動画制作はファイル形式の変換が必要!目的別で解説【2024年最新版】
企業が自社のプロモーションを行う際に、動画を用いるケースが増えてきました。動画ファイルにはMPEG4など、さまざまな形式があります。動画を制作する際には、目的や用途に合わせた動画ファイル形式に変換しなければなりません。しかし、動画ファイル形式は種類が多いため、どのファイル形式を選ぶべきかわからないという方もいるでしょう。
そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、動画ファイル形式の概要と、具体的なファイル形式9種類について特徴を詳しく解説します。
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動画ファイル形式とは
動画は1秒間に数十枚の画像でできた「パラパラ漫画」のようなイメージです。そのままの状態のデータを保存すると、膨大なサイズのファイルとなります。そのため、動画はサイズを圧縮して保存しなければなりません。この圧縮の規格は、さまざまなメーカーや団体が定めており、それぞれのファイル形式があります。
そして、動画ファイル形式を識別するためには「.mp4」などの「拡張子」を用います。たとえば「.mp4」は「MPEG4」という動画ファイル形式の拡張子です。また、動画データの圧縮や変換、復元を行うソフトのことを「コーデック」といいます。
動画制作でファイル形式の変換は必要不可欠!
動画を制作する際は、ファイル形式の種類を変換する必要があります。動画を共有する相手や、動画の用途によって使いやすいフォーマットを選ぶのが適しているためです。
たとえば、撮影した動画を、家族や友人に観てほしい場合は、汎用性が高い形式が望ましいでしょう。モバイル端末での視聴に適している「MPEG4(.mp4)」などが適しています。また、クオリティの高い動画を編集したい場合には、低圧縮で高画質のまま編集できる形式が適しています。
さらに、YouTubeなどの動画サイトにアップしたい場合もあるでしょう。動画サイトへのアップは、各サイトの規定にファイル形式を合わせる必要があります。サイトによって推奨する形式が異なるためです。また、DVDに映像をまとめたい場合は、ファイル形式を「MPEG2(.mpg)」にする必要があります。このように用途ごとに適したファイル形式があるため、動画制作ではファイル形式の変換は必須です。
ファイル形式の種類
先ほど説明したとおり、動画制作では共有する相手や、利用する用途に応じてファイル形式の変換が必要です。ここからは一般的に利用されることが多い、ファイル形式の種類と特徴や用途を解説します。紹介するファイル形式の種類は以下の9つです。
・AVI(.avi)
・MOV(.mov)
・MPEG4(.mp4)
・MPEG2(.mpg)
・FLV(.flv)
・WMV(.wmv)
・MKV(.mkv)
・ASF(.asf)
・VOB(.wmv)
AVI(.avi)
AVIは、Windows標準の動画ファイル形式です。マイクロソフト社が開発しており、拡張子は「.avi」です。汎用性が高く、さまざまなコーデックに対応しています。そのため、Windowsへ動画を取り込む際やほかの動画ファイルに変換する場合など、一般的に利用されています。
低圧縮で画質を落とさずに作業できるため、Windowsで動画編集を行うならAVIを使うのがおすすめです。また、Windowsでハードディスクに動画を保存する際もAVIが良いでしょう。なお、圧縮に使用したコーデックがインストールされていないと、再生ができない場合があります。
MOV(.mov)
MOVは、Mac標準の動画ファイル形式で、拡張子は「.mov」です。Appleが開発しており、MOVのMac版のような位置づけだといえます。多くのコーデックに対応しており、汎用性が高い動画ファイル形式です。WindowsでもQuickTime Playerをインストールすることで、再生可能です。
低圧縮で画質が落ちにくいため、Macで動画編集やハードディスクへ保存する際にはMOVがおすすめです。ファイルサイズが大きくなりやすい点や、コーデックがインストールされていないと再生できないといった注意点はAVIと共通しています。
MPEG4(.mp4)
MPEG4は、動画ファイルとして最も広く活用されているファイル形式で、MPEG4の拡張子は「.mp4」です。ソフトがなくても動画を再生できるファイル形式で、圧縮率が高いため高画質を保ったままファイルサイズを抑えることができます。
