動画編集のパソコンに必要なスペックとは?おすすめのパソコンやソフトも紹介【2024年最新版】
YouTube人気やビジネスシーンでの動画活用もあり、動画編集を始める人も増えてきています。そこで本記事では、YouTubeなど本格的な動画を編集するために必要なパソコンのスペックについて解説。
・今持っているパソコンのスペックで動画編集ができるのか?
・動画編集用にパソコンを手配したいけどスペックが分からない
そんな方は、ぜひ参考にしてください。おすすめのパソコンや動画編集ソフトも一緒に紹介します。
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動画編集用パソコンに必要なスペックとは?
動画編集を実施するためのパソコンのスペックで重要となるのは、CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボード(GPU)の4点です。動画の解像度によっても変わってきますが、主にYouTubeなどに向けたフルHD動画であれば、以下表のようなスペックを推奨します。
なお、フルHD(High Definition)はフルハイビジョンとも呼ばれ、縦横比(アスペクト比)が16:9となる1,920×1,080ピクセルの解像度です。各項目については、以下より詳しく解説します。
フルHD動画(YouTube動画)編集の推奨スペック | |
---|---|
CPU | Core i7/Ryzen7~ |
メモリ | 16GB~ |
ストレージ | SSD 256GB~ |
グラフィックボード(GPU) | 使用ソフトを参照 |
CPU【推奨:Core i7/Ryzen7~】
CPUは、ソフトウェアなどからのプログラムを処理し、メモリや周辺機器の制御を担う、人間の頭脳にあたるものです。そのため、高負荷の作業が多い動画編集を実施するパソコンにおいて、そのスペックは効率性を大きく左右する極めて重要な要素であると言えます。
現在、WindowsパソコンにおけるCPUの主流はIntelのCore iシリーズ、およびAMDのRyzenシリーズとなっており、双方とも末尾に付く数字が大きいほど高性能です。Core i5/Ryzen5でも最低限の動画編集は可能ですが、YouTube動画に対するストレスのない編集を実現するには、Core i7/Ryzen7以上を推奨します。なお、MacパソコンにおいてはAppleのMシリーズからの選択となり、M1チップもしくはM2チップとなります。
メモリ【推奨:16GB~】
メモリは、作業に使用するデータや処理中の情報を一時的に保存する場所。動画は大容量になりがちな上、編集ではさまざまなデータや情報を扱う必要があるため、スムーズに作業を進めるためには相応のメモリサイズが求められます。フルHDの動画編集では、最低でも8GB、複数ソフトの起動などを考慮すると16GBのメモリが推奨です。
また、メモリが足りずに処理落ちやパフォーマンス低下などが発生する場合に備えて、追加のメモリ増設が可能かどうかも重要なポイントです。ノートパソコンのなかにはメモリが基盤に直付けされており、それ以上の増設が不可となっているものもあるため、注意する必要があります。なお、以下にメモリサイズの違いによる比較表をまとめたので、併せてご参照ください。
メモリサイズ | 動画編集時の注意点 |
---|---|
8GB | 動画編集ソフト単独での使用であれば問題ないが、複数ソフトの起動によりパフォーマンス低下の懸念あり。 |
16GB | 複数ソフトの起動にも対応可能。フルHD動画の編集であれば問題なし。ただし、より高解像度となる4K動画などの編集ではパフォーマンスが低下する恐れあり。 |
32GB | 4Kなど高解像度の動画編集でも問題なし。負荷の高い作業も十分可能。 |
ストレージ【推奨:SSD 256GB~】
メモリが作業中のデータや情報を一時的に保存する場所であるのに対し、ストレージは作業結果としてのデータや情報、あるいはソフトウェアプログラムなどを長期的に保存しておく場所です。
現在のストレージは、HDD(Hard Disk Drive)とSSD(Solid State Drive)が主流ですが、SSDは振動などの衝撃に強い上、稼働音がなく、消費電力も少ないなど、HDDの弱点が解消されています。また、アクセス(読み書き)が速いため、負荷が高くなりがちな動画編集ソフトをインストールし、快適な作業を実現するにはおすすめです。フルHD動画の編集では、容量256GB以上を推奨しますが、4Kなどより高解像度の動画を本格的に編集する場合には、512GB以上が理想と言えます。
