アジャイル開発手法の種類や特徴は?選び方も解説【2024年最新版】
小単位での実装とテストを繰り返しながらシステム開発を行っていく開発手法がアジャイル開発です。従来、一般的だった開発手法とどこがどのように違うのでしょうか。そして、アジャイル開発にはどのようなメリットがあるのでしょうか。アジャイル開発手法の種類や特徴、選び方まで幅広くお伝えします。
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アジャイル開発とは
アジャイル開発の「アジャイル」には、「素早い」「機敏な」という意味があります。そして、アジャイル開発とは、システム開発を小単位の工程に分け、工程ごとに「計画→実装→テスト」を繰り返していく開発手法のことです。従来の開発手法と比べると素早い(アジャイル)開発が可能なことからアジャイル開発と呼ばれています。
システムを小単位に分け、最終的に各機能を統合した1つの大きなシステムとして形成していくため、各工程で不具合が発生した際に手戻りが少なくて済むのが最大のメリットです。手戻りが少ないため、最終的に開発期間も短くなります。
ウォーターホール開発との違い
ウォーターホール開発とは、最初にシステムの細かい部分まで要件定義を行い、設計、開発、実装、テスト、運用までの各工程を段階的に作り上げていく開発手法です。1960年代に生み出された開発手法で、長い間、システム開発の主流はウォーターホール開発でした。プロジェクトの進捗状況の管理が容易な点や、各工程で要件が満たされ次第、次の工程に進むため各工程のクオリティを担保できる点が主なメリットです。
一方、途中で何らかの不具合が発生した場合、手戻りのロスが大きく、結果的に開発時間が長くかかってしまうというデメリットもあります。
代表的なアジャイル開発手法3種類
代表的なアジャイル開発手法に、スクラム、エクストリーム・プログラミング、ユーザー機能駆動開発があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
スクラム
スクラムは、アジャイル開発の開発手法のなかで最も一般的な手法です。チームで一丸となって開発にあたっていくことから、ラグビーのスクラムが語源となり、このように呼ばれています。
スクラムで最も重視されるのは、チーム内でのコミュニケーションです。より細分化された工程毎に、メンバーが計画立案、実装、テストを行っていくため、密なコミュニケーションが不可欠となります。メンバーごとに役割が与えられ、同時進行でプロジェクトを進めて行くため、作業効率が向上する点がメリットとして挙げられます。
エクストリーム・プログラミング
エクストリーム・プログラミングは、プログラマーを中心とした開発手法で、XPとも呼ばれています。コミュニケーション、シンプル、フィードバック、勇気の4つの価値が重要視されています。エクストリーム・プログラミングでは、開発チーム内はもちろん、顧客とのコミュニケーションも重視されます。さらに、設計はできるだけシンプルに、必要な機能があればその都度対応。顧客とのフィードバックを得て必要な機能を洗い出した上で、開発中に大きな仕様変更に対応する勇気を持って開発にあたるのが特徴です。
ユーザー機能駆動開発
ユーザー機能駆動開発は、搭載する機能や仕様などをユーザーの視点から決めていく開発手法です。ユーザーのビジネス上の課題を可視化した上で、その課題に対応する機能を開発し、ユーザーにとって最適なタイミングで提供します。開発する機能によって、チームを編成し、設計・開発にあたります。そのため、小規模なシステムから大規模なシステムまで幅広いシステム開発に対応可能です。
搭載する機能やシステムの仕様などはユーザーごとに異なるため、ユーザー機能駆動開発では開発の初期段階からユーザーとの密なコミュニケーションが求められます。
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アジャイル開発手法の選び方
アジャイル開発の手法は主に3種類です。このなかからどのように最適な手法を選べば良いのでしょうか。
開発の規模に合わせて選ぶ
まずは、開発規模によって開発手法を選びましょう。それは、システムの開発規模によって、向いている開発手法や向かない開発手法があるからです。
たとえば、スクラムが最も向いているのは重視されるスクラムで向いているのは、メンバーが5~6人の小規模なプロジェクトです。一方、メンバーが100人を超えるような大規模なシステム開発に向いているのはユーザー機能駆動開発。エクストリーム・プログラミングは20人規模の中規模なプロジェクトに向いています。
チームのレベルに合わせて選ぶ
システムの開発に携わるメンバーのスキルや能力も開発手法を決める要素になります。それは、開発手法によって求められるスキルや能力が異なるからです。
たとえば、スクラムではチーム内でのコミュニケーションを重視して開発が進められますが、そのメンバーがコミュニケーション能力の乏しい人ばかりでは開発は予定通り進めることは難しいでしょう。開発手法に求められるスキルや能力と、実際にその時に集められるメンバーのスキルや能力を照らし合わせて開発手法を決めることが大切です。
どんなプロジェクトがアジャイル開発向き?
アジャイル開発に向いているのは、開始時に要件の全体像が定まっていないようなプロジェクトです。具体的に言えば、ECサイトやSNSなどのWebサービス、スマートフォンのアプリ、ゲームアプリなどです。これらの分野では頻繁に新しいサービスが生み出され、サービスが市場に導入されてから撤退するまでのスパンが短いことが共通しています。素早く市場にリリースしなければ勝機を逸してしまう可能性もあるでしょう。
さらに、開発中やリリース後に仕様変更が多いのも共通点です。ユーザーのニーズに合わせて柔軟に対応できるアジャイル開発が最適と言えます。
システム開発は外注もおすすめ
社内に開発リソースがあれば、アジャイル開発を内製化することも可能です。しかし、社内に開発リソースがない場合や納期や品質を重視してシステム開発を行いたい場合、外注を視野に入れてみてはいかがでしょうか。外注すれば、アジャイル開発に慣れたプロのスタッフが、高品質なシステムを指定した納期通りに作り上げてくれるでしょう。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】アジャイル開発手法を理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう
はじめにしっかりとした要件定義をしないアジャイル開発は、Webシステムやスマートフォンアプリのような頻繁に新しいサービスがリリースされるようなプロダクトの開発に最適です。
自社にリソースがないため、アジャイル開発によるシステム開発をシステム開発会社に委託したいという方も多いでしょう。委託先に迷った方はぜひアイミツにご相談ください。10万件以上の利用実績を持つアイミツが、ニーズや予算に最適なシステム開発会社を紹介いたします。
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