Androidアプリ開発におすすめのプログラミング言語【2024年最新版】
Androidアプリ開発は、販売促進や広報活動などを目的として力を入れる企業が増えています。コストを抑えて新規顧客の獲得と、既存顧客のリピーター育成が可能です。しかし、プログラミング言語は何がよいかわからないという方もいるでしょう。この記事では、Androidアプリ開発におすすめのプログラミング言語を4つご紹介します。
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Androidアプリとは
Androidアプリとは、Android端末で動作するアプリケーションソフト全般のことです。Androidの普及に伴い、多くの企業やエンジニアが開発しているため、ビジネスに役立つアプリやゲームアプリまで種類が豊富です。
Android端末にインストールされている「Google Playストア」を利用して検索とダウンロードができます。Google社によって管理されており、Apple社が管理しているiOSアプリに比べるとリリースに審査がとおりやすいことも特徴です。
一口にアプリ開発といっても、iOSアプリとはおすすめのプログラミング言語が異なります。また、プラットフォームも違うためAndroidとiOSそれぞれに対応したプログラミング言語での開発が必要です。
Androidアプリ開発におすすめのプログラミング言語
Androidアプリ開発におすすめの言語を4つご紹介します。
・Kotlin
初心者でも簡単にコードが記述できるシンプルなしくみです。
・Java
Googleが開発でよく用いる三大言語の1つです。
・C#
C系言語特有の汎用性の高さが特徴です。
・Ruby
日本の技術者が開発した言語として、世界中で利用されています。
Kotlin
Kotlinは、ジェットブレインズ社が開発したプログラミング言語です。Androidアプリ開発は、長い間Javaという言語のみで行われていました。KotlinはJavaと全く異なる言語ではなく、Javaを簡潔かつ安全性を高めて改良された汎用言語としてリリースされています。コードの書きやすさや正確性などの点が評価されており、Google社のAndroidアプリ開発の推奨言語です。
・Kotlinのメリット
Kotlinのメリットは、Javaよりも記述量が少なくシンプルにコードが書けることです。そのため、初心者でも扱いやすい言語としても知られています。作業時間を短縮できることはアプリ開発者にとって大きなメリットです。
KotlinはJavaと互換性があるため、既存のJavaのコードをそのまま利用し、追加したい機能はKotlinで記述してJavaに変換することも可能です。Javaと全くの別物ではなく、連携することを考えて設計されたKotlinなので、Javaの知識や技術も無駄にすることなくアプリ開発ができるというメリットもあります。
・Kotlinのデメリット
Kotlinのデメリットは新しい言語であるため、日本語のデータを探しても参考になるデータがJavaに比べると少ないことです。初めて学習するプログラミング言語がKotlinという場合は、習得するのに苦労する可能性があります。
また、KotlinはAndroidアプリ開発を目的としたプログラミング言語なので、Androidアプリ開発以外の事例が多くありません。Javaに比べるとKotlinは、日本ではまだ活用できる場面が少ないといえます。現状ではKotlinを扱うことができるエンジニアも少ないということもデメリットです。
・Kotlinで開発されたアプリ
Kotlinで開発されたアプリには、Javaから変更して導入したYahoo!ニュースアプリや、日本最大級の実名型グルメサービスのRettyが知られています。また、LINEアプリやAbema TVなど多数のサービスでKotlinが活用されていることも特徴です。Kotlinはエラーを防ぎやすく、プログラミングのよくあるミスを防ぐ機能や不具合対策の機能を複数利用できるため、不具合が少なく品質の高いアプリ開発に向いています。
・Kotlinの難易度と習得所要時間
Kotlinは、ほかのプログラミング言語に比べると習得難易度はそこまで高くはなく、未経験の人でも挑戦しやすい言語といえます。Javaとの互換性が高いため、Javaの知識をすでに習得している人は、ほとんどコストをかけることなく習得できる言語です。
独学の場合の習得所要時間は、綿密に学習計画を立てて行った場合200〜300時間が目安です。個人差があるので400時間以上習得に時間がかかる場合もあります。
Java
