アプリ活用が採用を左右する!?参考となる企業の事例10選【2024年最新版】
いい人材を獲得するために、各企業が工夫を凝らしさまざまな採用方法を取り入れています。
転職サイトに自社の情報を掲載したり、採用活動のために専用の求人サイトを制作するなど方法はさまざまですが、今注目を集めているのはスマートフォン・アプリの活用です。
多くの学生や若者にとってスマホは生活に欠かせない道具となっており、SNSやスケジューラ―、ゲームなどさまざまなアプリを使いこなしています。
今や若者の最も身近な情報ツールとなったスマホを、採用活動に活用できる専門アプリを開発している企業が急増しています。
この記事では、実際にリリースされている採用アプリを紹介するとともに、その必要性を解説します。
採用アプリ10選
まずは、採用アプリの事例を見ていきましょう。
アプリならではの特長をうまく活かしている10社を厳選しましたので参考にしてください。
1-1. 三井物産株式会社
大手総合商社の三井物産の採用アプリです。
採用サイトと比べてみると、トップページのコンテンツの数が少なくシンプルな設計で作られています。
ヘッダーにある「挑戦と創造」では、アプリ限定のスペシャルブックを読むことができます。
「Entry/Login」からログインIDとパスワードを作成するか、リクナビを経由するという2つの方法でエントリーできるようになっています。
1-2. 株式会社マクロミル
マクロミルは世界各国で事業を展開するマーケティングリサーチ会社です。
アプリを起動すると表示される4つのコンテンツのうち、「人事ブログ」はアプリでしか読むことができないものです。
この人事ブログには、社員インタビューの動画、内定式の様子、社内イベントやサークル活動の写真など、会社の雰囲気が具体的に分かるさまざまな内容が掲載されています。
すべてのコンテンツが一番下にエントリーボタンがあるデザインになっているので、ユーザーはどのページを開いていてもアプリ内で導線に迷わずエントリーできます。
1-3. 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズは、最先端のITを駆使して社会基盤を支える企業です。
トップページにあるコンテンツは採用サイトと同じですが、アプリでは新着情報をプッシュ通知で受け取ることができ、ヘッダーにある「お知らせ」に表示されます。
また、求職者に向けた社員インタビューや新規ビジネスに関する動画が見られる「MOVIE」というコンテンツはアプリ専用です。
「My Page」にあるエントリーをタップすると採用サイトへ移動し、そこから応募する仕組みになっています。
1-4. 株式会社GYAO
GYAOは日本最大級の映像配信サービスを運営する会社です。
採用情報だけでなく、求職者が気になる人材育成への取り組みや制度に関しても、分かりやすくまとめたアプリになっています。
コンテンツの更新をプッシュ通知で知らせるだけでなく、「お知らせ」にあるニュースからもチェックできるようになっています。
エントリーもアプリ内で完結できる手軽さが魅力です。
1-5. SOLIZE Engineering株式会社
SOLIZE Engineeringは、3DCADエンジニアリングサービスを提供する会社です。
アプリを起動すると最上部に働く社員の様子が分かる映像が流れ、タップをすればスマートフォンの全画面表示に切り替わります。
この映像は採用サイトでは見られないアプリ限定のコンテンツとなっています。
ヘッダーの「Others」には通知履歴があり、アプリをインストールした日から届いたプッシュ通知の履歴を確認できるようになっています。
1-6. GMO TECH株式会社
GMO TECHは、インターネットにおける集客及びマーケティングを行う会社です。
アプリにある「アンケート」の希望職種などを回答すると、それに合った情報をプッシュ通知で受け取ることができます。
希望の職種が変わったり、気になる事業があれば、アンケートの回答内容を変更することで常に最適な情報を受け取れます。
また、「SNS・ブログ」では、広報ブログやFacebookページを見られるようになっています。
1-7. ヨシダ印刷グループ
ヨシダ印刷グループは採用サイトを持っておらず、アプリと求人媒体を中心に採用活動を行っています。
就活イベントのお知らせや職種の紹介など採用に関するさまざまな情報をアプリで配信していますが、コンテンツがまとまって並んでいるので、どこに何があるかが非常に分かりやすくなっています。
エントリーはアプリのトップページにある採用応募フォームをタップして移動するリクナビのページからするようになっています。
1-8. アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは、世界最大級の総合コンサルティング企業です。
