Facebook広告とは？特徴・ターゲティングの種類や費用目安を徹底解説【2024年最新版】

リスティング広告やディスプレイ広告、YouTube広告などに代表されるWeb広告をマーケティングに活用している企業が増えています。そんな中、ターゲティングの精度の高さなどで人気を集めているのがFacebook広告です。

そこで今回は、Facebook広告の仕組みや特徴、フォーマットの種類のほか、利用することによってどのようなメリット・デメリットがあるのか、必要となる費用の目安なども紹介していきます。Facebook広告の配信を検討中で特徴について詳しく知りたいという方は、ぜひ参考になさってください。

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Facebook広告とは、世界で最大規模のユーザー数を誇るSNSであるFacebookをはじめ、関連サービスであるFacebook Messenger（メッセンジャー）やInstagram、Audience Network（オーディエンスネットワーク）などに広告を配信できるサービスです。

Facebook広告を利用することによって、

・精度の高いターゲティングでより成果につながる
・認知度アップから購買まで幅広いフェーズで活用できる
・幅広い広告フォーマットでアプローチできる

などといったメリットを享受できることから、多くの企業に活用されています。

以下では、Facebook広告における4つの配信先について詳しく確認していきましょう。

先にも触れた通り、Facebookは世界でトップクラスの規模を誇るSNSです。実名でユーザー登録する点が他のSNSとは異なり、現実世界で知り合いの人々を中心に交流を深めるツールとして人気を集めています。

月間ユーザー数は世界で29億4,000万人（2022年3月時点）を記録しており、日本国内におけるユーザー数も2,600万人と非常に多いのが特徴。Twitterの国内ユーザー数4,500万人には劣りますが、今もなお多くの人々が利用しているSNSです。総務省の調査によれば、10代のユーザー数は少ないものの30代では半数近くが利用しているほか、20代も33.8%、40代も39%が利用しています。

若者向け商材の広告には向いていないものの、求人系の広告やセミナー集客などといったビジネス系の広告、ネットショップの広告などに向いている媒体です。

Instagramは、写真や動画コンテンツがメインのSNSです。撮影した写真や動画をアプリ内で編集して公開することができ、日本国内では月間で3,300万人ものアクティブユーザーに利用されています（2019年3月時点）。ちなみに、全世界でのアクティブユーザー数は10億人のようです。

総務省の報告によると、10代の利用がもっとも多く69.0%が利用しているとのこと。20代は68.1%、30代は55.6%といずれも多く、40〜50代はどちらも30%台、60台は10%台です。

写真や動画メインのコンテンツであるため、ファッションや美容、料理関連の広告などに強く、Instagramショッピング機能を活用すればネットショップとシームレスに連携することもできます。

Facebook Messengerは、Facebookユーザー同士でメッセージをやりとりできるアプリです。LINEのようなトークアプリを想像してもらえれば近いでしょう。iPhone、Androidどちらであっても、アプリをインストールするだけで特別な利用料金などもなく利用可能で、全世界のアクティブユーザー数は13億人（2017年時点）を記録しています。

Facebook広告でMessengerに広告を配信する際には、受信箱におけるスレッド間、ストーリーズの間などに、より自然な形で表示させることができるのが大きな特徴でしょう。

Audience Networkとは、Facebookと提携しているサービスによるアドネットワークサービスです。GDN（Googleディスプレイネットワーク）のFacebook版と考えてみるとわかりやすいかもしれません。

Audience Networkではグノシーをはじめとするさまざまなアプリと連携しており、その数はなんと数千以上。配信できるプラットフォームの例としては、以下があげられます。

・ニュース系
グノシー、BuzzFeed、東洋経済オンライン、FiNCなど
・ユーティリティ系
食べログ、Simeji、ジモティー、ジョルダン乗換案内など
・エンタメ系
マンガワン、GANMA!、マンガBANG!、IGNIS、PONOSなど
・ゲーム系
モバゲー、ゲームエイト、GameWithなど

コンバージョン率も高く、Facebook内だけでしか広告を見ていないユーザーに対し、Audience Network内にて広告を見たユーザーのコンバージョン率は約8倍ほどと非常に優れています。

Facebook広告を配信することのできるプラットフォームについて解説してきましたが、Facebook広告には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