Javaは、アメリカのコンピュータ企業サン・マイクロシステムズによりリリースされたプログラミング言語です。C言語をベースに開発され、Googleが開発に用いる三大言語(Java、C++、Python)の1つでもあります。
最大の特徴はJavaのために疑似的に作り出された仮想マシンJVM(Java Virtual Machine)で動いていることです。OSに依存しないため、企業内で使用される業務アプリケーションの作成などにも使われています。
・Javaのメリット
Javaのメリットの1つは、歴史があり多くの人が使ってきた人気が高い言語なので、学習に必要な情報が多い点です。日本語での情報収集が容易なので、基本を理解していれば応用的な開発も進めやすいという特徴があります。
また、仮想マシンJVM(Java Virtual Machine)が入っているパソコンであれば、OSに依存せずに、ほぼ同じコードで動かせることもメリットです。高性能な言語であり処理速度が速く安定性があり、仮想マシンの内部で実行するためセキュリティ性が高いことも、アプリシステム開発の大きなメリットといえます。
・Javaのデメリット
Javaのデメリットは、高性能な言語であることから習得の難易度が高い部類に入ることです。すでにC++やC#などの言語を習得していれば対応できるでしょう。しかし、初めてプログラミング言語を学習する場合、オブジェクト指向という考え方を理解するまでに時間がかかる可能性があります。
また、Javaは大規模な開発に適しているため、小規模なシステム開発には向いていない言語です。拡張性と再利用性はJavaの強みですが、小規模なシステムではいかされません。無理にJavaで開発しようとするとソースが長くなることや、エラーがおきるデメリットがあります。
・Javaで開発されたアプリ
Javaで開発されたアプリは、楽天、三菱UFJ銀行などで業務システムとして採用されているほか、Twitter、EvernoteといったWebサービスでも採用されています。
安定性や堅牢性が高いJavaは大規模なWebサービスに向いている言語です。OSに依存せずWindows、Mac、Linuxなどを問わず動作させることが可能なので、幅広い顧客を獲得したい商用アプリ開発に向いています。
・Javaの難易度と習得所要時間
Javaは、ほかのプログラミング言語と比べると習得難易度がやや高めで、一般的に初心者向けの言語ではないといわれます。多くのOSで動かせる汎用プログラミング言語なので、コード量も多めで習得所要時間は300時間程度必要です。
Javaの習得難易度はやや高い反面、習得できればほかのJava系の言語へ横展開することが可能です。そのため、難易度は高めですが初心者も学ぶメリットがたくさんあり、まずはJavaを学習する人も多くなっています。
C#
C#(シ―シャープ)はマイクロソフトのアンダース・ヘルスバーグ氏が開発したプログラミング言語です。以前はC言語、C++が中心でしたが、求められる技術レベルが高く、特にメモリ確保と開放は多くのエンジニアが悩まされました。こうした背景がありC#は、C++をさらに進化させた言語となっています。C言語、C++との互換性はなく、Javaの特徴を継承していてC言語、C++ほどの厳密なプログラミングが不要です。
・C#のメリット
C#のメリットは、Window、Mac、Android、iOSなど数多くのプラットフォームで開発ができることです。汎用性が高いこともありWindowsアプリを始め、スマホアプリ・ゲーム・Webアプリなどのさまざまな分野で活用できます。
またC#は、C言語やC++に比べると習得時間が少なくてすむこともメリットです。Cから派生した言語ですが、Javaの影響が強いこともあり難しい概念がありません。C#はオブジェクト指向で記述ができるため、ソースコードのどこに何が書かれているのか分かりやすく、大規模なシステムの開発もスムーズに行えます。
・C#のデメリット
C#のデメリットは、Visual Studioという開発ツールを使用する際に、容量が大きいためストレージが足りなくなる可能性があります。そのため、ある程度のスペックのあるパソコンを準備することが必要です。C#のベースとなっているC言語やC++は、OS開発に適したプログラミング言語です。しかし、C#はハード制御をサポートしていないためOS開発を行うことができず、OS開発をしたい方には不向きな言語となっています。
また、C#はたくさんのことができる言語ですが、AI関連のプログラミングには向いていないこともデメリットの1つです。
・C#で開発されたアプリ
C#はマイクロソフト社が開発しているため、マイクロソフト社から出ているサービスに多く使われています。ビデオ通話や音声通話、チャットなどさまざまな機能があるSkypeや、ポータルサイトサービスMSNなどの公式サイトが一例です。そのほか検索エンジンBing、国内最大手の価格比較サービス価格.comもC#で開発されています。汎用性が高くゲーム開発も得意なプログラミング言語なのでゲームアプリ開発にも向いていることが強みです。
