KPI(重要業績評価指標)は重要?意味や設定方法などをわかりやすく解説!【2024年最新版】
KPIは、企業のプロジェクトにとって重要な目標を客観的な数値で示したもの。KPIを達成することで、プロジェクトの成功、さらには企業のビジョン実現に近づけます。しかし、「KPIの設定方法がわからない」、「実現に向けた対策の図り方がわからない」とお困りの方も多いでしょう。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、KPIとは何かについて詳しくご紹介!設定方法やビジネス分野ごとの具体例なども詳しく解説していきます。
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KPI(重要業績評価指標)とは?
KPIは「Key Performance Indicator」のことで、日本語では「重要業績評価指標」と呼びます。以下では、KPIの意味やその他の指標との違いについて詳しく見ていきましょう。
KPIの意味について
KPIは、企業が自社の目標を達成するために設定する重要な指標のこと。企業は、ビジネスを行う上で売上や利益率、レスポンス率、顧客満足度、生産性など様々な情報を取り扱います。しかし、情報が多すぎると評価や分析が複雑になり、企業の実態が分からなくなることも。そこで特に重要な情報をKPIとして設定し、その情報をもとに企業のパフォーマンスを確認していきます。KPIは、企業が特に重視したい業績や進捗に対して設定されるため、KPIの目標を達成できれば、プロジェクトが順調に進行していると判断できます。また、状況を客観的に把握できるように、数値データに置き換えて評価するのが一般的です。
OKRとの違いは?
「OKR(Objectives and Key Results)」は、目標達成を実現するための管理手法の1つです。主な目標と、目標達成のためのキーリザルトを複数設定し、キーリザルトを追跡していくことで最終的に目標達成を実現させます。OKRは管理手法や目的実現のためのフレームワークのため、特定の指標1つを指すKPIとは大きく異なるでしょう。OKRで設定するキーリザルトの1つひとつがKPIであるとイメージするとわかりやすいかもしれません。
企業がKPIを求めているのか、もしくはより大きな計画であるOKRを求めているのかによって使い分けることをおすすめします。
KGIとの違いは?
「KGI(Key Goal Indicator)」は「重要目標達成指標」と呼ばれ、最終的なゴールが実現できているかどうかを確認するための指標です。例えば、利益を追求している企業であれば、年間利益をKGIとして設定し、具体的な目標値を決めます。KPIとKGIは、自社にとって重要なことを設定し、客観的な数値で評価するという点において非常に似ています。しかしKGIは、企業全体のゴールのように大きな枠組で利用されるのが一般的。一方でKPIは、プロジェクトごとのように小~中規模のプロジェクトの目標として利用されるという違いがあります。
KFSとの違いは?
KPIと混同されがちな用語の1つが「KFS(Key Factor for Success)」です。KFSとは、日本語で「重要成功要因」のことで、KPIは指標を指すのに対し、KFSは要因を表すという違いがあります。例えば、事業の成功のためには「売上」と「リピート頻度」、「不良品によって生じる無駄なコスト」の3つが重要なため、これらをKFSとして設定する、のように利用します。一方KPIは指標のため、具体的な目標や数値目標が含まれるでしょう。
ビジネスにおけるKPIの設定方法について
ビジネスにおいては、KPIを適切に設定し、目標と明確な指標をもって状況を判断しなければなりません。企業がKPIを設定する際には、基本的に以下のような流れで実施します。
1.KGIを決める
2.最終的な目標から逆算してプロセスを洗い出す
3.プロセスを数値に落とし込む
4.業務へと落とし込む
1.KGIを決める
KPIは、企業のより大きな目標であるKGIを実現するためのスモールステップとして機能します。そのため、まずはKGIを決定しなければなりません。KGIを決める際には具体的な数値を用いることで、その後のKPI設定もやりやすくなるでしょう。
しかし、KGIは企業の経営戦略や昨今の市場状況などとも大きく関連するため、適切に定めるには時間がかかります。また、KGIの適切性を確認するために、社内会議などで提案する必要もあるでしょう。KGI設定には思った以上に時間がかかる場合があるため、早め早めに取りかかるのがベストです。
2.最終的な目標から逆算してプロセスを洗い出す
続いて、KGIから逆算し、個々のプロジェクトのゴールであるKPIを決めていきます。例えば売上高をKGIとKPIに設定する場合、KGIの年間売上高10億円を達成するためには、小プロジェクトでは2億円の売上高が必要となる(KPIは2億円の売上達成)というように、KGIから逆算してKPIを設定しましょう。
