
アプリ開発部門 受賞
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
アイミツアワード審査基準

アイミツに登録している5,000社について下記の2項目それぞれを審査し、上位10%に入った企業から選定しています。
- ①受注実績 : アイミツ内外で数・質などの観点で十分に実績を積み重ねているか
- ②発注者評価 : 商談、発注をしたお客様から高い評価を受けているか
受賞理由
年間100件以上のプロジェクトをこなす大手Sler
受注案件例
- iOS対応の家電製品のリモコンアプリ開発(予算80万円)
- 流通事業者の会計システムの保守運用(予算数百万円)
- メディア事業者のシステム基盤リニューアル(予算数百万円)
- 結婚式の配席登録フォームシステムのアプリ化(予算1000万円)
- 大規模展示会の来場者・出展者管理システム開発(予算2000万円)
大手企業ならではの対応品質・安心感が発注者から高評価
実際の発注者コメント
- 提案から保守運用まで、一貫して任せられるので発注を決めた。フォローもこまめで、多くの案件に対応してきた大手企業ならではの信頼感が持てた。
- いち早く商談のアポイントメントを取ってくれたので、前向きなイメージが持てた。打ち合わせの際も、こちらの要望にできるだけ即した形で進めてくれたので話がスムーズだった。
- ヒアリングを重ねるうちに、漠然と持っていた課題感が具体化して、対処のための方策も明確になった。システム開発を任せるつもりで依頼したが、今ではコンサルティングも担ってもらっている。
システムの全領域に「ワンストップ」で対応
大手ならではの組織力を活かした提案とは
アイミツに登録している数多くの企業のなかから、お客様に選ばれ続けているのはなぜなのか。
その大きな理由として、それぞれの企業が持つ固有の「強み」が挙げられます。
本インタビューでは、コンシェルジュが各企業にその強みを具体的にお聞きします。
パーソル プロセス&テクノロジー株式会社 システムソリューション事業部営業部 ソリューション営業グループ マネージャー
福山 健一郎 様
2009年パーソルプロセス&テクノロジー株式会社に入社。現在はソリューション営業グループのマネージャーを務める。
株式会社ユニラボ コンシェルジュ
芝野泰希
大学在学時、株式会社ユニラボで1年半インターンシップを経験後、2017年に同社に新卒で入社。カスタマーサクセス部に配属され、新規営業、既存営業の両方を経験し12ヶ月連続月間営業目標を達成。現在は、コンシェルジュのチームリーダーを務め幅広いカテゴリの案件を対応。
Chapter1/4
大型から低コストなものまで多様な開発を手がける
芝野:アイミツアワード受賞、おめでとうございます。他社との大きな違いとして、大手ならではの組織力が挙げられ、それが強みの源泉になっているように思いますが。
福山:ありがとうございます。おっしゃるとおりで、弊社にはコンサルティング・システムソリューション・アウトソーシングの3つの事業があり、機能的に連携しています。ですから、お客様のご依頼に応じて超上流から運用・保守に至るまで柔軟に対応が可能で、これらをすべてワンストップで行うこともできます。
芝野:同時に動いているプロジェクトの数も相当になるんでしょうね。
福山:そうですね。かなりの数が動いているので、今現在いくつあると断定はできないのですが……。新規で取引させていただく企業だけで年間100以上ありますから、走っているプロジェクトとなると常時300とか400くらいになるのではないでしょうか。
芝野:ちょっと想像がつかない数ですね。ちなみに、事業ごとの人員はどうなっていますか?
