動画マニュアルの作り方やおすすめのソフトを紹介【事例付き】【2024年最新版】
ノウハウの継承やナレッジ共有の新しい手法として、近年多くの企業が採用しているのが動画マニュアルです。映像と音声、そしてテキストを使ってわかりやすく業務の手順を伝えられるだけでなく、何度でも再生できるという利便性の高さから、さまざまな分野で活躍しています。今回はそんな動画マニュアルの種類や役割、導入の前に知っておきたいポイントについてご紹介。これから社内の教育環境を整備したいという方は、ぜひ参考にしてください。
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動画マニュアルの種類とは?【事例付き】
動画マニュアルは、紙面のマニュアルや参加型の研修に代わる、新しい指導方法として注目されています。主な動画マニュアルの種類として、
・営業用
・業務手順の説明
・研修用
・製品紹介
という4つの運用方法があります。また、動画マニュアルはその特性上、あまりに複雑な業務を紹介したり、動画単体で研修を完了させることが難しいケースも。動画マニュアルはあくまでサポートとして運用し、既存の研修の効率化や営業手法の改善は引き続き行いましょう。
営業用
営業向けの動画マニュアルは、営業担当者の研修を効率化する目的で運用されています。教育担当者のスキルに依存しない、汎用性の高いノウハウを効果的に共有可能。営業研修の効率化や、業務の属人化の回避、優れたスキルの継承を進めらるでしょう。主な営業用動画マニュアルの使い方として、
・プレゼンのノウハウ共有
・顧客対応の手順紹介
・営業リスト作成手順紹介
といった業務のマニュアル化が可能です。
■参考動画事例:DMリストを作成する Eメール向け 営業リストの作り方
この動画は、DMリスト作成を動画でマニュアルにしたものです。リスト作成の方法をわかりやすく動画でステップごとに紹介。わざわざ担当者が直接指導しなくとも、教育を受ける側は動画を見ながら作業を進めることができます。
出典:YouTube DMリストを作成する Eメール向け 営業リストの作り方 https://www.youtube.com/watch?v=OoUu42JE7Ls&t=1s
業務手順の説明
業務手順の説明向け動画マニュアルも、営業向けと同様にポピュラーな動画マニュアルです。具体的な業務の進め方を、手順ごとに紹介し、言葉だけでは伝わらない部分を動画で補完します。動画マニュアルの場合、体を使う作業の進め方もわかりやすく、実際の業務映像とともに紹介ができるため、迅速に研修を進めることができるでしょう。座学ではわからないことも、動画であれば実践経験と同様の効果を期待できるので、積極的に活用すべきです。具体的な動画マニュアルの活用方法としては、
・検品の進め方
・機器の使い方
・食品製造の手順
といった情報を伝えることができます。
■参考動画事例:平面研削盤 岡本工作機械販売マニュアル動画
具体的な業務用機器の使い方を映像とテキストでわかりやすく表現。一人ひとり研修する必要がなく、動画を見た後は現場で作業に取り掛かるだけで、業務を遂行することができます。
出典:YouTube 平面研削盤 岡本工作機械販売マニュアル動画 https://www.youtube.com/watch?v=8W4tLAsJNWk
研修用
研修用の動画マニュアルは、新人研修のように、会社の業務全般に関するノウハウの提供に役立つツールです。一般的な社会人としての心構えや、立ち振る舞いについての共有が動画で簡単に行えます。一から説明する負担を解消できるでしょう。具体的なコンテンツの内容として、
・来客対応マニュアル
・会社での過ごし方
・基本的な設備の使い方
といった情報を伝えられます。
■参考動画事例:【日経DVD】 仕事の基本とルール (動画研修映像サンプル)
社会人になりたての新入社員でもすぐに社会人としての自覚を持てるような、基本的な意識の持ち方について紹介。定型化された研修については、動画を見るだけで完了としても良いでしょう。
出典:YouTube 【日経DVD】 仕事の基本とルール (動画研修映像サンプル) https://www.youtube.com/watch?v=9YUS7Nft7K0
