ネット広告の流れ・手順をわかりやすく解説【2024年最新版】
ネット広告に挑戦したいと思っていても、どのような流れ・手順で進めていけばいいのかわからず、結局始められていないという方も多いのではないでしょうか。しかし、YouTube広告やSNS広告などといったネット広告は運用次第で非常に効果があり、活用しない手はありません。
そこで今回は、そもそもネット広告とは何かをはじめ、ネット広告を出稿する際の流れ・手順について紹介していきます。
自社で広告運用する場合・広告代理店に外注する場合のどちらも解説していくため、外注しようか迷っている方も参考になさってください。
ネット広告とは
ネット広告(Web広告)とは、名前の通りインターネット上で表示される広告のこと。その中でも純広告と運用型広告の大きく2つに分類されます。
純広告はインターネット上の広告枠を買い取った上で配信するもの。一方で運用型広告は、配信場所や内容、入札金額がそれぞれ調整できるものを指します。純広告よりもリーズナブルに配信できるほか、ニーズの動向などにあわせ柔軟に運用できることから、運用型広告を利用する層が多いようです。ネット広告と一口に言っても種類が豊富なので、以下で1つずつ確認していきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、Google・Yahoo!JAPANの2つの検索エンジンで表示される広告のこと。検索連動型広告とも呼ばれ、検索結果に連動して広告が表示されます。
広告が表示されるごとにではなく、クリックされるごとに料金が発生することからPPC広告(PayPerClick)とも呼ばれることも少なくありません。出稿したいキーワードに対する入札方式を採用しており、競合が多ければクリック単価増、入札の少ないキーワードであればクリック単価減となります。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、自社Webサイトに訪れたことのあるユーザーなどに対し、他のサイトを閲覧している際にも自社商品・サービスの広告を表示して、再度アプローチすることのできる広告です。
より具体的に説明すると、自社ECサイトでカートに商品を入れたものの、結局は購入に至らなかったユーザーAがいる場合、Aが他のWebサイトを閲覧している際にも、自社ECサイトや商品のバナー広告、動画広告などを表示させることができます。過去に閲覧していた、買おうか迷っていた商品の広告を再度見せることによって、再びサイトに訪問するよう促すことが可能です。
YouTubeやGmailなどといったGoogleが提供するサービスで広告を表示できる「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」や、Yahoo!JAPANが提供するYahoo!知恵袋や提携サイトなどに広告を配信できる「YDN((ahoo!ディスプレイアドネットワーク)」などをプラットフォームとします。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト上の広告エリアに表示させることのできる画像、あるいはテキストによる広告です。
写真やイラストなども活用できるほか、ユーザーが訪れるさまざまなWebサイト上に表示されることから、ブランディングや認知度アップに非常に効果的。リターゲティング広告同様、Googleが提供する「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」や、Yahoo!JAPANが提供する「YDN((ahoo!ディスプレイアドネットワーク)」などのサービスを利用します。
リスティング同様クリック課金を採用しているほか、インプレッション課金(CPM)も利用可能。インプレッション課金の場合、広告が1,000回表示されるごと料金が発生します。
SNS広告
FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどに配信することのできる広告がSNS広告です。
ターゲティングの精度が高いFacebook広告、アパレルや美容、飲食系の商材に強いInstagram広告、ニッチなユーザーへのアプローチも可能なTwitter広告、全世代を通して多くのユーザー数を誇るのが魅力のLINE広告など、それぞれの強み・特徴があるため、商材とマッチした媒体を選ぶ必要があります。
各SNSに広告を配信するだけでなく、自社商材をSNSにてインフルエンサーに宣伝してもらうインフルエンサーマーケティングを併用することも多いでしょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、商材についてブログやWebサイトなどで宣伝してもらい、ページ内に貼られたアフィリエイトリンクを経由して購入につなげる広告のこと。アフィリエイト・サービス・プロバイダ(ASP)を通してアフィリエイト広告の出稿を依頼し、アフィリエイター(アフィリエイト広告を掲載してくれる人々)の所有するブログなどで商品がPRされます。
