モバイルオーダーとは｜導入メリットや費用相場をご紹介！【2024年最新版】

モバイルオーダーは、ユーザーの利便性を高めた上で店舗の売り上げ向上にもつながる効果的なシステムです。スマートフォンから利用できる手軽さや、待ち時間を軽減できることなどを理由に、利用するユーザーは増加中。導入のメリットは大きく、来店客の増加を狙う多数の企業が注目しているサービスです。
そこで本記事では、モバイルオーダーの概要や導入のメリットをご紹介。導入事例や費用相場も解説しています。モバイルオーダーの導入を検討している方や、モバイルオーダーにかかる費用を知りたい方はぜひご参考にしてください。

【関連ページ】
アプリ開発にかかる費用・相場感や、あなたの目的別にアプリ開発会社をお探しいただけます。

アプリ開発の費用・相場
アプリ開発会社一覧

モバイルオーダーとは、スマートフォン用アプリやWebサイトを利用して商品の注文ができるシステムです。飲食店で活用されるケースが多く、店舗ごとにニーズに沿った独自のサービスを提供しています。
店内でオーダーを行うタイプや、店外から事前にテイクアウトの予約ができるタイプなどがあり、レジやテーブル、ドライブスルーなど受け取り場所もさまざま。店舗の形態やユーザーの希望に沿ったスタイルで商品を提供することが可能です。クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済サービスに対応しているシステムも多いため、来店客とスタッフの接触機会を減少させられる点も特徴。注文や会計の業務負担軽減にはうってつけのシステムです。

モバイルオーダーは、近年さまざまな店舗で利用されているシステムです。マクドナルドやスターバックス、ケンタッキーなどのファーストフード店をはじめ、吉野家、すき屋といったチェーン店など、数多くの飲食店が続々と導入しています。
また、どの店舗でもユーザー目線に立ち、利便性や安心感を高めている点が特徴。たとえばスターバックスの場合は、モバイルオーダー利用者専用のカウンターを用意し、レジに並ぶ時間の軽減に努めています。ほかにも、複数種類の電子決済サービスの導入や、位置情報システムによる近隣店舗表示などの工夫も満載。店内飲食だけでなく、テイクアウトやデリバリーでの利用者を増やし、売り上げアップにつなげる手法として利用されています。

モバイルオーダーを導入する店舗が増えている背景に、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が挙げられます。モバイルオーダーは、利用客とスタッフとの接触時間を減らすことができるシステムです。接触時間が軽減されれば感染リスクも低下するため、新型コロナウイルスの対策においても大きな効果に期待できます。
また、モバイルオーダーはテイクアウトとの相性が良い点も特徴です。密状態の回避が推奨されている近年、外食を避けるユーザーは増えています。一方で、テイクアウトの需要が急激な高まりを見せており、モバイルオーダーはこうしたテイクアウト需要への対応も含めて増加しているのが現状です。

モバイルオーダーを導入するメリットには、業務面・安全面・費用面においてさまざまなメリットがあります。ここでは、以下の4つにわけてご紹介します。

・店舗作業の効率化
・非接触対応の推進
・ユーザー情報の収集
・人手不足の解消

メリットを踏まえた上で、効果を最大限に発揮できるシステムの提供を意識しましょう。

来店客が自ら注文を行うモバイルオーダーは、店舗作業の効率化に効果的です。注文にはスマートフォンなどのデバイスが利用されるため、スタッフが各テーブルごとにオーダーを取りに回る手間が省けます。これにより、お昼時や夕飯時など、飲食店が込み合う時間帯でもオーダーに追われる心配がありません。
また、テイクアウトの注文を電話で受ける回数が減るため、業務を中断する時間も削減できます。さらに、クレジットカードや電子マネー決済に対応しているシステムを導入すれば、会計の手間を省くことも可能です。業務負担を軽減することで、スムーズな商品提供と丁寧な接客ができるため、作業効率や店舗イメージの向上にも期待できます。