製品紹介
製品紹介のマニュアルは、社内での閲覧はもちろんのこと、営業先や消費者に向けてのプロモーションとしても役に立つ動画です。動画を使って、製品の使い方や見どころをわかりやすく紹介。商品に付加価値をもたらしたり、正しい商品の使い方を共有し、顧客満足度を向上できます。使い方としては
・商品のアピール
・サービスの使い方
・トラブル対応の方法
といったコンテンツです。
■参考動画事例:株式会社ベネッセコーポレーション マニュアル映像
こちらは授業支援ソフトの操作を紹介する動画マニュアルです。メインユーザーである小中学生でもわかるよう、サービスの利用方法について、わかりやすく紹介しています。
出典:YouTube 【映像制作事例】株式会社ベネッセコーポレーション マニュアル映像【ココロ株式会社】 https://www.youtube.com/watch?v=btjG0OTROr0
動画マニュアルのメリット
動画マニュアルを活用するメリットとしては、
・短期間で教育できる
・場所や時間の制約がない
・何度でも再生でき、コスト削減につながる
・紙への印刷などペーパーレスを実現できる
といった点が挙げられます。動画を視聴するだけで大まかな教育を完了できるので、何度も講習を開かなくとも、短期間で必要な情報を共有できます。また、動画の視聴にあたっては場所・時間の制約がないため、リモート環境でも簡単に研修を進められ、スケジュール調整の必要もありません。動画マニュアルは何度でも視聴できるため、わからないところも複数回視聴することで、理解を促せます。研修担当者の確保や、ノウハウを共有する時間が足りないという会社にとっては頼りになるツールでしょう。
動画マニュアルのデメリット
動画マニュアルの運用は確かに魅力的ですが、一方で注意すべきデメリットもあります。主な懸念事項としては、
・複雑な手順は共有が難しい
・修正作業は有人で行う必要がある
・動画制作コストが発生する
といったものが挙げられます。動画では視覚情報を含めて具体的にノウハウを共有できる一方、あまりに手続きが複雑な業務や、臨機応変な対応が求められるケースは再現が難しいため、動画化ができない場合があります。また、動画で多くの情報を伝えられても、受け手のインプット能力や再現能力にも依存する部分はあるため、ノウハウ共有の完成度を高めるためには指導員のサポートが欠かせません。もちろん、動画制作には相応の初期負担が発生するため、そのための備えも必要でしょう。
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動画マニュアルの制作方法は2つ
動画マニュアルの制作方法は、大きく分けて2つ挙げられます。
1つ目は自社制作です。自社制作の場合、外部の制作会社に依頼するための情報共有や会社選定の負担がかからず、作りたいものを満足するまで制作できるのが強みです。ただ、その完成度や完成までに必要な期間は、自社の動画制作スキルに大きく依存するため、現時点で制作ノウハウやリソースがない場合には有効な選択肢とは言えません。
2つ目は動画制作会社への依頼です。動画マニュアル制作の実績がある会社に依頼することで、高品質なコンテンツを用意することができます。ネックとなるのは動画制作にかかるコストですが、これについては依頼内容や会社の実績にも大きく左右されるものの、少なくとも自社制作より高くなることは覚えておくと良いです。そのため、動画マニュアルの制作費をおさえたい場合は自社制作、クオリティの高い動画を作りたい場合は外部委託と、必要に応じて手段を選びましょう。
相場 | 期間 | |
自社制作 | 0円~ ※撮影機材、編集ツールの購入によって変動 |
1ヵ月~ ※担当者のスキルによって変動 |
制作会社 | 5万~25万円程度 | 1ヵ月~2ヵ月 |
※制作する動画マニュアルの種類によって変化
動画マニュアルの作り方・コツ
ここでは、動画マニュアルを自社制作するという方に向けて、そのノウハウやコツをご紹介します。動画制作は主に
・ペルソナの設定
・大まかな構成を作成
・必要な素材や情報の収集
・台本作成
・動画の撮影・編集
・フィードバック
という手順で進めます。
