CakePHPとは?特徴やできることをわかりやすく解説【2024年最新版】
CakePHPは、Webアプリケーション開発向けのフレームワークです。CakePHPには、bake機能やO/Rマッピングなど、アプリケーション開発を効率化するための機能が備わっています。
この記事では、システム開発やWeb制作など、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、CakePHPの特徴や機能を徹底解説!また、Laravelとの違いやインストール方法なども解説していきます。
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PHPとは
PHPは、サーバー上で動作するプログラミング言語です。動的ページの生成を得意としており、さまざまなWebアプリケーションやシステムの開発に利用されています。簡単な構文と組み込み関数のおかげで、シンプルなコードでプログラムを作成できる点が特徴です。データベースと連携しやすく、MySQLをはじめとする多くのデータベース管理システムとの連携をサポートしています。
また、PHPはLinuxやWindows、macOSなどの主要なOS上で動作し、さまざまなプラットフォームで利用することが可能です。用途の幅広さから人気が高く、情報も豊富にあるため初心者でも学習しやすい言語だと言えるでしょう。
CakePHPとは
CakePHPは、MVCアーキテクチャを採用するWebアプリケーション開発向けのオープンソースフレームワークです。2005年に最初のバージョンがリリースされて以降、改良を続けながら現在でも利用されています。CakePHPでは厳格な規約に従ってアプリケーション開発を進めるため、複数の開発者が協働する場合でも、コードに一貫性を持たせられるのが特徴。CakePHPを利用すれば、効率的にPHPを用いたアプリケーションを開発できるでしょう。公式のドキュメントが用意されているほか、開発者のコミュニティも形成されているため情報を集めやすい利点もあります。
フレームワークとは
フレームワークとは、アプリケーション開発を効率化するためのツールです。フレームワークには、よく利用される機能やアプリケーションを開発するための基本的な枠組みが備えられています。そのため、開発者は自身が開発しているアプリケーション特有の機能や処理を開発するだけでシステムの構築が可能です。
フレームワークを用いると開発の工数を削減できるため、開発期間を短縮できます。なお、プログラミング言語によって利用できるフレームワークは異なるほか、実装されているデータの流れや構造にも違いがあるため、用途に合わせたフレームワークを選ぶことが重要です。
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CakePHPとLaravelの主な違い
LaravelはCakePHPよりもあとにリリースされたフレームワークです。近年ではCakePHPよりもLaravelのシェアが高くなっています。LaravelもCakePHPと同様にMVCアーキテクチャを採用していますが、以下のような違いがあります。
・拡張性が高い
・バージョンアップの頻度が高い
Laravelには数多くの枠組みが用意されています。その上、枠組みを利用して生成したコードは自由にカスタマイズ可能で、拡張性が高いです。また、バージョンアップの頻度が高く、新機能が追加されるペースも速いため、多機能な点も特徴。Laravelは機能が多いため、CakePHPよりも学習の難易度が高いものの、開発の自由度の高さから人気を集めています。
CakePHPの主な特徴
CakePHPの主な特徴として、以下の5つが挙げられます。
・MVCアーキテクチャ
・O/Rマッピング
・bake機能
・scaffolding機能
・活発なコミュニティ
それぞれの特徴について解説します。
MVCアーキテクチャ
先述のとおり、CakePHPでは、MVCアーキテクチャを採用しています。MVCアーキテクチャとは、アプリケーションのデータ・処理(Model)と操作画面(View)、全体の制御(Controller)を分離して管理する仕組みです。アプリケーションを構成する各要素が独立しているため、ほかの要素に影響を与えずにコードの改良・拡張を実施できます。コードの可読性が向上するため、開発だけではなく、運用が容易になるメリットもあります。
O/Rマッピング
O/Rマッピングは、データベースの表(テーブル)をアプリケーション内のオブジェクトとして扱える機能です。通常、データベースを操作するにはSQL文と呼ばれるコードを使用します。CakePHPでは、O/RマッピングによってSQL文を使用せずにデータベースを操作することが可能。Query Builderと呼ばれるデータベースへの問い合わせを作成・実行する機能を用いて、データの書き換えや追加、削除などの操作を実行します。
bake機能
bake機能は、Webアプリケーションのコードやファイルを自動生成する機能です。bake機能を利用すると、開発するWebアプリケーションの土台となるひな形を素早く作成できます。bakeを実行すると、MVCアーキテクチャの各要素が自動的に生成されるほか、テストケースの生成も可能です。自動生成されたプログラムのひな形をベースに開発を進めることで、手作業でコードを作成する時間を削減できます。
scaffolding機能
scaffolding機能は、データの作成や読み込み、変更、削除などの操作を行う画面を作成できる機能です。scaffolding機能を利用すると、アプリケーションにデータのメンテナンス機能を追加できます。データの一覧表示機能やデータ入力用のフォームなども自動的に生成されます。シンプルなデータメンテナンス機能はもちろん、カスタマイズすることで、より複雑な機能を追加することも可能です。
活発なコミュニティ
CakePHPは、世界中のエンジニアやデザイナーが参加するコミュニティによって、開発が進められているオープンソースのフレームワークです。コミュニティでは、バグの修正やドキュメントの整備、新機能の提案が活発に行われています。
