マッチングアプリの市場規模を解説!恋活・婚活業界はもう厳しい?新規参入の狙い目を一挙大公開
マッチングアプリとは、インターネット上のサービスを利用するユーザー同士での1対1のコミュニケーションや、共通の目的や趣味などをもつユーザー同士を引きあわせるためのサービスです。
そのマッチングアプリ市場への参入を検討するにあたり、市場規模を把握しておきたいという方もいるのではないでしょうか。この記事では、マッチングアプリ市場規模やなどを解説していきます。
⇩マッチングアプリ開発にかかる費用・相場感を知りたい方は以下の記事をご覧ください
マッチングアプリの市場規模
以下では、ジャンル別にマッチングアプリの市場規模を紹介していきます。
恋活・婚活マッチングサービスの市場規模
株式会社タップルが実施した「2023 オンライン恋活・婚活マッチングサービスの国内市場調査※1」による最新の調査では、マッチングアプリの市場規模は2023年に788億円、2026年には837億円と、今後も引き続き市場が拡大していくと予測されています。
しかし2年前の2021年にも、株式会社タップルは同様の市場規模の調査※2を行っていました。
その際、2026年には1,657億円にまで達すると大幅な成長を予測していましたが、コロナ特需が過ぎ去った昨今、予測とは大きくかけ離れ市場の伸び率は鈍化。今後さらにユーザーの奪い合いは熾烈化してくと考えられます。
例をあげると、2022年に新規参入したマッチングサービスは10ほどありましたが、1年後には4つのサービスが終了。継続中のサービスは、メタバース内でアバターを使うものや、動物占いを用いたもの、複数人での出会いをセッティングしてくれるものなど、ユニークな機能を搭載した特化型のサービスが目立ちました。
ビジネスマッチングサービスの市場規模
デロイトトーマツミック経済研究所が実施した「国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2023年版】※3」による調査では、2022年はビジネスマッチングプラットフォームの市場全体で1,630億円、翌年2023年は1,814億となる予測を立てています。
また調査市場全体の中期予測では、2028年には2021年の対比1.8倍となる2,722億円になるという見立てです。
とりわけ、2024年・2025年問題が迫る建設や物流やM&A・事業承継マッチング市場が、規模と成長率の両面で拡大していくと予想されます。
売上規模については7年で物流ビジネスマッチング市場が493億円の増加。インフルエンサーマーケティングに関しても316億円の増加で、巨大な潜在市場があることがわかります。
上記のことからも、ビジネスマッチングサービスにおいては今後もさらに成長していくことでしょう。
成長著しい「スペース」「モノ」「スキル」のマッチングアプリを解説
上記でもお伝えしたとおり、恋活・婚活に関するマッチングアプリ市場はすでに寡占化が進んでおり、利用者基盤のない新規事業者は、多額の広告費をつぎ込んだとしても新規ユーザーを獲得することは非常に困難といえます。
しかし一方で、売り手と買い手、サービス提供者と受け手を繋ぐ目的のビジネスマッチングサービスであれば、まだまだアイデア次第で新規参入の余地があるでしょう。
なかでもが注目すべきは、「スペース」「モノ」「スキル」の3つの分野。恋活・婚活系と比べて利用者の母数も圧倒的に多く、最近ではCM放送の効果も相まって、国内における知名度を上げています。
以下では3つの分野のとくにユニークな事例を紹介していきますので、ぜひ新規アプリ事業の参考にしてください。
スペース(空間)をシェアするマッチングサービス
スペース(空間)マッチングサービスとは、オーナーが所有しているスペースとユーザーが使用したいスペースをマッチングさせるサービス。一時的に会議室やイベントスペースを借りたい人や、テナントが埋まらないで困っているオーナーの方におすすめです。
1.畑を家庭菜園として貸し出す「シェア畑」
出典:シェア畑
シェア畑は、無農薬でオーガニック野菜を育てるための畑をレンタルできるスペースマッチングサービスです。初心者でも安心して野菜作りを楽しめるよう、必要な道具や種・苗、肥料がすべて揃っており、経験豊富な菜園アドバイザーによるサポートも受けられます。
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- オーナー側のメリット
管理が行き届かず放置されている農地や遊休地を再生し有効活用が図れる - ユーザー側のメリット
必要農具や資材を自分で揃えなくても、誰でも気軽に農業にチャレンジできる
- オーナー側のメリット
モノ(商品)をシェアするマッチングサービス
商品(モノ)マッチングサービスとは、出品されている商品とユーザーがほしい商品をマッチングするサービスです。同じ関心やニーズを持つユーザー同士で情報交換ができるコミュニティの場としても活用できます。
2.お店の食品ロスを削減できる「TABETE(タベテ)」
出典:TABETE
TABETEは、飲食店や小売店で余剰となった食品を消費者に提供するフードシェアリングサービスです。店舗が売れ残りそうな食品をアプリ上に出品し、ユーザーはそれを購入・受け取りすることで、食品ロスの削減に貢献できます。
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- 店舗側のメリット
TABETEを通じて商品を購入したユーザーが新たな顧客となる可能性がある - ユーザー側のメリット
通常価格より安価に食品を購入できるのはもちろん、食品ロス削減に直接参加することで、環境保護に貢献できる
- 店舗側のメリット
スキル(能力)をシェアするマッチングサービス
スキル(能力)をシェアするマッチングサービスは、特定のスキルを持つ人材がほしい企業と、自分のスキルを活かした仕事を探している人をつなげるサービスです。代表的なものでは、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどが挙げられます。
3.習い事の先生と生徒をマッチングする「ストアカ」
出典:ストアカ
ストアカは、個人が講師となり、自身のスキルや知識を教える講座を開設できる日本最大級の習いごとマッチングサービスです。生徒は多彩なジャンルから興味のある講座を選び、1回から気軽に受講できるのが大きな特徴です。
