楽天スーパーロジスティクスとは?料金体系も解説【2024年最新版】
物流センターを持つ企業として、発送作業や配送業者、在庫管理に頭を悩ませている方も多いでしょう。その解決策として、「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」の導入を検討する企業が増えています。しかし、メリット・デメリットや料金体系を明確に理解できていない方も多いでしょう。
この記事では、楽天スーパーロジスティクスの全体像を徹底解説します。アイミツがお伝えする信頼の情報で、物流アウトソーシングサービスを効率的に活用しましょう。
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楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは
はじめに楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは何か、RSLの物流センターの所在地について解説します。
楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天が提供する物流サービスの1つで、全国規模の物流センターとITシステムを駆使した高度な物流ソリューションを提供しています。
RSLは、専任の担当者が顧客の発送業務をサポートし、在庫の管理から出荷まで一貫して行います。さらに、楽天市場のあす楽対応やギフトラッピング、チラシ封入などのオプションサービスも充実しています。これにより、顧客は自社のコアビジネスに専念することが可能となり、物流の効率化やコスト削減を実現できます。また、RSLは国内外の配送業者との連携も行い、世界中への配送をサポートしています。これが楽天スーパーロジスティクス(RSL)の基本的な概要です。
物流センターの所在地
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、全国に6つの物流センターを展開しています。これにより、物流のスムーズな運用と、広範囲にわたる顧客への迅速な配送が可能です。拠点は、南の福岡県に1ヵ所、西の大阪府に2ヵ所、さらに東の神奈川県に1ヵ所、千葉県に2ヵ所という配置になっており、これらの地域性を活かした最適な物流戦略を実現します。これらの拠点が連携し、国内のあらゆる地域への効率的な配送体制を提供してくれます。
Amazon(FBA)との違い
楽天スーパーロジスティクス(RSL)とAmazonのFBAは、共に物流業務をアウトソーシングするサービスですが、違いが明確に存在します。1つは料金体系です。Amazonは商品のサイズや重量により料金が変動しますが、RSLは商品の大きさや重さに関わらず一定の料金です。
また、宅配会社の違いもあります。RSLは日本郵便のみの配送ですが、Amazonは多くの宅配会社を利用しているため、基本的に宅配会社の限定はできません。配送までの時間においても、「あす楽」対応のRSLは、15時までの注文で翌日に配送可能ですが、Amazonは時間などの規定が無いため、翌日配送が難しい場合もあります。コストパフォーマンスではRSLが優れていると言えるでしょう。
楽天スーパーロジスティクスのメリット
楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用すると、さまざまなメリットが得られます。以下ではそれぞれの特徴を紹介し、物流業務の効率化をどのように支えるのかを詳しく解説していきます。
専任担当者がつく
楽天スーパーロジスティクス(RSL)のメリットの1つとして、専任担当者がつくという点が挙げられます。RSLでは、顧客ごとに、専属の担当者を配属してくれるため、細かなサポートを受けることが可能です。これにより、業務のやり取りがスムーズになり、問題が発生した際にも迅速に対応できます。また、専任担当者は顧客のビジネスについて深く理解しているため、物流に関する提案を行うことも可能です。
あす楽に対応できる
楽天スーパーロジスティクス(RSL)のもう1つのメリットは、「あす楽」に対応していることです。あす楽とは楽天市場のサービスで、15時までの注文で翌日に商品を配送するものです。RSLは、あす楽の基準を満たすための在庫管理と発送作業をサポートし、購入者への信頼度向上と購入意欲の喚起を可能にします。消費者が急なニーズに対応するための商品購入を求めている現代において、あす楽の対応は大きな魅力として顧客満足度の向上につなげることが可能です。
ギフトラッピングやチラシ封入などにも対応できる
ギフトラッピングやチラシ封入などのオプションサービスへの対応もメリットです。プレゼントとして商品を送る際のギフトラッピングは、贈り物需要が高い季節やギフト対象商品の販売において大きな差別化となります。
また、商品にチラシを封入することで、新製品の紹介やクーポンの提供など、効果的なマーケティング活動を推進することも可能です。ギフトなどのオプションサービスによって、顧客体験の向上や顧客のリピート購入を促せます。
分析レポートの提供がある
楽天スーパーロジスティクス(RSL)が優れている点の1つに、分析レポート「RSLカルテ」の提供があります。RSLは、商品の出荷状況や在庫状況など、物流に関連するさまざまなデータを集約・分析し、顧客企業に提供してくれます。リアルタイム情報をもとにビジネス上の意思決定を行うことが可能となるため、需要予測や在庫管理、営業戦略の策定など、より効果的な運営を実現可能です。このように、RSLの分析レポートが、ビジネスをサポートしてくれます。
不着返品受入の対応も可能
楽天スーパーロジスティクス(RSL)では、配送後に顧客から返品があった場合や、何らかの理由で配送が不着となった商品の受け入れも可能です。倉庫で受け入れられるため、物流管理がしやすくなり、企業側の手間も軽減できます。特に、返品・不着商品の再配送や在庫への戻し作業は手間と時間がかかるため、アウトソーシングできるのは大きなメリットです。商品数や規模が大きい場合は、不着返品受け入れが必要性かどうかも確認しておきましょう。