基本的には商品・サービスの購入や資料請求などといった成果が得られ次第報酬が発生するため、費用の無駄がで出にくいと言えるでしょう。
動画広告
動画広告は、YouTubeなどで配信される動画形式の広告です。動画コンテンツ中に流れるインストリーム広告や、バナー広告の枠で配信することのできるインバナー広告、記事やフィードの間で掲出されスクロールされると動画が流れるインリード広告など、動画広告といってもその種類はさまざま。
主流としてはインストリーム広告ですが、インストリーム広告の中でもスキップのできるもの(スキッパブル広告)・できないもの(ノンスキッパブル広告)に分かれています。
ノンスキッパブル広告の方が、広告を最後まで見てもらうことでサービスや商品について知ってもらえるメリットはあるものの、スキップできないことに対して悪い印象を持つ視聴者もいるため、活用には注意が必要です。スキッパブル広告であれば、興味のあるユーザーがスキップせずに見てくれるため、不快感を与えず訴求することができるでしょう。
純広告
ここまでに紹介してきたネット広告は運用型広告と呼ばれ、入札単価・入札価格の設定などを柔軟に行えるタイプの広告です。一方、看板広告や交通広告、新聞広告などと同様に、掲出価格や掲出期間が前もって決められているネット広告も存在し、これを純広告と呼びます。
検索エンジン上・Webサイト上などの広告枠を購入し、掲出期間中は確実に広告が配信されている点が大きなメリット。ユーザーに対し確実に広告を届けたい、とにかく認知度を上げたいという場合にぴったりです。
SEO対策との違い
Web集客となるとSEO対策が重要であるという認識の人が多いかもしれませんが、ネット広告とSEO対策ではどう異なるのでしょうか。
SEO対策は、あくまでも検索エンジンに評価され上位に表示させるための対策のこと。自社サイトのチューニングを行い、ユーザーが求めている答えに適切に対応できるサイトを作り上げることで、検索エンジンで上位に表示されるようになります。この際、広告とは異なり料金などは一切かかりません。
リスティング広告も同様に検索エンジンに表示されますが、クリックされればされるほど広告料金は上がっていきます。しかし、上位に表示されるまでに数ヶ月単位で時間がかかることも多いSEO対策とは異なり、即日で広告を配信できることから、なるべく短期間で効果を出したいのであればリスティング広告がおすすめです。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、ネット広告を活用しながらSEO対策も進めるのがベストでしょう。
リスティング広告・リターゲティング広告・ディスプレイ広告を配信する時の手順・流れ
ここからは、それぞれのネット広告を配信する際に必要となる手順・流れを簡単に解説していきます。
はじめに、リスティング広告やリターゲティング広告、ディスプレイ広告の3つの手順について確認していきましょう。
自社で対応する場合
リスティング広告やリターゲティング広告、ディスプレイ広告を配信する場合は、非常に流れが似ているため、まとめておさえておくと安心です。
自社で対応するという場合、Google広告やYahoo!広告のアカウントを作成し、クレジットカードなどの支払い情報を登録。その後、キーワードや入札単価などといったキャンペーンの作成を行います。リスティング広告の場合、キャンペーンタイプは「検索」。リターゲティング広告とディスプレイ広告の場合は「ディスプレイ」で登録しましょう。
その後、キャンペーン設定の登録や広告グループの設定、広告作成などを経て、広告配信となりますが、広告を配信したことがない場合にはなかなか難しいと感じるかもしれません。また、この他にも日々の運用業務が発生するため注意が必要です。
外注する場合
広告代理店やWebマーケティング会社に依頼する場合には、外注先の選定から慎重に行っていきましょう。
予算やサービス内容、これまでの実績などをふまえて外注先を決めることができたら、打ち合わせや見積もりなどを経て契約となり、広告配信・運用に関することをまとめて任せることができます。
例えばリスティング広告の場合、「自社で対応する場合」で説明した初期設定だけでなく、
・競合調査
・日々の入札価格の調整
・キーワードあたり単価の調整
・A/Bテスト
・キーワード設定/除外キーワード設定
・運用結果のレポーティング
・改善案の立案
などの運用業務が必要となりますが、Webマーケティング会社であればまとめて依頼可能です。
アフィリエイト広告を配信する時の手順・流れ
ここからは、アフィリエイト広告を配信する場合の手順・流れを確認していきましょう。
自社で対応する場合
自社で対応する場合、はじめに「A8.net」のようなASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)のアカウントを作成し、企業情報などを登録します。登録された内容をもとにASP側が審査を行い、問題なく登録申請が通ったら広告素材の準備やトラッキングタグのテストなどを行って、料金プランを選び入金してください。入金が完了したら、あとはASPに登録しているアフィリエイターが自社サービスや商品を紹介してくれるのを待つという流れになります。