しかし、KGIからの逆算だけでKPIを決めると、現状を反映していない実現性が低いKPIになる可能性も。そのため、KGIからの逆算に加えて現状分析も同時に行い、現実的な目標値を設定するとよいでしょう。
3.プロセスを数値に落とし込む
KPIを達成するためのプロセスを数値化していきます。例えば売上をKPIとして設定する場合、売上=「受注数×受注単価」で算出されるので、受注数と受注単価の目標値を決めていきましょう。また、受注数は、どの経路で受注を獲得するのかに細分化できるため、ネット経由、店舗経由でどれだけ売る必要があるのかを設定していきます。このように、KPIを実現するためのプロセスをできる限り細分化し数値化することで、実現までの現実味が高まるでしょう。
4.業務へと落とし込む
プロセスごとに設定した目標を達成するための具体的な案を考え、業務に落とし込んでいきます。例えば、ネット経由での受注数で1,000件獲得したいのに現状で500件ほどの見通ししかなければ、2倍に増やすためのアイデア(WebサイトのリニューアルやSNSアカウントの運用開始、広告運用などを取り入れるなど)を出し業務に適用させなければなりません。最初に導入した方法が必ずしも成果を上げるとは限らないため、継続的に評価改善を行っていくとよいでしょう。
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KPIを設定するメリット
企業がKPIを設定することで、以下のようなメリットが期待できます。
・目標達成までの道筋を明確にできる
・社員のモチベーションを高められる
・評価の基準を統一できる
・PDCAサイクルを回しやすくなる
それぞれについて詳しく確認していきましょう。
目標達成までの道筋を明確にできる
KPIを設定することで、目標達成のための道のりや具体的な方法が明確化されます。これにより、従業員はどのように行動すればよいかが明確になり、作業スピード改善や業務効率アップが叶うでしょう。また、予定通りにKPIが達成できていない場合にはすぐに改善に移れます。特に新人や若手の従業員が多い場合には、KPIで明確なゴールを示してあげることで、明確な目標をもって取り組めるはずです。
従業員のモチベーションを高められる
KPIでは明確な数値目標が設定されるため、従業員のモチベーションアップにつながります。例えば、KPIが予定通りもしくは想定以上によい結果だった場合、自身の取り組みが適切であったことを示すことになり、自己満足度や自己肯定感が高まるでしょう。管理職や上司にも認められることで、さらなるモチベーション向上にもつながります。
一方で、KPIが達成できていない場合には、早めに他の従業員がサポートに入ることで大きな損失を防止できるとともに、失敗によるモチベーション低下を事前に防止可能です。
評価の基準を統一できる
評価の基準があいまいだったり、特定の人物による主観的な評価が行われたりする場合には、従業員の信頼を損なうことも。一方、KPIは企業の重要な目標を数値で明確に示せるため、評価の基準を統一するのにも役立ちます。例えば、KPIに大きく関係する受注数が10件以上だった場合には評価A、3件以下の場合には評価Eなどと決めておけば、事実に則して評価を行えるため従業員からの不満が出にくくなるでしょう。KPIをうまく利用することで、昨今重要性が高まっている評価の公平性確保も実現可能です。
PDCAサイクルを回しやすくなる
KPIを設定することで、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを効果的に回せるようになります。KPIは具体的な数値を目標に設定するため、業務や実施した戦略が適切であったかを即座に評価可能です。予定通りの数値に達していない場合には、現状のより詳しい分析と改善策を考案し、現場に適用できます。PDCAは指標が明確でないと回すのに多くの時間がかかりますが、KPIを設定しておくことでスムーズに回せるようになり、結果として業務改善に役立つでしょう。
KPI設定のコツ「SMARTの法則」とは
KPIを設定する際には「SMARTの法則」を意識するのがおすすめです。SMARTの法則とは、目標の設定や目標達成計画を具体化し、実現可能なものにするためのガイドラインのこと。KPIの設定にも利用できます。以下の5つを軸に目標設定を行うことで、より現実的な目標設定が可能になるでしょう。
S「Specific(明確な)」
目標は明確に、かつ具体的に設定することが大切です。何を達成するのか、どのような結果が望まれるのかを明確に定義した後、目標として設定しましょう。KPIであれば、具体的で客観的な数値目標を設定しましょう。
