3DCGとは？活用シーンや作り方・作成ソフトを紹介【2024年最新版】

動画への関心やニーズが高まる近年、映画やアニメ、CMなどで3DCGを目にする機会も増えています。3DCGはさまざまな分野で活用も進められており、実際に映像コンテンツとして制作や活用を考えている方もいるでしょう。この記事では、3DCGの活用されている分野などの概要を説明するとともに、作り方や作成に使われるソフトについて解説します。また、3DCGに強いおすすめの動画制作会社もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。  

3DCGは、縦・横・奥行の3次元空間上で立体的なグラフィックを生成・表現する技術のことです。物体を立体的に表現することで、視点や角度を自由に変えて物体を見ることが可能。リアルな表現や立体感を出すことができます。
3DCGでは3次元空間内で、物理的な法則に基づいた光の反射や影の演出も行うことで、より表現力の高い質感を実現できます。そのため、撮影の困難な場所での動きや仮想的な事象も、CGを使用して表現できるのもメリットとでしょう。 

CGには3DCGのほかに2DCGがあります。3次元の立体的なグラフィックに比べ、2DCGは2次元の平面的な表現で奥行きがなく、イラストやアニメーションがその中心です。2DCGが平面的なグラフィックなのに対し3DCGでは立体的な演出が行えるため、仮想空間など実写に近い映像を作成できるのも特徴でしょう。

  現在さまざまな用途で使用されている3DCGですが、主に以下のような分野で活用されています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・ゲーム
・映画やアニメーション
・建築分野
・製造分野
・体験型アプリ  

ゲーム業界では3DCGは多く活用されています。ゲーム内の風景やアイテム、人物キャラクターを3DCGで制作することで、ユーザーがゲームの世界に没入し感情移入するのに役立っています。また、3Dでは2Dにはない自由に視点を変えられる特徴もあるため、よりリアルな演出が可能です。VRやARとの組み合わせで、リアリティを追求することも可能。3DCGはゲーム業界における重要な技術でしょう。

映画やアニメでも、立体感のあるリアルな映像で3DCGが活用されています。立体的に表現された映像は視点の自由度が高い演出が可能なため表現の幅が広くなるのが特徴です。また、実写映画では、VFXが使われることが多く、リアルでは表現が難しい特殊効果を実現する方法として活用されています。
アニメーション映画でも キャラクターや背景などに3DCGは活用されており表現の幅を広げています。

建築業界においても建物の設計やデザイン、建設まで3DCGが活躍しています。設計図だけではわからない空間構造においても、3DCGを活用することによってビルや建築物の構造を可視化することが可能。関係者や利用者とイメージを共有できるだけでなく、耐火性や風通し、照明デザインなどのシミュレーションにも利用できます。

製造業の分野では、製品設計から試作品の作成まで、多くの段階で3DCGを活用。3Dモデルによって製品の設計やデザインの段階で、製品の形状やサイズを詳細に確認ができます。実際に形にする前に構造などを検証できるため、コスト・時間の削減や品質向上に有効です。また、3Dプリンターで3DCGを活用して、簡単に試作品を作成できるのも便利な点でしょう。

ユーザーの没入感が重要な体験型アプリでも3DCGが活躍しています。VRやARでは、3DCGで仮想空間や立体物をリアルに体験することが可能。360度視点を自由に変えて楽しむことのできる3DCGならではの利用方法と言えます。また、インテリアコーディネートを実際の部屋でシミレーションできるアプリや、ファッションアイテムを試着できるアプリなど、3DCGを活用した身近な体験型アプリが多く存在しています。

さまざまな分野で活用されている3DCGですが、基本的な作り方は以下の通りです。

・1.三面図を作成する
人物や立体物の正面・背面・側面から見た図である三面図を作成します

・2.CGツールでモデリング
CGツールでモデリングを行います。モデリングとは、三面図を三次元の形にする作業で、正面・背面・側面の二次元の図を線でつないでいき、立体物へと形成します。

・3.ポリゴンに色を塗る
デリングによって、物体の角や凹みなど、細かく描写するための設計図であるポリゴンを作ります。ポリゴンができたら、着色や質感を加えてよりリアルに表現していきます。

