初心者必見!ARとは?VR・MRとの違いや活用事例などを分かりやすく解説【2024年最新版】
業務効率化や販売促進・プロモーションなどさまざまな用途で活用されているARですが、いざ自社で取り入れようと思っても難しいとお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、20万件以上の利用実績をもつ発注業者比較サービス「PRONIアイミツ」が、ARの歴史から仕組み、活用方法・事例をはじめ、VR・MRとの違いなどを分かりやすく解説!ARについて知っておきたい基本的なことを、まとめてお伝えします。最後にAR開発が得意な会社の紹介もしているので、ぜひ参考にしてください。
AR(拡張現実)とは
AR(Augmented Reality、拡張現実)とは、カメラを通じて映し出された実際の風景に、CG(コンピュータグラフィックス)などによって作られた3D画像やデジタルコンテンツを重ね合わせ、あたかもそこに存在するかのように視覚させることで、現実世界を拡張する技術のことです。XR(extended realityもしくはcross reality)と呼ばれる先端テクノロジーの1つで、昨今ではスマートフォンやタブレットでも手軽に体験できるようになりました。
ARの歴史
先端技術と言われているARですが、そのルーツは100年以上前に遡り、1901年に出版された「マスターキー」という小説に、今でいうARグラスのようなデバイスが描かれたのが最初であると言われています。小説ではなく、現実として初めてARを具現化したのは、1968年に開発されたヘッドマウントタイプのARゴーグルでしたが、大きさの点から実用化には程遠いものでした。
現在のようなARに進化したのは1990年代で、パイロット向けにデバイスが開発され、軍事シミュレーションに活用されるなど、ようやく一般化への道が見えてきたのです。さらに2000年代に入り、スマートフォンの浸透とも相まって、ゲームを中心にARを活用したアプリケーションが登場。一気に普及が進み、現在に至ります。
ARの仕組み
ARの仕組みは、ビジョンベース型およびロケーションベース型の2種類に大別されます。ビジョンベース型はさらに、マーカー型とマーカーレス型に分けられます。それぞれの概要は次のとおりです。
・ビジョンベース型
画像認識型とも呼ばれ、画像認識技術を利用して現実の物体や空間を認識し、情報を表示する方法です。ビジョンベース型には、マーカーと呼ばれる特定の図形を付加することで物体を認識するマーカー型と、マーカーを利用せず、物体や空間を直接認識するマーカーレス型があります。
・ロケーションベース型
GPSにより取得した位置情報、およびARデバイスに備えられた加速度センサーや磁気センサーによって取得した向きや傾きを基に、情報を表示する方法です。
なお、ARの仕組みについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
AR体験に必要なデバイス
ARを体験するのに必要なデバイスのうち、最も身近なものとして、スマートフォンやタブレットがあります。近年、これらの浸透とARアプリケーションの登場により、ARの認知度が高まりました。
また、メガネのように眼前に装着するタイプのARグラスといったデバイスもあります。ARグラスは、スマートフォンやタブレットのように手で持つ必要がないため、ハンズフリーとなることが大きなメリットです。
なお、ARデバイスについての詳細は、次の記事をご参照ください。
ARの活用方法
ARは、上述したデバイスの進化や浸透とも相まって、近年活用シーンが大きく広がりました。特にビジネスシーンにおいて、業務効率化や販売促進、プロモーション、マーケティングなどを目的に幅広く利用されています。
例えば、機械などのオペレーターが、ARにより現実風景に重ねて表示された操作方法や作業指示をリアルタイムに視認しながら作業すれば、効率性を大きく向上させることが可能です。また、3Dモデリングされた洋服の映像を、ARによってカメラで映し出された自分の姿に重ねて表示させれば仮想的な試着が可能となり、顧客は購入前に実際のイメージが確認できるため、販売促進やプロモーションにつなげられます。
ARの活用事例
上述のとおり、さまざまな活用方法があるARですが、現在では小売業や製造業といったビジネス分野のみならず、ゲームやエンターテインメントの領域でも幅広く活用されています。以下より、主な活用事例について、順に解説します。
なお、活用事例についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
ゲーム
ARテクノロジーを活用したゲームは、大ヒットにより一世を風靡した「ポケモン GO」や、かわいらしさが人気を集める「ピクミン ブルーム」など、数多く存在します。ARによって、現実風景に仮想的なキャラクターなどを重ねて表示させることで、現実世界と仮想世界(ゲームの世界)が密接に結び付き、新しい世界に没入できるという刺激的な体験を生み出せるところが、ゲームとARの相性の良さをもたらしていると考えられます。
なお、ARゲームについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
医療
医療現場においても、手術シミュレーションや診察・診断などの用途でARが活用されています。ARによって、実際の患者の体や臓器を3Dモデル化し、事前に詳細な状況を確認したり、それを利用して手術シミュレーションを繰り返したりすることが可能です。また、それを診察にも活用することで、単なる2D画像や写真を用いるよりも精度を高め、より的確に診断できるようになります。
なお、医療現場におけるAR活用についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
動画
