人材育成の手法と手順を解説！研修内容の例も【2024年最新版】

会社の運営・成長において欠かすことができない、従業員などの人材育成。人材育成には、具体的な手法があることをご存じですか？この記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、人材育成の具体的な4つの手法について解説しています。企業で人材育成を進める際の手順や、具体的な社員研修のプログラム例も紹介。人材育成をどのように進めていくべきか悩んでいるという方や、自社に合う人材育成手法や研修を知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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まずは、人材育成における具体的な4つの手法を確認していきましょう。

OJTとは、「On the Job Training」の略称です。「職場内研修」という意味を持ちます。多くの企業研修で一般化されているため、聞いたことのある方も多いのでしょう。
実際に業務をこなしながら、その業務に関するスキルや知識、経験を習得していく形の手法です。基本的に1対1で行われることが多いことが特徴のひとつで、大人数への一斉実施は向いていません。その代わり、教える側と教えられる側が綿密なコミュニケーションを取りながら研修と業務を同時に進めることができます。

OFF-JTとは、「Off the Job Training」の略称です。「職場外研修」という意味を持ちます。
OFF-JTはOJTとは反対に、業務ではなく研修そのものを専門的に実施する手法です。OFF-JTでは集合研修やグループワークといった形を取ることが多くあります。基本的に1人の講師に対して複数の従業員という形で開催されるため、大人数への一斉実施に向いています。講師の質によっては、高いレベルの知識も学ぶことが可能です。一方で、学んだだけでは知識を実務に活かすことが難しい場合がある点がデメリットとして挙げられます。

自己啓発とは、個人の意思をもって自発的に実施される成長のための学習のことを指します。会社などにおける研修としての自己啓発では、ビジネスマナーや業務上で習得すべきスキルなどを学ぶことが多いです。「Self Development」の略称「SD」と呼ばれることもあります。
自己啓発は、あくまで個人の意思をもって自発的に実施される成長のための学習です。そのため、会社側が自己啓発のためにできることとしては、そのサポートとなります。資格取得支援金や勉強のための書籍代を福利厚生費として提供すること、従業員の希望による講師を招いて研修を開催することなどが具体的なサポート内容として挙げられます。

eラーニングとは、インターネットを通じて動画や資料を閲覧し、仕事に関する知識を習得する手法のことを指します。インターネットにつながる環境があればいつでもどこでも受講することができるため、業務時間を制限・圧迫することがありません。また、学習者が1人で学習を進められるため、進捗を確認することが容易な点、教育係をつける必要がない点も特徴です。振り返り用のカリキュラムまできちんと用意されている場合もあります。
一方で、各従業員のeラーニングに対するモチベーションは把握できないため、同じeラーニングを受けていても習熟度に大きな違いが生まれてしまう恐れも。資料を読むだけのeラーニングの場合、流し読みされてしまう危険性もあります。

ここでは、実際に企業で人材育成を進める際の手順を確認していきましょう。人材育成は、以下の流れで進めていきます。

【現状分析→スキルマップの作成→研修方法の決定→効果測定】

まず、自社がどのような状況にあるのかを分析します。現在自社に求められているスキル・足りないスキルは何かを確認しましょう。次に、スキルマップを作成します。スキルマップとは、従業員に求められているスキルを、従業員のキャリアや役職ごとまとめた表のことです。どの従業員がどのようなキャリア・役職におり、どのようなスキルを持っているかを簡単に把握できます。スキルマップを作成・確認することで、どの従業員にどのような育成手法や研修内容を取るべきかも見えてくるでしょう。
スキルマップを参考に研修の内容や方法を決め、実際に研修を実施したら、最後に効果測定を行います。文章だけでなく数値化できる基準を設け、より具体的な改善案に落とし込めるよう意識しましょう。

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おおむねの流れを把握したら、実際の具体的な社員研修のプログラム例を確認しましょう。以下から紹介していきます。

新入社員研修では、以下のような内容の実施が主流です。

・会社、社会人としての考え方
・ビジネスマナー
・コンプライアンスについて
・ビジネス文書作成
・IT研修（PCやインターネットの使い方など）
・業務の基本的な進め方
・ビジネス上のコミュニケーションの取り方　など

新入社員には、社会人としての基本的な知識や考え方を覚えてもらうことが最優先と言えます。社内だけでなく社外に対して失礼のない振る舞いを身につけてもらうことで、会社の評判を守るとともに、新入社員自身が嫌な思いをする機会を減らすことができます。また、PCの操作にあまり慣れないまま新社会人となる新入社員もいます。必要であれば、PCの基本的な操作や業務で使用することの多いソフト（Microsoft Officeシリーズなど）の使い方を研修で学んでもらいましょう。

中堅社員研修では、以下のような内容を実施している会社が多いようです。

・リーダーやトレーナーとしての考え方について
・プレイヤーとしての能力向上
・判断力、現場力の向上
・リーダーシップ、フォロワーシップの取得
・コミュニケーション力強化
・経営の基礎知識　など

中堅社員の中には、会社にとっての次世代のリーダーという役割を担う人物がいることも往々にしてあるでしょう。現場での行動スキルを伸ばすとともに、リーダーシップやリーダーの補佐を行う「フォロワー」としての考え方、スキルを身に着けてもらうための研修が主に中堅社員向けとして開催されています。会社のリーダー、つまり経営者層となるために、中堅社員のうちから経営の基礎知識を学ぶ必要のある従業員も出てくるでしょう。

管理職社員研修では、以下のような内容を実施する会社が多いようです。

・部門担当者育成
・経営戦略
・仕事の段取りについて
・プレイングマネージャーについて
・現場のリーダーについて
・上級、中級、女性管理職向け　など

管理職と一言に言っても、現在その種類にはさまざまなものがあります。初級管理職（現場リーダー）から部長クラス以上の立場で組織経営にも関わる上級管理職、初級と上級の間に存在する中級管理職などがその一例です。このほか、まだ日本では数が少ない女性管理職や、業務をこなしながらマネジメントも行うプレイングマネージャーもいます。どの立場でも、多かれ少なかれ部下を率いる立場となるため、そのような立場になった際の心構えや考え方、振る舞い方などを学ぶための研修が必要です。

ここまで、人材育成の具体的な4つの手法や企業で人材育成を進める際の手順、社員研修の具体的なプログラム例をお伝えしてきました。社員研修は時期や従業員の立場などによって、受けさせるべき内容が刻々と変化します。ご説明したスキルマップを作成した際も、定期的に更新を実施して常に社内の最新状態を把握しておくことが大切です。
また、社員研修会社は非常に多く存在します。「どの社員研修会社に依頼するべきか悩んでしまう」という方は、日本最大級のBtoB一括見積もりサービス「アイミツ」をぜひご利用ください。

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