M「Measurable(測定可能な)」
目標は数値や定量的な指標によって客観的に評価することが大切です。客観的な指標がない場合、評価者によって評価が変わってきます。KPIでは客観的な指標をゴールに設定するようにしましょう。
A「Achievable(達成可能な)」
目標は現実的かつ達成可能なものを設定しましょう。目標が高すぎる場合、もしくは現実離れしている場合、目標設定のせいで事業が破綻してしまう可能性もあります。KGIからの逆算は重要ですが、現実も加味したうえでKPIを設定しましょう。
R「Relevant(関連した)」
目標は、企業の戦略とビジョンと関連性を持たせる必要があります。企業の大目標とズレている場合、せっかく目標を達成しても企業のためにならないことがあります。KGIから逆算した場合には基本は関連性のあるKPIになりますが、設定後にもう一度確認してみるとよいでしょう。
T「Time-bounded(期限が定められた)」
目標には明確な期限が設定される必要があります。期限がないと、時間だけを無駄に浪費してしまう可能性があります。KPIについても、目標設定をした際に、いつまでに達成するのかを明確化しておくとよいでしょう。
各部署で活用可能なKPIの例
KPIは、企業のプロジェクトにとって重要な目標が設定されます。そのため、企業の業種やビジョン、重点的に実現したい内容などによって、KPIが大きく異なる場合が少なくありません。例えば、財務に焦点を当てるのか、顧客に焦点を当てるのか、人材に焦点を当てるのかなどによってKPIが変わってきます。今回は財務管理と人材管理、Webサイト管理に焦点を当てた場合のKPIの例について紹介します。
財務管理に関するKPI
企業として無駄な支出を省きたいときなどは、財務管理に関するKPIを設定する場合があります。財務管理に関連したKPIの例には、コストや目標売上、売上実績、地域別売上高、経費予算、実行予算、顧客生涯価値と顧客獲得コストの比率などがあげられるでしょう。この中でも特に重視したい項目をKPIとして設定し、具体的な数値目標を決めます。その後、その項目を構成する要因を書き出し、それぞれどのような対策を図るかを決め、最終的に現場に適用させます。
人材管理に関するKPI
昨今、少子高齢化などの影響で従業員獲得に困っている企業も多いため、人材管理に関するKPIを設定することも増えてきました。人材管理に関するKPIの例には、離職率や従業員満足度、予定採用枠に対する採用人数の割合などがあります。例えば、ここ数年で離職者が明らかに多い場合には、1年間の離職者数5人以下などをKPIとして設定し、離職する原因の究明や離職時期の調査、離職と関連した要素(従業員満足度など)に関するアンケートなどを実施していきます。
Webサイト管理に関するKPI
KPIを頻繁に利用する分野がWebサイト管理です。Webサイト管理では、アクセス数やユーザー数、コンバージョン数、コンバージョン単価、離脱率、滞在時間、リピート率などがKPIとして設定されます。中でもコンバージョン数やコンバージョン率、コンバージョン単価などは、企業の売上高とも関連が強い項目のため、頻繁に利用されるでしょう。Webサイト管理においてもKPIを設定し、1ヵ月ごとなど期間を区切って数値の評価を行い、現状の分析と評価、改善策の模索等を実施していきます。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
作成費用 | ホームページの特徴 | どんな企業向きか |
~30万円 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万円 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万円 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万円~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】ホームページ制作でお悩みならアイミツへ
本記事では、企業にとっての重要な指標であるKPIの意味やKPIの設定方法、設定時のポイントなどを詳しく説明しました。KPIを定めることで、企業の目標が明確になるとともに、評価や改善がしやすくなり、パフォーマンスアップにつなげられます。しかし、用適切な設定や目標達成に向けた対策が図れない企業も多いようです。
もしKPIの設定や活用でお困りの場合には、アイミツまでお気軽にお問い合わせください。あなたの困りごとをしっかりとヒアリングした後、ぴったり合ったホームページ制作会社を複数選定し、ご紹介させていただきます。
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