フリーランスへ依頼した際の動画制作費用相場!優秀な個人事業主を見極める方法も徹底解説
動画制作を検討している企業のなかには、できるだけ費用を抑えて依頼したいという方も多いでしょう。そういった際に選択肢にあがるのがフリーランス(個人事業主)。制作会社と比較して半額程度で請け負ってくれる場合もあるため、費用面に関して大きなメリットがあります。
しかし、「どのくらいの費用がかかるのか?」「品質は信頼できるのか?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
そこで本記事では、フリーランスに動画制作を依頼する際の費用相場や、優秀なフリーランス(個人事業主)を見極める方法など、その他役立つ情報満載でお届けします。
⇩動画制作のより詳しい費用相場はこちらの記事をご覧ください。
動画制作の費用相場【フリーランスと制作会社を比較】
フリーランスへ動画制作を依頼した際の費用相場は5万~20万円前後。一方、動画制作会社へ依頼した場合は30万~80万円程度が相場です。制作する動画の種類で費用相場は前後するため、動画の目的ごとに費用相場を知りたい人は以下の料金表をご確認ください。
種類 | 制作会社 | フリーランス(個人) |
---|---|---|
インタビュー | 5万円~ | 3万円~ |
セミナー・イベント | 15万~80万円 | 15万~50万円 |
会社紹介・PR | 50万~100万円 | 15万円~ |
商品・サービス紹介 | 30万~100万円 | 30万円~ |
YouTube向け | 10万~100万円 | 5万~30万円 |
アニメーション | 20万~50万円 | 20万~50万円 |
※引用:ランサーズ
フリーランスへ動画制作を依頼しようとしている人のなかには、短尺・短編の動画を手頃な料金で作ってもらいたいという方も多いでしょう。以下では動画の尺ごとにフリーランス、制作会社の費用相場をご紹介します。
動画の尺 | 制作会社 | フリーランス(個人) |
---|---|---|
15秒〜30秒 | 5万~30万円 | 1万~10万円 |
1分〜3分 | 10万~100万円 | 1万~20万円 |
3分〜5分 | 20万~150万円 | 5万~40万円 |
5分〜10分 | 30万~200万円 | 5万~50万円 |
30分 | 30万円〜300万円 | 10万~100万円 |
※PRONIアイミツ調べ
動画制作をフリーランスに依頼する方法
以下では、フリーランス(個人事業主)のクリエイターを探す方法をいくつか紹介します。
- クラウドソーシングサービス
- エージェントサービス
- 知人の紹介
- SNS
クラウドソーシングサービス
まず、クラウドソーシングサービスを利用する方法について解説します。
クラウドソーシングサービスとは、オンラインプラットフォームを通じて動画制作などの仕事を依頼・受注できる仕組みです。
発注者は案件を公開し、フリーランスやクリエイターが応募する形で取引が行われます。自分の予算や要望に合った提案を選ぶことができ、低予算の案件にも対応しやすいのが特徴です。
ただし、登録しているクリエイターのスキルや経験にはばらつきがあるため、ポートフォリオの確認やコミュニケーションを通じて適切な人材を見極める必要があります。代表的なクラウドソーシングサービスは以下の通りです。
⇩代表的なクラウドソーシングサービス事例
エージェントサービス
エージェントサービスを活用する方法も効果的です。
エージェントは発注者(クライアント)の要望に基づいて最適なクリエイターを提案し、プロジェクトの進行をサポートしてくれます。
特に、専門性が求められる案件や短期間での納品が必要な場合に有効です。エージェントサービスでは事前に選考された質の高いクリエイターとつながれるため、安定したクオリティの動画制作が期待できます。
一方で手数料が発生するため、他の方法よりも制作費以外のコストが高くなる傾向があります。
⇩代表的なエージェントサービス事例
知人の紹介
知人からの紹介もフリーランスを見つける有効な手段の一つです。
信頼できる人物からの紹介であれば、スキルや実績に関する情報も事前に把握しやすく、トラブルが起きにくいというメリットがあります。
また、紹介されたクリエイターとの関係性が良好である場合、柔軟な対応や特別な要望への配慮を受けられる可能性も高まります。ただし、知人のネットワークに依存するため、選択肢が限られることもあるので注意が必要です。
SNS
SNSを活用する方法も近年注目されています。
X(旧Twitter)やInstagramなどのプラットフォームで動画クリエイターを検索し、過去の作品を確認した上で直接連絡を取ることができます。