ただし、SSDはHDDに比べて単価が高額となるため、大容量になるとコストがかさんでしまうことがあります。そのため、SSD・HDDの双方が同時搭載されたパソコンを用意し、状況や保存対象に応じて使い分けるのも良案です。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボード(GPU)は、その名のとおりグラフィックスに関する処理に特化したパーツで、主にディスプレイへ映像を出力するためのものです。CPUやメモリが推奨スペックを満たしているパソコンであれば、動画編集においての優先順位はそれほど高くはありません。ただし、グラフィックボード対応の動画編集ソフト(多くは有料)を使用する場合には、それに応じたグラフィックボードが搭載されたパソコンを用意する必要があります。
グラフィックボードの種類には、NVIDIAのGeForceシリーズや、AMDのRadeonシリーズなどがあり、それぞれ標準的なものから高性能なものまで、幅広いラインナップが揃えられています。とはいえ、ハイスペックなグラフィックボードを搭載したパソコンは高額となる傾向にあるため、そこにこだわるよりも、CPUやメモリに予算を費やしたほうが得策かもしれません。
動画編集に最適なパソコンの選び方は?
前章では、CPUやメモリ、ストレージなど、動画編集用パソコンに必要なスペックについて解説しましたが、最適なパソコンを選ぶ際、それ以外に考慮が必要となる要素には、次のようなものがあります。
-
- デスクトップかノートパソコンか?
- MacかWindowsか?
- 画面サイズや解像度
これらは、初心者がしばしば悩むポイントであり、使いやすさやコストパフォーマンスを測る上でも非常に重要なものです。以下より、それぞれについて順に解説します。
デスクトップかノートパソコンか?
動画編集用のパソコンをデスクトップにするかノートパソコンにするかは、特に初心者が最初に悩むポイントと言えますが、次に挙げたようなそれぞれの特徴を考慮して検討することが重要です。
- 動画編集用デスクトップパソコンで検討すべきポイント
-
- ノートパソコンより低価格でコストパフォーマンスに優れている
- メモリの増設など拡張性がある
- 冷却性に優れている
- 持ち運びには向いていない
- 動画編集用ノートパソコンで検討すべきポイント
-
- 小型・軽量で持ち運びに向いている
- デスクトップに比べて高額になりがち
- 拡張性が低い
- 一般的に画面が小さい
結論として、自宅や職場などで、腰を据えてじっくりと編集作業を実施するのであれば、コストパフォーマンスに優れたデスクトップパソコンが適していると言えるでしょう。一方、外出先でも作業するケースが考えられるのであれば、ノートパソコンを選択するほかありません。
MacかWindowsか?
動画編集用のパソコンに、Macパソコン・Windowsパソコンのどちらを選ぶべきかという疑問については、深く悩む必要はありません。ほかの用途で使用している別のパソコンに合わせるなど、自身の慣れや使いやすさで判断の上、どちらを選択しても構わないでしょう。双方に対応している動画編集ソフトも多くあるため、その点でも問題ないと考えられます。
ただ、Windowsパソコンのほうがさまざまな種類があって選択肢が多く、コストパフォーマンスに優れていると言われることもあります。一方で、パソコンを売却する際の売値(リセールバリュー)は、Macパソコンのほうが良い傾向があるようです。メーカーを始め、色やスタイルなど、多くのバリエーションのなかから好みのものを選びたいならWindowsパソコン、将来的に買い替えることを前提とするならMacパソコン、といった選び方をするのも一案と言えます。
画面サイズや解像度
動画編集を実施するにあたって、パソコンに付属するディスプレイのサイズは非常に重要です。操作性や視認性を考慮した際、細かい作業を含めて動画編集をスムーズに進めるには、15インチ以上のサイズをおすすめします。また、フルHDや4Kなど、目的の動画に対応した解像度のディスプレイを選ぶことも大切です。そうでない場合、動画が忠実に表示されず、快適な作業ができなくなります。
ただし、サイズが大きく、高解像度に対応したディスプレイは、価格が高くなる傾向にあるため注意が必要です。また、ノートパソコンの場合、外付けディスプレイを別途用意する方法もありますが、外出時に作業する際は使用できないため、単体でもある程度快適な作業が見込めるサイズのものを選ぶのが得策と言えます。
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動画編集におすすめなパソコン4選
これまで、動画編集用パソコンに必要なスペックや、選ぶ際にポイントとなる要素について見てきましたが、以下より動画編集におすすめなパソコンの具体的な機種を、厳選して4つ紹介します。実際に購入を検討する際には、ぜひ参考にしてください。
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B