福山:やはり、上流から下流に向かうにつれて人数は増えます。運用や保守を行うアウトソーシング部門が、お客様先に常駐している者も含めて1600人ほど、システム提案・開発を行うシステムソリューション部門が約1000人、コンサルティング部門が約100名です。
芝野:なるほど。その規模だとターゲットも大企業や大規模なプロジェクトになるんでしょうか。
福山:ワンストップでのサービスを提供するとなると、どうしてもIT領域に対して年間でそれなりの金額を投資していただく必要があります。そのため、結果として大企業と呼ばれるお客様とのお取引がほとんどです。中小の企業の方からご相談いただいても、ご希望の金額感に刺さらないようですと、我々としてもご迷惑をおかけしてしまうことになるので。
芝野:ワンストップの場合はということですね。全体的なお客様の割合も大企業のほうが高いのですか。
福山:実は一概にそうとも言えないんですよ。大企業と呼ばれるお客様は1割から2割ほどで、7割くらいは従業員数百名くらいの中堅企業、残りがそれよりも小規模な企業のお客様です。そういうお客様にはワンストップではなく、ご依頼に応じたサービス提供してります。
芝野:具体的にそれはどのような提案になるんですか。
福山:まずは少額の投資で実現できるシステムをご提案しています。例えば、システムソリューション事業でモバイルのアプリ開発に絞るというようなことですね。お客様がそれをフックに事業を拡大していけば、その後に私たちからも新しい提案が可能ですから。また、弊社ではベトナムの拠点でオフショア開発も行っております。これが非常に大きくて、他の競合するSIerでは受注できないような金額でも、ベトナム拠点を利用することで依頼を受けられるんです。自社でオフショアの拠点を持っているところは少ないので、これは大きな強みだと思います。
芝野:ワンストップを強みとしつつ、小規模案件にもフレキシブルに対応しているわけですね。
福山:はい。たとえワンストップで受けられないとしても弊社では積み重ねてきた実績や企業体質などを含めた総合力があるので、高い品質のサービスは提供できるはずです。
Chapter2/4
グループ間の密な連携でどんな相談にも柔軟に対応
芝野:御社はパーソルホールディングスのグループ会社ですが、グループ内での位置付けなどを教えていただけますか。
福山:はい、弊社はパーソルグループ全体で見ると、ITO(ITアウトソーシング)セグメントの中核を担っています。パーソルグループに入るまでいろいろと変遷はあったのですが、前身から言えばIT企業として40年以上の歴史があります。お客様に対する理念・向き合い方といったところや事業の切り分け方については昔から変わっていません。少しでもお客様に満足していただけるよう、グループのリソースを活かして連携を密に取りながら動けるのが現在の強みだと考えています。
芝野:グループ内での連携というのは、具体的にどんな形になるんですか。
福山:もともとパーソルグループは人材紹介・人材派遣に強いということもあり、人材が関係するプロジェクトについては幅広い提案ができます。例えば、アウトソーシングで「短期間のシステム運用を行う人材」が必要になった場合、弊社だけでの人材確保は難しいのですが、派遣事業を行うテンプスタッフから派遣社員を紹介してもらうことで解決しています。
ほかにも、ホワイトカラー業務についてRPA(ロボットによる業務自動化)を掛け合わせた派遣を行うことで、普通に人を雇う半分の金額で提案ができます。ただシステム面の課題を解決するだけではなく、人材を含めたソリューション提案ができるのが大きな強みだと考えています。
芝野:この時代、人材に関する問題をクリアにできるのは大きいですよね。今のお話はグループ内の連携ですが、社内の事業の関係についても詳しくお教えください。
福山:はい。仮にワンストップでのご依頼がきた場合を想定してお話しますと、コンサルティングが最初に対応します。戦略立案サービスはもちろん、お客様の業務における計画実行から実証検証までをここで行います。そして、コンサルティングから出たお客様の事業課題に対して解決できるシステムを提案・支援していくのがシステムソリューションですね。最後がアウトソーシングで、システムを開発したあとの保守やネットワーク周りに必要な業務を請け負うのが基本です。
このように、3つの事業が連携することで、超上流から保守運用までをワンストップで押さえています。他のSIerでは、コンサルティングファームなどに委託しなければいけない領域も、弊社では社内で連携を取ることで、プロジェクトが社内で完結します。そういう点では他社のワンストップとはかなり意味合いは違っていますね。
芝野:それに他の企業ですと、システムソリューションの部署にあたる人が、要件定義を行っているようなことも多いですよね。コンサルティングを独立の事業とすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
福山:一般的なシステム開発を行う企業では、お客様が漠然と捉えている問題から、そのままシステムに落としこむ工程に入りがちです。しかしそれでは、課題を整理しきれないまま要件定義・開発に入ってしまうため、結果、あとから違う問題に直面することがあります。そうすると、運用・保守の工程で本来の意味でのシステム運用ができず、お客様に満足いただけなくなってしまいます。
芝野:運用という名目で改修を続けているという話もよく聞きますね(笑)。
福山:ええ、まあ(笑)。弊社ではその業務をしっかりと切り分け、まずコンサルティングの部署でシステム化構想をしっかりまとめます。お客様の課題を解決するためのグランドデザインをしっかり作った上で要件定義を行います。IT部門がない、あるいはITに関して明るくないお客様の場合、ご相談いただいた段階で問題を正確に把握できていないことのほうが多いんです。そういったお客様に対して適切なご提案ができること、それによって初期の段階でできる限りリスクを抑えられることが強みですね。
Chapter3/4
多様な実績をもとにお客様の本当の課題を抽出し解決する
芝野:お客様からご依頼をいただく場合、相談の内容によって担当する部署も異なるかと思います。最初の窓口として、営業部みたいな組織が対応するのでしょうか?
