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アプリ開発は内製できる?サーバーや言語について徹底解説【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

PC・スマートフォンといったデバイスやインターネットが全世界で広く普及している昨今では、多くの人々がアプリを利用しています。なかには世界規模でヒットするアプリもあり、事業を大きく成長させたという事例も珍しくはありません。

そうした背景からアプリの提供を目指す企業もあるかと思いますが、アプリをリリースするには大前提としてアプリ開発が必要です。アプリ開発と聞くと難しいイメージがありますが、自社でも開発は可能なのでしょうか?

そこで本記事では、アプリ開発の内製の可能性や開発言語、サーバーなどについて解説していきます。アプリ開発をご希望の方は、ぜひ参考にしてください。

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そもそもアプリとは

マイボイス社による調査によると、国内のスマートフォン所有率は2020年時点で80%を超えており、アプリの使用も日常的な行為となっていることがうかがい知れます。スマートフォンのホーム画面上では同一サイズ・形状のアイコンで表示されますが、実は特徴や機能によってアプリには複数の種類があるのです。

アプリにはどのような種類があるのでしょうか?

webアプリ

webアプリは、webブラウザ上で動作するアプリのことです。代表的なものとしては「Gmail」や「YouTube」、「Skype」などがあげられます。

webブラウザを通して利用することからwebサイトと混合されがちですが、コメントの投稿や商品購入などはwebアプリの機能に該当します。webアプリの種類は多岐にわたり、情報の制限もないため幅広いコンテンツの提供が可能。アカウントを作成すれば、複数の端末で利用できるのも便利な部分です。

また、App StoreやGoogle Playといったストアを介さずに提供・利用でき、審査も不要となっているため、好きなタイミングでリリースすることができます。

ネイティブアプリ

ネイティブアプリは、ストア経由でOS(端末)にインストールして使用するアプリのことです。iPhone、iPadといったiOS端末向け、Android端末向けといったスマートフォンアプリや、のWindows用、Mac用などPC向けアプリが該当します。

なかでもスマートフォン向けアプリは端末のホーム画面にアイコンが表示されるため、継続利用されやすいというのが特徴。また、インターネット環境に依存せず使用できるものがあることや、カメラやGPSといったスマートフォンの機能がそのまま使用できること、読み込みがスピーディという点もメリットです。

くわえて、アプリ内課金機能にも対応しているため、アプリを通じて収益化を図りたいという場合におすすめといえます。

ハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリは、文字どおりwebアプリとネイティブアプリを組み合わせたアプリです。

ベースはwebアプリですが、スマートフォンのカメラやマイク、各種センサーといったネイティブアプリのデバイス機能が使用できます。ストアからインストールするという点ではネイティブアプリと同じですが、ネイティブアプリはほぼすべてのコンテンツがアプリ内に搭載されているのに対して、ハイブリッドアプリではweb上のコンテンツが「WebView」によってアプリ内に表示されるため、仕組みは大きく異なります。

PWA

PWAはProgressive Web Appsの略称で、webサイトとwebアプリをまるでネイティブアプリのようにスマートフォンにインストールできるタイプのアプリを指すものです。

ブラウザ上で表示さるため、App StoreやGoogle Playのようなストアを通す必要がなく、ルールやガイドラインの制限を受けずに開発が可能。ユーザー側にも「URLからすぐにアプリが起動できる」「豊富な共有方法に対応している」というメリットがあり、webアプリの新たな形態として近年使用が拡大しているようです。

次章からは、代表的なwebアプリとネイティブアプリの開発の流れについて簡単に解説していきます。

webアプリ開発の簡単な流れ

アプリ開発を効率的に進めるためには、事前に開発の流れや使用する言語を把握しておく必要があります。ここからは、webアプリ開発の流れを解説します。

どのようなwebアプリにするか固めよう

まずは、これからどのようなwebアプリを開発するのか、目的やジャンル、ターゲット層、想定する効果などを企画書にまとめます。

この際に重要なのは、「webアプリがどのような体験を提供できるか」。どんなに多機能なwebアプリであっても、ユーザーにとって価値のある体験が提供できなければ、事業として成長させることは困難です。失敗を避けるためにも、この部分を踏まえて企画を固めていきましょう。

webアプリの企画書が完成したら、その内容を「要件定義」にわかりやすくまとめます。webアプリのコンセプトや実装したい機能、デザインのイメージなどを明確にして、開発に関わるエンジニアやデザイナーが共通認識をもって業務を進められるようにします。

要件定義をもとに設計しよう

要件定義が終わったら、次はその内容をもとに基本設計を進めていきます。ここではプログラムを作成するのではなく、ワイヤーフレームやサイトマップ、プロトタイプなどを用いてアプリの概要を可視化します。

