感動するCM事例13選！記憶に残る感動動画の作り方とその効果を解説【2024年最新版】

テレビCMやWebCMなど、商品やサービスの宣伝のためにCM動画を制作する機会は少なくありません。しかし、「CM動画を制作するからには人々の心に残る作品にしたい！」と思っても、どうすれば感動的なCMにできるか分からないとお悩みの方も多いでしょう。
そこで今回は、感動的なCMで話題になった作品たちを一挙に紹介。日本企業のみならず海外企業のCMもピックアップし、幅広い業界の作品について解説していきます。CMによってどんな効果が得られるのか、感動するCMを制作するために欠かせない要素は何かも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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それでは早速、感動的なCMであるとして話題になった作品たち11選をチェックしていきましょう。
どれもYouTubeで多くの再生回数を記録しており、企業のプロモーションに大きく貢献したCMばかりを選定しています。マルコメや日本生命、東京ガス、大塚製薬などさまざまな業界のCMを紹介するので、自社CMに取り入れられそうな点があれば参考にしましょう。

出典：YouTube　父の気持ち　https://www.youtube.com/watch?v=RseGU-xFzSs

オンラインで気軽に利用できるプリントサービスを展開し人気を集めているプリントバック。Webで活用するサービスのブランディングCM動画として、「父の気持ち」と題する作品を制作・公開しました。この作品を制作する上で大きな参考となったのは、タイで話題になっていた感動動画。親子のストーリーを軸とした作品で、そのようなヒューマンストーリーを作りたいと本作品の制作に挑んだと言います。
ブランディング動画でありながらもまったく企業色や宣伝っぽさを出さずに仕上げられており、4分半ほどの短さでありながらも満足感は映画のよう。実話をもとにした作品であるからこそのリアリティや共感も、視聴者に感動を生んでいる要因の1つです。

出典：YouTube　感動動画「亡き父からのビデオレター」涙が止まらない　https://www.youtube.com/watch?v=fEWiuEmgLnU

生命保険会社のライフシールド（LS）は、新たに立ち上げたビデオレターサービス「aimemori」を宣伝、ブランディングするためにCM動画を制作。3分半ほどのショートムービーで、家族の絆を丁寧に描いています。感動的なストーリーであることから、最後にサービス名が映し出されるまでは宣伝のための動画とは感じさせないほど。思わず見入ってしまうような話の展開で、最後まで見逃せない作りとなっています。
亡き父親からのビデオレターを通じた感動的なストーリーが描かれていることから、「いつか自分も同じサービスを使ってみたい」と思わず気になってしまうCM動画です。

出典：YouTube　「笑顔が大好き」篇 90秒　https://www.youtube.com/watch?v=qtbcxnqdtS0

生命保険サービスを提供している日本生命は、母親と子供との絆を描いたCM動画を制作。「お母さんはいつでも楽しそう」、「僕もお母さんみたいにいつでも笑っている人になりたい」、「お母さんの笑顔が大好き」という息子の語りとは裏腹に、女手一つで子育てする母親の大変そうな日々が映し出されます。病気が見つかってしまった後も、息子のことを思って懸命に治療を頑張る母親の姿が、人々に感動をもたらしていると言えます。「私には、前を向く理由がある」というキャッチコピーも、同じように子供を持つ親には非常に響く言葉となっているでしょう。
非常に感動的なストーリーでありながらも、90秒で視聴者に対して生命保険の重要さをきちんと伝えることに成功している作品です。

出典：YouTube　働くって、いいもんだ。THE LAST TRAIN｜春に退職する駅員へ、終電後の駅で仕掛けたサプライズ。　https://www.youtube.com/watch?v=1OknWLhoT7w&t=10s

コーヒーで有名なBOSSと東京メトロのコラボレーションにより制作されたCM「働くって、いいもんだ。」では、長年駅員として働いてきた人が迎える退職にフォーカス。春に定年退職を迎える人へのサプライズとして、駅構内にあるいくつものデジタルサイネージを全面的に活用し、感謝のメッセージを伝える様子を映し出しています。予期せぬサプライズに驚きと感動を隠せない様子が、見ている私たちに対しても感動を与えてくれる作品です。
単に感動的なムービーとするだけでなく、仕事の側にBOSSの缶コーヒーがあることを自然に映し、宣伝色・広告色を減らしながらも、効果的に商品を宣伝することに成功しているCM動画です。