福山:おっしゃるように、以前は独立した営業部隊がいたのですが、今年(2018年)4月から形が変わって、事業ごとに営業担当が入り、各部署の営業同士が横の連携を取るような形になりました。最初にうかがった内容によって、それにマッチした部署の担当者が対応します。
ただし、最初にアウトソーシングの部門が「人材が足りない」という内容で相談を受けても、話を聞いていくうちに業務フローの整理から必要だということであればコンサルティング部門が積極的に入りますし、データフローの整理移行などITの課題に寄っていればシステムソリューション部門が入っていくこともあります。運用・保守で課題をお持ちの場合でも、一旦その業務を巻き取って可視化した上でITの課題を見つけるような入り方もあるので、一概に「この流れです」とは言えませんね。
芝野:クライアントがシステムを作りたいと考えていても、もっと上流から見直さないといけないようなパターンもあるんですか。
福山:そういうことも少なくありません。ですから、お客様から最初の相談を受けた際に、どのくらい問題を取りまとめられているのか、それをどの程度課題として昇華できているのかを確認させていただいています。お客様のオーダーをそのまま右から左に流す”御用聞き”になるのではなく、事業部間で連携を取って本当の課題を指し示し、解決できるのは弊社ならではの長所かと思います。
芝野:担当する部門が決まっても内容によっては他の部門がかかわっていくというお話でしたが、そのあたりの交通整理はどのようにやっているのですか。
福山:システムソリューション事業に技術統括部があり、そこが中心となって決めています。技術統括部はアーキテクトと品質保証を担っている部隊です。もちろんコンサルティング、アウトソーシング事業とも連携を取り、各事業の決裁者が集まる会議で案件の方針を決めています。
芝野:開発を担う部門が主となりながら、全体で最適な解決方法を導き出しているのですね。
福山:そういうことですね。
芝野:実は、弊社がご紹介した案件で、最初の評価では御社が2番目だったにもかかわらず、最終的にその評価をひっくり返して受注されたものがあったんです。これが個人的にとても気になっていて、やはり組織力が決め手となったのかなと思っているのですが。
福山:どんな案件でしたか。
芝野:今年(2018年)の初めに決まったもので、展示会系のイベントを手がけている企業の案件です。
福山:ああ、分かりました。最初に高評価を受けていた企業がどのような提案をされていたのか分からないので予想ではありますが、かなり大規模な案件だったので、最終的には企業体力の面での評価をいただけたのかなと思います。
芝野:確かに発注者の方の要望としては、展示会系システムの実績と企業規模の大きさなどが挙がっていました。
福山:あと心当たりとしてあるのは、クラウドでのデータベース構築と、先にも話したオフショア拠点の提案でしょうか。このプロジェクトは課題がある程度明確だったこともあり、ベトナムの拠点を採用して予算を抑える提案をしました。オフショア開発においては実績があるかどうかで気にされるお客様も多いので、さまざまな事例をご紹介しました。変わった形の提案ほど、実績があるかどうかで安心感が大きく変わりますからね。
芝野:やっぱり最後の決め手となったのは総合力なんですね。
Chapter4/4
プロダクトを通して新たな課題解決方法も提供
芝野:少し大きな話になるかと思いますが、最後に御社やグループ全体の今後の展望についてお教えいただければと。
福山:グループも含めたところから話しますと、今自社で多くプロダクトを持ち合わせています。これを今後さらに強化していくのが1つですね。プロダクトには、働き方改革支援ツールのMITERS仕事可視化や採用管理システムHito-LINKといったサービスがあるのですが、こういったプロダクトを含め、やはりパーソルグループとして強みになるのは「人」に関わる部分です。働き方の多様化に応えられるようサービスを展開していくこと、またそれにより社会貢献を目指すのがグループとしての目標です。
芝野:そのなかで、御社はどのような立ち位置・役割をされるのでしょうか。
福山:働き方や人事の領域では、システムソリューションだけではなくコンサルティングもコアなサービスとして入ってきます。弊社としては、コンサルティングとシステムソリューションが密になってお客様にトータルな解決策を提供していきたいと考えています。また、弊社の今後のビジョンとして、RPAなどで業務を効率化したお客様に対して、BPM(ビジネスプロセス管理)領域での次のプランを提案することによって、本来の意味でお客様の課題を解決していくというのを事業の柱として掲げています。
芝野:そこに向けて、自社プロダクトを改良・展開していくようなビジョンでしょうか。
福山:まさにそうですね。従来型のシステム開発だけをやっているのでは事業がシュリンクしていく可能性があります。それに対して、しっかりとプロダクトを市場に出していき、プロダクト自体を評価していただくようにシフトしていかなければなりません。今後はこのプロダクトを通して、超上流から下流に至るまでお客様の課題をワンストップでカバーし、お客様の満足度をより向上させていきたいと考えています。
インタビュー後記
福山さんのお話のなかで、そもそも労働力自体が市場に不足しており、単純にシステムを作るだけでは運用すらできなくなる、ということが印象的でした。RPAというサービスに注力している理由もこの背景があるとのことです。労働力や生産性の問題は、日本のビジネスマーケットで最も大きな課題の1つであり、そこにシステムという切り口で取り組むパーソル プロセス&テクノロジーは、課題解決の最先端を歩む企業と言えるのではないでしょうか。