ワイヤーフレーム作成とは、webアプリのデザインイメージをソフトや手書きで作成していく作業。コンテンツごとに複数のワイヤーフレームを作成したら、全体像を把握するためにそれらをつないでサイトマップ化しましょう。この際にわかりにくい部分や使いにくい部分があれば、繰り返し修正し、完了したらツールを活用してプロトタイプを作成します。

webアプリ開発に用いる言語を選ぼう

webアプリの開発には「フロントエンド」と「バックエンド」があり、それぞれに言語が異なります。

フロントエンド(クライアントサイド)とはユーザーから見える部分、操作できる部分の開発で、webアプリのデザインやコメント追加、動画の再生・停止といった部分が該当します。

一方バックエンド(サーバーサイド)はユーザーから見えない部分、操作ができない部分。たとえば、ユーザーが入力した内容をもとに、データを処理してその内容を保存したり、結果を表示させるといった点はバックエンドが担っています。

以下からは、それぞれで使用される言語について解説していきます。

フロントエンド(クライアントサイド)で使われる言語

フロントエンド(クライアントサイド)で使われる言語は以下の3種です。

(1)HTML
HTMLは構造や文字、装飾などに使われるプログラミング言語です。見出しや文章、画像、ボタンの配置や、フォントのサイズ・色・太さなどを決定するという役割があります。

(2)CSS
CSSはwebページのデザイン(スタイル)に関する情報の決定に用いられる言語で、HTMLと組み合わせるのが一般的とされています。webページはHTMLのみでも構成はできますが、HTMLだけで複数のページを構成した場合は、修正や変更が生じた際も1つひとつ編集が必要です。しかし、CSSを使用すれば1つのファイルを編集するだけですべてのページに修正・変更が反映されるだけでなく、HTMLで複雑な記述をする必要もなくなります。

(3)JavaScript
JavaScriptはwebページの「動き」に関するプログラミング言語です。画像の自動スライドショーや画像を拡大する際に用いられるほか、フォームへの入力内容に誤りや不足があった際のエラー表示なども行うことができます。

バックエンド(サーバーサイド)で使われる言語

バックエンド(サーバーサイド)で使われる言語は次の4種です。

(1)PHP
webサイトに特化したプログラミング言語として広く普及しており、さまざまなwebアプリでも使用されています。プログラミングの初心者でも学びやすいという特徴がありますが、ネイティブアプリ開発では使用できないことがデメリットです。

(2)Ruby
Rubyは日本で生まれたプログラム言語で、プログラミングの経験者からは「設計がわかりやすく使い勝手がいい」「日本語の解説が多い」ことがメリットだといわれているようです。しかし、初心者にとってはハードルの高い言語であるというデメリットがあります。

(3)Python
Pythonは、Instagramをはじめとするさまざまなwebアプリで使用されているプログラミング言語です。読みやすさやわかりやすさを大切にしており、初心者であっても理解しやすいようにデザインされています。さらに、実用性や拡張性も備えていることから、多くの支持を得ているようです。

(4)JavaScript
JavaScriptは、フロントエンドだけでなくバックエンドでも活用されるプログラミング言語です。リアルタイムな処理が可能であることから、バックエンドでも必須の言語とされています。

webアプリ開発に用いるフレームワークやツールを選ぼう

webアプリ開発では、フレームワークや開発ツールも活用します。

フレームワークとは、使用頻度の高い汎用的な機能がまとめられたもので、あらかじめ用意された枠組みに従うことで作業を容易に進めることが可能に。webアプリの開発では「CakePHP(PHP用)」や「Ruby on Rails(Ruby用)」、「Django(Python用)」「AngularJS(JavaScript用)」などに代表されるwebフレームワークから、開発言語に合わせて使用するものを選びます。

また、より効率的な開発を叶えるために「Souce Tree」や「GitHub」「Cacoo」といったツールもあわせて活用するとよいでしょう。

設計をもとに実際に開発を進めよう

要件定義やプロトタイプ作成、フレームワーク・ツール選定のあとは、いよいよ設計をもとに実際の開発を行います。場合によっては要件定義の更新やフレームワークの変更が必要となることもあるので、都度検討しながら開発を進めていきましょう。

開発が完了したらテストを実施し、バグや脆弱性などを細部までしっかりと確認するのも大切な作業です。また、すべてのユーザーが同じ環境からアクセスするとは限らないため、テストの際にはさまざまな端末・ブラウザを用いて作業を行うことをおすすめします。