SNSを利用すれば、ニッチなスキルを持つクリエイターや、最新のトレンドを取り入れた作品を制作できる人材と出会いやすくなります。
ただし、事前の評価や実績の確認を怠ると、想定していたクオリティに満たないリスクがあるためその点も意識しましょう。
フリーランスへ動画制作を依頼するメリット
動画制作をフリーランスに依頼した場合のメリットは、以下の通りです。
- 費用を抑えられる
- 部分的な依頼ができる
- 融通が利きやすい
- 依頼したいクリエイターに直接連絡できる
費用を抑えられる
制作会社を介さず直接契約することで中間マージンが発生せず、同じ予算内でも高品質な動画を依頼できる可能性があります。
また、クリエイター自身がコスト管理を行うため、プロジェクトごとに柔軟な見積もりが出されることも多く、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。
部分的な依頼ができる
フリーランスに依頼する場合、動画制作全体ではなく特定の工程だけを依頼することが可能です。
例えば、「撮影のみ」や「編集のみ」といった部分的な依頼に対応してもらえるため、自社で準備できる部分を省きながら必要なサービスだけを依頼できるのがメリットといえるでしょう。
融通が利きやすい
フリーランスは融通が利きやすい点も大きな魅力です。
スケジュールの調整や納品形式、制作過程での変更に対して柔軟に対応してくれることが多く、プロジェクトの進行状況や要望の変化に合わせやすいというのも特徴の1つ。
特に短期間での納品が必要な場合や、具体的な要望を細かく反映したい場合に重宝します。
依頼したいクリエイターに直接連絡できる
フリーランスに依頼する際は、依頼したいクリエイターと直接連絡が取れる点も大きなメリットです。
制作会社を介した場合と異なり、仲介を挟まないことで制作のイメージや要望を直接伝えることができます。そのため、細かなニュアンスや具体的な希望がクリエイターに正確に届きやすく、イメージ通りの仕上がりを期待できます。
フリーランスへ依頼する際の注意点
フリーランスへの依頼に関して、注意しないといけないポイントは以下の通りです。
- クリエイターのスキル・経歴はさまざま
- 遅延・廃業のリスクがある
クリエイターのスキル・経歴はさまざま
ひとくちにフリーランスといってもその実力は多様で、副業として動画制作をしたいという駆け出しのクリエイターから、紹介のみで仕事を得られる実力・実績ともに申し分ないプロクリエイターまで幅広く存在しています。
そのため、よく調べずに依頼すると「費用を抑えたくてフリーランスの依頼先を探したが、思いのほか制作費用がかさんでしまった…」ということにもなりかねません。
そうならないためには、自分のプロジェクトに適したスキルや経験を持つクリエイターを見極めることが重要。依頼する際はポートフォリオや過去の制作実績を必ず確認しましょう。
遅延・廃業のリスクがある
フリーランスへの依頼には遅延や廃業といったリスクも伴います。フリーランスは個人で活動しているため、スケジュールの遅延が発生する場合があります。特に、複数の案件を同時に抱えている場合や体調不良などの予期せぬ事情により納期が遅れるリスクはゼロではありません。
また、フリーランスは会社と異なり事業基盤が脆弱であることが多く、突然の廃業や連絡が取れなくなるケースも考えられます。このようなリスクを避けるためには、契約時に納期や成果物の範囲を明確に定めた書面を取り交わすことが重要です。また、信頼できるプラットフォームやエージェントを利用することで、トラブル発生時のサポートを受けられる場合もあります。
評価や実績が不明なフリーランスに依頼すると、お金を振り込んだ後に連絡がつかなくなるなんてケースも。代わりに費用の保証をしてくれるプラットフォームやエージェントを探しましょう。
また事前にクリエイターの名前をSNSなどで検索して、過去にトラブルを起こしていないかも依頼前に確認することもお忘れなく。
動画制作の費用を抑える方法
フリーランスへの依頼を検討している人のなかには「コストをできるだけカットしたい…」と考える方も多いでしょう。
以下では、費用を抑えて動画制作を依頼するためのポイントをいくつか紹介していきます。
- 素材を提供する
- フリーランスの得意分野を見極める
- 修正回数を事前に制限する
- 近場やオフィスで撮影する
- 補助金や助成金を活用する
素材を提供する
依頼する動画のための画像や映像素材、ナレーションなどを自社で準備しておくと、クリエイターが行う作業が減るため、費用を削減できます。
特に、既存のロゴデータや社内で撮影した素材を活用することで、撮影費用やデザイン費用を抑えることも可能です。
- 活用できる素材の事例