ここからは、Facebook広告についておさえておきたい3つのポイントについて解説していきます。

Facebook広告を語る上で欠かせない特徴の1つが、ターゲティングの精度が非常に優れているというポイントです。

Facebookは、Twitterをはじめとする他のSNSとは異なり、実名で登録した上で出身地や学歴、勤務先などといったデータまで登録することが一般的です。そのため、ユーザーの登録情報やアクティビティから把握できる趣味や興味関心をベースとして、よりディテールの情報まで考慮した精度の高いターゲティングが可能です。

上記で説明したような登録データをベースにターゲティング層を指定できる機能をコアオーディエンスと呼び、500以上もの項目を活用して分類することができます。

コアオーディエンスでは、性別や年齢、地域、使用している言語などの基本情報のほか、これまでの購入履歴やアクションなどを利用した行動や趣味・関心、学歴や社内での役職といった利用者層、いいねやフォローから把握できるつながりなどの項目を基準としてターゲティングを行うことができます。

Facebook広告では、カスタムオーディエンスと呼ばれるオプションも利用することができます。

広告主が所有している顧客の氏名やメールアドレスなどといったデータをFacebookにアップロードすることで、データ照合・ハッシュ化ののちアクションを実行した人にだけ広告を表示することができます。ここでいうアクションとは、Facebookページの投稿に対するいいね！などをはじめ、アプリのインストールやネットショップでの購入などです。

1つの広告アカウントにつき最大で500種類までのカスタムオーディエンスを作成できます。

Facebook広告では、先に説明したカスタムオーディエンスを活用し、そこから派生した別種類のオーディエンスとして類似オーディエンスを作成することも可能です。

カスタムオーディエンスをベースに類似オーディエンスを作成することによって、既存のロイヤリティの高い顧客と同じような傾向を持つユーザーにアプローチでき、よりアクションに移してくれる可能性が期待できる層へとリーチすることが可能になります。

Facebook広告では、ターゲティングのみならずトラッキングも正確に行うことができます。

Facebookがログインしなければ使用できないサービスであることを活かし、一般的なWebサイトのトラッキングのようなCookieを活用した計測ではなく、ユーザーIDをもとに計測できるのが大きな特徴。PCとスマートフォンなどデバイスをまたいでしまった場合でも、ブラウザベースではないので正確にトラッキングすることが可能です。

Facebook広告は、すべてのファネルで活用できるような柔軟性に優れているという点も特徴の1つです。

Facebook広告は、その優れたターゲティング精度を活用することによって、認知・検討・行動・顧客関係管理までのフルファネルにおけるマーケティング課題を解決することができます。FacebookはSNSの1つであることから、ちょっとした隙間時間、通勤・通学途中、夜眠る前など、さまざまなシーンやタイミングで見られることが多いため、その点においても幅広いファネルへの対応度を向上させています。

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Facebook広告は、利用することによって、以下のようなメリットがあります。

・スモールスタートが可能

Facebook広告は、出稿最低金額が100円から。費用を最低限に抑えながら出稿することもできます。まずは小規模にはじめて、さまざまなテストをかさんた上で本格的に運用していくこともできるでしょう。

・多くの人々にアプローチできる

先にも紹介した通り、Facebookは世界最大級のユーザー数を誇るSNSです。日本国内のユーザー数も非常に多いため、より多くの人々にアプローチできるプラットフォームを探しているという場合にはおすすめでしょう。

・細かなターゲティング設定で成果が出やすい

繰り返しになりますが、Facebook広告はターゲティングに優れています。Facebookに登録されているデータやアクション履歴をベースに、「都内在住の30代女性で大卒、趣味は美容や語学」などといった細かな設定のもとアプローチ可能です。

Facebook広告を利用することによってさまざまなメリットがありますが、デメリットもゼロではありません。Facebook広告を利用する前に、デメリットについても把握しておくと安心でしょう。具体的には、以下のようなデメリットがあげられます。

・高額商材には弱い

Facebookは、ネットショップの広告やセミナーの広告などには強いとされていますが、高額商材を広告したいという場合にはあまり向いていません。富裕層をターゲットとした商材やビジネスパーソン向けの広告を出稿しても、あまり成果にはつながらないでしょう。

・変更点が多い

Facebook広告は仕様変更の頻度が高く、仕様が変更されたこちらの運用についても編集を加えなければなりません。操作画面のデザインが変わってしまうこともあるため、注意が必要です。

Facebook広告では、さまざまなフォーマットを利用して広告を配信することができます。
ここからは、Facebook広告で利用できるフォーマットの種類についてまとめて確認していきましょう。