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ネイティブアプリ開発の簡単な流れ

ネイティブアプリの開発にも、webアプリ開発と同様に一定の手順があります。続いては、ネイティブアプリ開発の流れを解説していきます。

どのようなアプリにするのか整理しよう

ネイティブアプリ開発の際も、webアプリ開発と同様にまずは「どのようなアプリにするのか」を整理します。

基本的な考え方もwebアプリ開発と差異はなく、「ユーザーにどのような価値を提供できるのか」や「ターゲット層にどのようなニーズがあるのか」を考慮し、新たな体験の提供や課題解決につなげる方法を企画書などの資料にまとめましょう。
また、ネイティブアプリ開発では、iOSアプリとAndroidアプリのどちらか、もしくは両方を開発するかの検討も必要です。

要件定義をもとに設計しよう

ネイティブアプリの企画が完成したら、ここでもwebアプリと同様に要件定義を行います。
要件定義があいまいでは、開発を担当するエンジニアに正しく意図が伝わらないままプロジェクトが進む可能性もあるので、とても大切なプロセスの1つです。開発するアプリの概要をもとに、実現させるために必要な機能やリソース、開発期間などをわかりやすくまとめましょう。

要件定義が終わったら、次は全体設計やシステム設計、画面設計、データベース設計といった設計作業へと進みます。あわせて、開発中のネイティブアプリのテスト方法や使用するツール、リリース後の業務や障害対応などの業務運用プロセスも検討していきます。

ネイティブアプリ開発に用いる言語を選ぼう

ネイティブアプリには「Windowsアプリ」と「Macアプリ」、「iOSアプリ」「Androidアプリ」の4種があり、それぞれに開発で使用するプログラミング言語が異なります。

Windowsアプリ開発で使用されるのは.NET系のプログラミング言語が中心で、近年の主力である「C#.net」や古くから用いられている「VisualBasic.net」などがあります。ほかにも、処理速度を重視する場合にはC++といった言語も活用されているようです。

Macアプリ開発・iOSアプリ開発で使われる言語は「Swift」と「Objective-C」で、Androidアプリ開発では「Java」と「Kotlin」「C言語」「Ruby」となっています。

iOSアプリのプログラミング言語

ネイティブアプリ開発におけるiOSアプリのプログラミング言語は主に次の2種です。

(1)Swift
iOSとMac、Apple Watch、Apple TV向けアプリの開発を目的にApple社が作成したプログラミング言語で、簡単にアプリを開発するための工夫が施されているのが特徴です。Swiftのコードが組み込まれたアプリはもちろん、なかにはSwiftだけで開発されたアプリもあります。
オープンソースの言語であるため、誰でも気軽に使用できるという点も大きな魅力です。

(2)Objective-C
以前からiOSアプリの開発に多く使用されてきた言語です。もちろん近年も使用されていますが、言語にクセがあることから、学習が必要とされています。より簡単にiOSアプリを開発したいのであれば前述のSwiftがおすすめですが、Objective-Cで開発された既存アプリも多いため、業務の幅を広げたい場合はObjective-Cも学ぶとよいでしょう。

Androidアプリのプログラミング言語

ネイティブアプリ開発におけるAndroidアプリのプログラミング言語は、以下の4種です。

(1)Java
Androidアプリだけでなく、webアプリやデスクトップアプリの開発にも対応しているプログラミング言語です。初期のAndroidアプリはJavaで開発されたものが大半を占めており、インターネット上に多くの情報が残されているという特徴があります。希望を実現させる方法が比較的簡単に調べられるのは、Javaのメリットといえます。

(2)Kotlin
「Next Java」の立ち位置となるプログラミング言語で、Javaと同じ仮想環境で動作するため、Javaで作成したものはKotlinでも使用が可能です。ほかの言語のよい部分が反映されており、たとえばJavaでは表現が難しいコードも比較的簡単かつきれいに作成できる点は、後発言語ならではのメリットだといえるでしょう。

(3)C言語
優れた処理速度から支持を得ているプログラミング言語です。OSの構築にも使用される言語であることから、C言語を学べばPCについても深い知識が身につきますが、その分難易度も高く習得が難しいとされています。そうした点からAndroidアプリの開発までには時間を要しますが、プログラミングについてより深く学びたいという目的がある場合にはおすすめの言語です。

(4)Ruby
webアプリでも用いられるプログラミング言語で、日本語の解説が豊富な点や習得が比較的簡単な点が人気を集めています。エンジニアのレベルを問わず広く使用されており、さまざまな書籍が販売されていうのも魅力です。また、複数人での開発に向いているというのもRubyの特徴といえます。