また、CakePHPの公式ページでは、ドキュメントやチュートリアル、イベント情報なども提供されています。開発はGitHubで進められており、開発への参加や、バグの報告が可能です。
CakePHPでできること
CakePHPを活用すれば、ECサイトやグループウェアなど、動的ページを生成するシステムやWebアプリケーションを効率的に開発できます。具体的な例を以下でご紹介しましょう。
ECサイトやイベント集客サイトの作成
CakePHPを利用すれば、ECサイトやイベント集客サイトなど、ユーザーの操作によって表示内容が変化するWebサイトを作成できます。データベースと連携させることで、顧客管理機能や商品管理機能なども実装可能です。CakePHPを活用すれば、少ないコードでデータベースと連携できるため、効率的にECサイトを開発できるでしょう。PHPを使用したイベント集客サイトもCakePHPを利用することで、より短期間で作成できます。
ブログの作成
CakePHPを利用すればブログの作成も可能です。WordPressのようなコンテンツ管理システム(CMS)も、PHPで開発されています。CMSは、Web制作の知識がないユーザーでもWebサイトを作成・運用できるシステムです。ブログ形式のCMSを開発すれば、専門知識のないユーザーでも運用できるブログを作成できます。ただし、サイトの規模が大きくなると、パフォーマンスが低下する場合もあるため注意が必要です。
グループウェアの作成
グループウェアは、組織内での情報共有を目的とするシステムです。グループウェアにもよりますが、スケジュール管理やプロジェクト管理、ファイル共有などの機能が備わっています。PHPを利用すれば、グループウェアに必要なこれらの機能を開発することが可能です。CakePHPを活用することで、効率的にグループウェアを開発できるでしょう。
CakePHPフレームワークの利点やメリット
CakePHPフレームワークの主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
・パフォーマンスを向上させる機能
・入力値検証機能
・さまざまなコンポーネントを利用可能
CakePHPには、操作画面やデータベースの検索結果などを、一時的に保存して表示を高速化するキャッシング機能やデータベースを最適化できる機能など、パフォーマンスを向上させる機能が備わっています。
また、アプリケーションに入力されたデータを検証し、不正値の入力を防ぐ入力値検証にも対応。データの整合性を保つことができます。さらに、ユーザー認証やセキュリティなど、さまざまなコンポーネントを利用可能です。必要なコンポーネントを組み込むだけで機能を実装できます。
必要な環境やスキル
CakePHPを利用するには、データベースやOS、Webサーバーなど、必要な環境を用意しておく必要があります。また、開発には、PHPなどのWeb関連のプログラミング言語のスキルが求められます。
必要な環境
CakePHPを利用するために必要なものは以下のとおりです。
・Webサーバー
・データベース
・OS環境
・Composer
・PHP7.4以上
CakePHPを利用するには、MySQLなどのデータベースが必要です。OSはWindows、Mac、Linuxなどをサポート。CakePHP 4では、PHP 7.4以上に対応しています。
必要なスキル
CakePHPは、Webアプリケーション向けのフレームワークです。そのため、CakePHPを用いた開発では、主にWeb関連のスキルが求められます。CakePHPを利用した開発では、PHPはもちろん、HTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルも必要です。また、データベースやMVCアーキテクチャに関する知識も求められます。
CakePHPのインストール方法
CakePHPをインストールするには、依存関係管理ツールのComposerを用意しておく必要があります。また、インストール前に、WebサーバーのPHPが最新のバージョンになっているか確認しておきましょう。
ダウンロードとインストール
CakePHP本体をインストールする前に、Composerをインストールします。
1.公式サイトでComposerをダウンロード
2.Composer-SetUp.exeを実行してインストール
3.プロジェクトを作成するディレクトリで「composer create-project --prefer-dist cakephp/app:~4.0 my_app_name」というコマンドを実行
以上でCakePHPのインストールは完了です。
Webサーバーの設定
Apacheサーバーを利用する場合は、先にオブジェクトを作成したディレクトリへアクセスします。正常にインストールされていれば、「http://サーバー名/プロジェクト名」にアクセスすると、CakePHPの画面が表示されます。テキストのみのページが表示される場合は、「mod_rewite」が読み込まれていない可能性があります。設定ファイルで.htaccessによる上書きが有効になるように設定を変更しましょう。
動作確認
Webサーバーの設定が完了したら、動作確認を実施しましょう。動作確認の大まかな流れは以下のとおりです。
1.コントローラーフォルダに任意のファイル名でPHPファイルを作成
2.ビューフォルダに「手順1で作成した任意のファイル名View.php」でPHPファイルを作成
3.Webブラウザから「http://サーバー名/プロジェクト名/任意のファイル名」にアクセス
正常に作成したファイルが正常に表示されれば、動作確認は完了です。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】CakePHPの活用にお困りの方はアイミツへ
CakePHPを活用すれば、Webアプリケーション開発を効率化できます。しかし、開発には、PHPやデータベースなどの知識やスキルも求められるため、自社にエンジニアが在籍していない場合は、システム開発会社へ外注したほうがよいでしょう。
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