その他、カメラ・三脚・動画編集ソフトといった機材を揃える必要があります。これらは最初に準備しておけば長期にわたって活躍するため、初期投資の価値はあるでしょう。
ペルソナの設定
動画制作の際、まず必要となるのがペルソナの設定です。制作する動画マニュアルは、誰が見るものなのか、その動画を見る人は、どんな情報を必要としているのか、また、動画を見せる側は何を伝えたいのかを踏まえ、コンセプトを考えていかなければなりません。ペルソナ設定のコツは、なんといっても具体的な視聴者イメージを固めることです。年齢や性別はもちろん、どんな業務に携わり、普段どんなライフスタイルなのか。また、仕事との向き合い方はどのような態度か、といったところまで作り込むことが大切です。
大まかな構成を作成
ペルソナが固まった後は、大まかな構成を考えていきます。構成をもとにしてシナリオを作成し、台本を用意して実際に撮影を進めていくため、骨格を作ると思って臨むことが大切です。また、構成において大切なコツは、視聴者に伝えなければならない要素を確実に盛り込んでおくこと。あらかじめマニュアルとして伝えるべきことを箇条書きにするなどし、動画に落とし込むのをイメージしながら構成を固めていきましょう。
必要な素材・情報の収集
構成が固まった次のステップとして、必要な情報を収集します。マニュアルとして紹介するために必要な、具体的なノウハウを現場担当者から話を聞く、あるいは実際の業務シーンをシミュレーションするなどして、動画に使えそうな素材を集めましょう。情報や素材を集める上でのコツは、伝えたいポイントがよくわかるよう収集することです。細かな機器の作業が必要な場合、作業手順をしっかり撮影するために機器の準備や手順の整理を行いましょう。
また、社内に既に機器の画像や紹介動画、紙のマニュアルがある場合は動画制作にも活用できます。制作の効率化にも役に立つのでしっかりと収集しましょう。
台本を作成
続いて、台本の作成です。構成や集まった情報、素材をもとにしながら、具体的に動画を物語として進めていくためのシナリオを考えます。最も簡単に収録を済ませるコツとしては、箇条書きのような形で、必要なシーンを順序立てて動画で紹介するというものです。物語性を持って視聴者を引き込ませることができませんが、シナリオを考える負担が減り、簡潔に収録を進められ、台詞も最低限であるため手っ取り早い手法でしょう。
動画の撮影・編集
構成や台本が固まった後は、撮影・編集です。マニュアル動画では、機器の操作などを実際に従業員が行うことが多くなります。視聴者の集中を妨げないように、従業員の動きを予め整理するのはもちろん、身なりや表情も注意しましょう。収録のコツとしては、ある程度時間に余裕を持って進め、同じシーンでも別アングルから複数回撮影しておくことです。動画マニュアルは分かり易さが重要。編集時に手元や操作方法が分かるアングルの映像を利用できるようにしましょう。
また、編集の際は内容が分かり易くなるようナレーションやテロップも活用するのが重要です。必要でない部分はできるだけカットし、動画の尺を短くするのも視聴者の負担を軽減します。編集終了時には、複数人で確認しマニュアルとして抜けている点が無いか、分かりづらくないかしっかり確認しましょう。
フィードバック
動画が完成すれば後は公開するだけですが、今後も継続的に動画マニュアルを制作する場合には、フィードバックも大切にすることが重要です。実際の視聴者の感想や、周りの関係者からの声を聞き取り、どんなところが良かったか、修正すべき点はどこか、ということを明らかにしていきましょう。動画制作も改善を進めることで、初めは素人でも徐々にプロに近い動画が制作できるようになります。コツとしては、PDCAサイクルに当てはめ、効率よく改善を進めていくことです。時間と労力を無駄にすることなく、動画制作体制を強化しましょう。
制作におすすめのソフト・ツール
動画マニュアルの制作は、ゼロから始めようとすると多くの負担がかかってしまいます。そこで活用したいのが、動画マニュアル制作に最適なソフトの導入です。ソフト選びのポイントとしては、
・動画マニュアル特化のソフトを選ぶ
・操作方法や運用が簡単なソフトを選ぶ
・実績豊富なサービスを選ぶ
