Webアプリケーションの仕組みや開発の流れを徹底解説!【2024年版】
Webアプリケーション開発という言葉は知っていても、具体的な内容まではわからないという方も多いのではないでしょうか。「開発の依頼先を探すように指示されたが、そもそもWebアプリケーションをよく知らない……」と不安に思っている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、Webアプリケーション開発とは何なのか、その仕組みや開発の流れなどを通して解説していきます。
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Webアプリケーションとは?
はじめに、Webアプリケーションとは何なのかを確認しておきましょう。Webアプリケーションとは、その名の通りWebの仕組みを活用しているアプリケーションのこと。一般的なコーポレートサイトやブログなどよりも、さらに高度な機能を持ったWebサイトだと言えます。
具体的には、YouTubeをはじめとする動画配信サイトやAmazonのようなECサイト、FacebookやTwitterのようなSNSなどは、すべてWebアプリケーションの仲間です。
一般的なWebサイトとは異なり、HTMLのみならずWebプログラムを利用します。そのため、フレームワークを活用するほか、公開されているWebアプリケーションのWeb APIを利用して構築されることも少なくありません。
スマホアプリとはどう違う?
同じく「アプリケーション」という言葉が付いていることから、Webアプリケーションとスマートフォンアプリを同じものと思っている方も多いかもしれません。しかし、Webアプリケーションとスマートフォンアプリは大きく異なるものです。
たとえば、iOSアプリやAndroidアプリといったスマートフォンアプリは、スマートフォンにダウンロードして使用されるもの。使用する際には、ダウンロードしたアプリを開いて使うこととなります。
一方でWebアプリケーションは、あくまでもWebの仕組みを利用したアプリケーションであり、Webブラウザ上でのみ利用可能です。
Webサイト・Webサービス・Webシステムとの違い
ここでは、WebサイトやWebサービス、WebシステムとWebアプリケーションの違いについて解説していきます。
Webサイトは、画像やテキストなど一方的に情報を発信する特徴を持つインターネット上の複数のWebページの集まりのことです。Webサービスはシステムとシステムが連携関係にあるサービスのことで、それを提供するベースとなる仕組みをWebシステムと呼びます。
一方でWebアプリケーションは「システムと人間」の関係性を前提に、インターネット上で双方向で情報をやりとりする仕組みを指します。それぞれに明確な線引きこそないものの、仕組みや役割などに違いがあることがわかります。Webアプリケーションはコメント投稿や商品購入、予約などの機能を持つのが大きな特徴であり、幅広いユーザー体験の提供が可能です。
Webアプリケーションの仕組み
Webアプリケーションは、Webサイト・Webページよりも高度な仕組みによって成り立っているものです。具体的にはユーザーが閲覧・操作できる部分である「クライアント再度」と、ユーザーからは見えない部分である「サーバーサイド」の連携によって、リクエスト内容に応じた複雑な処理を実行して表示される内容を変更しています。
クライアントサイド(フロントエンド)
Webアプリケーションのクライアントサイドとは、ユーザーが閲覧したり操作できる部分を指すもので、フロントエンドとも呼ばれています。たとえば動画サイトのデザインや検索欄、再生・停止ボタン、コメント機能などがクライアントサイドに該当します。クライアントサイドはWebページに装飾や動きを加えるのに用いられるHTMLやCSS、JavaScriptといった言語で構成されるのが一般的で、複数の言語の組み合わせによって表面的なデザイン・操作部分を組み立てていきます。
また、Webアプリケーション開発でクライアントサイドの開発を担当するエンジニアを「フロントエンジニア」と呼びます。
サーバーサイド(バックエンド)
クライアントサイドはあくまでも表面的な部分であるため、Webアプリケーションとして機能・動作させるにはユーザーの意図する処理を実行させる仕組みが必要です。これを担うのがユーザーからは見えないサーバーサイド で、Webアプリケーションの「裏側」に該当することからバックエンドとも呼ばれます。
クライアントサイドからの要求に対する結果の反映、データ保存などがサーバーサイドの役割で、PHPやRuby、Pythonといった言語が用いられるのが一般的です。なお、サーバーサイド開発を担当するエンジニアのことは「バックエンドエンジニア」と呼びます。
データベース
データベースはWebアプリに必要なデータを一元管理する仕組みのこと。サーバーサイドの一部として捉えられることも少なくありません。主な役割は、Webサーバーからの要求に応じて必要なデータの抽出や新たなデータを保管することです。代表的なデータベースとしては、オープンソースのPostgreSQLやMySQL、Oracleが開発したOracle Databaseなどが挙げられます。データベースを担当するのはデータベースエンジニア(データベース管理者)で、データベースの操作や管理に用いられ言語はSQLです。SQLはISOによって国際標準化された言語で、多くのデータベースで使用できます。
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Webアプリケーション開発の流れ
ここからは、Webアプリケーション開発はどのように進められていくのか、大まかな流れを確認していきましょう。Webアプリケーションの制作を検討中という方は、ぜひ参考になさってください。
①どのようなWebアプリケーションを作るか決めて設計する
はじめに、開発したいWebアプリケーションの内容を具体的に決めていきます。詳細が決まった段階で、どのようなページで構成するのかをサイトマップとして見える化し、各ページごとのワイヤーフレームを作成していきましょう。
リンクやボタンの設置場所などといったディテールまで整理し、必要があればデータベースも設計。サービス運営に必要となるデータを集約し、データベースの全体像を作っていきます。
はじめてWebアプリケーションを開発する場合は、できる限り機能をシンプルにした方が良いかもしれません。
②プログラミング言語を決める