・4.リギング
リギングは人や動物などに骨格と動作を付け、動く物体の動作を自然に見せるための処理。スキニングは動きに合わせて皮膚や服などがどう動くかなど、ポリゴンに動きがどう影響するのか調整する作業です。

・5.スキニング
スキニングは動きに合わせて皮膚や服などがどう動くかなど、ポリゴンに動きがどう影響するのか調整する作業です。

・6.レンダリング
後にデータを出力し、再生できる映像として書き出すレンダリングをします。

3DCGの作り方について、さらに詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

3DCGを制作するには専用のソフトが必要不可欠です。ここでは、3DCGソフトの選び方を以下の通り解説します。

・使用目的に合わせて選ぶ・得意分野や強みを把握する
アニメーション制作、ゲーム開発、建築設計など作りたいもので異なるため、自身の目的に合ったものを選びましょう。ソフトによっては得意分野も異なるのでその点も注意が必要です。

・扱いやすい日本語対応のソフトを選ぶ
日本語対応のソフトを選ぶのも非常に重要です。メニューや機能が英語のみの場合、操作を理解するのに時間が掛かってしまう場合があります。

・ライセンス選びも考慮する
、ライセンスの検討も大切で、製品版はすべての機能が利用できますが高価なのが一般的です。しかし、教育用などは無料で利用できることも。定額制のサブスクリプション型のライセンスもあり、一定期間利用する場合や常に最新版を使いたい場合など、自身の状況に合ったライセンスを選びましょう

・広く使用されているソフトを選ぶ
3DCGのソフトは利用するのにそれなりの知識が必要です。ユーザーが多いソフトを選べば、さまざまな情報を収集することができるため学習速度もあがるでしょう。ソフトが多くの人に利用されているかも重要です。  

ここからは以下のおすすめの3DCGソフトをご紹介します。それぞれ特徴があるため参考にしてください。
・Blender
・Maya
・ZBrush  

Blenderは、オープンソースの3DCGソフトとして無料で利用可能。モデリング、リギング、アニメーション作成、レンダリングなど、3DCG制作のすべてのプロセスをカバーできる統合型のツールです。プロから初心者まで、幅広いユーザーの技術レベルや制作目的に応じて高度なカスタマイズに対応しています。また、VR対応やスクリプト制作ができるなど、拡張性の高さも特徴のソフトです。

Mayaは、ゲームデザインや映画の現場で広く使われている3DCGソフトです。モデリングからアニメーション、レンダリングに至るまでの幅広い機能があり、包括的な性能は業界標準と言えます。また、細かな操作設定やシミュレーションが可能なため、複雑な表現を求める方におすすめ。多機能なため初心者には操作が難しいと感じる場合もありますが、基本的な操作をマスターすれば、3DCG表現の幅が大きく広がるでしょう。

ZBrushは、精巧な3Dモデリングに特化したソフトです。特に、リアルな人物やキャラクターの作成に特化しており、デジタル彫刻とテクスチャにも強みがあります。粘土彫刻のように直感的に形状を作成したり変更したりでき、自由度の高いアートワークの制作が可能。また、高い解像度でのディテール作成ができるので、映画やゲームのキャラクターデザインなどで頻繁に活用されています。ただし、初心者には利用が難しい可能性があるようです。  

3DCG編集ソフトについてさらに詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

最後に3DCGに強い動画制作会社をご紹介します。3DCGは制作が難しいため、知識を持ったプロにお任せするのがよいです。以下の会社はどれもおすすめの会社のため、ぜひ参考にしてください。

3DCG制作に強みを持つおすすめの動画制作会社を知りたい方は下記記事をご覧ください。

3DCGとは何か、活用シーンや作り方、3DCGソフトの選び方やおすすめのソフトなどを紹介しました。動画の活用が広がる中で、さまざまな使い方ができる3DCGは非常に注目な表現方法と言えるでしょう。しかし、3DCG制作においては専門知識やノウハウが必要なため、プロの動画・映像制作会社へ依頼するのが得策です。「3DCGを制作会社に依頼しいたがどんな会社を選んだらいいかわからない。」という方は、ぜひPRONIアイミツへご相談ください。多くの動画・映像制作会社の中から、おすすめの3DCG制作会社をご紹介可能です。動画・映像制作会社探しでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。