出典：YouTube　企業広告「dear my family 2016」篇　60秒　https://www.youtube.com/watch?v=CXu6j83PLwo

生命保険サービスを提供している住友生命は、「dear my family」と題して、大切な家族を失い、残された家族たちの日常生活にフォーカス。野球の背番号を貰うことができた息子は、亡くなってしまった父の写真の前に背番号を掲げます。父親は息子が背番号をもらえるようになることを楽しみにしていたという背景も、感動をさらに深めてくれるポイントでしょう。宣伝色は一切出さず、引きのアングルで常に撮影されていることから、本当に家族の生活を覗き見しているようなリアリティも醸し出しています。「家族の未来に、変わりない毎日があるために」というキャッチコピーも、生命保険の大切さを感じさせる効果があると言えるでしょう。

出典：YouTube　マルコメ 料亭の味 カップみそ汁 夜食篇 90秒　https://www.youtube.com/watch?v=Z873o5G6el0

味噌製品を中心に多くの人気商品を世に送り出しているマルコメは、「あたたかなみそ汁が家族の心をつなぐ、料亭の味。」というコンセプトのもと、アニメーションCMを制作。思春期を迎え父親とうまくコミュニケーションを取れなくなってしまった娘と、昔のように娘とコミュニケーションを取れなくなったことを密かに悩んでいる父親との様子が、アニメでわかりやすく描かれています。母親が作ってくれたと思っていた夜食が実は父親が作ってくれていたという展開に、視聴者の誰もが感動してしまうでしょう。父親が作ってくれた不格好なおにぎりと、その横に並んだ美味しそうなマルコメの味噌汁が、見る人の印象に残ります。

出典：YouTube　レジディア　暮してみる、じぶんひらく。　https://www.youtube.com/watch?v=_SKQ6dKbQfg

不動産ファンドの資産運用を中心に事業を展開しているADインベストメント・マネジメント（現：伊藤忠リート・マネジメント）は、レジディアマンションのブランディング動画として5分ほどのショートムービーCMを制作。地方から東京へと転勤してきた主人公が、次第に東京での生活に慣れていき、大切な家族とレジディアマンションで暮らす日々が描かれています。レジディアマンションで暮らすようになってからどのように生活が変わっていくのかをわかりやすくまとめ、思わず感動してしまう作品になっているのが大きな特徴。YouTube以外にも、Instagram、Facebookなど5本のWebCMを作成・公開し、数十万PV以上の人気動画となりました。

出典：YouTube　TEPCO速報 「家族になる篇」／東京電力ホールディングスPR映像　https://www.youtube.com/watch?v=gRFWaN-ZWBY

東京電力ホールディングスは、「家族になる」と題してプロモーションCMを制作。結婚式の日取りについて、婚姻届を出すタイミングについて、結婚指輪についてなどを積極的に話しかける彼女に対し、婚約者である彼氏はどこかそっけない態度。彼女はそんな態度を我慢しきれず喧嘩となってしまいます。
そんな時、彼女の実家が停電に。しかし、彼が地震や停電情報についてお知らせしてもらえるアプリ「TEPCO速報」に彼女の実家住所を登録してくれていたおかげで、停電になっていることを知ることができます。自分の親を家族のように大切にしてくれていると気づいた後に、訪れるうれしいサプライズ。ドラマのような自然な演技で思わず最後まで見入ってしまう、非常に完成度の高いショートムービーとなっています。

出典：YouTube　「壁がある。だから、行く。」Try For Dreams.篇　https://www.youtube.com/watch?v=ZqmuG_yMYBY

農業ソリューション事業や水環境ソリューション事業を展開しているクボタ。友達と一緒にスポーツで遊ぶことに夢中だった子供が、母親の体調不良を機に村の水環境について考えさせられることに。そばにいてくれる友達に見守られながら、大人になってクボタへ入社し、村に水を引くことができるようになるまでを、1分ほどのCM動画にまとめています。クボタがどのようなソリューションを提供しているのか、どんな会社なのかがわかりやすく伝えられている作品となっており、「壁がある。だから、行く。」というキャッチコピーも印象的です。短いながらも伝えたいことがギュッとつまったCM動画と言えるでしょう。

