スクラムとは?アジャイル開発との違い・事例【2024年最新版】
システム開発において主流とされてきた開発手法は、ウォーターフォールモデルでした。しかし、近年多くの企業で採用されているのが、アジャイル開発と呼ばれる手法です。アジャイル開発の管理フレームワークのなかで注目されているのがスクラム。スクラムでは、具体的にどのようなフローが実践されているのでしょうか。今回は、スクラムについて、その特徴や運用事例をご紹介します。
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スクラムとは
スクラムは、開発チームを少人数で編成し、短期間で一気に仕上げる管理フレームワークを指します。元々はスポーツのラグビーにおけるスクラムが語源で、チームが一丸となって目標達成に向けて動くことから名付けられました。
プロジェクトの規模によりますが、スクラムを実施する人数は、一般的に3人から10人程度とされています。それぞれがプロジェクトにおける重要な役割を引き受けて重責が満遍なく与えられる代わりに、素早くシステムを構築できるという仕組みです。
スクラム以前に採用されてきたウォーターフォール開発は、まるで水が高所から落ちていくかのように1つ1つのステップを順にこなしていく手法でした。丁寧な検証の下でプロジェクトを進められる反面、一度プロセスを前に進めてしまうと後戻りできないため、事前に用意された計画を確実にこなさなければなりません。柔軟性や効率に優れていることから、スクラムへの注目が集まり、技術の移行も進んでいます。
スクラムの特徴
プロジェクトを短期間で進められるよう、スクラムは主に3つの役割に分かれます。
・プロダクトオーナー
プロジェクトの主な責任者。メンバー間の情報共有やスケジュールの調整などの開発推進業務を行います。システム開発そのものには携わりません。
・スクラムマスター
現場で陣頭指揮を取るポジションです。プロジェクトの前進に向けたマネジメントはもちろん、業務の配分をおこなったり、必要があれば開発チームの一員として活躍します。
・開発メンバー
実際にシステム開発を行う担当者です。スクラムは少人数でプロジェクトを進めるため、メンバーには汎用的なスキルが求められます。
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スクラムとアジャイルの違い
スクラムと並列的に紹介されることも多いのが、アジャイル開発です。端的に言うと、スクラムはアジャイル開発の管理フレームワークの一種として分類されています。
そもそもアジャイル開発というのは、各機能の開発担当を小チームごとに分配し、その中で設計からリリースまでを対応する手法です。機能ごとに開発チームが分かれているため、進捗を把握しやすく、柔軟性に優れる手法として採用される一方で、各チームで独立した対応が行われるケースも多く、完成したシステムの全体像に一貫性がないケースもあります。
スクラムはそんなアジャイル開発の難点を克服しようと生まれました。チーム内での情報共有を強化し、一丸となって一体感のあるシステムの完成を目指せるフレームワークです。
スクラムのメリット・デメリット
スクラムの最大のメリットが、生産性の向上です。少人数で協力しながらプロジェクトが進行するため、開発メンバーのモチベーションが維持され、結果として高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。優秀なメンバーのスキルが存分に生かされれば、より迅速かつ高品質なシステム開発が実現するでしょう。また、機能単位で開発が進むので、従来よりも短期間で機能の動作を確認できる上、仕様の変更が発生した場合も柔軟かつスピーディな対応が可能です。
一方デメリットとしては、スキルの高い人材が揃わなければスクラムの実施が難しい点があげられます。依頼の際には開発企業や担当者のレベルを確認しなければなりません。また、それぞれの機能の開発は短期間でも、最終的にシステムが仕上がるまでどれくらいにかかるのかが不明瞭になりやすい傾向もあります。開発を始める時点で正確なスケジュールを把握できるという点では、ウォーターフォール型の方が優れているといえるでしょう。
スクラムの開発事例
ここからは、スクラムでの実際の開発事例をご紹介します。
・KDDI株式会社 アプリ開発
電気事業に関わるアプリの開発とリリースの期間短縮化をスクラムの導入によって実現。通常8ヶ月かかるプロジェクトを4ヶ月で完了させました。タスクの優先順位を明確化して最小限のリソースで開発を進め、そして意思決定を高速化させることで短期間での開発が成功に至ったといいます。
・アークシステム株式会社 クライアントの業務システム開発
未経験のシステム基盤で未経験のデータベースを稼働させるという不確実性の高い案件を請け負ったアークシステム。ウォーターフォール型では対応が難しいと判断し、スクラムでの開発をスタートさせました。不確実な要素が多いながらも、こまめな進捗報告と情報共有によってクライアントにとって満足度の高いシステムを完成させたといいます。
参照:KDDI株式会社(auでんきチーム) - Scrum Inc. Japan、業務システム開発へのスクラム開発適用事例 – 株式会社アークシステム
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】スクラムを理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう
スクラムは短期間でのシステム開発を叶える画期的な開発フレームワークとして注目を集めており、導入を進めるシステム開発会社も増えています。全体のスケジュールが不明瞭であったり、開発チームに高度なスキルが求められるなどの課題は残っていますが、効果的に活用できれば迅速かつ高品質なシステム開発が実現するでしょう。
しかし、スクラムを運用する高度なスキルセットを有した開発会社を探し出すのはなかなか難しいものです。アイミツでは、スクラムを効果的に活用しクライアントのシステム開発に大きく貢献できる会社の情報を数多く保有していますので、会社選びにお悩みの際にはぜひお気軽にご相談ください。
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