DAIV S4-I7G60CB-Bは、mouse(マウスコンピューター)が提供するWindowsパソコンです。高性能なCPUとグラフィックボード(GPU)を搭載しており、多くのクリエイターが動画編集などに活用しています。メモリ容量も32GBで、快適に作業を進めることが可能なほか、コンパクトで薄型のため持ち運びにも便利です。
項目 | 内容・スペック |
---|---|
参考価格 | 22万9,900円(税込) |
CPU | インテル Core i7-13700H プロセッサー |
メモリ | 32GB(16GB×2/デュアルチャネル) |
ストレージ | SSD 1TB(NVMe Gen4×4) |
GPU | GeForce RTX 4060 Laptop GPU |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
出典:株式会社マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/gdaiv-s4I7g60cbbccw101dec/?adid=af_afot_3623702&argument=QzuaYF3M&dmai=a5fb244fba7682
Dell Dell G15 ゲーミング ノートPC
Dell G15 ゲーミング ノートPCは、Dellが提供するWindowsパソコンです。20万円に満たない価格で購入できるコストパフォーマンスの高さが特徴で、メモリの増設やストレージ容量の拡大といったカスタマイズにも対応できます。ノートパソコンながら15.6インチの大きなディスプレイで、動画編集も快適です。
項目 | 内容・スペック |
---|---|
参考価格 | 12万9,980円(税込) |
CPU | インテル Core i7-13650HX プロセッサー |
メモリ | 16 GB, 2 x 8 GB, DDR5, 4800 MHz |
ストレージ | SSD 512GB, M.2, PCIe NVMe |
GPU | GeForce RTX 3050, 6GB GDDR6 |
OS | Windows 11 Home |
出典:デル・テクノロジーズ株式会社 G15ゲーミング ノートパソコン https://www.dell.com/ja-jp/shop/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%91%A8%E8%BE%BA%E6%A9%9F%E5%99%A8/dell-g15-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88pc/spd/g-series-15-5530-laptop/gn5530ptkdhsppsmnojp
Apple Macbook Pro
AppleのMacBook Proは、世界中のクリエイターから多くの人気を集めるお馴染みのノートパソコンです。サイズは14インチと16インチの2種類から選択できるほか、CPU・メモリ・ストレージなどすべてにおいてフルHD動画編集の推奨スペックを満たしており、快適に作業を進められます。状況に合わせた拡張も可能です。
項目 | 内容・スペック |
---|---|
参考価格 | 34万8,800円~(税込)※16インチの場合 |
CPU | Apple M2 ProチップもしくはApple M2 Maxチップ |
メモリ | 16GBもしくは32GB |
ストレージ | SSD 512GBもしくはSSD 1TB |
GPU | 19コアGPUもしくは38コアGPU |
OS | macOS |
出典:Apple 14インチと16インチMacBook Pro https://www.apple.com/jp/macbook-pro-14-and-16/specs/
ドスパラ raytrek 4CXF
raytrek 4CXFは、ドスパラが提供するWindowsのデスクトップパソコンです。raytrekシリーズはクリエイター向けのブランドとして知られており、作業を快適に進められる高スペックを備えているため、動画編集にも多く活用されています。ドスパラの公式サイトでも「動画編集・配信向けモデル」と謳われているほどです。
項目 | 内容・スペック |
---|---|
参考価格 | 23万9,980円(税込) |
CPU | インテル Core i7-13700F プロセッサー |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
GPU | GeForce RTX 4070 12GB |
OS | Windows 11 Home |
出典:株式会社サードウェーブ raytrek 4CXF 動画編集・配信向けモデル(レイトレック 4CXF)12652 https://www.dospara.co.jp/TC798/MC12652.html?bdadid=JPGTE5.0000dc99l&_bdadid=JPGTE5.0000dc99l
パソコンで動画編集する際におすすめなソフト4選