AR動画も、エンターテインメントの分野や、販売促進・プロモーションといったビジネスシーンにおいて、幅広く活用されています。例えば、美術館や博物館の展示物説明にAR動画を活用すれば、文字や写真だけでは理解するのが難しいような情報でも、分かりやすく、かつ楽しく伝えることが可能です。また、ビジネスの分野では、商品をスマートフォンのカメラで映すとプロモーション動画が流れ出すことで、より購入意欲を喚起するような取り組みが盛んに行われています。
なお、AR動画についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
AR動画に強いおすすめ動画制作会社9選
VR(仮想現実)とは
VR(Virtual Reality、仮想現実)とは、コンピュータによってまるで現実であるかのような仮想空間を映し出し、そこに入り込んだかのような感覚を疑似的に体験できるテクノロジーのことです。新たに創り出された世界の中を歩き回ったり、物を動かしたりすることで、高い没入感を得られます。ARと違い、現実世界とは無関係の仮想世界であるため、実際にはあり得ないような風景や物体でも創り出せるところがポイントです。
VRの仕組み
VRでは、仮想世界を立体的に見せるため、人間が持つ両眼視差(左右の眼で見えている像が微妙に異なる)という特性を利用しています。VRゴーグルによって、左右の眼に微妙に異なる映像を映し出すことで、現実と同様の仕組みを再現し、立体的に見せているのです。
また、コントローラーによって実際の手の動きや場所の移動を感知することで、仮想世界にある物を触ったり、歩き回ったりすることを実現しています。顔の向きを変えると視界が変わるのも、VRゴーグルに備えられているセンサーが働き、実際の顔の向きによって、映し出される映像を切り替えているからです。
MR(複合現実)とは
MR(Mixed Reality、複合現実)とは、ARとVRを組み合わせたようなテクノロジーで、ARのように実際の空間に仮想的なデジタル情報を映し出しながら、VRのようにそれに触れたり動かしたりすることを可能とすることで、現実世界と仮想世界をより高度に融合させるものです。現実世界とは無関係の仮想世界を新たに創り出すわけではなく、ARと同様、あくまでも現実世界がベースとなりますが、より高度な体験を実現しているところに大きな特徴があると言えます。
MRの仕組み
MRを体験するには、専用のMRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)を利用するのが一般的です。これに装備されているカメラやセンサーにより、空間マッピング(現実空間の形状を正確に認識すること)が行われ、それに合わせた仮想的なデジタル情報(ホログラム)が現実世界に重ね合わせて表示されます。また、センサーは人間の動きも感知し、それに合わせてホログラムを適切に変化させるなどの処理を加えることで、より高度な体験を実現しているのです。
なお、MRについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
MR技術とは?VR・ARとの違いや活用事例について徹底解説!
【表あり】AR・VR・MRの違いを比較
改めてAR・VR・MRの違いを比較し、整理します。
・AR(拡張現実)
実際の風景にデジタル情報を重ね合わせ、現実空間を拡張して新たな世界を創り出すもの。現実世界をベースとした新感覚の体験が可能。
・VR(仮想現実)
コンピュータによってまるで現実であるかのような仮想空間を映し出し、そこに入り込んだかのような体験を可能とするもの。高い没入感を得ることが可能。
・MR(複合現実)
ARのように実際の空間を拡張しつつ、VRのような疑似体験を可能とすることで、現実世界と仮想世界を融合させたもの。ARよりもさらに高度な体験が可能。
それぞれの概要やポイントを次の表にまとめました。ご参照ください。
AR(拡張現実) | MR(複合現実) | VR(仮想現実) | |
---|---|---|---|
概要 | 現実の空間にデジタル情報を重ね合わせて、拡張した世界を創り出す | ARとVRを組み合わせ、現実世界と仮想世界を高度に融合させた世界を創り出す | 仮想世界を創り出し、高い没入感が伴う体験を可能とする |
ベースとなる世界 | 現実世界 | 現実世界(そこに仮想世界を高度に融合させる) | 仮想世界 |
活用のメリット | ・スマートフォンやタブレットで手軽に体験できる ・比較的低コストで実現できる |
・ARやVRよりも高度な体験ができる | ・スマートフォン向けのものは比較的低コストで実現できる ・現実にはあり得ない状況でも創り出せる |
使用するデバイス | スマートフォン・タブレット・ARグラスなど | スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイ・MRゴーグルなど | スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイ・VRゴーグルなど |
活用事例や目的 | ・販売促進やプロモーション ・マーケティング ・エンターテインメント ・教育・訓練 ・業務効率化 |
・業務効率化 ・医療現場での精度向上 ・シミュレーション ・コミュニケーション |
・ゲームなどのエンターテインメント ・旅行などの疑似体験 ・スポーツ観戦 ・教育・研修 |
AR開発の方法
ARを開発するには、開発キットを使用して自作する方法と、プロフェッショナルである外部のAR開発会社へ依頼する、つまり外注する方法の2通りがあります。以下より、それぞれについて解説します。
開発キットを使用する(自作)
現在は各社よりAR開発用のキットが公開されているため、それを活用することで自らAR開発を実践することも可能です。代表的な開発キットには、「ARKit」や「Vuforia」などがあります。しかしながら、相応の技術を有したエンジニアに向けた部分もあり、初心者にはハードルが高く、簡単には進められないというのが現実です。