出典：YouTube　カロリーメイトCM｜「見えないもの」篇 フルバージョン　森山直太朗 - さくら（二〇二〇合唱）　https://www.youtube.com/watch?v=gX2YMXVxkhI

大塚製薬の人気商品・カロリーメイトのCMとして作られた「見えないもの」。新型コロナウイルスの流行によって影響を受ける学生たちや、彼らを支える先生に焦点を当てて作られた作品です。オンラインで授業が行われる姿や、野球の大会が中止になってしまう姿、逆境にもめげずに受験勉強へ取り組む姿などをリアリティたっぷりに描き、「見せてやれ、底力」というキャッチコピーとともにカロリーメイトを宣伝しています。
脚本や演出、一人ひとりの演技や挿入歌までが非常にハイクオリティで、CMとは思えないような完成度として話題を呼びました。YouTube上では、再生回数が伸びているだけでなく、このCMに感動した人々から多くのコメントが寄せられています。

東京ガスは、息子と母親との絆に焦点をあてたCMを制作。「家族と料理」を題材にしたドラマ仕立てのCMシリーズの一つです。「母親とは」というフレーズのもと、「メールが変」、「涙脆い」、「プレゼントをあげると申し訳ないほど喜ぶ」、「誰よりも遅くまで起きていて、誰よりも早く起きている」、「いつの間にか歳を取っている」などと、息子目線で母親の姿が語られていく中で、母親が作る料理が世界一美味しく、その料理を支えているのは東京ガスのサービスであるということを伝えています。
TCC賞（東京コピーライターズクラブ主催）のファイナリストにも選出されるなど、多くの人が共感する母親の姿と、改めて実感させられる母親の心強さが分かりやすく表現されている作品です。

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ここまで日本企業の感動的なCMを紹介してきましたが、ここからは海外企業の作品で話題となったものを紹介していきます。
日本企業の作品だけでなく、海外で人気となったCMについてもリサーチしているという場合には、ぜひ以下の2つの作品をチェックしてみてください。

出典：YouTube　Want to Weight 45 Kg　https://www.youtube.com/watch?v=bdJl6fHHxwg

タイで感動すると話題になったThai Honda Co., Ltd.のCM。献血をプロモーションする啓蒙活動として作られたCMで、なぜかずっと一人で過ごしながらも運動や食事、睡眠といった健康的な生活を過ごそうと懸命に努力する少年が主人公。なんと彼は、病院で入院する母親のために、献血ができる人になろうと必死に頑張っていたことがわかります。「I Want to Weight 45 Kg.」というタイトルの通り、献血する際の体重規程である45キロ以上になろうと励む息子。直向きに頑張る少年の姿を通じて、献血へ行くことの大切さが非常に深く伝わってくる作品です。

保険会社のメットライフ香港は、父親と娘の愛を描いたCMを制作。娘から父親へと渡された手紙には、「私のパパは世界一ハンサムで、賢くて、やさしくて、本当にすごいけど……嘘をついている」と書かれており、父親が娘の前では強がっていることを娘が気づいていたという展開に。「仕事があるって嘘をつく」、「疲れていないと嘘をつく」、「お腹は空いていないと嘘をつく」などと父親が自分のために嘘をついてくれていることを知っている娘が、「パパ、大好き」と最後に伝えている姿に、思わず涙が出る作品です。
子どもを安心させるために嘘をつく親心と、自分のために優しい嘘をついていることを知る子どもの心が上手に表現されており、特に親世代の視聴者に鋭く響く内容となっています。

ここからは、感動的なCMが視聴者に対してどのような影響を与えているのかを解説していきます。
感動的なCMを制作するかどうか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

