようなシステムなのかを解説しました。近年、さまざまなサービスがクラウド化されています。リモートワークを導入する企業も増加しているため、今後もシステムのクラウド化の流れは継続すると考えられます。クラウドシステムを導入する際は、既存のシステムとの連携の可否やセキュリティ、費用対効果などを総合的に考慮し、どのような方法で導入するのかを決めることが重要です。クラウドシステムの導入後に後悔しないためにも、事前にシステムに求める性能や機能を洗い出しておきましょう。
クラウドシステムの選定やシステム開発会社選びで迷ったら、ぜひアイミツにご相談ください。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
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