コンテナでの入庫も可能
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、コンテナで入庫できることもメリットです。このサービスは、大量の商品を一度に取り扱う企業はもちろん、大口の顧客や一定期間に大量の在庫を抱えるシーズンやイベントなどでも活用できます。
また、コンテナ単位での商品受け入れに対応しているため、大量の商品を効率良く物流センターに入庫でき、一般的な入庫作業に比べて時間とコストの削減が可能です。物流管理の視点で見ると大きなメリットだと言えるでしょう。
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楽天スーパーロジスティクスのデメリット
楽天スーパーロジスティクスにも注意点や課題があります。具体的なデメリットとしては、取り扱いができない商品の存在、サービスにかかるコスト、受注管理システムの導入必要性を挙げて解説していきます。
取り扱いができない商品がある
デメリットの1つは、取り扱いができない商品がある点が挙げられます。楽天スーパーロジスティクスは、高品質なサービスを提供するために、特定の商品に対しては取り扱いを制限していることが特徴です。商品に合わせた特殊な保管環境や取り扱い技術が必要となるため、すべての商品カテゴリに対応することは難しいと考えられます。具体的には、一部の危険物、大型商品、生ものなどの特定の飲食物などが取り扱えない商品の一例です。
コストがかかる
コストがかかることも楽天スーパーロジスティクスのデメリットです。楽天スーパーロジスティクスは、便利さと機能性が高い反面、一部のEC事業者にとっては手が出しにくいコストが発生します。特に小規模なEC事業者にとって、出荷件数に応じた利用料金や、商品保管費用、初期設定費用などは大きな負担です。
そのため、自社ビジネスの規模や商品の取引量を確認した上で、楽天スーパーロジスティクスの利用を検討する必要があります。
受注管理システムの導入が必要になる
受注管理システムの導入が必要になることも、楽天スーパーロジスティクスの利用にあたっての課題です。新しいシステム導入には時間とコストがかかり、運用には専門知識が必要となるほか、利用開始までの設定も求められます。そのため、特に初めて物流アウトソーシングを検討中の企業にとっては、導入の敷居が高く感じる可能性もあるでしょう。
ただし、一度システムが整えば、その後は効率化につながる場合が多いため、メリットとのバランスを確認しておくことが大切です。
楽天スーパーロジスティクスの料金体系
楽天スーパーロジスティクスの料金体系は明確で理解しやすいことが特徴です。主に「出荷作業料と配送料」、「在庫保管料」の2つの種類にわかれているため、以下ではそれぞれを詳しく説明します。
出荷作業料と配送料
楽天スーパーロジスティクスの料金体系では、出荷作業料と配送料が必要です。出荷作業料は、商品のピッキング・梱包・出荷に発生するコストです。出荷作業料は、商品の量や形状により変動しますが、1点あたり数十円から数百円程度となります。また、配送料は荷物のサイズや重さ、配送先によって異なりますが、宅配便の60から100サイズの場合は380円(税抜)です。どちらの料金も、業績や取引量により割引が適用される場合もあります。
在庫保管料
在庫保管料も、楽天スーパーロジスティクスの料金体系の一部です。この料金は、業者が保管する商品の量と保管期間で計算され、計算式は「7.5(円/月/個)×商品体積(立方センチメートル)÷ 1000 × 保管日数(日/月)÷ 当月の日数(日/月)」です。このように、商品数が多く、保管する期間が長いほど費用は増加しますが、商品管理や棚卸の手間が省けるため、全体的な業務効率化につながります。
また、保管環境は温度や湿度が管理されているため、品質も維持できるでしょう。ただし、具体的な料金は変動する可能性があるため事前の確認が必要です。
楽天スーパーロジスティクスをはじめとした物流アウトソーシングを効率的に活用しよう
楽天スーパーロジスティクスのような物流アウトソーシングサービスの活用は、ビジネスを効率化できる手段です。物流作業は専門的で手間がかかるため、専門企業に委託することで、本業に集中しやすくなるというメリットがあります。特に楽天スーパーロジスティクスは、豊富な機能を備えているため、細かなニーズにも対応可能です。商品保管から出荷、配送、返品対応までトータルでサポートしてくれるほか、分析レポートの提供によりビジネスの見える化も進められるでしょう。
物流アウトソーシングを活用することで、物流にかかる手間とコストを削減し、ビジネスの成長を助けることが可能です。これからの始めたいという方は、物流アウトソーシングを検討してみてください。
物流倉庫の費用相場
つづいては、物流倉庫にかかる費用相場をご紹介します。
項目 | 費用相場 |
物流倉庫の料金表 | 坪単価4,000~7,000円 |
入庫料・ピッキング料 | 1個あたり10〜30円 |
検品料 | 1個あたり10〜100円 |
梱包料 | 段ボールの場合150〜300円 |
配送料 | 400〜1,200円 |
物流倉庫の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】楽天スーパーロジスティクスについて理解し、目的に合った外注先を選ぼう
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、EC事業者にとって多くのメリットがありますが、すべてのビジネスに適している訳ではありません。取扱商品の制限、必要な初期投資、物流アウトソーシングなど、導入を検討する上で確認すべきポイントが多くあります。そこでおすすめなのが、発注プラットフォーム「アイミツ」です。数多くの物流企業のなかから、あなたのビジネスに適したパートナーを見つけるお手伝いをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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