採用サイトは新卒、経験者どちらも対象にしたものですが、アプリは新卒採用に特化したものになっています。
「information」では、プッシュ通知でアプリだけに届く、採用情報や就職活動に役立つ情報を素早く知ることができます。
また、「Other TOPIC」のなかにあるアクセンチュアレポートでは、学生記者が人事担当やリーダー社員に取材をした内容がまとめられており、よりアクセンチュアの仕事を知ることができます。
1-9. 株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド(サマンサタバサグループ)
洋服やバッグ、ジュエリーなどの企画から販売を手がけるサマンサタバサグループ
の新卒採用アプリです。
「採用BOOK」では、アプリだけで読める全40ページのリクルートスペシャルブックがあり、1冊でサマンサタバサグループのすべてが分かります。
なお、エントリーはマイナビ経由となるので、マイナビの会員IDとパスワードを入力が必要です。
1-10. 株式会社トライアングル
出典: アプリ「美容師採用」(iTunes) https://itunes.apple.com/jp/app/mei-rong-shi-cai-yong/id892142645?mt=8
トライアングルは、日本国内だけでなくタイでも美容室を運営している会社です。
Twitter、Facebookのアカウントでログインでき、「説明会・スタイリスト体験会」のコンテンツから、採用サイトに移動しエントリーできます。
「movie」はアプリにしかないコンテンツで、スタッフ紹介やイベントの映像を見ると、会社の雰囲気が分かります。
ここまで10社の採用アプリを紹介してきました。
どれも採用に関する情報が掲載されていることはもちろんですが、採用サイトでは見られないコンテンツを作成していたり、SNSや就活サイトのIDを使って簡単にエントリーできるなど、アプリならではの特長を活かしたものになっています。
採用アプリの必要性
採用アプリの必要性を改めて考えてみると、大きくは次の2つが挙げられます。
2-1. 就活生がアプリに慣れている
まず、就活生や若い求職者のほとんどがスマートフォンを持っており、普段からさまざまなアプリを使っています。
そのため、アプリに対する抵抗感はほとんどなく、ブラウザーを経由するより素早く開けるので無料であれば気軽にインストールしてもらうことができます。
また、詳しい操作方法を知らなくても感覚的に操作できるため、具体的なアクションにつながりやすいと言えるでしょう。
2-2. プッシュ通知で情報を届けられる
採用に関する最新情報をプッシュ通知で届けられることは大きな強みです。
採用サイトしかなければ、就活生や求職者がページを開かない限り最新情報を見てもらうことはできません。
しかし、プッシュ通知であればアプリを開かなくても、スマホを見るだけで新着情報のあることが分かるので、アクションを取ってもらいやすくなります。
アプリ開発の費用相場
つづいては、アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
アプリのタイプ | 開発費用の相場 |
アプリ開発の平均費用相場 | 250万円~ |
ショッピングカート系 | 100万~300万円 |
カタログ・フリーペーパー系 | 50万~100万円 |
通話・メッセージアプリ系 | 100万~500万円 |
ツール系 | 50万~300万円 |
ゲーム系 | 300万~1,000万円 |
SNS位置情報系 | 500万~1,000万円 |
アプリ内課金/多言語/マップ対応 | 各10万~20万円 |
SNS連携/アクセス解析 | 各5万円 |
学習アプリ系 | 50万円~300万円 |
アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】
多くの学生、若者にとってスマホはもはや生活必需品であり、インターネットへのアクセスにPCだけを使っている人はほとんどいない状態です。
それだけアプリも身近な存在になっており、プッシュ通知などをうまく活用することで、多くのアクセスを集めることが可能です。
また、増えたアクセスをエントリーに結び付けるためには、アプリからの応募に特典(インセンティブ)を付けるなどの工夫も必要でしょう。
いい人材を獲得するために、今後アプリは欠かせない存在になっていくはずです。
「もっとエントリーを増やすために、採用アプリを開発したい」
「来年の採用活動にはアプリを取り入れることを検討している」
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