スーパーアプリとは?ミニアプリとの違いやメリット、成功事例を解説【2024年最新版】
近年アプリ業界で世界的な話題となっている「スーパーアプリ」ですが、一般的なスマホアプリとの違いや特徴がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スーパーアプリの基礎知識や必要性に加え、開発者・運営者目線でのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。また、実際に成功しているスーパーアプリの事例もご紹介するので、新規参入や開発に興味がある方はぜひ参考にしてください。
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そもそもスーパーアプリとは?
スーパーアプリとは、日常生活やビジネスのさまざまな場面で活用できる機能を備えた統合的なスマホアプリのことです。スマホアプリの多くは、音楽鑑賞、メッセージ、ショッピング、ゲームなど、特定の用途・機能に特化したものとなっており、スマホを利用する場合は常に複数のアプリを並行して立ち上げている状態が当たり前ともいえます。しかし、スーパーアプリは特定の用途・機能に特化しているのではなく、メッセージから決済、送金、ニュース、宿泊交通の予約など、多種多様な機能が詰め込まれているため、複数のアプリを並行利用せず1つのアプリで完結できる点が大きな特徴です。
なぜスーパーアプリは必要なのか?
多彩な機能が備わったスーパーアプリの需要は近年高まっていますが、もちろんこれには理由があります。ご存じのとおり、世の中には無数のスマホアプリが存在しているものの、1人ひとりのユーザーが利用するスマホアプリは限定的。日常的に使われるアプリは10個前後だというデータがあります。膨大なアプリが存在するにも関わらず利用するアプリが限られているのは、アプリを逐一ダウンロードする手間や登録時のID・パスワード登録などの操作が負担になっていることが1つの要因です。また、アプリが多くなりすぎると端末の容量が圧迫されるだけでなく、目的のアプリを探すのも面倒になってしまう点も問題でしょう。
一方、スーパーアプリには多種多様な用途で使える機能が盛り込まれていますが、アプリ自体は1つであるため、ダウンロードの手間や容量の問題をクリアできる強みがあります。また、用途に合わせて複数のアプリを立ち上げたり切り替えたりする必要がないため、ユーザーにとってよりスムーズな体験を実現できるでしょう。
スーパーアプリはミニアプリと何が違う?
スーパーアプリは、メッセージ、決済、予約など、特定の機能を持つミニアプリが集約して成り立っています。例えばデパートをイメージしてみると、デパート自体に名前が付いているものの、実際の構成はアパレル、飲食、生活雑貨など、異なる特色を持つ店舗が集約して運営されていますが、この仕組みを置き換えて「デパート=スーパーアプリ」「デパート内の各店舗=ミニアプリ」だと考えればイメージしやすいでしょう。
つまり、スーパーアプリはミニアプリを搭載するプラットフォームであり、その中にすでに盛り込まれているミニアプリを必要に応じてユーザーが利用している形となります。
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スーパーアプリのメリット
すでに高い人気を集めているスーパーアプリは数多く存在していますが、開発者側の視点ではどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、スーパーアプリを開発・運用する以下4つのメリットを紹介します。
・開発にかかるコストを抑えられる
・幅広いサービスを展開しやすくなる
・多くのユーザーを獲得しやすい
・個人情報を管理しやすい
開発にかかるコストを抑えられる
スーパーアプリの場合、1つのプラットフォームにさまざまなミニアプリを搭載できることから、開発コストを抑えやすいメリットがあります。スマホアプリの場合、基本的にはiOS・Android両方の環境に対応するアプリを開発する必要がありますが、特定の分野に対応したアプリを1つひとつ開発するのと比べると、スーパーアプリは工数を大幅に削減できるためコストカットをもたらしてくれます。
幅広いサービスを展開しやすくなる
