リマーケティング広告とは|種類と成功させるためのポイントをご紹介【2024年最新版】
さまざまな外注先を比較検討できる「アイミツ」が、リマーケティング広告について分かりやすく解説します。基礎知識はもちろん、リターゲティング広告との違い、リマーケティング広告の種類、メリット・デメリット、成功させるポイントなどをまとめましたのでぜひ参考にしてください。
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リマーケティング広告とは
リマーケティング広告とは、自社商品・サービスのWebサイトを訪問したことのあるユーザーを追跡した上で配信する広告で、リターゲティング広告とも呼ばれています。過去に自社のWebサイトを訪れたユーザーは商品・サービスに対する興味・関心があると考えられるため、追跡・再アプローチを通じてコンバージョンへつなげるのが大きな狙いです。
リマーケティング広告の大きな特徴は、ユーザーがほかのWebサイトを閲覧している時に表示されるという点。「ユーザーが自社サイトを訪問→離脱→追跡→他サイトの閲覧中に広告を表示する」という仕組みとなっており、数あるWeb広告の中でも唯一「追客機能」を持つ媒体です。
リターゲティング広告との違い
リマーケティング広告に似た言葉に「リターゲティング広告」と呼ばれるものがあります。両者はいずれも「ユーザーを追跡して表示するWeb広告」であり、基本的な仕組みに違いはありません。呼び方が異なるのは、単純に媒体ごとの名称が違うという理由からです。
【媒体ごとの名称】
リマーケティング:Google
リターゲティング:Facebook、Criteo、BLADE
サイトリターゲティング:Yahoo!
このように媒体によって名称が異なるため、たとえばGoogle広告を中心に運用する会社なら「リマーケティング広告」、Facebook広告を中心に運用する会社なら「リターゲティング広告」と呼ばれているのです。
リターケティング広告の仕組み
ユーザーの行動を追跡して広告を表示するリターゲティング広告において、重要な役割を担うのが「Cookie(クッキー)」です。Cookieはユーザーが過去に訪問したWebサイトの閲覧履歴やログインIDといった情報を端末に保存する機能で、ユーザーに「ID・パスワードが自動で入力される」という利点があるだけでなく、企業は「過去に自社サイトを訪れたユーザーであるか」を認識する目印としても活用できます。
なお、ユーザーにCookieを付与するには専用のタグを自社サイト内に埋め込む必要があります。このCookieの情報をもとに自社サイトを訪れたことのあるユーザーを追跡し、他サイトに広告を表示させるというのがリターゲティング広告の基本的な仕組みです。
リマーケティングとリターゲティングの種類
リマーケティングとリターゲティングは、「ユーザーを追跡して広告を表示する」という性質は共通しているものの、実際にはさまざまな種類が存在しています。
・アプリのリマーケティング
・動画リマーケティング
・検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)
・動的リマーケティング
・Googleアナリティクスのリマーケティング
・顧客の連絡先情報にもとづくリマーケティング
種類によって媒体はもちろん相性のいい商品・サービスも異なるため、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。ここからは、リマーケティング/リターゲティング広告の種類別の概要や特徴について解説していきます。
標準のリマーケティング
「標準のリマーケティング」は、広告主の運営するWebサイトを過去に訪問したことのあるユーザーに対して、広告配信枠を設けているWebサイト・アプリの閲覧中に広告を配信する方法です。ユーザーを追跡するためのCookieを取得する専用タグを自社サイトに設置し、自社サイトを訪れたユーザー(タグを読み込んだユーザー)をリスト化して広告配信対象とします。
この方法は「商品ページを閲覧したユーザーのみ」「カートに商品を入れた状態で離脱したユーザーのみ」といったように、対象者を細かく絞り込んだ広告配信が可能というのが大きな特徴です。
アプリのリマーケティング
「アプリのリマーケティング」とは、広告主が運営するiPhone/Android端末向けアプリから得られるユーザーの行動履歴をもとに広告を表示する方法です。一定期間アプリを起動していない休眠ユーザーに対して用いられるのが一般的で、行動履歴を測定するには「SDK(Software Development Kit)」をプログラムをアプリ内に実装させる必要があります。
行動履歴からはアプリの起動回数や購入履歴など、さまざまなユーザーアクションに関する情報を取得できるため、アクションごとにユーザーをリスト化してGoogle広告やYahoo!広告などで広告を配信可能です。
動画リマーケティング
「動画リマーケティング」とは、広告主のYouTubeチャンネルや自社サイトなどで配信している動画の視聴履歴があるユーザーに対して広告を表示する方法です。YouTubeでは広告主のYouTubeアカウントをGoogle広告と連携させることで利用できるようになります。また、InstagramやTwitter、Facebookなど動画フォーマットに対応している媒体であれば、バナー形式での広告配信も可能です。
自由度が高いという特徴を持つ動画の力を最大限に活かすことができれば、幅広い形での訴求が実現するのではないでしょうか。