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- 講師側のメリット
受講料の請求や集金はストアカが代行するため事務作業の負担が軽減できる。さらに教室を借りる際の家賃負担もなし - 生徒側のメリット
オンライン講座と対面講座の両方が提供されており、ライフスタイルに合わせて受講形式を選べる
- 講師側のメリット
将来性のあるマッチングアプリを紹介
今後も更なる発展が期待されるマッチングサービス業界ですが、そのなかでも特に伸びていく可能性がある分野についてご紹介していきます。
持続可能性や社会貢献に焦点を当てたマッチングサービス
SDGs(持続可能な開発目標)の認知が高まり、企業が社会課題に取り組む姿勢が重要視される時代になったことから、エコフレンドリーな消費を促進するサービスなどが今後さらに伸びると予想されます。
例えば、リサイクル品の取引マッチング、シェアリングエコノミー(車や住居の共有)に特化したプラットフォームなどがそれに該当します。
国境を越えるマッチングサービス
こちらもグローバル化の進展や技術の進化によって今後大きく成長が期待される分野です。
世界中から働ける環境が整い、ビジネスパートナーや同僚を探す目的でマッチングサービスを利用する人や、旅行者向けの短期滞在する人に向け、より多言語対応や文化に配慮したサービスが拡大していくでしょう。
中間業者が多数存在する業界のマッチングサービス
昔から存在するレガシー業界(印刷業界、建築業界、物流業界、医療業界)では、いまだに小規模の中間業者が多数存在しているのが現状です。これまで仲介依頼していた業者に頼らずとも、直接発注者と受注者をマッチングさせられるサービスを確立できれば、今後十分成長が期待できる分野です。
専門分野に特化したマッチングサービス
社会全体が多様化する中で、一般的なマッチングではカバーしきれない特定分野のニーズが高まっています。
自分の興味や専門性に特化したプラットフォームであれば、共通点の多い相手とより出会いやすくなります。さらに無駄なマッチングが減り、効率化の観点からも今後も支持を増やしていくでしょう。
リアルとオンラインを融合させたマッチングサービス
コロナ禍以降、オンラインでのコミュニケーションが当たり前になりましたが、昨今対面でのつながりを求める需要が再び高まっています。またAR/VR技術やインフラの進化も相まって、リアルとオンラインを融合させたマッチングサービスは、これからの時代に大きく成長する可能性を秘めています。
新しい市場が誕生すれば必ずマッチングサービスの需要も発生します。そのため、今後もマッチングビジネス自体がなくなることはないでしょう。
社会の変化や多様化に対応し、かつ人間の根本的なニーズに根ざしたマッチングサービスであれば、シェアを獲得できる可能性も十分あります。
どういった種類のマッチングアプリを開発すべきか、企画段階から相談したい方は以下の会社へ相談するのもおすすめです。まず信頼できるパートナーを見つけたい方はぜひご覧ください。
マッチングアプリ市場への参入に向いている企業の特徴
ほかのアプリと比較して開発費用を抑えやすいマッチングアプリは、中小企業が参入しやすい市場の1つです。ここでは、その中でも参入に向いている会社の特徴を解説していきます。
ベンチャー企業
マッチングアプリの利用者は相手が見つかると退会するケースも多く、登録者は流動的な傾向にあります。常に新規顧客を獲得し続けることが重要となりますが、ユーザーの関心をひく独自のアイデアの創出を得意とするベンチャー企業なら競合と差別化が図りやすいでしょう。
事業拡大を目指す会社
日本だけでなく海外でも、マッチングアプリの開発・運営を通じて株式情報を果たした会社が存在しています。マッチングアプリ市場は今後も成長が見込まれているため、中長期的な利益向上を目指す会社も参入に向いていると言えます。
アプリ開発の費用相場
つづいては、アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
アプリ種別 | 平均開発費用額 |
---|---|
マッチングアプリ | 400万~1,500万円以上 |
ヘルスケアアプリ | 80万~数千万円以上 |
学習アプリ | 300万~800万円以上 |
SNS系アプリ | 50万~500万円以上 |
EC系アプリ | 300万~1,000万円以上 |
店舗系アプリ | 100万~600万円以上 |
位置情報系アプリ | 500万~1,000万円以上 |
ゲームアプリ | 500万~2,000万円以上 |
業務系アプリ | 300万~800万円以上 |
チャットボットアプリ | 数十万~100万円以上 |
ARアプリ | 数百万~数千万円以上 |
カメラアプリ | 20万~250万円以上 |
金融アプリ | 1,000万円以上 |
⇩アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は以下の記事をご確認ください。
【まとめ】マッチングアプリ開発を考えるならPRONIアイミツに相談
この記事では、マッチングアプリの市場規模や将来性のあるマッチングアプリの分野、参入に向いている会社などについて解説してきました。
マッチングアプリは、引き続き経済活動や社会において重要な役割を果たしていくと考えられるので、今後新規参入を考えている企業も多いことでしょう。しかし、社内に開発リソースがない場合は魅力的なアプリを開発するのは簡単ではありません。
リソース不足にお悩みなら、マッチングアプリ開発の実績ある会社へ依頼するのが得策でしょう。「PRONIアイミツ」ではご要望をうかがった上で、条件に合うアプリ開発会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
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【費用感を知りたいという方はこちら】
マッチングアプリ開発の費用・相場
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恋活系マッチングアプリの伸び率は鈍化していますが、それでも約6割の人が複数のアプリを併用しています。
新たな王道の恋活系アプリの開発は断念し、いかにニッチな層を狙った特化型の恋活アプリを開発できるかが、重要なポイントとなるでしょう。