スーパーアプリの特徴は、何といっても異なる性質を持つアプリを1つのプラットフォーム上で提供できる点であるため、幅広いサービスを展開しやすいというメリットがあります。もちろん異なる機能を持つアプリを1つひとつ開発・リリースすることも可能ですが、ユーザーが全てを利用してくれる可能性は低くなってしまうもの。一方スーパーアプリならユーザーは最小限の手間で多彩なサービスを利用できることから、両者にとってWin-Winのメリットがあります。
多くのユーザーを獲得しやすい
1つのアプリでさまざまなニーズを満たせるというのは、提供者にとっては大きなアドバンテージとなります。それこそ中国で高い人気を誇るWeChatの場合、「WeChatなしでは生活できない」と形容されることも多いほど、ユーザーにとって絶対的な地位を築いてきました。このように、日常生活のさまざまなシーンで使えるスーパーアプリをリリースして新規参入すれば、シェア独占のチャンスにも期待できるでしょう。
個人情報を管理しやすい
従来は、ホテルや航空券の予約、ショッピング、ゲーム内課金など、サービスの性質に応じてアプリを利用するスタイルが主流でしたが、ユーザーにとってはアプリを利用する度に個人情報登録を行う必要がありました。しかしスーパーアプリの場合、前述した複数のサービスを利用するにあたって都度アプリをダウンロードする必要がないため、個人情報や決済情報の登録作業の大幅なカットが可能となり、ユーザーファーストの煩わしくないアプリを提供できます。
スーパーアプリのデメリット
先にメリットを紹介したこともあり、スーパーアプリには良いところばかりだと感じるかもしれませんが、弱点もいくつか存在しています。
まず覚えておきたいのが、セキュリティ面のリスク。スーパーアプリは利用頻度が高くさまざまな機能を使えることから万が一情報漏えいや乗っ取りが発生した場合、1つのアプリから多種多様な情報が外部に漏れだしてしまう危険性が高いといえます。メールアドレスや決済情報に留まらず、ユーザーの行動記録なども露見する可能性があるため、セキュリティ面の課題はしっかり理解しておく必要があるでしょう。
また、機能性が多すぎることが逆に仇となり、操作性が低下したり、使いやすさが損なわれたりするリスクもあるため、ユーザーの使いやすさを重視した設計が求められます。
アジア発!スーパーアプリの成功事例
ここまではスーパーアプリの基本的な仕組みやメリット・デメリットなどを中心に解説してきましたが、実際にリリースされているスーパーアプリを見ないと具体的なイメージは湧きにくいかもしれません。そこでここからは、アジア初の代表的なスーパーアプリをピックアップした上で、概要や特徴をまとめます。
LINE(日本)
日本人にとって馴染みのあるLINEは、複数のミニアプリを1つのプラットフォーム上で利用できるスーパーアプリの特性を備えています。代表的な機能であるメッセンジャーアプリに加え、ニュース配信を行う「LINE NEWS」、決済システムの「LINE Pay」、オンラインギフトの「LINEギフト」など、日常生活のさまざまな場面で使えるミニアプリを多数提供。数あるSNSの中でも老若男女から圧倒的な支持を得ており、特に日本では不動のポジションを確立しています。
PayPay(日本)
PayPayは、PayPay株式会社(ヤフー株式会社とソフトバンク株式会社が共同で設立)が運営するサービスであり、日本ではLINEと並んで知名度の高いスーパーアプリだといえます。主要なサービスはキャッシュレス決済ですが、通販サービスの「PayPayフリマ」、銀行サービスの「PayPay銀行」、保健サービスの「PayPayほけん」など、決済以外のサービスも複数提供。すでに登録ユーザーが5,700万人を突破するなど、多数のユーザー獲得に成功しています。
WeChat(中国)
WeChatは中国で誕生したスーパーアプリで、2011年にメッセンジャーアプリとしてリリースされました。イメージとしては「LINEの中国版」のようなアプリですが、中国国内では「WeChatなしでは生活できない」「1日のうちWeChatしか起動しない」などと形容されるほど、高い支持を得ています。核となるメッセージ機能はもちろん、ネットショッピング、ゲーム、銀行サービス、チケット予約など、多種多様なミニアプリが備わっており、典型的なスーパーアプリとしての特徴が備わったアプリだといえるでしょう。