また、MPEG4はWindowsやMacなど、さまざまなOSに対応しています。スマートフォンなどモバイルデバイスにも対応しているため、非常に使い勝手がよい動画ファイル形式です。そのため、動画ファイル形式に迷った際はMPEG4を使うのがおすすめです。
MPEG2(.mpg)
MPEG2はソニーと三菱電機、トムソンの3社が開発したDVDやデジタル放送の動画ファイル形式です。拡張子は「.mpg」です。MPEG4よりも高い動画画質で、データ量も大きくなります。Window Media PlayerやQuickTime Playerでは、MPEG2の動画は再生できません。
パソコンでMPEG2を再生するためには、プレイヤーに機能を追加するか、DVDドライブなどに付属しているプレイヤーをインストールする必要があります。なお、MPEG2からDVDプレイヤーで再生するためのDVDを作る作業をオーサリングといいます。
FLV(.flv)
FLVとは、アドビシステムズ社が開発した動画ファイル形式で、拡張子は「.flv」です。YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトで採用されています。OSやブラウザの種類を選ばずに再生ができるため、動画配信を手軽に始めるのに適した動画ファイル形式です。
ブラウザ上で再生するためには、以前はAdobe Flash Playerを利用していましたが現在は、サポートが終了していますが、HTML5などが成熟したことで代替手段として機能しています。また、YouTubeには動画ファイルを自動的にFLVに変換する機能が搭載されています。
WMV(.wmv)
WMVは、マイクロソフト社が開発した動画ファイル形式です。拡張子は「.wmv」です。ストリーミング再生に最適な動画再生ファイルとして作られており、DRM(デジタル著作権管理)というコピーガード機能を搭載しています。DRMが備わっていることで、WMVの動画ファイルを第三者がコピーしても再生できません。そのため、アニメや映画など著作物を配信するサイトにぴったりだといえるでしょう。
また画質をあまり落とさずにファイルサイズを抑えることもでき、GyaoやYahoo!動画などの動画配信サイトで採用されています。
MKV(.mkv)
MKVは、1つのファイルの中に映像や音声だけでなく字幕データを格納できる動画ファイル形式です。拡張子は「.mkv」です。MKVのファイルの中には各国の字幕データをすべて格納できるのが大きな特徴です。動画にチャプターや字幕をつけたい場合に重宝する動画ファイル形式だといえます。
再生できるデバイスの汎用性は高くなく、パソコンであればMKVを再生するプレイヤーがいくつもありますが、スマートフォンでは再生できません。そのため動画を行う際には、MPEG4形式に変換するのがおすすめです。MPEG4に変換するためにはフリーソフトを利用しましょう。
ASF(.asf)
ASFとは、マイクロソフト社が開発した動画ファイル形式で、拡張子は「.asf」です。AVIの後継動画ファイル形式としての立ち位置でしたが、あまり浸透していないのが現状です。ASFはAVIと異なりインターネット上のストリーミング再生にも適しています。
WMVにも搭載されている、DRM(デジタル著作権管理)というコピーガード機能が備わっています。あまり普及していない理由としては、ASFに対応したエンコーダーなどのソフトが少ないことが考えられます。またAVIよりも互換性が低い点もデメリットです。
VOB(.wmv)
VOBとは、DVD-Videoで動画や音声のデータを記錄するための動画ファイル形式で、拡張子は「.vob」です。DVD-Videoは複数のディレクトリを1つのオブジェクトに格納しています。音声データはMP2やDTS、ドルピー、リニアPCMなど、動画データはMPEG2などで、VOBはこれら複数のファイルを1つのオブジェクトとしてまとめているファイルです。VORファイルはDVD-Videoの「VIDEO_TS」ディレクトリの中にあります。
VOBファイルとして動画を再生したい場合には、VOBに対応したメディアプレイヤーが必要です。
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動画制作の目的や手段によってファイル形式を選択しよう