Facebook広告では、Facebookページに投稿された写真や、広告クリエイティブ用に撮影された商品画像などを使用することができます。画像だけでなく、画像＋テキストという形で配信されることが多いでしょう。ちなみに、もしも画像内にテキストを挿入したいという場合には、画像の20%以内にテキストを収めたほうが効果的です。

Facebook広告の中でも、ストーリーズやフィード、インスタント記事やインストリーム、検索結果内に表示されます。アパレルアイテムなどの広告に便利ですが、始めやすくどの商材にもおすすめでしょう。

Facebook広告では、動画広告も配信することができます。画像広告と同じく、フィードをはじめストーリーズやインストリーム、検索結果画面やインスタント記事にて配信可能です。

配信することのできる動画の尺は、どのような広告なのかにも左右されますが最大で240分まで。キャプションや音声の挿入は任意とされていますが、Facebook側からはどちらも挿入するようおすすめしているようです。訴求力の高さからどのような商材にもおすすめできるフォーマットと言えます。

Facebook広告では、画像と動画とが合わさったようなスライドショー広告を配信することもできます。動画を作成するよりもスピーディに作成できる一方で、一般的な画像広告よりも訴求力を上げることができるため、工数を抑えながらも動画を広告に活用したいという場合におすすめでしょう。どのような商材にも適しているフォーマットです。

Facebook広告では、複数の画像が動画を組み合わせながら広告を掲載できるカルーセル広告を配信することもできます。

掲載する画像や動画の1つずつにバラバラなリンク、CTAボタンなどを設定できるのが特徴で、広告自体にストーリー性を生むことも、複数の商材を一挙に広告することもできるなど、さまざまな訴求方法に応えることが可能です。

中でもパフォーマンスの優れたクリエイティブを自動で先頭に配置してくれる機能も利用できるので、ストーリー性がなく規則性もいらない場合には活用するとより効果的かもしれません。ECサイトの広告や美容、観光、不動産などの商材におすすめのフォーマットでしょう。

Facebook広告では、スマートフォン向けのフォーマットであるインスタントエクスペリエンスも利用することができます。

FacebookやInstagramなどで配信されている広告をスマホアプリから広告すると、クリエイティブが画面いっぱいのフルスクリーンで表示されるのが特徴で、遷移先URLに飛ぶ前により詳しい情報を見せることが可能です。画像や動画、テキストなども活用した広告クリエイティブを利用でき、それらを組み合わせることで新たな表現が広がるでしょう。

コーディネート写真とその商品の詳細写真などを掲載したいときにもおすすめで、アパレルや不動産、食品関係などさまざまな商材におすすめです。

Facebook広告では、コレクション広告と呼ばれる画像や動画を活用した広告も利用することができます。

メインビジュアルとされる画像、あるいは動画の下に参考となる画像を4枚並べて展開することのできる広告で、商品についてより詳しくチェックしながらネットショッピングが可能になる点がパフォーマンスを高めています。特にアパレルなどのECサイトに関する広告におすすめでしょう。

ここまでFacebook広告でどのような広告を配信できるのかを説明してきましたが、もっとも気になるのが費用面ではないでしょうか。

そこでここからは、Facebookの課金方式について紹介していきます。Facebookでは、基本的に以下の課金方式を採用しています。

・CPC
・CPM

それぞれ特徴を確認していきましょう。

CPCとは、「CostPerClick」の略でクリックされるごとに課金される方式のこと。CPC広告は、「クリック報酬型広告」という意味になります。

広告が表示されるだけでは費用がかからず、ユーザーがクリックしてリンク先URLに遷移した時点で広告費が発生する仕組みです。Facebookにおけるキャンペーンの目的を、トラフィックやアプリの宣伝、売上に設定している場合はCPC課金でも利用することができます。

CPMとは「CostPerMille」の略で、広告が1,000回表示される際に必要となる費用を意味しています。また、表示回数が1,000回を超えるごとに広告費が発生する課金方式のこともCPMと呼び、Facebook広告のすべてのキャンペーン目的において利用することができます。

CPCとは異なり、ユーザーが使用しているデバイスの画面に表示されるだけで課金対象となるため、認知度アップなどにぴったりな課金方式です。

Facebook広告では、Facebook広告を出稿する目的に合わせてキャンペーンの種類を選択することが非常に重要です。

ちなみに、Facebook広告における広告の目的は、広告を見たユーザーにとってもらいたいアクションを意味しており、どのようなアクションをとってもらいたいのかによって、使用するべき広告やフォーマットなどを変更することとなります。広告の目的と広告の種類やフォーマットなどがマッチしていることが非常に重要なので、キャンペーンの種類について正確に把握しておきましょう。