設計をもとに開発を進めよう

開発に使用するプログラミング言語が決定したら、次は設計をもとに開発を進めていきましょう。iOSアプリの場合は「XCode」、Androidアプリの場合には「Android Studio」を用いて作業します。

なお、iOSアプリとAndroidアプリを両方開発する場合は、双方のOSに適合するフレームワークの活用がおすすめです。代表的なものとしては「Xamarin」「React Native」「Flutter」などがあげられ、対応している言語や得意とするジャンルはそれぞれに異なります。自社の開発するアプリや使用言語に合わせて選びましょう。

アプリ開発の際にはサーバーを用意することも忘れずに

アプリの運用に使用するサーバーには主に4つの種類があり、アプリ開発・運用の状況に合わせて適したものを選ぶ必要があります。また、大規模なアプリを運用する場合は高額な料金が発生することもあるので注意するようにしましょう。

ここからは、各サーバーの特徴について解説していきます。

共用サーバー

共用サーバーは、複数のユーザーで1台のサーバーを使用するサービスを指すものです。シェアハウスをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

共用サーバーを利用するメリットとしてあげられるのは、安価な利用期間です。メンテナンスなども提供元が行うため、運用の負担も抑えることができます。
その一方で、OSのカスタマイズをはじめとした高度な設定変更は不可となっており、また別のユーザーの利用状況によって表示速度が遅くなる可能性も。きちんとした会社のサービスであれば複数利用による影響は少ないとされているので、利用サービスをじっくりと選ぶようにしましょう。

専用サーバー

専用サーバーは、1台のサーバーを占領して使えるサービスのことです。共用サーバーがシェアハウスであれば、専用サーバーは一戸建てのようなイメージだといえます。

利用者側に管理者権限(root権限)が付与されるため、自由度が高く幅広いカスタマイズが可能。ほかのユーザーの影響を受けずに使用できるという点もメリットです。

一方でデメリットとしてあげらるのは、利用料が高額になる点。場合によっては月額利用料が数万円にのぼることもあり、保守・運用も利用者側で行うため専門的な知識が必要不可欠です。

VPS

VPSはVirtual Private Serverの略称で、日本では仮想専用サーバーと呼ばれることもあります。1台のサーバーを複数のユーザーで使用するという点は共用サーバーと同様ですが、VPSではサーバー内にユーザー別の専用領域が設けられています。

住宅に例えるとマンションのイメージで、共用サーバーと比較すると自由度が高くカスタマイズも可能です。料金の面でも専用サーバーよりも低価格ですが、運用・メンテナンスの際には専門的な知識が必要となります。また、専用サーバーほどの自由度はないので、共用サーバーと専用サーバーの中間のような位置づけと捉えるといいかもしれません。

クラウド

VPSが1台の仮想サーバーを利用するのに対して、複数台にわたるスケールが可能なのがクラウドサーバーです。利用規模に応じてサーバーを増減させることができる柔軟性の高さがメリットですが、利用料は定額でなく従量課金制となるため、アクセスが集中した場合には想定を超える額になる可能性があります。

アプリ開発の費用相場

アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。アプリ開発の外注を考えていつ場合に参考にしてください。

アプリのタイプ別開発費用の相場
アプリのタイプ 開発費用の相場
アプリ開発の平均費用相場 250万円~
ショッピングカート系 100万~300万円
カタログ・フリーペーパー系 50万~100万円
通話・メッセージアプリ系 100万~500万円
ツール系 50万~300万円
ゲーム系 300万~1,000万円
SNS位置情報系 500万~1,000万円
アプリ内課金/多言語/マップ対応 各10万~20万円
SNS連携/アクセス解析 各5万円
学習アプリ系 50万円~300万円

アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

アプリ開発は内製も可能!しかしプロへの相談が成功への近道

本記事ではwebアプリ・ネイティブアプリの開発の流れや使用言語、アプリ開発・運用に欠かせないサーバーについて解説してきました。

アプリにはさまざまな種類があり、開発の流れや使用するプログラミング言語などが異なります。また、サーバーについても運用規模や予算に適したものを選ぶ必要があります。

また、社内にアプリを開発できるエンジニアが在籍している場合は内製のほうが費用を抑えられるというメリットがありますが、品質にこだわりたいという場合は開発会社への外注がおすすめです。しかし、数あるアプリ開発会社のなかから依頼先を選ぶのは容易ではないでしょう。

「アイミツ」では、アプリ開発に関するお悩みやご要望をうかがった上での開発会社の提案や一括見積もりが可能です。「アプリ開発を外注したいけれど、どの会社に依頼すればいいのかわからない」という方は、お気軽にお問い合わせください。

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