また、開発に必要となる環境を整備したり、企業がある程度の規模で開発する場合にはそれなりの人的リソースを揃えたりする必要があります。一定の手間や時間がかかるため、一筋縄ではいかないことも多いでしょう。そのため、ARの開発は外部のプロフェッショナルである開発会社へ依頼するのがおすすめです。
プロのAR開発会社へ依頼する(外注)
ARの開発を外部の開発会社へ依頼(外注)すれば、自作の際に不可欠だった開発環境の整備や人的リソースの用意が不要です。一方で、依頼費用はかかるものの、プロのエンジニアが開発するため、ハイクオリティの成果物が生まれる可能性が高い上、多くの場合、それが自作するよりも短期間で達成されます。
また、ARに限らず、システムやソフトウェアの開発においては、完成後の運用・保守が重要なフェーズとなりますが、これについても引き続きAR開発会社に依頼することで、トラブル時の復旧や状況に応じた機能改善といった対応がスムーズに実現可能です。これらのことから、上述したとおり、ARの開発は外部のプロフェッショナルである開発会社へ依頼することをおすすめします。
「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「PRONIアイミツ」にお問い合わせください。数あるアプリ開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
AR開発が得意なアプリ・システム開発会社2選
ARの開発を外注する場合、それを得意とする優良な開発会社を選定することが重要です。以下より、AR開発が得意なアプリ・システム開発会社を厳選して2つ紹介します。
株式会社インフィニットループ
-
- VRアプリ開発
- システム開発
- 費用:費用公開なし
出典:株式会社バーチャルキャスト -
- VRアプリ開発
- ゲーム
- 費用:費用公開なし
出典:ウォーゲーミングジャパン合同会社 -
- VRアプリ開発
- 通信・IT・ソフトウェア(その他)
- 費用:費用公開なし
出典:Auto VR株式会社
予算感 | 要問い合わせ |
---|---|
設立年 | 2007年 |
従業員数 | 100-499人 |
取引先情報 | ・PBW(プレイバイウェブ)を運営する「トミーウォーカー」 ・世界に10ヵ所以上の拠点を持つゲーム会社「ウォーゲーミングジャパン」 |
会社所在地 | 北海道札幌市中央区北一条東四丁目1番地1 サッポロファクトリー1条館 |
電話番号 | 011-271-1118 |
株式会社ネクストシステム
こんな人におすすめ
・AIを組み合わせた高度なAR開発を求めている方
・ARのみならずVRやMRの開発も検討している方
-
- その他
- システム開発
- 費用:費用公開なし
出典:株式会社Q’sfix -
- 実績動画あり
- Androidアプリ開発
- 建設・工事
- 費用:費用公開なし
出典:西菱電機株式会社 -
- その他
- 自動車販売
- 費用:費用公開なし
出典:トヨタ自動車株式会社
予算感 | 要問い合わせ |
---|---|
設立年 | 2002年 |
従業員数 | 30-99人 |
取引先情報 | ・防災に関するトータルソリューションを提供する「西菱電機」 ・コナミグループのアミューズメントマシンメーカー「コナミアミューズメント」 |
会社所在地 | 福岡県福岡市南区井尻3丁目12番33号 アンビエント井尻2F |
電話番号 | 092-584-0662 |
なお、AR開発が得意なアプリ・システム開発会社についてさらに知りたい方は、次の記事をご参照ください。
アプリ開発会社の選び方
アプリ開発会社を選ぶポイントを3つご紹介します。
・開発実績
アプリといってもゲームやSNS、業務系などさまざまな種類が存在します。開発したいアプリと同じジャンルで豊富な実績を持つ会社への依頼がおすすめです。
・作業範囲
企画、構築、ストア登録と多くの工程を経てアプリはリリースされます。開発会社によって対応可能な範囲が異なるため、事前に確認しておきましょう。
・サポート体制
アプリはリリース後の運用にも注力する必要があります。不具合の修正やアップデートなど、サポートの充実性もチェックしたいポイントです。
アプリ開発の費用相場
つづいては、アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
アプリのタイプ | 開発費用の相場 |
アプリ開発の平均費用相場 | 250万円~ |
ショッピングカート系 | 100万~300万円 |
カタログ・フリーペーパー系 | 50万~100万円 |
通話・メッセージアプリ系 | 100万~500万円 |
ツール系 | 50万~300万円 |
ゲーム系 | 300万~1,000万円 |
SNS位置情報系 | 500万~1,000万円 |
アプリ内課金/多言語/マップ対応 | 各10万~20万円 |
SNS連携/アクセス解析 | 各5万円 |
学習アプリ系 | 50万円~300万円 |
アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】AR開発のご相談はPRONIアイミツへ
以上、ARの概要や活用方法・事例を始め、VRやMRとの違いについて解説した上、AR開発が得意な会社を厳選して紹介しました。本記事の内容が、ARへの理解を深め、その活用によってビジネスを発展させる一助となれば幸いです。
なお、ARの開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひPRONIアイミツをご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を無料で複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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