非接触化の推進につながる点も、モバイルオーダーを導入するメリットです。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、近年では世界的にも非接触への対応が推し進められています。モバイルオーダーは対面でのオーダーや会計の機会を減らして安全性を高められるため、長引くコロナ禍の施策としても効果的です。新型コロナウイルス拡大以降、客足の低下に悩む飲食店も多いなか、安全性をアピールできるモバイルオーダーは来店客数の向上にもつながります。
また、キャッシュレス決済サービスが利用できるモバイルオーダーであれば、レジに列が発生し密な状態に陥るケースを減らすことが可能。非接触対応の推進は、店内の混雑を避け、利用客同士の接触も軽減できると言えるでしょう。

モバイルオーダーには、利用者の注文データが保存されるシステムが搭載されています。そのため、登録してもらうことによって、店舗運営に有効活用できる情報の収集が可能です。たとえば商品の人気・不人気や、店内とテイクアウトの注文率の違いなど、メニューごとに判別することもできます。こうしたデータは、ターゲット層に合わせた新メニューの開発や、初回利用者への再利用を促すアプローチなどにも活用することが可能です。複数の店舗を経営している場合は、エリアごとに分析することで、より店舗に適した対策を投じられるでしょう。
また、システムを活用して混雑する時間帯を把握することによって、スタッフのシフトを組みやすくできるというメリットも。従来のシフトを見直し、効率的に運営するための改善策も立てられます。

モバイルオーダーを導入することによって、ホールスタッフの数を最小限に抑えることができるため、人手不足の問題を解消できる点もメリットです。ホールを担当するスタッフの仕事は、オーダーの聞き取り以外にも座席への案内や配膳、会計、テーブルの片づけなどさまざま。そして、新型コロナウイルスによる外出規制が解除されつつある現在、人手不足が問題となっている飲食店も増加しています。
業務負担の軽減につながるモバイルオーダーなら、人手不足の解消に役立つシステムとしてうってつけです。負担が減ったホールスタッフに調理業務を任せるなど、少ない人員で回転率を高める効果にも期待できます。時間に余裕が生まれるため、細やかなサービス提供による接客の質の向上にも効果的です。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるアプリ開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

モバイルオーダーの導入にはメリットが多いですが、一方で以下のようなデメリットも存在します。

・対応方法の変更
・導入費用の発生

トラブルを回避するためにも、モバイルオーダーを導入する前にデメリットを把握しておきましょう。サービス開始前に施策や対策を投じることで、リスクを最小限に抑えられます。

モバイルオーダーを導入する際は、スタッフにオペレーションの周知を忘れずに行う必要があります。オーダーが入った場合の確認手順や対応手順など、システムの操作方法を事前に説明しましょう。サービスをスタートさせたあとに、スタッフが操作に手間取り、お客様を待たせてしまう危険性を避けるためにも重要です。
また、店舗が複数あり全スタッフに直接説明することが難しい場合は、モバイルオーダーシステムに合わせたマニュアルを作成するなど工夫しましょう。店内での注文だけでなく、デリバリーやテイクアウトの注文が入った際の対応方法もしっかりと認識してもらうことが大切です。

モバイルオーダーを導入する際は、発生する費用にも注意が必要です。費用には、初期費用やサービス利用料、振込手数料、設備レンタル料などがあり、アプリ開発会社やプランによって価格が大きく変化します。思いもよらない費用が発生する可能性もあるため、導入前に明確にしておくことが重要です。
一方で、ランニングコストが高いプランには独自のデザインやコンサルタントによるサポート体制など、豊富なサービスが提供されているケースも多くあります。そのため、導入費用を初期段階で把握した上で、目的に沿ったサービスを選択することが大事です。

ここからは、飲食店でのモバイルオーダー導入事例を、以下の4社にわけてご紹介します。

・マクドナルド
・吉野家
・スターバックス
・ドミノ・ピザ

4社ともに、待ち時間の軽減やクーポンの利用など、ユーザーの利便性を高める独自のサービスを展開しており、これからモバイルオーダーを導入しようと考えている店舗の参考にできるでしょう。

マクドナルドでは、公式アプリでモバイルオーダーサービスを提供しています。店内飲食や持ち帰りのほか、駐車場、ドライブスルーでの受け取り方法が選択可能。入店後にテーブルステッカー番号を入力することで、席まで商品を届けてもらえる「テーブルサービス」も導入しています。
また、利用したいクーポンを選択してから決済に進めるため、利便性を高めつつお得に購入できる点が強み。支払い方法もVISAカードやJCBカードなどのクレジットカードのほか、PayPayやLINE Pay、ｄ払いなど多彩に対応しています。※