検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)
「検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)」は、広告主の運営するWebサイトを訪れたことのあるユーザーが、検索エンジンやパートナーサイトで検索した際の結果ページに広告を表示する方法です。標準のリマーケティングとの大きな違いとしては、「検索するユーザーがターゲットとなる」という点があげられます。
自社サイトへの訪問履歴にくわえて検索ワードも紐づけることで、ユーザーが自社の提供する商品・サービスに関連する情報を検索するタイミングで際アプローチが可能となるため、たとえばカートに商品を入れたまま離脱したユーザーなど高い興味・関心を持つユーザーへの効果的な訴求が可能です。
動的リマーケティング
「動的リマーケティング」とは、広告主が運営するWebサイト・アプリの閲覧履歴があるユーザーに対して、それぞれの過去の閲覧情報やアクションなどを参考にしてカスタマイズした広告を配信する方法です。行動履歴をもとに最適な広告を自動的に生成・表示できるという特徴があるため、ユーザーごとの興味・関心に合わせてアプローチすることができます。
賃貸住宅や求人情報などユーザーによって好みや希望の分かれる商品・サービスとの相性に優れており、ニーズに寄り添った広告を表示することでコンバージョンへつなげやすいというメリットがあります。
Googleアナリティクスのリマーケティング
「Googleアナリティクスのリターゲティング」は、Googleの提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を用いて広告を表示する方法です。Webサイトにおけるユーザーの「滞在時間」や「セッション数」「カゴ落ち(カート離脱)率」などGoogle アナリティクスで取得できるさまざまな情報をもとに、ユーザーを細かに絞って広告を配信することができます。
Google広告単体では不可能な細かなセグメント分けも可能となっているため、費用対効果やコンバージョン率を高めやすいというのも大きな特徴です。
顧客の連絡先情報にもとづくリマーケティング
「顧客の連絡先情報にもとづくリマーケティング」は、広告主が保有する顧客のメールアドレスや住所、電話番号などのデータを活用して広告を表示させる方法です。この方法で広告を配信するには顧客データをもとにリストを作成する「カスタマーマッチ」というGoogleの機能が必要ですが、利用にあたってはGoogleの定めた要件を満たさなければならないため、事前に確認しておく必要があります。
なお、カスタマーマッチで作成したリストへ広告を配信できるのはもちろん、リストの類似ユーザーを対象とした広告配信も可能です。
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リマーケティング・リターゲティング広告のメリット
「ユーザーを追跡して広告を表示する」という特徴を持つリマーケティング・リターゲティング広告の大きな強みは、自社サイトを訪れた履歴のあるユーザーへアプローチできるという点です。過去に接触歴のあるユーザーは、自社の商品・サービスに対して興味・関心を抱いている可能性が高いと考えられるため、効果があらわれやすいとされています。ここからは、リマーケティング・リターゲティング広告の代表的なメリットを解説していきます。
見込み客に対する再アプローチが可能
Webサイトやアプリを利用するユーザーの中には、「比較・検討のために訪問した」「興味本位で覗いてみた」などの理由から離脱するユーザーが数多く存在しています。これらのユーザーは広告主の提供する商品・サービスに関する一定の知識を持っている可能性が高く「見込み客」とも呼べるため、リマーケティング広告を通じて再アプローチすることで成果へつなげやすくなると考えられます。
また、過去にWebサイト・アプリを訪れたユーザーであっても「商品・サービスの存在を忘れてしまっている」状態のユーザーも存在するので、そうしたユーザーに商品・サービスを思い出してもらうきっかけにできるのも大きなメリットでしょう。
コンバージョン率が高い
コンバージョン率が高いというのも、リマーケティング広告のメリットの1つです。リマーケティング広告のターゲットとなるのは、過去に自社の商品・サービスのWebサイトやアプリを利用したことのあるユーザーです。「自社の商品・サービスに興味・関心を抱いていた」「自社の商品・サービスを認知している」ユーザーに絞った訴求が可能。たとえば、カートに商品を入れた状態で離脱したユーザーに対して、該当商品の広告を表示すれば再訪問や購入の動機づけとなることから、リマーケティング広告は数ある広告の中でも成果につながりやすいとされています。
広告制作の負担が少ない
広告の出稿にあたっては、媒体を問わず広告物の制作にかかる時間やコストを懸念する方も多いでしょう。しかし、リマーケティング広告なら広告費用の負担を抑えながらの運用も可能です。たとえば「動的リマーケティング」の場合は、「商品Aの閲覧履歴のあるユーザーには商品Aの画像が広告として表示される」といったように、ユーザーの閲覧履歴や行動履歴に応じて広告の表示内容がカスタマイズされます。
自社サイト・アプリ内で使用されている画像が広告として表示されるため、広告用のクリエイティブを用意する必要はありません。また、Google広告にはリマーケティング広告のテンプレートも用意されているので、指示にそって作業を進めるだけで広告を作成できます。