・C#の難易度と習得所要時間
C#は、初心者が習得するにはやや難しい言語と考えられています。なぜなら、初心者に優しいといわれるPythonというプログラミング言語に比べると、コード量が多くなりがちで、最初に学ぶ言語としては難易度がやや高いからです。しかし、一般的にC言語やC++よりも学習難易度は低いといわれていて、比較するとC#の方が取り組みやすい言語で、初心者は最低100時間程度が習得までの所要時間目安だと言われています。
Ruby
Rubyは、日本人のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語です。エンジニアが楽しくプログラミングできることをコンセプトにしていることもあり、分かりやすくシンプルなコードが書けることが大きな特徴で、日本発のプログラム言語としては初めて国際規格として承認されています。
C++やJavaなどのプログラミング言語は、最新情報や有用な参考書は英語で書かれていることが多いため、一定の英語スキルも必要です。
・Rubyのメリット
Rubyはプログラミング言語のなかでも、文法や書式がシンプルに構成されていて記述量も少なくて済むというメリットがあります。記述の制限が少ないため、自由度が高くシンプルで記述がしやすいしくみになっています。日本製のプログラミング言語であることから、日本語のわかりやすい情報が手に入りやすく、初心者でも勉強しやすいこともメリットです。
また、RubyにはWeb開発向けのRuby on Railsというフレームワークがあり、活用することでオリジナルのWebアプリケーション開発を短期間で行えます。
・Rubyのデメリット
Rubyには実行速度が遅いというデメリットがあります。Rubyはコードを実行する際にコンピュータが読み取りやすいように、一行ずつ機械語に翻訳していくインタプリタ言語です。PHPやPythonという言語も同じインタプリタ言語ですが、その2つと比べても遅いという声があります。
また、自由度が高いことはRubyのメリットである反面、個人によって記述の方法に差が出てしまうことがデメリットです。同じ意味のコードでも何通りもの方法で記述ができるため、同じコードベースに複数のコーディングスタイルが混在してしまう可能性があるため注意しましょう。
・Rubyで開発されたアプリ
Rubyで開発されたアプリには、国内外を問わず世界中で人気のサービスがたくさんあります。代表的なものとしては、日本最大の料理レシピサイトのクックパッド、クラウドソーシングサービスのクラウドワークス、民泊情報をシェアするサイトとして普及しているAirbnbなどです。Rubyは効率的な開発ができるだけでなく、Webアプリケーションや基幹システムなどさまざまな開発に向いています。
・Rubyの難易度と習得所要時間
Rubyは、初心者にも勉強しやすいプログラミング言語で、比較的習得しやすいといわれているPythonやPHPといった言語と同じくらいの難易度です。しかし、Ruby on Railsも身につける必要があり、一つひとつはそれほど難しくはないものの、基本的な文法やオブジェクト指向など覚えることが多いのが特徴です。独学の場合は、習得までの所要時間目安として300時間程度といわれています。
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Androidアプリ開発でのプログラミング言語の選び方
Androidアプリ開発でのプログラミング言語の選び方は、アプリ開発の目的やメリット・デメリットにより総合的に判断することが大切です。プログラミング言語には、得意な処理や向き不向きがあります。
最初はざっくりとしたイメージからどのようなアプリを作りたいか書き出します。見本となるアプリがあれば参考にするとよいでしょう。最低限備えておきたい機能と、できれば備えたい機能などを明確にしておくとプログラミング言語も選びやすくなります。
【まとめ】Androidアプリ開発を成功させるには?
Androidアプリ開発を考えている方に、4つのAndroidアプリ開発におすすめのプログラミング言語について詳しくご紹介しました。プログラミング言語には、互換性の違いや得意な処理、開発対象の分野や業界によって向き不向きがあります。そのため、言語の特徴やメリットなどを理解した上で総合的に判断することが重要です。
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