次に、パソコンで動画編集する際におすすめなソフトを、厳選して4つ紹介します。動画編集には、専用ソフトが基本的に不可欠となるため、パソコンと一緒に検討すると良いでしょう。その際は、前述したスペックと併せ、ソフトが推奨する稼働環境もしっかりと確認する必要があります。
4-1.PowerDirector
出典: PowerDirector https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/overview_ja_JP.html
PowerDirectorは、CyberLinkが提供する動画編集ソフトです。Windows・macOSの双方に対応しており、字幕作成・人物切り抜き・ステッカー作成・音声修復など、AI(人工知能)を活用した効率的な作業が実現できます。動画編集に必要となる豊富な機能が揃っている上、テンプレートや素材も数多く用意されているため、初心者でも映画のような高品質な動画を作成することが可能です。
項目 | 備考 |
---|---|
価格 | 年額6,200円~ (無料体験版あり) |
対応OS | Windows・macOS |
4-2.Filmora
出典: Filmora https://filmora.wondershare.jp/
Filmoraは、Wondershareが提供する動画編集ソフトです。世界中で数多くのユーザーに活用されており、初心者からプロフェッショナルまで、直感的な分かりやすい操作で思いどおりの動画を作成できます。動画編集に必要となる基本的な機能に加えて、AIスマートカットアウトやオーディオストレッチなど、高価なソフトが備えているような高度な機能が利用できるのも特徴です。
項目 | 備考 |
---|---|
価格 | 年額6,980円~(税込) (無料版あり) |
対応OS | Windows・macOS |
4-3.Adobe Premiere Pro
出典: Adobe Premiere Pro https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
Adobe Premiere Proは、数々のソフトウェアやソリューションで世界的に有名なAdobeが提供する動画編集ソフトです。動画編集に必要となる多くの機能はもちろん、直感的で素早く操作できるUI(ユーザーインターフェース)を備えており、初心者でもスムーズに作業できます。Adobeが保有している約3億点の豊富な素材が活用できるのも大きな特徴です。
項目 | 備考 |
---|---|
価格 | 月額2,728 円~(税込) (7日間の無料体験版あり) |
対応OS | Windows・macOS |
4-4.Final Cut Pro
出典: Final Cut Pro https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/
Final Cut Proは、macOSに対応した動画編集ソフトです。Appleが提供しているため、Macパソコンに最適化されており、相性は申し分ないと言えます。オブジェクト・トラッカーやシネマティックエフェクト、モーショングラフィックス、カラーグレーディングなど、プロフェッショナルの使用にも耐え得る高度な機能を直感的な操作で活用しながら、高品質な動画を作成することが可能です。
項目 | 備考 |
---|---|
価格 | 4万5,000円 (App Store価格、90日間の無料体験版あり) |
対応OS | macOS |
動画制作・映像制作の費用相場
種類 | 費用 |
インタビュー撮影 | 5万円~ |
セミナー・イベント撮影 | 15万円~ |
Webムービー制作 | 30万円~ |
会社紹介PR映像制作 | 50万円~ |
テレビCM制作 | 80万円~ |
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【まとめ】動画編集のパソコンに必要なスペックを理解し、目的に合った動画制作・映像制作会社を選ぼう
以上、動画編集に必要となるパソコンのスペックについて解説しながら、おすすめの機種や動画編集ソフトを厳選して紹介しました。動画編集を本格的に実践するには、今回解説したパソコンやソフトの手配に加えて、カメラなどの機材や専門的な知識が不可欠です。
多くの手間や時間が必要となるため、難しいと感じる場合には、外部の動画・映像制作会社に依頼(外注)するのも有効な選択肢と言えます。その際は、ぜひ「PRONIアイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を無料で複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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