しかし、ASPに登録が完了するだけで成果が発生するわけではありません。また、複数のASPを利用するという場合には管理も煩雑になるでしょう。
外注する場合
Webマーケティング会社や代理店に依頼する場合、単にASPへの登録や広告運用を代行してもらえるだけでなく、戦略の立案やアフィリエイト広告を掲載してもらう媒体のプランニング、効果分析やさらなるプロモーション立案までまとめて任せることができ、複数のASPに登録している場合でもデータの一元管理が可能。自分たちは今まで同様の業務に集中できるメリットがあります。
動画広告を配信する時の手順・流れ
ここからは、動画広告を配信する場合の流れを確認していきます。YouTubeで動画広告を配信すると仮定して、手順をチェックしていきましょう。
自社で対応する場合
自社で対応する場合、広告に使用する動画を作成するところから始まります。動画制作が難しい場合は、映像・動画制作会社に外注し、広告用動画を作成してもらいましょう。
動画が完成したらYouTubeにその動画をアップロードし、Google広告にログインして、リスティング広告やディスプレイ広告などと同様にキャンペーンを作成します。キャンペーンタイプを選択する際は、「ブランド認知とリーチ」のカテゴリーから「動画」を選んでください。
その後、入札価格や配信期間などといった細かな情報を入力し、先ほどYouTubeにアップロードした動画のURLを登録すれば、広告を配信することができます。しかし、他のネット広告と同様に、配信して終わりではなく日々の運用作業が必要となります。
外注する場合
広告代理店やWebマーケティング会社に外注する場合、動画制作から依頼できることも少なくありません。広告のプロが全面的にバックアップし、成果につながる広告を制作してくれるため、まだ動画広告を用意できていないという場合でも安心でしょう。
また、他広告媒体との相乗効果を出すにはどうするのか、認知度の向上だけでなくアクションにつなげるにはどうするべきかなどまとめてサポートしてくれるので、成果にこだわりたい場合には外注がおすすめです。
SNS広告を配信する時の手順・流れ
ここからは、SNS広告を配信する場合の手順・流れを確認していきましょう。
自社で対応する場合
自社で対応する場合はどのような手順を踏むのか、Twitter広告を配信すると仮定して説明していきます。
Twitter広告を配信する場合、アカウントを作成していない場合はアカウントの作成から、すでにアカウントがある場合にはログインし、「Twitter広告」で広告アカウントを作成します。支払い情報などを登録してアカウントを作成できたら、広告キャンペーンの目的やキャンペーン名、予算や開始日時などといったキャンペーンの設定を行い、広告グループの作成やターゲティングの設定まで済ませます。
その後、広告用のツイートを投稿する、あるいは既存のオーガニックツイートを使用して広告を配信し、キャンペーンが開始してからはTwitter広告の管理画面から利用金額や成果などを随時チェックしましょう。
外注する場合
Webマーケティング会社や代理店に依頼する場合、現状課題のヒアリングから依頼できるため、現状の問題点や適切なアプローチの把握から行うことができます。ヒアリングが完了次第、初期設定やクリエイティブ作成、広告配信、分析や改善などをまとめて任せることが可能です。
もしもWebマーケティング会社に外注する場合には、Twitter広告の正規代理店としてサービスを提供している会社がおすすめでしょう。
ネット広告を自社対応する場合と外注する場合のメリット・デメリット
ネット広告を外注するときのメリット・デメリットを知りたい方はこちらの記事をぜひチェックしてみてください。
ネット広告の外注先の選び方・ポイント
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ネット広告の相場・費用
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まとめ
今回は、主要ネット広告を配信する場合の手順・流れを確認してきましたが、どれも自社で対応するには難しい方法ばかりです。クリエイティブ作成だけでなく、日々の効果分析や改善、新たなプロモーション立案を自社ですべてカバーするのは、非常にハードルが高いもの。Webマーケティングの担当者がいる、広告運用に強い人材がいるという場合は問題ありませんが、いない場合や人手不足の場合はプロへの外注がベストといえるでしょう。
ネット広告の配信で確かな成果をあげたいなら、Webマーケティング会社への外注を検討してみることをおすすめします。
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