AliPay(中国)
スマホ向けキャッシュレス決済サービスを主軸とするAlipayは、世界屈指のモバイル決済大国である中国において全モバイル決済金額の50%以上のシェアを誇っています。EC事業でAmazonと並ぶシェアを持つ阿里巴巴集団(アリババ・グループ)が提供しており、キャッシュレス決済サービスの普及に伴ってスーパーアプリ化が加速。現在では金融サービスや公共料金の決済、医療サービスの予約、保険の契約など、日常生活で利用するあらゆるサービスと連携しており、高い利便性を実現しています。
GoJek(インドネシア)
元々タクシーの配車サービスアプリとしてリリースされたインドネシア発のGoJekもスーパーアプリ化が進んだ代表的なアプリです。現在では、バイク便をはじめとした物流系サービス、宅配便、出前サービス、電子マネー、チケット購入など、多彩なミニアプリを搭載。言語は基本的にインドネシア語もしくは英語となっていますが、高いシェアを獲得しているアプリであることから、インドネシア滞在時に便利なスーパーアプリとしても知られています。最近では個人経営の小規模な店舗でも決済に対応しているところが増えている点も大きな強みです。
Grab(グラブ)
Grabは2012年にマレーシアで配車サービスをメインに提供するアプリとして誕生しました。リリース開始以来、着々とサービスを広げ、現在では東南アジアを代表するスーパーアプリとして1.8億人以上の総ユーザー数を誇るまでに成長。主軸となっている配車サービスを皮切りに、フードデリバリー、宅配便、決済サービス、オンラインショッピング、チケット購入に至るまで、領域を次々に拡大。登場から10年足らずで米ナスダックに上場するなど世界的にも注目されており、東南アジアで確固たる地位を築いています。
スーパーアプリの開発なら実績が豊富なプロに依頼しよう
アジアという限られたエリアでも複数のスーパーアプリが国民的な支持を獲得していますが、スーパーアプリを開発すれば必ずヒットするとは限りません。というのも、スーパーアプリは異なる機能を持つミニアプリが集約されたものであるため、ユーザーニーズにマッチするのはもちろん、利便性や操作性をしっかり分析した上で開発する必要があるからです。特定の分野に特化したアプリと比べると、より専門的なノウハウや経験が求められることから、アプリ開発会社などのプロに任せるのが安心でしょう。スーパーアプリ開発に強いプロに依頼すれば、発注者のニーズを踏まえた上でスピード・品質・コストなどあらゆる面に配慮した開発が可能となるため、まずは相談して詳しい話を聞いてみることをおすすめします。
アプリ開発の費用相場
つづいては、アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
アプリのタイプ | 開発費用の相場 |
アプリ開発の平均費用相場 | 250万円~ |
ショッピングカート系 | 100万~300万円 |
カタログ・フリーペーパー系 | 50万~100万円 |
通話・メッセージアプリ系 | 100万~500万円 |
ツール系 | 50万~300万円 |
ゲーム系 | 300万~1,000万円 |
SNS位置情報系 | 500万~1,000万円 |
アプリ内課金/多言語/マップ対応 | 各10万~20万円 |
SNS連携/アクセス解析 | 各5万円 |
学習アプリ系 | 50万~300万円 |
アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】アプリ開発でお悩みならアイミツへ
スーパーアプリは開発コストを抑えて幅広いサービスを提供できるため、複数のシェアを独占できるチャンスもあります。しかし、競合に打ち勝つとともにユーザーニーズを満たすスーパーアプリの開発には専門的なノウハウや経験が求められるため、まずは専門家に相談するのがおすすめです。アイミツでは、お客様のお悩みや要望をヒアリングした上でニーズに合った会社をご紹介できるので、アプリ開発会社選びなどで迷った際にはお気軽にご相談ください。
【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
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