-
- 過去のイベントの映像
- 製品デモの映像
- 風景や施設の映像
- 過去のイベントの映像
フリーランスの得意分野を見極める
フリーランスに動画制作を依頼する際、クリエイターの得意分野を活用することで、効率的にコストを抑えながら高品質な成果物を得ることができます。
初回の打ち合わせで以下の項目をヒアリングすれば、クリエイターの得意ジャンルが把握できます。ぜひ参考にしてください。
得意ジャンル | 具体例 |
---|---|
動画の種類 | 企業PR動画、アニメーション動画 YouTube用動画、SNS広告動画、採用動画 など |
表現方法 | モーショングラフィックス、3Dアニメーション、CG制作 ドローン撮影、カラグレ(カラーグレーディング)など |
業界知識 | 医療業界、美容業界、飲食業界、仕業、不動産業 など |
クリエイターが慣れ親しんでいる分野であれば、プロジェクトに必要な作業やツールを熟知しているため、作業効率が高く、納品までの時間が短縮されることが多いです。効率の良い作業は結果的にコスト削減にもつながります。
修正回数を事前に制限する
制作プロセスで修正回数が増えると、クリエイターの作業量が増え、それに伴って追加料金が発生することが一般的です。そのため、修正回数を事前に制限することも、制作費用を抑えるための重要なポイントとなります。
契約時に「修正は◯回まで無料」「それ以上は追加料金が発生」など、修正回数の上限を明確に定めておくことが大切です。クリエイターと事前に合意することで、トラブルや費用増加を防ぐことができます。
修正の原因の多くは、依頼内容が不明確であることに起因します。
初期段階でクリエイターに対し、明確な指示書(動画の目的、構成、希望するデザインやトーン、参考動画など)を提供することで、修正の手間を減らすことができるでしょう。
近場やオフィスで撮影する
撮影場所を近場や自社オフィスに設定することも、制作費用を大幅に削減する有効な手段です。
外部ロケーションやスタジオを利用すると、ロケ地使用料、移動費、設営コストなどが発生します。一方、近場やオフィスを撮影場所として活用することで、これらのコストを削減できます。
社内で撮影する際は、室内の明るさや自然光を活かしつつ、必要に応じて簡易照明機材を用意してください。また企業イメージに合った背景を選び余計な物を片付けておきましょう。もちろん、空調や外部の音を確認するといった騒音対策も忘れずに行いましょう。
補助金や助成金を活用する
補助金や助成金を活用することで、動画制作の費用を抑えられます。動画制作に活用できる主な補助金は、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金などです。
なお、動画制作に活用できる補助金や助成金について、更に詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
優秀なフリーランスを選ぶポイント
フリーランスに動画制作を依頼する際、成果物のクオリティやプロジェクトの進行を左右するため、優秀なクリエイターを選ぶことが重要です。
以下では、適切なフリーランスを見極めるためのポイントを解説していきます。
- 発注者(クライアント)のレビューや評価を確認
- 依頼に対する積極的な姿勢はあるか
- 契約内容とリスク管理は徹底しているか
発注者(クライアント)のレビューや評価を確認
レビューを見る際には単純な評価スコアだけでなく、詳細な内容に注目し、以下の観点を深く分析することが重要です。
-
- 納期遵守の評価
遅延に関するコメントが目立つ場合、プロジェクト進行に支障をきたす可能性があるため注意が必要です。 - コミュニケーション能力に関するコメント
「レスポンスが早かった」「こちらの要望をよく理解してくれた」「進捗報告が丁寧だった」などが重要な指標になります。 - 提案力や柔軟性の評価
「急な変更にも柔軟に対応してくれた」といった評価があれば、トラブルが発生しても安心して対応を任せられるでしょう。 - ネガティブなレビューにも注目
「納品クオリティが低かった」「初期のレスポンスは良かったが途中から対応が遅くなった」といったコメントが繰り返されている場合は注意が必要です。 - レビューの量とバランスを確認
評価数が極端に少ない場合は、まだ経験が浅いクリエイターである可能性が高いため、慎重に検討することをおすすめします。全体の評価バランスを確認し、メリットとデメリットを天秤にかけることが重要です。
- 納期遵守の評価
依頼に対する積極的な姿勢はあるか
優秀なフリーランスであれば、依頼内容を的確に理解するための質問を投げかけてきます。