Facebookにおけるキャンペーンの目的は現在6種類となっていますが、それらは大きく3つの目的にカテゴライズすることが可能です。

認知は、ユーザーに対して自社製品やサービスの価値をアピールし、興味を抱いてもらう段階を目的としています。
Facebook広告におけるキャンペーンの目的では、認知度アップがこの目的にカテゴライズされるでしょう。認知度アップでは、ブランドの認知度アップをはじめリーチ拡大や動画再生数の向上などが含まれています。

「まずは自社の広告に興味を持ってもらいたい」、「広告を見て自社製品やサービスを覚えてくれている、興味を持ってくれているユーザーを増やしアプローチしていきたい」という場合におすすめです。基本的にCPC課金のみ利用することができます。

検討は、すでに自社製品やサービスなどについて知っているユーザーに対して、さらに上の段階の購入に至るよう広告を通して促すことを目的としています。

トラフィックやアプリの宣伝、再生数アップ、リードの獲得やエンゲージメントなどのキャンペーン目的が検討にあたり、特定のWebサイトなどにアクセスを促したい場合や、いいね！やイベントへの参加を促進したい、ユーザー情報を収集したいなどという場合におすすめです。課金方式はそれぞれのキャンペーン目的によって異なりますが、CPC・CPMどちらも利用することができます。

コンバージョンは、購入に近いユーザーにターゲットを絞って広告配信を行い、売上に直結させることを目的としています。コンバージョンやカタログ販売、メッセージの獲得などを目標としたキャンペーン目的である売上がコンバージョンとして分類されます。

Facebook広告を配信するからにはすぐに成果をあげたいという場合には、売上に直結するコンバージョンを目的として広告運用を行うパターンが多いでしょう。

出典facebook https://www.facebook.com/business/help/325793898950394

digimarl https://digimarl.com/syllabus/facebook-ads-cost/

ANAGRAMS https://anagrams.jp/blog/consolidating-the-campaign-objectives-into-6/

Facebook広告を運用する際にどのくらいの費用がかかるのか気になるという方も多いかもしれませんが、費用の目安はそれぞれのジャンルによっても大きく異なります。最低出稿単価は100円ですが、1日1,000円ほど、月間3万円程度の予算から始めるのが無難でしょう。

もしも広告セットに設定した予算が低すぎるという場合には、スモールスタートでテスト運用を行なってみても、正しい結果が測定できず誤った選択を行なってしまうリスクが高まります。ある程度の予算は確保しておかなければ、Facebook広告での成果は出づらいと言えるでしょう。

Facebook広告を運用する上で最適な広告費用を把握するためには、「広告マネージャ」にあるシミュレーションを活用するか、CPA（Cost per Acquisition）やROAS（Return On Advertising Spend）といった指標をもとに費用を分析して見直してみる、あるいは広告代理店に相談してみるというのも1つの手段でしょう。

Facebook広告を始める際には、以下の流れに沿って手続きを進めましょう。

1.Facebookビジネスマネージャアカウントと広告アカウントの開設
2.キャンペーンの作成
3.広告セットの作成
4.広告クリエイティブの作成
5.支払い方法の設定

この中でも重要なのが、キャンペーンの作成や広告セットの作成です。
先にも述べている通り、キャンペーンの目的に関してはどのようなアクションをユーザーに求めるのかによって選ぶべき目的が左右されるため、Facebook広告を運用することでどのような効果、アクションを求めるのかをきちんと整理して設定しましょう。どの目的を選ぶのかによって課金方式も異なるため注意が必要です。

また、広告セットの作成ではターゲティング設定を細かく行いましょう。よりディテールまでこだわってターゲティングを行うことによって、成果の出やすさが大きく変わります。

ネット広告の費用をご紹介します。

より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターのご利用をおすすめします。

今回は、Facebook広告の特徴や広告フォーマット、課金方式、費用目安などを中心に解説してきました。
Facebook広告は、世界トップクラスのユーザー数を誇るFacebookやMessenger、Instagramなどに配信することのできる広告です。活用することによってさまざまな効果を期待できるので、Web広告に挑戦したい場合にはぜひFacebook広告を取り入れてみましょう。

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