制作するWebアプリケーションの詳細が定まり、設計段階まで進んだら、次にプログラミング言語を決めます。Webアプリケーション開発を進めるにあたっては、フロントエンド・バックエンドそれぞれで用いるプログラミング言語を選ぶことが必要。プログラミング言語にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やわかりやすさも異なります。はじめて開発する場合は慎重に言語を選ぶべきでしょう。
ちなみに、以下でご紹介するプログラミング言語であれば、はじめての開発であっても問題ないはずです。
フロントエンド言語
フロントエンド(ユーザーに見える部分、つまりは画面上の文章やボタンの配置など)開発を行うフロントエンド言語は、HTML / CSSをはじめ、JavaScriptを用いて開発することが可能です。
HTMLやCSSはWebページのデザインを設計するにあたって非常に重要な言語である一方で、JavaScriptはWebページに動きを付けたい場合に必要となります。
バックエンド言語
バックエンド(ユーザーの目に触れることはないWebサーバーやデータベース)開発を進める際には、Webサイト構築に特化したプログラミング言語であるPHPをはじめ、RubyやPython、JavaScriptなどを用います。
この際、RubyやPythonは実行速度が遅いため要注意。大規模なWebアプリケーション開発を検討している場合は避けた方がいいかもしれません。
③フレームワークを決める
フロントエンド・バックエンド両方のプログラミング言語が決定したら、その言語で使用できるフレームワークがないかどうかをチェックしましょう。
フレームワークとは、スムーズかつスピーディーにWebアプリケーション開発を進めていく上で非常に重要なものです。フレームワーク機能を用いて開発を進めていくことによって、効率的にプログラミングを行えるようになります。
たとえば、PHP用のWebフレームワークであればCakePHP、Ruby用のWebフレームワークならRuby on Rails、JavaScript用のWebフレームワークであればAngularJSなど、それぞれのプログラミング言語によってフレームワークが異なるため注意してください。
④Webアプリ開発ツールを決める
Webアプリケーション開発を進めるにあたっては、ツールを活用することも忘れてはなりません。Webアプリ開発ツールは、開発をより効率的に進めるために非常に重要なものであり、なかでも使用頻度の高いものがバージョン管理システムです。
バージョン管理システムを利用しながらWebアプリケーション開発を進めることで、複数人で開発を進めていても、バッティングによる作業の無効化やバグの発生などを防止することができます。
開発ツールを導入する際には、「Source Tree」や「GitHub」「Cacoo」などの代表的なものから選べば問題ないでしょう。
⑤サーバー・データベースを設置する
Webアプリケーションの開発・運用には、以下の役割を持つサーバーやデータベースが必要です。
・サーバー
クライアント(ユーザー)からの要求を受け取る窓口であり、プログラムの処理を実行する役割を担います。
・データベース
Webアプリケーションの稼働に必要なデータの保存・格納、クライアントからの要求や更新命令にともなうデータ管理を実行する役割があります。
サーバーはWebアプリケーションの規模に合わせてレンタルサーバー 、クラウドサーバーを利用するのが主流ですが、データベースは開発しなければなりません。データベース開発には高度な知識・スキルが求められるため、開発を外注する場合は対応可否を事前に確認しておきましょう。
⑥Webアプリケーションを公開する
Webアプリケーション開発が完了したら、最後にWebアプリケーションを公開しましょう。
自分でサーバーを立ち上げる、あるいはレンタルサーバーを利用するというふたつの方法がありますが、はじめての場合はレンタルサーバーがおすすめです。サーバー構築に関する専門知識に詳しくないという場合は、レンタルサーバーを活用しましょう。
Webアプリケーションの開発事例
「Webアプリケーションの仕組みは理解できたものの、具体的にどんなWebアプリケーションがあるのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。ここからは、Webアプリケーションの代表的な2つの開発事例を紹介します。
・食べログ(開発言語:Ruby)
カカクコムの運営するグルメ情報プラットフォームで、時間や予算に合わせた絞り込み機能やキーワード検索機能、口コミ投稿機能などを実装しています。
・note(開発言語:Ruby、JavaScript)
note(旧:ピースオブケイク)が運営するテキストやイラストといった作品を気軽に投稿・共有できるメディアプラットフォームで、ジャンル・タグによる検索機能やSNS連携機能などを備えています。
このほかにも掲示板やニュースなど、検索・メッセージ投稿機能へのニーズが高いジャンルでもWebアプリケーションの開発が盛んに行われています。
アプリ開発の費用相場
つづいては、アプリ開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
アプリのタイプ | 開発費用の相場 |
アプリ開発の平均費用相場 | 250万円~ |
ショッピングカート系 | 100万~300万円 |
カタログ・フリーペーパー系 | 50万~100万円 |
通話・メッセージアプリ系 | 100万~500万円 |
ツール系 | 50万~300万円 |
ゲーム系 | 300万~1,000万円 |
SNS位置情報系 | 500万~1,000万円 |
アプリ内課金/多言語/マップ対応 | 各10万~20万円 |
SNS連携/アクセス解析 | 各5万円 |
学習アプリ系 | 50万円~300万円 |
アプリ開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
まとめ
今回は、Webアプリケーションとは何なのか、その仕組みや開発の流れを解説してきました。Webアプリケーションは、フレームワークや開発ツール、レンタルサーバーなどを用いることで自社開発も可能ですが、予算を確保できる場合はやはり外注した方が業務負担が増えないためおすすめです。
自社にノウハウがなくとも、Webアプリケーションを得意とする開発会社であれば、安心して依頼できるでしょう。アイミツではご要望を伺った上で、条件に合うアプリ開発会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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