といった点です。動画編集ソフトには多様な種類がありますが、最近では動画マニュアルの作成に特化したソフトも出てきています。これらのソフトはマニュアル作成に強く、多くの作業を削減できるため、利用しない手はありません。注意として、動画マニュアル作成特化のソフトは基本有料であるため、初期費用がかかる点です。無料のトライアルプランを提供しているサービスもあるので、ぜひ利用すると良いでしょう。
tebiki
tebikiは動画マニュアル作成に特化した編集ソフトで、初めてマニュアルを作成するという方でも簡単に利用できるのが特徴です。スマホで撮影するだけで簡単に動画マニュアルを作成できるので、編集経験のない人でも利用できます。PCやタブレット上での操作についても、画面録画機能を使って収録ができるため、特別なソフトを別途用意する必要はありません。デスクワークから工場での作業に至るまで、多くの業務のマニュアル化に活躍するソフトです。
出典: tebiki https://tebiki.jp/
【利用料金】
・月額料金:要問い合わせ
・初期費用:要問い合わせ
・無料トライアル:あり
【特徴】
・スマホから簡単に作成可能
・視聴者の習熟度を管理可能
iTutor
導入企業が1,800社を超える動画マニュアル作成ソフトが、iTutorです。大手企業を中心に多様な業界で活躍するソフトで、業務シーンのキャプチャから編集、コンテンツとしての出力に至るまで、ワンストップで運用できます。運用にあたっては専用のセミナーも開催されるだけでなく、メールでの製品サポートなども充実。初めてのマニュアル動画制作という方のサポート体制が整備されています。
出典: iTutor https://itutor.jp/
【利用料金】
・月額料金:なし
・初期費用:16.5万円〜
・無料トライアル:あり
【特徴】
・豊富な導入実績
・Mac対応のプランあり
簡単な動画ならパワ―ポイントでも制作可能!
マニュアル動画は込み入った情報を伝えなければならないケースが多く、複雑な編集作業が発生すると考えている方も多いでしょう。編集ソフトを使った方がはるかに効率やクオリティの面では優れていますが、実はパワーポイントを使って制作を進めることも可能です。見栄えにこだわる必要のない、社内資料としての動画マニュアルであれば、パワーポイントで作りきっても問題はないでしょう。例えば以下の動画では、パワーポイントと簡単な映像を用意することでマニュアルとして機能させています。要点は全て含まれているので、情報共有の手段としては申し分ありません。
出典:YouTube コーヒーメーカー https://www.youtube.com/watch?v=yWswykU7pCU
動画・映像制作の費用相場
最後に、動画・映像制作を外注した際にかかる費用相場を映像の種類ごとにご紹介します。動画マニュアルは目的や用途によっては、制作の方針が変わってくるものです。自社の目的に合った動画制作の費用相場を参考にしてください。
種類 | 費用 |
インタビュー撮影 | 5万円~ |
セミナー・イベント撮影 | 15万円~ |
Webムービー制作 | 30万円~ |
会社紹介PR映像制作 | 50万円~ |
テレビCM制作 | 80万円~ |
動画・映像制作の費用相場を映像の種類ごとにご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】動画マニュアル作成は動画制作会社へ
動画マニュアルは、通常の研修に比べて効率に優れているだけでなく、何度でも再生が可能なことから、高い研修効果をもたらせる手段です。制作は自社でも可能ですが、ある程度のスキルと時間が必要になるため、数本の製作であれば専門の動画制作会社に依頼するのも1つの手でしょう。アイミツでは、そんな動画マニュアル作成に強い会社を厳選し、ご紹介することができます。動画制作会社をお探しの際には、お気軽にご相談ください。
【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
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【費用感を知りたいという方はこちら】
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