MVの作り方｜PVとの違いや作成時のコツをご紹介！【2024年最新版】

MVは、聴覚にのみ訴えかける楽曲と映像を組み合わせることで、視覚・聴覚の両面からアーティストや楽曲の個性、世界観を表現できる映像作品です。しかし、MVの制作を検討しているものの具体的な作り方が分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、動画制作会社などさまざまな発注先を比較検討できる「アイミツ」が、MVの基礎知識や具体的な作り方を分かりやすく解説します。また、MV制作時のコツや気になる外注時の費用相場などもあわせて紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

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MVとは「ミュージックビデオ」の略であり、文字どおりメインである楽曲と映像を組み合わせた作品の総称です。MVの主な目的は、楽曲の世界観やメッセージを映像にして表現すること。単にアーティストが歌唱・演奏している場面を映したものだけでなく、抽象的な表現やアニメーションを用いるなどアート色が強い作品も数多く存在しています。アーティストとしては、楽曲で自らの個性を表現すると同時に、MVでさらに視覚的な表現を加えることによってさらに自己表現力を高めているといえるでしょう。
特に近年ではYouTubeをはじめとした動画配信プラットフォームの爆発的な普及により、アーティストにとってMVは楽曲のリリースと同様に重要な意味を持つツールとなっています。

MVと似た言葉である「PV」はプロモーション・ビデオの略です。「プロモーション＝宣伝」という意味が表すとおり、あくまで宣伝や販売促進を主な目的として制作・運用されます。以下にMVとPVの違いをまとめますので比較してみましょう。

・MV：楽曲の世界観やメッセージを映像にして表現すること
・PV：楽曲の宣伝や販売促進のために制作される映像

しかし、実際のところはMVも動画広告、ショップの店頭など、PVの用途と同じシーンで幅広く活用されており、音楽業界でも両者を明確に区別しているわけではありません。一方でMVが音楽限定であるのに対し、PVは音楽に限らずさまざまな商品・サービスをPRする際に制作される点は異なります。

PVは宣伝や販売促進が目的であるため、楽曲の一部分を切り取って短い映像作品に仕上げるケースも少なくありません。一方MVは楽曲の世界観やメッセージを表現することが目的であり、「楽曲＝曲全体が1つの作品」であるため、曲全体を使って制作するのが基本です。したがって、MVでは楽曲の構成や歌詞に合わせたストーリー形式で作られるもののも多く、1曲全てを閲覧することでストーリーが完結するスタイルが多くなっています。MVは楽曲があってこそではありますが、音だけではできない視覚的な表現を映像に収めるMVは、それ自体が映画やドラマのような1つの映像作品であるといえるのです。

映像作品は画像や文章に比べて表現力が格段に豊富であるため、作り方次第で受け手に与える印象や世界観は大きく左右されます。では実際にどのようにしてMVを作ることができるのか、ここからMVの作り方を以下5つの工程に分けて紹介します。

1.使用する楽曲の決定
2.MVの全体構成を企画
3.企画に沿って撮影
4.撮影した素材を編集
5.完成品の最終チェック

各工程の内容はもちろん、ポイントや注意点も合わせて解説するので、一通りチェックしてみましょう。

MVは「1曲で1作品」が基本。まずは使用する楽曲を選定します。選択肢が多い場合は、以下のポイントを参考にしながら楽曲を絞り込むと良いでしょう。

・楽曲の世界観がなるべく明確なものを選ぶ
・伝えたいメッセージやテーマが強い楽曲を選ぶ
・アーティストとしての魅力や世界観にマッチした楽曲を選ぶ
・オリジナリティが感じられる楽曲を選ぶ

MVのベースとなるのはあくまで使用する楽曲であることを忘れないでください。

楽曲を選定した後は、その楽曲を用いて「何を伝えたいのか」というテーマを明確にすることが大切です。「歌詞を映像で分かりやすく表現したい」「楽曲独自の世界観を映像で視覚的に表現する」など、伝えたいテーマが決まった後はMVの全体構成を企画するプロセスに入ります。まずは盛り込みたい要素を箇条書きにして、イメージやアイデアを形にすると良いでしょう。その上で、映像の流れ、具体的なストーリー、使いたい素材などを固めていき、絵コンテなどで分かりやすく整理するのがおすすめです。

MVの全体構成を企画した後は、映像で使用する素材の撮影に入ります。しかし、撮影前に以下のポイントをチェックして必要な準備を整えておきましょう。

・必要な機材（数も含めて）
・ストーリーを書き起こした脚本
・素材の撮影に必要なロケーションの選定と確保
・撮影に必要な時間と人員の確保

これら撮影に必要な準備を整えずに撮影に臨むと、必要な素材が撮れない、素材のクオリティが低くなってしまう、といったリスクが高まります。また、こちら側ではコントロールできない天候の変化についてもさまざまな可能性を考慮して、備えを整えておきましょう。

MVでは、さまざまなシーンを組み合わせるほか、同じシーンを複数台のカメラで撮影するケースが多くなります。そのため、撮影した素材をそのまま楽曲に当てはめるだけでMVを完成させるのは難しく、複数の素材を組み合わせてMVを作り上げていくのが基本です。
そのために必要な工程が「編集」。あらかじめ作成した企画書や絵コンテに則り、楽曲の流れに合わせて用意した素材をパズルのように当てはめていきましょう。また、素材の組み合わせだけでなく、エフェクトや文字の挿入なども合わせて編集段階で実施します。