※ 出典：日本マクドナルドホールディングス株式会社　https://www.mcdonalds.co.jp/shop/mobileorder/

吉野家では、公式Webサイトにテイクアウト専用のモバイルオーダーサービスを導入しています。スマートフォンで位置情報の提示を許可している利用者には、現在地に近い店舗の表示も可能。Webサイトで直接注文する方法のほか、LINEを経由してのオーダーにも対応しています。LINE利用の場合は、商品の準備が完了するとメッセージが届く便利なシステムです。
また、お弁当ひとつからオーダーできる点も魅力。希望受け取り日時も設定でき、商品は店内レジで注文番号を伝えるだけでスムーズに受け取ることが可能です。※
テイクアウトの利用率をアップさせた導入事例だと言えます。

※出典：株式会社吉野家　https://www.yoshinoya.com/service/bentou/

スターバックスでは、テイクアウトや店内利用に対応したモバイルオーダーサービス「MOBILE ORDER & PAY」を提供しています。アプリ版とWeb版の2種類を導入している点が特徴。Web版はアプリのダウンロードが不要なため、はじめての方でも利用しやすいのが強みです。

店内での待ち時間を軽減できる仕組みも満載。決済完了後は、受け取りまでの所要時間目安が表示されます。さらに、アプリでの注文時はプッシュ通知、Webサイトでの注文時はメールでお知らせする機能を搭載。店内には専用の受け取りカウンターを設けており、レジに並ぶ必要もありません。※

※出典：スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社　https://www.starbucks.co.jp/mobileorder/guide/

ドミノ・ピザでは、配達注文と持ち帰り注文に対応しているモバイルオーダーサービスを導入しています。Webサイトから注文できるほか、スマートフォン用アプリ「Domino's App」も提供。どこにいても手軽に利用したいというユーザーのニーズに応えています。※1

お客様登録をせずにオーダーできるため、登録に抵抗があるユーザーの利用促進も可能です。※2

また、配達状況が分かるオリジナル機能「ピザトラッカー」が特徴。ピザ生地を作る段階から焼きはじめ、箱詰め、配達出発までがひと目で確認できるため、利用客は商品が届くまで安心して待つことができます。※3

※1出典：株式会社ドミノ・ピザ ジャパン　https://www.dominos.jp/dominos-app
※2出典：株式会社ドミノ・ピザ ジャパン　https://www.dominos.jp/help/order
※3出典：株式会社ドミノ・ピザ ジャパン　Facebook　https://www.facebook.com/DominosJapan/posts/801946619832761/

モバイルオーダーの導入には、主に初期費用と月額費用がかかります。

【初期費用】
・アプリ開発会社へ支払う費用
・各種システムなどの設備準備費用

アプリ開発会社へ支払う費用はプランによってさまざまです。初期費用無料のプランを提供している会社も多く、低コストでの導入も可能。有料の場合は10～15万円程度が相場です。

また、設備の費用相場は10～20万円ほどと考えて問題ありません。既に設備が整っている場合はコストを抑えられますが、設備をレンタルしている会社ではプランに設備費用が含まれているケースがあるため注意が必要です。POSレジとの連携や多言語対応機能の導入を検討している場合は、オプション費用が発生する可能性があります。

【月額費用】
・システム利用料
・決済・振り込み手数料
・設備レンタル料

月額料金の相場は1～3万円程度です。ただし、機能やサポート内容、店舗規模に応じて相場を上回る可能性もあるため、目的や必要なサービスに応じて選択しましょう。

本記事では、モバイルオーダーのメリットや導入事例、費用相場をご紹介しました。作業の効率化や非接触対応の推進、人手不足の解消など、モバイルオーダーにはさまざまなメリットがあります。ニーズに合わせたサービスの提供によって、利用客数の向上につながるシステムです。しかし一方で、顧客にとって魅力的なモバイルオーダーサービスの提供には知識やノウハウが必要なのも事実。

自社にノウハウがなくとも、モバイルオーダーを得意とする会社であれば、安心して依頼できるでしょう。アイミツではご要望を伺った上で、条件に合うアプリ開発会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
アプリ開発会社一覧

【費用感を知りたいという方はこちら】
アプリ開発の費用・相場