例えば、目的、ターゲット層、動画の使用用途、具体的なイメージなどについて詳細を確認する場合、プロジェクトの方向性を正確に把握しようとしていることがわかります。
逆に、こちらが具体的な要望を伝えても深掘りせずにそのまま進行しようとする場合、期待通りの仕上がりにならない危険性も。いかに積極的な姿勢で臨んでくれるかが重要といえます。
契約内容とリスク管理は徹底しているか
フリーランスとの契約は企業との取引と異なり、個人対個人の性質を持つためトラブルの原因となりやすい要素を事前に排除する必要があります。
代表的なものでいえば、納期や報酬と支払い条件、修正回数、著作権や使用権について。さらにキャンセルした場合の料金についても事前に知っておくと安心です。また守秘義務(NDA)についても事前にしっかりと契約書を交わしてくれるフリーランスであれば、信頼して依頼できるでしょう。
失敗しないために発注者が準備すべきこと
発注者が事前に準備を整えることで、プロジェクトがスムーズに進行し、期待通りの動画を制作してもらえる可能性が高まります。
以下で具体的な準備の内容を解説していきます。
- 動画の目的や目標を明確にする
- 参考動画やイメージを用意する
- 予算とスケジュールを設定する
動画の目的や目標を明確にする
動画制作の成功は、目的と目標をどれだけ具体的かつ明確に設定できるかに大きく依存します。目的や目標が曖昧だと、クリエイターへの指示が不明瞭になり、完成した動画が期待にそぐわないものになる可能性も。そうならないためにも、最低限以下の点については社内で認識を固めておきましょう。
-
- この動画を通じて何を達成したいのか?
例:新商品の販売促進、企業のブランド力向上、採用活動の支援、SNSでの認知拡大など - ターゲットとなる視聴者は誰か?
例:20代の若者、BtoBのビジネスパーソン、主婦層など。ターゲットが明確であれば、それに適したトーンやコンテンツを設計しやすくなる - 視聴者にどのような行動を促したいのか?
例:商品の購入、サービスの申し込み、Webサイトへの訪問、SNSでのシェアなど
- この動画を通じて何を達成したいのか?
参考動画やイメージを用意する
参考資料・動画があれば、クリエイターが発注者の好みやニーズを把握し、制作の方向性を正しく理解できます。これにより、無駄な修正や行き違いを減らしスムーズな進行が叶うでしょう。
また、参考動画やイメージを提示すると、クリエイターから「これをさらに良くするための提案」が得られる可能性も高まります。クリエイターの創造性を活かす上でも有効な方法です。
ただし参考動画はたくさん用意するよりも、具体性のあるもの1本に絞り共有するのが重要。多すぎる資料はクリエイターを混乱させてしまう可能性もあるので、その点は注意が必要です。
予算とスケジュールを設定する
動画制作にかけられる予算と希望納期を明確にしておきましょう。
クリエイターによっては料金体系やスケジュールの対応範囲が異なるため、事前にこれらを共有することで、適切な見積もりを得ることができます。
また、予算やスケジュールに余裕を持たせておくと、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できます。
動画制作の場合はとくに、発注者の予算を考慮した上で表現方法(実写、アニメ、ドローン撮影など)を決定していくことが多いようです。
そのため、初回の打ち合わせ時にはまず予算感を伝えましょう。
【まとめ】発注先選びで迷ったらPRONIアイミツへ
今回は動画制作をフリーランスへ依頼した際の費用相場や優秀なフリーランスを見つけるポイントについて解説しました。
動画制作が手軽にできる時代になり、対応してくれるフリーランスの数も多くなりました。当然その分失敗するリスクも増えているので、今回紹介した内容を参考にして、自社に合うクリエイターを見つけてください。
また「プロジェクトの規模が大きくなって動画制作の予算も増えた」、「重要な商品PR動画の発注も任された」というような方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。
担当のコンシェルジュがご予算・ご要望に応じて複数の動画制作会社をピックアップ。まとめて見積もりをとることも可能です。
フリーランスか動画制作会社か依頼先を迷っている方は、PRONIアイミツまでお気軽にご連絡ください。
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動画制作の費用は、進行管理費、企画・構成費、デザイン費、撮影費など、さまざまな要素が組み合わさって決まります。
そのため、動画の長さが単純に1/10になったとしても、比例して費用ば1/10に減るわけではないので注意が必要です。