アジャイル開発のイテレーションとは?特徴やスプリントとの違いを解説【2024年最新版】
近年、システムやアプリケーションの制作現場において、アジャイル開発が主流となりました。とはいえアジャイル開発は、一般的には依然として馴染みのない要素を多く含む開発手法であり、代表的な概念であるイテレーションもその1つです。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、アジャイル開発におけるイテレーションとは何かといった基礎知識を始め、イテレーションの流れやスプリントとの違いなど、イテレーションに関するさまざまな内容について詳しく解説します。
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アジャイル開発のイテレーションとは
アジャイル開発では、設計・開発・テスト・リリースといった一連の工程を、短期間で繰り返しながら改善を重ね、開発期間の短縮や、仕様変更への柔軟な対応を図ります。この繰り返しのサイクルがイテレーションです。1回のイテレーションが完了したあと、課題や改善点を洗い出し、次のイテレーションに活かす材料とする一方で、複数のイテレーションが並行することもあります。
イテレーションが行われる理由
従来、システムやアプリケーションの開発においては、ウォーターフォールと呼ばれる手法が一般的でした。ウォーターフォールは、要件定義・設計・開発・テストといった各工程を順番に行い、基本的には前の工程に戻らないことを前提としています。そのため、設計漏れや急な仕様変更といった不測の事態に柔軟に対応できません。そこで新たな手法として誕生したのが、イテレーションを繰り返すアジャイル開発です。
イテレーションを繰り返すことにより、ウォーターフォールでは対応が難しかった不測の事態も、柔軟に解決することが可能です。さらに、課題や改善点も迅速に発見できるため、開発期間が短縮され、成果物の品質も向上します。特にビジネス環境の変動が激しく、顧客ニーズが大きく変化する近年においては有効な開発手法として主流になっています。
イテレーションの期間を決める方法
イテレーション期間は、短期であるほどサイクルを早く回せるため全体の開発工数が短縮されると思われがちですが、短ければ良いというものではありません。以下を考慮しながら、現実的な期間を決定します。
・プロジェクトの納期
・開発の規模や難易度
・エンジニアのスキル
・仕様の変更や顧客ニーズの変化が発生する可能性
・各要件の優先度
例えば、開発の難易度が高い場合は慎重を期して長めに設定、仕様変更が発生する恐れがある場合は迅速に対応するため短めに設定、といった具合に状況に応じて決定する必要があります。
なお、1回のイテレーションは1週間から1ヶ月、長くても2ヶ月程度に設定されるのが一般的です。
イテレーションの流れ
多くの開発現場で行われているイテレーションですが、具体的にはどのような流れになるのでしょうか。以下より、イテレーションにおける各ステップを順に解説します。
計画を作成する
まず、イテレーションごとに必要最低限の達成すべき目標や要件を固め、全体のイテレーション回数を検討しながら、リリース計画を作成します。各イテレーションの目標や要件は過度に詳細まで落とし込まず、必要最低限の大まかな内容に留めておくことで柔軟性が高くなるでしょう。また、イテレーションでは、ニーズに素早く対応するため、顧客とのコミュニケーションが重要です。計画の段階から顧客と密なコミュニケーションを図り、その声を十分に反映させておけばスムーズに開発を進められます。
開発を進めていく
計画作成後、実際にイテレーションを実施しながら、各イテレーションで達成すべき目標や要件を実現するための開発を進めていきます。ここでも、顧客との密なコミュニケーションを図りながら、新たな課題やニーズを吸い上げ、設計や開発へ柔軟に反映させていきましょう。テスト仕様書やテストデータの作成にも、顧客の声を反映させた上でテストを実施すればより確実です。
成果物をリリースする
イテレーションごとに成果物をリリースし、顧客の確認を依頼します。一方で、今回のイテレーションにおける課題や改善点を洗い出し、顧客からのフィードバックとともに次のイテレーションに活かすことが大切です。このサイクルを繰り返しながら、あらゆる顧客ニーズを反映させた品質の高いシステムやアプリケーションの構築を目指します。
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イテレーションとスプリントの違い
イテレーションとともに、アジャイル開発において採用される概念にスプリントがあります。両者の違いは、それが使用される開発シーンであり、内容的には同義であると捉えても問題はありません。
まず、XP(Extreme Programming、エクストリーム・プログラミング)と呼ばれる開発手法で使用されるのがイテレーションです。XPは、コミュニケーション・シンプル・フィードバック・勇気・尊重という5つの価値を重視しながら、変化を受け入れる柔軟性を最大の特徴とするもの。その特徴により、設計からリリースという一連の工程を繰り返しながら改善を重ねるイテレーションの使用は、極めて適切であると言えます。
一方、スクラム開発において使用されるのがスプリントです。スクラム開発はアジャイル開発手法の1つで、チームの協力体制を重視することで、効率化を図ります。スクラム開発でも計画から実装までを繰り返しながら、徐々に全体の完成度を高めていくアプローチを採用しますが、その繰り返しの単位をスプリントと呼びます。
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システム開発の平均相場 | 233万円〜 |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
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【まとめ】システム開発でお悩みならアイミツヘ
本記事では、アジャイル開発におけるイテレーションとは何かといった基礎知識を始め、イテレーションの流れやスプリントとの違いなど、イテレーションに関するさまざまな内容について解説しました。
かつてないスピードで社会の変革が進み、顧客ニーズも大きく変化する時代においては、イテレーションを繰り返すアジャイル開発が主流になったのも必然と言えます。本記事を参考に、アジャイル開発によって顧客ニーズを満たしながら、ぜひ優れたシステムやアプリケーションを開発してください。
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