編集が完了した後は、必ず完成品の最終チェックを行いましょう。そもそも編集作業は段階的に少しずつ進めるケースが多いため、完成したと思っていても改めて見てみるとミスやイメージとのギャップが発生しているケースが少なくありません。特に大切なのは、伝えたいメッセージや世界観をしっかり伝えられているか。実際に編集して1つの作品してみるとイメージとは違う結果になってしまうこともあるため、納得いかない部分がある場合は素材の撮り直しや再編集を行いましょう。

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MVは楽曲にはない「視覚」という要素を用いて、本来は目に見えない音を形で表現するのが大きな目的です。そのため、ちょっとした工夫次第でMVのクオリティを高めることが可能です。そこでここからは、MVを作る際に覚えておきたい以下3つのコツについて、詳しく解説します。

・字幕を入れることも視野に入れる
・もっとも盛り上げたいポイントを明確にしておく
・エンコードをする

楽曲の歌詞を視聴者に強くアピールしたい場合、MV内に字幕を挿入するのも1つの手です。楽曲のみを聞く場合、視聴者は歌詞カードなどを見ながら楽曲を視聴することができますが、MVになると視聴者は映像を閲覧するため歌詞を確認できません。もちろん歌詞と映像を交互に見ながら視聴することも可能ではあるものの、MVに没頭させるのが難しくなってしまいます。
そこで、MV自体に楽曲の流れと合わせて字幕形式で歌詞を載せることにより、MVに集中してもらいながら歌詞も合わせて確認しつつ、楽曲を視聴できるようになります。

ドラマや映画では「起承転結」という言葉がよく用いられますが、MVも一種の映像作品であることから、メリハリや抑揚は非常に大切です。特にMVは視覚に訴えかけられる表現方法であるため、盛り上げたいポイントを事前に明確化しておけば、演者やスタッフなど関係者全員が違いを付けやすくなるでしょう。メリハリや抑揚をつけて盛り上がるポイントを視聴者に伝えることができれば、楽曲やアーティストの魅力もさらに高まりやすくなるでしょう。結果的には新たなファンの獲得やファンの育成というメリットにも貢献してくれるはずです。

エンコードとは動画を圧縮し、映像と音声をまとめることによって動画ファイルの容量を小さくするための処理を指します。動画をエンコードするメリットを以下にまとめました。

・動画ファイルのサイズが大きすぎると、ネット上での再生時に途中で途切れるなどのリスクが高まるため
・サーバーへの負荷を抑えるため
・動画を扱う環境や用途に適した形式に変換するため

難しく考えずに、動画をエンコードすれば「視聴者が快適に視聴しやすくなる」と覚えておきましょう。したがって、完成したMVはエンコードした上で配信、配布するのがおすすめです。

MV制作は内製化も可能ですが、MVは楽曲・アーティストの世界観を伝えるアート色の強い繊細な作品であるため、専門的なノウハウや経験が完成品の質を大きく左右します。また、フローがうまくできあがっていない状態で制作を進めると、納期をオーバーするリスクも。MVは楽曲とセットなので、楽曲が優れていてもMVの質が低ければ、楽曲自体のイメージが損なわれてしまう可能性も十分に考えられます。
そのため、品質・納期・手間などあらゆる条件を考慮しても、やはりプロである動画制作会社に外注するのが安心。動画制作会社を選ぶ際には、過去の実績や経験をチェックした上で自社のニーズとの相性を吟味し、複数社を比較しながらコストパフォーマンスを判断しましょう。

MVの外注を検討している方にとって、やはり気になるのは費用でしょう。そこでMVの制作に必要な工程とそれぞれの相場を以下にまとめます。

・企画、ディレクション：3万円～15万円
・撮影：3万円～10万円
・編集：2万円～6万円
・その他オプション（YouTubeの配信管理、ロゴデザインなど）：3,000円～3万円

また、これらに加えて撮影に伴うスタッフの交通費や駐車料金、撮影で利用する小道具などの雑費も基本的には依頼者側の負担となります。これらをトータルすると「ソロのMV制作：8万円～15万円」「バンド（複数メンバー）のMV撮影：10万円～35万円」程度がMV制作の費用相場です。アイミツでは、料金相場を試算する料金シミュレーターもご用意しておりますので、実際にどの程度費用がかかるのか気になる方はぜひ活用してみてください。

MVは楽曲の世界観を視覚的な映像という形で表現する作品であり、アーティストの個性やメッセージを視覚・聴覚の両方で訴えかけることが可能です。とはいえ、MVは表現の違い、素材の内容など少しの違いで視聴者に与える印象が大きく左右されるため、十分なノウハウや経験を持ち合わせていない場合は、プロである動画制作会社に依頼するのがおすすめでしょう。
アイミツでは、MV制作に強い動画制作会社の情報を多数取り揃えており、一括見積もり・一括資料請求など手軽に比較検討できる環境を用意しているので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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