トランクルームでおすすめの物流倉庫会社12選【2024年最新版】

メーカーや小売店、通販会社など、モノを取り扱う業種で避けては通れないのが備品・在庫の管理。中小・ベンチャー企業のなかには保管スペースに頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか？

今回はそうした方へ向けて、アイミツが厳選した物流倉庫とトランクルームの運営会社12社をご紹介します。

まずは物流倉庫とトランクルームについて、違いを簡単に整理しておきましょう。どちらもモノを置く場所という点では変わらないものの、物流倉庫の利用は寄託契約（＝物品を預かる側が責任をもって保管することを約する契約）です。

倉庫業を始めるにあたっては、国土交通省の認可が欠かせません。このため物流倉庫を運営するのは、専門の倉庫会社もしくは認可を得た運送会社、物流会社です。物品の保管に加え、入出庫や流通加工（検品、ラベル貼り、梱包など）、配送までまとめて請け負います。

一方、トランクルームの場合は、アパートやマンションと同様の賃貸借契約となり、倉庫業の認可は必要ありません。場所を貸し出すだけの契約なので、物品の搬入や管理はすべて利用者側で責任をもって行う必要があります。また、スペースも物流倉庫ほど広くはなく、おおむね10帖（約16.5平方m）前後までにとどまります。

大量の資材や在庫を預け、管理や配送までアウトソーシングしたいのなら物流倉庫。一方でオフィスに置き切れない書類や商品を一時的に保管したいのならトランクルームから検討するのがいいでしょう。

コンテナ・トランクルームでおすすめの物流倉庫会社について知りたい方はこちらから

次はメリットについて。物流倉庫やトランクルームを利用すると、具体的にどんな利点があるのか見ていきましょう。

1つめのメリットは在庫や備品を安心・安全に管理できること。物流倉庫の多くには耐震・耐火設計が施されているほか、定期巡回をはじめとするセキュリティ体制が敷かれています。国交省のハザードマップなどを検証した上で、災害のリスクが小さい立地に建てられている倉庫も少なくありません。

一方のトランクルームは物流倉庫ほどの設備は整っていないものの、ほとんどの物件に大手警備会社の防犯カメラやセンサー、カードキーが付いており、不正侵入や盗難を未然に防げます。

事務スペースや会議室が併設されたオフィスで物品を管理していくのは、なかなか大変なこと。小規模なオフィスでは備品や在庫が通路をふさいでしまうことも少なくなく、雑然と置かれた段ボールや書類の山は、来訪者にマイナス印象を与えます。梱包や荷出しの際の騒音が、デスクワークをしている社員の集中を妨げてしまうこともあるでしょう。

一方でトランクルームを借りれば、一定の保管スペースを確保し、隔離された空間で搬入・搬出作業を行うことが可能。物流倉庫の場合は、流通加工や配送までまとめて一任できるので、おのずと社内の業務効率がアップします。

倉庫・トランクルームを利用すると、防犯・防災、業務効率の改善など、さまざまなメリットを受けられる反面、少なからずデメリットもあるので注意しましょう。

他社の施設を使う以上、致し方ない点ではありますが、物流倉庫と契約すると、固定費として基本料＋業務管理料＋倉庫保管料、変動費として入庫や検品の際の作業料（人件費）がかかります。

一方のトランクルームは、利用面積にあわせた月額利用料（賃料）がベースとなり、運営会社によっては別途管理費や更新の際の手数料が発生します。予算の限られる中小企業やベンチャー企業にとっては、こうしたコストが大きな負担となることもあるでしょう。

保管や管理まで一任できる物流倉庫の場合、搬入や出荷のたびに現地を訪れる必要はありませんが、トランクルームは前述のとおり賃貸借のみの契約です。賃料を抑えようとするあまり、オフィスから遠く離れた地方の物件を借りてしまうと、搬入や搬出のたびに交通費や運送料がかさんでしまうので注意しましょう。

ネット通販などの出荷拠点としてトランクルームを利用する際も、立地条件によって配送料が高くつくことがあるので、やはり注意が必要です。

ここからは料金やサービスの観点からアイミツが厳選した物流倉庫・トランクルームの運営会社をご紹介しています。最初はリーズナブルな料金に特徴がある3社です。

次に東京近郊でトランクルームや物流倉庫を貸し出している3社をご紹介します。

続いてはトランクルームや倉庫を貸し出している老舗企業4選。いずれも創業50年以上の歴史を持ち、充実した設備はもちろんのこと、安全管理や物流加工にも定評があります。

次は商品の配送や物流コンサルティングなど、プラスアルファのサービスが充実している2社をご紹介します。

実際に物流倉庫・トランクルームを利用すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか？

アイミツが以前行った調査によると、物流倉庫の基本料は月額2万円から5万円、業務管理料は月額1万円から5万円、保管料は1坪あたり月額4,000円から7,000円前後。この3つの固定費をベースに、入庫や検品、出荷にともなう作業料（1個につき10円から300円前後）が加わります。

一方のトランクルームは、1帖未満で月額4,000円から8,000円前後、3帖程度までのスペースで1万5,000円から3万円前後が一般的な相場です（※東京都内の場合）。駐車場やエアコンがない物件、荷物の出し入れに時間がかかる上層階の物件は、上記の相場よりやや割安になることも多いようです。

なお、物流倉庫、トランクルームのいずれも料金には地価が反映されています。できるだけコストを抑えるためには、地方の施設・物件を選ぶのも1つの方法ですが、前述のとおり遠隔地ほど運送料や交通費がかさむので、トータルバランスに留意するのを忘れないように注意しましょう。

最後は料金とあわせて、物流倉庫やトランクルームを選ぶ際に目を向けるポイントをご紹介します。

まず何より大切なのは、物品の保管に必要な設備のある施設・物件を選ぶこと。たとえば生鮮食品なら冷凍・冷蔵設備は必須、精密機器なら温度・湿度管理ができる空調設備が欠かせません。事業が急拡大を続けていて、取り扱う商材や在庫が増える見込みなら、相応の空きスペースが必要になってきます。

何を、どう保管するのかきちんと整理するのが、倉庫・トランクルーム選びで失敗しないための第一歩です。

繰り返しご紹介してきたとおり、トランクルームの場合、荷物の出し入れや管理を基本的に利用者側で行う必要があります。込み入った路地で車が横付けできなかったりすると、搬入出に時間がかかってしまうので、できるだけアクセスしやすい物件を選びましょう。

また、地方のトランクルームのなかには、田んぼや水路・河川と隣接していて湿気がちなところもあります。そういった点では、アクセスとあわせて周囲の環境をチェックするのも大切かもしれません。

上記2点とあわせてセキュリティも大事なポイントの1つ。ほとんどの物流倉庫とトランクルームには、カメラやセンサーをはじめとする防犯設備が設置されていますが、それらがきちんと動作するか、死角となる場所がないか、きちんとチェックした上で契約先を選びましょう。

また、夜間や早朝に荷物の出し入れする機会が多い場合は、できるだけ表通りに面した物件から優先して検討するのがおすすめです。

今回はアイミツおすすめの物流倉庫・トランクルームを中心に、利用メリットや契約の際のポイントをご紹介しました。

なお、アイミツではみなさまからのご相談を無料で承っています。ご予算・ご要望に応じて複数のパートナー候補をご紹介し、まとめて見積もりをとることも可能です。物流倉庫やトランクルームの利用を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。