感動的なCMを作ることによって、視聴者の記憶に残りやすい作品とすることができるのはうれしいポイントです。
特に感動するようなシナリオではなく、シンプルに商品やサービスなどの宣伝に作られているCMも少なくありません。しかし、そういったCMは人々の記憶に残りづらく、宣伝してもすぐに忘れられてしまいます。一方で、きちんとシナリオ立てられた感動的なCMであれば、一度見ただけでも忘れ難いような印象深さがあるでしょう。

感動的なCMを見た視聴者は、その感動を思わず誰かに伝えたくなっています。そのため、SNSなどで感動が呟かれれば話題となり、より多くの人々がCMを再生してくれるでしょう。CM動画は再生されればされるほど効果が増えていくので、口コミが起こりやすくなるのは非常に心強いポイントです。

感動的なCMを制作することによって、企業のブランディングに大きく貢献します。企業が大事にしていること、伝えたいことなどといった世界観をストーリーに乗せて届けることができ、これまでは無関心だった層からの好感度も高まっていくでしょう。企業のイメージアップにつなげたい場合には、感動的なCM制作は非常におすすめです。

最後に、感動的なCMを制作するために欠かせない4つの要素を紹介していきます。
以下で紹介する要素を1つずつおさえていくことによって、人々に感動してもらえるCMを制作できるでしょう。

人々に感動してもらえるCMを制作する際には、視聴者がすぐに理解できるようなテーマ設定が非常に重要です。テーマがイマイチわからない、共感できない、などといった状況になってしまうと、どれだけ感動するようなシナリオに仕上げていても、視聴者に伝わりません。テーマが難しくなればなるほど、「このCMは何を伝えたかったのだろう」という疑問ばかりが印象に残ってしまいます。CMである以上、わかりやすくメッセージが伝わりやすいことが非常に重要なので、見た人が誰でもすぐに理解できるような、わかりやすいテーマ設定を行いましょう。

多くの人に感動してもらえるようなCMを制作するために、ターゲットとしている人々が共感できるようなストーリー性を持たせましょう。ターゲットとしている人々の年齢層、性別、住んでいるエリアなどによって、どのようなストーリーに共感できるのかは大きく変わります。まるで自分の体験かのように共感できるようなストーリーに仕上げられれば感動に繋がりやすいため、どのようなトピックが共感を生みそうかきちんと考えましょう。そのためにも、ターゲット像を曖昧なままにしておくのではなく、より具体的に描いておくことも重要と言えます。

感動的なCMを制作するためには、良い意味で視聴者を裏切るような予想外の展開、結果などが待っているCMにしてみましょう。ドラマや映画などで最後にどんでん返しが待っていると面白くなるのと同様に、CMであっても予想外の出来事が起こると強く印象に残ります。普通のシナリオではなく、最後に予想できないような感動の展開が待っているCMとすれば、他の会社のCMとの差をつけることができるでしょう。
しかし、あくまでもいい意味で予想外の展開とすることが重要なので、突拍子もないことをするだけ、無理やりなバッドエンドなどはNGです。

感動してもらえるCMを作るためには、BGMと映像の組み合わせにこだわることが非常に重要です。感動的な映像を制作する上で、感情を盛り上げるような音楽を挿入するのは非常に効果的。映像を邪魔しない、しかしよりいっそう感動を促すような音楽を使えるとベストでしょう。BGMだからと蔑ろにせず、音楽も味方につけることによって、人々がCMに入り込んでくれるかどうかが変わります。思わず最後まで見入ってしまった、となるようなCMを制作するためには、効果的なBGMを活用しましょう。

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つづいては、動画・映像制作を外注した際にかかる費用相場を映像の種類ごとにご紹介します。

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今回は、感動的なCMを厳選して紹介するとともに、感動的なCMを制作するとどのような効果があるのか、どのように感動的なCMを制作するのかを解説してきました。
先に説明した通り、わかりやすいテーマ性や共感できるストーリー性、予想外の展開、そして効果的な挿入歌を活用することによって、感動的なCMを作りやすくなります。しかし、成果につながるCMを制作するのはなかなか難しいもの。CM制作を成功させるためには、CM制作の実績が豊富な会社に依頼するのがベストです。依頼先探しには、ぜひ「アイミツ」をご活用ください。あなたに合う会社をピックアップし、「無料」でご紹介いたします。

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