Windows標準であるAVIやMac標準のMOVなど、複数の動画ファイル形式があることを紹介してきました。それぞれの動画ファイル形式によって特徴が異なり、向いている動画の用途や目的が違ってくることがお分かりいただけたかと思います。そのため、動画制作では用途に合わせた動画ファイル形式の変換が必要です。
そこで以下では「動画サイトにアップロードする場合」「自社サイトで配信する場合」「SNSに動画投稿する場合」の3つの状況ごとに適した動画ファイル形式を紹介します。
動画サイトにアップロードする場合
動画サイトに制作した動画をアップロードする際には、その動画サイトが推奨している動画ファイル形式やサポートしている動画ファイル形式を選択しなければなりません。
多くの企業が動画をアップロードする機会が多いYouTubeでは、MPEG4が推奨されており、YouTubeは基本的にどの動画ファイル形式にも対応しています。ニコニコ動画ではFLVが推奨されています。また、GyaoやYahoo!動画などの動画配信サイトでは、コピーガード機能が搭載されているWMVが使われています。
自社サイトで配信する場合
企業ページなど自社のWebサイトで動画を配信する際には、ブラウザの環境を選ばずに動画を再生できる動画ファイル形式を選ぶことが重要だといえます。そのため、FLVやMPEG4といった汎用性の高いファイル形式がおすすめです。
自社サイトに動画を埋め込む場合は、動作が重くならないように、ファイルサイズが大きくなりすぎないようにすることも大切となります。動作が重いとブラウザが開きにくくなってしまうためです。また、YouTubeにアップロードした動画を、自社サイトに貼り付ける方法もあります。
SNSに動画投稿する場合
企業のプロモーションや集客のためにはSNSの活用もかかせません。SNSに動画を投稿する際には各SNSに適した動画ファイル形式に変換しましょう。
TwitterはMPEG4かMOVが投稿できます。最大140秒の動画をアップロード可能です。InstagramもMPEG4かMOVであれば投稿できます。FacebookはMPEG4かMOVが推奨されていますが、そのほかの多くの動画ファイル形式も投稿可能です。最大240分まで再生できます。TikTokはMPEG4かMOV、AVIなどのファイル形式が投稿可能です。
動画変換ソフトは無料のものも多い
動画ファイルを目的の用途で使えない場合には、動画ファイル形式を変換することが必要です。動画変換ソフトには無料で使えるものも多くあるため、ここでは無料で使える動画変換ソフトをいくつか紹介します。
「XMedia Recode」は、非常に多くのファイル形式に対応している動画変換ソフトです。「Video Container Changer」は、MKV、AVI、MP4、MOV、FLV、VOB などの動画ファイル形式を MKV、AVI、MP4、MOV、FLV、WMV、VOBなどにロスレス変換できるソフトです。
「GOM ENCODER」は、ほとんどの動画ファイル形式をMP4、WMV、FLV、AVIなどに変換できるソフトです。「すーぱー連続動画変換」は、音声のみの抽出もできる動画変換ソフトで、MPG、WMV、AVI、MP4などに変換できます。「HandBrake」は、オープンソースで開発されています。VOBなどの動画ファイルをスマートフォン向けの動画ファイル形式に変換できるソフトです。
動画制作・映像制作の費用相場
つづいては、動画・映像制作を外注した際にかかる費用相場を映像の種類ごとにご紹介します。
種類 | 費用 |
インタビュー撮影 | 5万円~ |
セミナー・イベント撮影 | 15万円~ |
Webムービー制作 | 30万円~ |
会社紹介PR映像制作 | 50万円~ |
テレビCM制作 | 80万円~ |
動画・映像制作の費用相場を映像の種類ごとにご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】動画ファイル形式の変換について理解し、目的に合った動画制作会社を選ぼう
企業が動画を配信する際には配信媒体に合わせて、動画ファイル形式を合わせる必要があります。SNSに動画投稿する場合と自社サイトや動画配信サイトに動画をアップする場合では、動画ファイル形式は異なります。そのためにはファイル形式の種類や特徴をよく理解しなければなりません。
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