大手の物流倉庫業者を5社ピックアップ【2024年最新版】

通販会社やネットショップ運営会社はもちろんのこと、食品メーカーや製薬会社、貿易関連会社まで幅広く利用されている物流倉庫。ある物流サービス会社のリサーチによると、日本国内における物流倉庫の数は2万5,000以上、郵便局やガソリンスタンドとほぼ同じ数があり、依頼先を選ぶにあたって迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手の物流倉庫業者5社をピックアップしてみました。記事の最後には契約先を選ぶ際のポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
物流倉庫の基礎知識・業務の流れ・種類については以下の記事で詳しくまとめているので、こちらもチェックしてください。

まずはじめに紹介するのは、近鉄エクスプレス。東京都港区に本社を構える総合物流企業です。
もともとは近畿日本鉄道の国際貨物部門としてスタートし、倉庫業、航空輸送、海上輸送、製品の検品・出荷代行など幅広いサービスを展開。1978年には国内で初めて輸出業務システムをオンライン化するなど、物流業界をリードしてきました。2003年に東証一部へ上場し、2018年3月期は5,531億円の売上高を計上しています。
とりわけ国際貨物輸送に強みを持っており、航空機や海上コンテナによる大量輸送、それにともなう通関、海外での陸上輸送までトータルに任せることが可能です。

2つ目に紹介するのは、郵船ロジスティクス。日本郵船グループの主要企業として、倉庫業や通関業、輸送・配送、商品の納品代行など物流にまつわるあらゆるサービスを提供しています。
従業員の数は約2万4,000名、2017年3月期には4,391億円の売上を計上しました。世界40ヵ国以上に拠点を展開しており、倉庫での保管・検品のほか、複数の国をまたぐクロスボーダー輸送や貨物船による大量輸送も任せることが可能。
大手ながらきめ細やかなサービスにも定評があり、商社や食品会社など、長年にわたって取引を続けているクライアントも多いようです。

3つ目は上組。神戸・東京など日本全国の主要港にロジスティクスセンターを構え、倉庫での商品保管・流通加工、輸送、輸出入・通関のサポートといった事業を展開。港湾運送では国内トップクラスのシェアを誇ります。2019年3月期には2,748億円の売上を計上しました。

4つ目に紹介するのは三井倉庫ホールディングス。全世界20ヵ国以上に約400ヵ所の拠点を展開する三井グループの物流企業です。とりわけ海外物流に強みを豊富なノウハウ・実績を持っており、2,332億円の売上高の約25％を海外事業での売上が占めています。

5つ目は、日新。国内約100ヵ所・海外約150ヵ所に拠点を置き、倉庫での保管・流通加工から海上輸送・航空機による三国間輸送まで幅広い物流サービスを展開しています。

以上がアイミツが選ぶ大手物流倉庫業者でした。「今すぐ物流倉庫を利用したい」「自社にぴったりの業者を見つけてほしい」とお急ぎの方は、以下の「無料で依頼する」ボタンからアイミツのコンシェルジュにご依頼ください。あなたのニーズにマッチする物流会社をご紹介します。

ここからは、それぞれの特徴や得意分野について詳しくご紹介していきます。

物流倉庫を利用する際はどういった点に目を向けるべきなのでしょうか。大きく3つに分けてご紹介します。

物流倉庫を選ぶうえで、まずポイントとなるのが保管設備です。野菜や魚介類といった生鮮食品なら冷蔵・冷凍設備は必須、アパレル商材なら塵や湿気対策、家電や工業製品の場合、温度管理のほか、入出庫の際の搬入口や経路にも相応のスペースが必要になります。

物流倉庫の規模や立地条件によっては、入り口側と奥側で温度差があったり、湿気がたまりやすかったりすることもあるので、できれば契約前に現地を訪れ、自社の商材にマッチする環境が整っているかしっかり確認しておくのがおすすめです。

搬入・出荷作業をいかにスムーズに行なったとしても、倉庫の立地条件が悪いと輸送コストがかさむうえ、商品の品質にも悪影響を及ぼします。自社の生産拠点や納入先との位置関係をしっかり整理したうえで、何か合った際にもすぐに駆けつけられる物流倉庫を選びましょう。

最近では全国各地への輸送コストを平均化するため、長野県や岐阜県、福井県といった本州の真ん中付近のエリアに物流倉庫を構える業者も増えてきました。

物流業者の多くは倉庫での保管とあわせて、ピッキングや検品、ラベリングといった工程まで請け負っており、上手く組み合わせれば物流コストを大きく抑えられます。業者を選ぶ際はホームページに記載されたサービス内容のすみずみまでしっかり目を通しましょう。

大手を選ぶ何より大きなメリットは、選択肢の広さ。今回取り上げた5社を含め、大手の物流会社は日本全国に50ヵ所以上、業者によっては優に100を超える物流倉庫を構えており、立地条件や規模、温度管理設備の有無、流通ルートなど、さまざまな条件に合わせて適した環境を選ぶことができます。

加えて大手の場合、入出荷や輸送・通関などロジスティクス全般にわたるサービスを展開しているところが多く、業者によってはラベリングや納品書の作成といった事務作業のアウトソーシングも請け負っています。

一方のデメリットに目を向けると…、正直なところそれほど大きなデメリットはありませんが、小規模な倉庫や街中のコンテナスペースと比べれば、やはりコストは高くつきます。中長期にわたって利用する場合はあらかじめ余裕を持って予算を確保しておくのが大切です。

今回は大手の物流倉庫業者5社を紹介し、それぞれの特徴やサービスについて解説しました。

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