リマーケティング・リターゲティング広告のデメリット
リマーケティング・リターゲティング広告には、メリットだけでなくデメリットも存在しています。対象が自社サイト・アプリの閲覧履歴のあるユーザーとなるので、新規顧客の獲得には不向きです。「自社の商品・サービスを知らない層にもアプローチしたい」という場合には、ほかの施策と組み合わせての運用を検討する必要があるでしょう。ここからは、リマーケティング・リターゲティング広告のデメリットを具体的に解説していきます。
リスト内のユーザーに成果が左右される
リマーケティング広告では過去に接触のあったユーザーがターゲットとなりますが、広告を目にしたすべてのユーザーが商品の購入やサービスの利用にいたるとは限りません。クリック数が増えるほどに広告費が膨らんでいく仕組みとなっているため、費用対効果は「リストの内容(精度)」に大きく左右されます。
広告配信リストに含まれるユーザーの中に、成果につながらないユーザーが多く含まれていれば、それだけ費用対効果は低くなってしまいます。したがって、リマーケティング広告を活用する際は「リストの精度」を重視し、セグメント分けなどを工夫しながらリスト作成を進めましょう。
リストが蓄積されないと効果を発揮しない
リマーケティング広告・リターゲティング広告には配信リストの「最低数」が設けられており、Google広告は100件から、Yahoo!広告は1,000件からとなっています。ただし、これらの条件を満たしていてもリストの件数が少なすぎる場合は、露出数も比例してしまうため注意が必要です。
そもそもリマーケティング広告は「過去に接触のあったユーザーのみが対象」となるもので、さらにセグメント分けなどによってリストを精査することによって費用対効果を高めやすくなる広告手法のため、リストが蓄積されていない状態では効果を発揮するのは難しいでしょう。
リマーケティング・ リターゲティング広告を成功させるポイント
リマーケティング広告・リターゲティング広告は「接触のあるユーザーのみが対象となる」という性質を持つことから、蓄積されたリストを有効活用するのが基本とされています。つまり、「リストの質が成果の良し悪しや費用対効果を左右する」という点を踏まえて運用していくことが大切です。ここからは、リマーケティング・リターゲティング広告の運用を成功させるポイントを解説していきます。
リストの精度を上げる
リマーケティング・リターゲティング広告では「いかに無駄なクリックを抑え、コンバージョンにつなげるか」が重要なポイントとなるため、蓄積されたリストのすべてに配信するのではなく、細分化して精度を高めたリストへ配信する必要があります。
・特定の商品・サービスページを閲覧したユーザー
・最後にWebサイトを訪問してから数日以内のユーザー
・コンバージョンにいたった、いたらなかったユーザー
・特定の年齢層に該当するユーザー
これらはあくまで一例ですが、リストを属性ごとに分類した上でリマーケティング・リターゲティング広告を配信することで、コンバージョンの見込みが低いユーザーを除外でき、費用対効果を高めやすくなるでしょう。
コンバージョンまでの期間を把握しておく
広告経由で成果をあげるためには、自社の商品・サービスのコンバージョンまでの期間を把握しておくことが大切です。一般的に興味・関心の高いユーザーは「訪問から7日以内のユーザー」とされ、最終訪問日から時間が経ちすぎているユーザーはリストから除外するのが基本となっています。しかし、「不動産や業務ツールなどは比較検討に時間をかける傾向が強くなる」といったように、商品・サービスの性質によってコンバージョンまでの期間が異なる点も考慮しましょう。
仮に自社の商品・サービスが訪問から5日以内にコンバージョンに達する確率が高い場合は、「訪問後3日以内」のユーザーリストに絞って広告を配信することで広告効果を高めやすくなります。
リストに合わせて期間や単価を調整する
「トップページで離脱したユーザー」と「商品ページで離脱したユーザー」なら、後者のほうがより高い購買意欲を抱いていたと考えるのが自然です。この考えをリマーケティング・リターゲティング広告の運用に応用する場合は、ユーザーが過去に訪れたページの階層が深いほどコンバージョンにいたる可能性も高いと言えるでしょう。
また、Webサイト訪問時からの経過日数もリマーケティング・リターゲティング広告のコンバージョン率に大きく関係しているため、広告配信リストを「到達ページの階層別」「訪問からの期間別」に分けた上で「コンバージョン率が見込めるリストは入札単価を高めに設定する」など広告がより確実に表示されるよう調整しましょう。
まとめ
リマーケティング・リターゲティング広告は、すでに自社と接点のあるユーザーに再アプローチできることから効果の現れやすい広告表示と言われています。しかし、配信リストの精度に成果が大きく左右される、社内に知見やノウハウを持つ人材が不在の場合はWeb広告代理店をはじめとする専門家のサポートを利用するのがおすすめです。
自社にノウハウがなくとも、リマーケティング・リターゲティング広告の運用を得意とするWeb広告代理店であれば、安心して依頼できるでしょう。「アイミツ」ではご要望を伺った上で、条件に合うWeb広告代理店を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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